GOD EATER 神となった少年と神をやめし少年   作:Jaeger

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突然榊に呼ばれたユウヤは博士の部屋に向かう。


そこには自分以外の第一部隊の面々がいた………


シオ!

ここは榊の部屋。

 

 

そこには第一部隊、と言ってもソーマの姿が見当たらない。

それに榊、アラガミの少女がいた。

 

 

「……博士、話しってなんですか?」

「うん、実はこの子に名前を付けてもらいたくて。」

「…それなら博士がつければいいんじゃないですか。」

「私はそういうのは苦手でね、だから君たちに頼んでいるんだ。

それにいつまでも「この子」と呼ぶのもかわいそうだからね。」

 

 

しかし、ユウヤはさっきから不機嫌なままだ。

冷やしカレードリンクが飲めなかったのもあるが、彼の性格を考えると、これだけ散らかった部屋にいると掃除をしないと気が済まないのであった。

そのことは他のメンバーもわかっていることではあるが、不機嫌な彼の雰囲気は近寄りがたいものであった。

 

 

「…ふっふっふっ、オレこういうの得意なんだ、絶対にいい名前を考えてやる。」

 

 

そういって考え込むコウタ、みんながコウタの言葉を待っていると…

何かひらめいたような顔をして、自身満々に名前を言う。

 

 

「――――――――ノラミ!うん、絶対いいって!!」

 

 

その場の空気が凍りつく。

不機嫌だったユウヤもさすがに引いていた。

みんなの意見がおそらく一致したことを理解はしていた他のメンバーだが口には出さないようにしていたはずなのだが…

 

 

 

「………ドン引きです…」

 

 

アリサは相変わらずコウタに冷たい言葉をかける。

 

 

「なんでだよ!絶対いいって!なあ、ユウヤはいいよな?」

「……いや、無理だろ。」

「なっ!じゃあアスカは?絶対いいよな?」

「絶対いや!」

「じゃ、じゃあクロナは?」

「うーん、…さすがにないかな…」

「……サクヤさんは?」

「…ノーコメントよ。」

「…博士…」

「コウタ君は考えないでくれ。」

「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!もとはと言えば博士が俺たちに頼むから!!」

 

 

藤木コウタ、みんなの批判を受け撃沈、その場で膝をつく。

 

 

「…ほかに何かありませんか?」

「ちょっ!お前何さらっとスルーしてんだよ!!」

「絶対にノラミは嫌です!すでにみんなも嫌だと言ってるじゃありませんか!」

「じゃあお前はなんかいい名前あるのか!?」

「う……なんで私がそんな…」

「はっはーん、さては自分のセンスの無さにビビってるな?」

「なっ、そ、そんなわけないじゃないですか!え、えっとですね……」

(…ないんだな…)

 

 

明らかにごまかそうとしているアリサに対してみんなの意見が一致する。

そしてどういうわけか矛先がユウヤの方に飛んでくる。

 

 

「そ、そうだ、ユウヤは何かいい名前ありますか?」

「え?俺か…つーかこういうの自信ないんだけどな…」

「大丈夫ですよ!少なくともコウタのやつより絶対マシです!」

「おま、そんな言い方ないだろ!」

 

 

そんな会話を無視して考えこむユウヤ。

そして、思いついて言うと同時に少女が同じことを口にした。

 

 

 

 

 

「―――――――――――――シオ?」

 

 

 

「―――――――――――――シオ!」

 

 

 

それは、同時に発せられていた。

 

 

「……ユウヤ、それどういう意味?」

 

 

「綴りはchiot、意味はフランスの言葉で「子犬」を意味するんだ……

でも、何でこの子まで?」

 

 

「へえ……いいんじゃないかな。」

 

 

「……ねえ、あなたもしかして、誰かにその名前言われたりした?」

 

 

「うーん、そーまに言うなって言われたから言わない!」

 

 

その言葉を聞いてみんなは納得した表情になる。

 

 

「ソーマが…ねえ…」

「あのソーマが…」

「あり得ねえ…ソーマが…」

「ソーマらしいわね…」

「ソーマ、実はいいとこあるんだね…」

 

 

ソーマがいないせいかみんな、思い思いの言葉を口にする。

 

 

その時、扉の向こうから離れていく足音がユウヤにははっきりと聞こえる。

 

 

(…まったく、あいつは…)

 

 

すると、あきらめの悪いコウタが少女にまだノラミを進めている。

 

 

「なあ…やっぱノラミの方がいいんじゃね?」

 

 

「やだ!シオがいい!」

 

 

「コウタ、あきらめろ。」

 

 

「そうだよ、それに私も嫌だし。」

 

 

「わたしも。」

 

 

「絶対嫌です。」

 

 

「そうね、ノラミはいやね。」

 

 

コウタ、二度目の撃沈。

 

 

「チキショーーーーーーーーーーーー!!」

 

 

叫びながらコウタは部屋を飛び出していった。

 

 

「さてと…みんなご苦労様、すまないね。」

「…博士がコウタをスルーした…」

「そんじゃ、これからよろしくな、シオ。」

「…よろしく…?」

 

 

言葉の意味が分からず首をかしげる。

 

 

それを見た面々は思わず苦笑をしてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所が変わりここはベテラン区画の廊下。

 

 

そこには一人の青年が機嫌が悪そうに自室に向かっていた。

 

 

(…クソ…あいつ、言うなって言ったのに…)

 

 

青年、ソーマは心の中で悪態をはく。すると後ろから呼び止められる。

 

 

「おーい、ソーマ、こんなとこにいたのか、さっき博士に呼ばれたのになんで来なかったんだよ?」

「…いいだろ、別に……苦手なんだよ、博士が…」

「…なるほどな。」

 

 

つい同意してしまうユウヤ。

 

 

仕方がなかった、榊はユウヤの正体を知ってからというもののさまざまな実験を行おうとしていたのだ。

 

 

「…そういえばさ、あの子の名前が決まったんだよ。」

「………そうか」

「なんだと思う?」

「……さあな、俺には関係ねえ」

 

 

あくまでとぼけるソーマ、するとユウヤは右ポケットから録音機のようなものを取出し再生する。

 

 

『うーん、そーまに言うなって言われたから言わない!』

「なっ!」

「…これ聴いてもまだとぼけるか?」

「………てめえ、ろくな死に方しねえぞ」

「認めるんだな?」

「………チッ」

 

 

舌打ちをし、そのまま早足で自室に向かっていったソーマ。

 

 

(…素直じゃねえんだから…)

 

 

その時のソーマの顔は少し嬉しそうにユウヤは見えた。

 

 

 

 

 

 

続く………

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