GOD EATER 神となった少年と神をやめし少年 作:Jaeger
彼らに苦渋の決断を迫られる
その時彼らはどうするのか・・・
ユウヤが極東支部に来てもうすぐ半年が経とうとしていた。
彼も配属された時よりも数段強くなっている。
そんなユウヤにある一本の連絡が入った。
『もしもーし、ユウヤー、私だよー、アスカだよー。』
「もしもし、俺だ。どうした?」
『とにかくエントランスに来いってツバキ教官が言ってたよ』
「わかった。すぐ行く、ありがとうアスカ。」
そういって通信を切ってエントランスへと向かうユウヤ。
すると見慣れた後姿があったのでユウヤは声をかけた。
「おーい、ソーマ。」
「・・・・てめえか。」
ソーマはユウヤの姿を確認するといつも通りのように返した。
「お前も教官に呼ばれたのか?」
「・・・・てめえには関係ねえ。」
そういって先を歩くソーマ。しかしユウヤは気にせず歩いて行った。
「今回の任務はお前たち四人に行ってもらう。」
エントランスにツバキの声が響く。
今回の四人はユウヤ、アスカ、サクヤ、ソーマの四人がそろっている。
「ところで今回の任務はなんですか?」
「ヴァジュラだ。」
その一言でユウヤはあの時のことを思い出した。
半年ほど前にあったコウタとの任務、ヴァジュラに殺されかけたことを思い出していた。
(ヴァジュラ、か・・・・)
あれから半年が経ちユウヤもかなり強くなった。
今なら勝てるかもしれない、そう思っていたらツバキが
「今回の指揮はユウヤ、お前に任せる。半年前お前とコウタがやった個体と同じだ。」
「・・・・・・え?」
「いいんじゃない、私はそれでいいわ。」
「私もー、それでいいよ。」
「・・・好きにしろ。」
「いやいやいやいや、待ってください、それだったらサクヤさんのほうが。」
「異論はないな?」
「・・・・はい、ありません。」
「では以上だ。」
そういってその場を去るツバキ。
「大丈夫だよ、私も、サクヤさんも、それにソーマもいるんだよ。
きっと何とかなるよ!」
「・・・何とかなるといいが。」
「大丈夫だよ!みんないるんだし、ね?」
「・・・ああ、そうだな。それじゃそろそろ行くか。」
そういって歩いていく四人。
●
ここは旧市街地エリア。彼らはヴァジュラと戦うためここにいた。
「そういえばリンドウさんとアリサとクロナはどうしたんですか?」
「リンドウとアリサは同じ任務に行っていてクロナは別任務よ。」
「そうですか、・・・大丈夫でしょうか。」
「今は私たちの心配をしましょう。相手はヴァジュラよ。」
「そうですね。」
「………おい、いたぞ。」
ソーマの声で全員に緊張が走る。
「作戦はソーマは前衛、サクヤさんとアスカは後衛、俺は遊撃で行きましょう。」
「了解したわ。」
「はーい。」
「・・・フン。」
みんな思い思いの返事をする。
「いくぞ!!」
彼のかけ声と同時にソーマは持ち前の運動神経で一瞬のうちにヴァジュラの目の前に迫る。
「死ね」
ソーマの斬撃がヴァジュラ見事あたり完璧な不意打ちとなった。
「ガアァァァァァァ!」
怒りを込めた悲鳴が響く。その瞬間無防備になったヴァジュラにサクヤとアスカの銃弾が襲い掛かる
「くらいなさい!」
「あったれー!」
「グググ・・・・」
さらに追い打ちをかけた。そこにユウヤが走りこんで間合いをゼロにする。
「くらえ!」
下からの切り上げ、さすがのヴァジュラもこれには耐えきれず悲痛な雄叫びをあげる。
「ガアァァァァァァァァァァ!」
「!まずい!」
雄叫びと同時にヴァジュラが活性化する。それと同時にユウヤにヴァジュラの雷球が当たる。
「ぐああ!」
「っ!ユウヤ!」
ヴァジュラの雷球は活性化しているときに当たるとスタンという状態になりしばらく動けない。
そんなユウヤにヴァジュラの振り上げた腕がユウヤに直撃する。
「っ、がは!」
ユウヤの身体が垂直に吹き飛んで壁にぶつかりそこで止まる。
「はぁ・・・はぁ・・・っ、いってえ。」
「ユウヤ!大丈夫!?」
「っ!?ばかっ!お前何してる!攻撃を止めるな!」
「そんなこと言ったってユウヤ、怪我してるし。」
「今はそんなこと関係ないだろ!いいからいけ!」
「っ、・・・わかった。」
そういってヴァジュラに向かっていったアスカ。
ユウヤもすぐ起き上って神機を構え向かっていった。
「っ、よくもユウヤを!覚悟しなさい!」
そう叫びながら神機を振り下ろすが、簡単にはじかれてしまった。
(えっ!?うそ・・・でしょ)
完全に無防備となったアスカにヴァジュラが喰らいつこうとするが失敗に終わる。
ユウヤが間に入って装甲を展開してアスカをかばった。
「大丈夫か!?アスカ!」
「っ、うん!ありがとうユウヤ!」
その瞬間ヴァジュラが雷球を発射しようとするが、ソーマとサクヤがそれを阻止する。
「させないわ!」
「死ね!」
そのあとソーマはチャージクラッシュの体制に入る。
ヴァジュラがそれを止めようとするがユウヤとアスカがフォローにまわる。
「させるか!」
「あったれー!」
ユウヤは斬撃、アスカは銃弾で阻止する。ここでソーマの準備が整う。
「終わりだ」
次の瞬間、ソーマの神機の刀身が光りだしヴァジュラの身体は二つに切断され一つの生命が終わりを告げた。
「終わった・・・」
「勝った・・・よね?」
「みんなお疲れ様。」
「・・・フン」
無事に勝った、それを実感しその場に座り込むユウヤ。
それを見てすぐさまユウヤに駆け寄るアスカ。
「ユウヤ!大丈夫!?動ける?」
「ああ、何とかな、お前はやさしいな、ありがとう。」
「え!?え、えーと、そ、そんなことないよ。ユウヤだってやさしいもん。」
ユウヤの一言に少し同様した様子のアスカ。どうやら恥ずかしいようだ。
「……え?……どうして」
サクヤが突然疑問に満ちた声を出した。
「……なに?」
それに続いてソーマも同じように声を上げた。
二人が見ている方を見ると二人も同じく驚いていた。
みんなの見る先にはここにはいるはずのないリンドウとアリサがいた。
「なんでだ…同じ区画に二つのチームがいるはずがない。
ソーマ、お前どう思う?」
「……知るか、まあこんな経験俺はないがな。」
「え?同じ区画に二つチームがいるのって何か問題があるの?」
「……アスカ、もう少し勉強しろよ。」
「そ、それぐらいわかるもん!」
そうこうしてるうちに二人は荒廃した教会に入って行った。
「よし、そんじゃとっとと調べて、とっとと帰ろうぜ。」
みんなはそのあとを追う。
「どういうこと?なぜリンドウたちがこの区画にいるの?」
「向こうの手違いか何かではなさそうですね。」
「……嫌な予感しかしないわ。」
その時教会の中で戦闘の音が響きわたった。
その音が聞こえ四人は中に向かうが、目の前に見たことのないアラガミが現れた。
「っ、なんだこいつ!見たことがないアラガミだ!みんな、気をつけろ!」
「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
「!?今のはアリサの声だ!」
声が聞こえ彼女の方を見ると、目の前が瓦礫によってふさがれていた。
瓦礫の向こうからは、戦いの音が聞こえていた。
「アリサ!どうした!?しっかりしろ!」
アリサはショックで気を失っていた。
「きゃあ!」
アスカの悲鳴と同時に新種のアラガミが中に入ってきた。
それと同時にユウヤが動いた。
すぐさま側面に数発の斬撃を与え、一瞬のうちに反対側に移動、
神機を一つにして深い一撃を与える。アラガミはひるみ、そのうちにユウヤはアスカに駆け寄る。
「リンドウ!中にいるのね!」
「っ、サクヤか!今すぐ全員を連れて逃げろ!」
「でも、それじゃリンドウが」
「聞こえなかったのか!これは隊長命令だ!」
「おい、サクヤ!とっととしろ!もう持ちこたえれねえ!」
「……絶対、かえって来てね。」
「おう!当たり前だろ!」
そういってユウヤがアリサを担ぎ、アスカ、サクヤ、ソーマが退路を開く。
何とかその場を後にするのであった……
続く………