GOD EATER 神となった少年と神をやめし少年 作:Jaeger
いったい誰が第一部隊を引っ張っていくのか
そんな時第一部隊がツバキによって集められた……
ここはユウヤの自室、彼は今ベッドに座って本を読んでいた。
そんな時ドアの方からノックする音が聞こえた。
「誰だ?」
「私だよ、アスカだよ。」
「ああ、アスカか、入っていいぞ。」
そういって本にしおりを挟んでアスカに入室の許可を出すユウヤ。
それを聞いたアスカは部屋に入って驚愕した。
「ええっ!ユウヤ、何でメガネかけてるの!?」
「ん?ああ、本を読んでたからな。」
「そっか。あ、そうだった、忘れるとこだったよ、ツバキ教官がみんなを集めてこいだって。」
「…お前それ忘れたら大目玉くらうぞ。」
そんなことを言って部屋を出てエントランスに向かう二人。
エントランスにつくともうすでに自分以外のメンバーは集まっていた。
「おっ、ユウヤ、遅かったな、もうみんなとっくに集まってるぞ。」
「見りゃわかるよ。ところで何の話なんだ?」
「さあ、みんな何も聞いてないんだと。」
「そうか。」
そうこうしている間にツバキが現れた。
「よく集まってもらった。今から大事な話をする。よく聞いておけ。」
そういってしばらく沈黙が続く。そしてツバキが口を開く。
「神狩ユウヤ、本日一二〇〇をもって、お前を第一部隊隊長に任命する。」
それを聞いたメンバーは一瞬理解できていなかった。
そしてそれはその近くにいたほかの部隊の人々もみな、同じであった。
「……え。」
「えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!」
理解した第一部隊は大きな声でそういった。
「上層部からの命令でな、お前の実力が認められ隊長昇格を許したそうだ。」
「隊長…ですか。」
「すげぇ……すげぇよ、大出世じゃん!
えっと、こういうのなんていうんだっけ……下剋上?」
「…それ裏切り行為ですよ。」
アリサの冷静な一言がコウタに向かって飛んでいき彼の、拍子抜けた声に苦笑するメンバー。
「今後からはお前にも隊長として相応の権限が与えられる、階級も少尉に昇格する。
報告は以上だ、だがしかし勘違いするな、次の任務が終わってからだぞ?」
そういってツバキは、その場を去って行った。
「…まだよく状況を理解できてないんだが。」
「すごいよユウヤ!隊長だよ、隊長!すごいよ、まだ神機使いになってまだ一年もたってないのに
隊長だよ!」
「まあ、次の任務が終わってからだがな。」
「……そういえばそうだったね…」
今の一言で一瞬にして熱が冷めたアスカ。それを見て苦笑するメンバー達。
「それじゃメンバーだが……よし、俺とソーマ、コウタとクロナで行くか。」
「………チッ」
「ソーマ、今もしかして舌打ちしました?」
「……てめぇには関係ねぇ。」
「なっ、関係あります!つまりあなたはユウヤの決定に文句があるということですか!?」
「まあまあ落ち着けよアリサ。とりあえず行くか。」
そういって歩いていくユウヤに続く二人、ソーマはとっとと行ってしまったようだ。
●
ここは鉄塔エリア。
今回、ユウヤ達はサリエルというアラガミの討伐に来た。
「なぁ、この任務が終わったらユウヤの隊長就任パーティーでもやらないか?」
サリエルを探しながらコウタがそう呟く。
「うーん、私は良いけど今は任務に集中しよっか。」
「そーだな、考えるのはそのあとでいいか。」
「……おい、いたぞ。」
ソーマがそう告げると三人に緊張が走る。
宙に浮く人型ながら人ではない、額には大きな第三の目が存在する。
あれがサリエル、ユウヤとクロナ、ソーマは警戒しコウタはというと……見とれていた。
「コウタ、あれアラガミだよ?」
「……そんなことわかってるけどさ、だってきれいじゃん。」
「お前ら静かにしろ、作戦を言う。ソーマは前衛、クロナとコウタは後衛、俺は遊撃で行く。」
全員が頷きを返す。ソーマは返さないけど。
「いくぞ!」
ユウヤのかけ声とともにいち早く動いたのはソーマ。
まずは飛び上がりサリエルの右腕めがけて神機を振り下ろす。
「――――――死ね」
ソーマの一撃は見事サリエルの右腕に命中、しかし切り裂くことはできず刃は途中で止まる。
「――――――くそっ!」
すぐさま神機を抜き取り後退、それと入れ替わるようにユウヤが先ほどソーマが与えた亀裂にさらに神機を食い込ませる。
「キュルルルルルルルルルルル!」
叫ぶと同時にユウヤも神機を抜き取り後退、そして、さらにソーマがサリエルの腕を完全に切り落とす。
バランスを崩したサリエルにクロナとコウタが銃弾を当てていく。
そしてソーマとユウヤがチャージクラッシュの体制に入る。そして――――――
「これで―――――」
「――――――終わりだ」
二人の一撃がサリエルの身体を切り裂き終わる。
「いやー、ずいぶんあっけなかったな。」
「そうだね、といってもほとんどユウヤとソーマがやってたようなものだけどね。」
そういってクロナはユウヤ達の方に視線を向ける。
ソーマは相変わらず違うところを見ている。
ユウヤはクロナの視線に気づき、自然と笑みを返す。
それを見たクロナは少しドキッとしてしまった。
(……やっぱり…)
それを実感したクロナは何かに確信を持つ。
「よし、コアも摘出したことだし、帰るか。」
「はーい。」
「おう!それじゃ帰ったらユウヤの隊長就任パーティーだな!」
そういって歩いていく三人の後ろからついていくソーマ。
そこには確かな平和のひと時が流れていた。
彼らが去ったあと――――――
「………」
一人そこにはだれか人が立っていた。
しかし、それの頭からは二本の角が生えており、手はボルグ・カムランほど長くはないものの
鋭い爪、背中にはヴァジュラを思わせるマントのような器官。
そう、こいつこそがユウヤの仇、妹、ティアを殺したアラガミであった。
「ギシャアァァァァァァァァァ!!」
そこには、アラガミの咆哮だけがなり響いていた。
続く……