GOD EATER 神となった少年と神をやめし少年   作:Jaeger

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感応現象でユウヤの精神に入ることができたアリサ。


彼女は無事、ユウヤを救い出すことができるのか………


暗闇の中で

「………ふぅ…」

「大丈夫?クロナ」

「うん、何とか…それより大丈夫かな、アリサ」

 

 

ここは旧市街地エリア。

 

 

ここには、アラガミと化したユウヤと彼と感応現象を通じて横たわっているアリサ。

 

 

そしてアリサと任務に来ていたアスカとクロナだった。

 

 

「……そういえば、あのアラガミは?」

「…確かにどこにもいないね…」

 

 

彼女たちに協力してくれた謎のアラガミがいないことにここで気づく。

 

 

そんな時、クロナの通信機が鳴り響く。

 

 

「もしもし…あっ、コウタ、どうしたの?…え!?外部居住区にアラガミが!?うん、すぐ――――――」

 

 

そこまで言ってクロナは言葉を止める。

 

 

「――――――ごめんコウタ、なんだかすぐに行けそうな雰囲気じゃなくなっちゃったみたい」

 

 

最初はアスカも何を言っているのか全く理解できなかったがすぐに把握し神機を構える。

 

 

「うん、こっちも急ぐからそっちも何とか持ちこたえてね、それじゃがんばってね」

 

 

そういって通信を切ったクロナも神機を構える。

 

 

周りには餌を求め現れたアラガミの群れに囲まれていた。

 

 

そこにはヴァジュラは勿論、ボルグ・カムランやクアドリガなどの大型アラガミも多数出現した。

 

 

アスカとクロナはこの群れとたった二人で相手をしなくてはならない。

 

 

「…アスカ、戦える?」

「もちろん、当たり前でしょ」

「ならよかった、それじゃ――――――行くよ!」

 

 

クロナのかけ声とともに二人が拡散、そのすぐ後にその場にヴァジュラの雷球が着弾した。

 

 

そのまま隙だらけのヴァジュラに二人の斬撃が命中、一撃でヴァジュラを仕留めた。

 

 

「この調子で行くよ!」

「うん!!」

 

 

二人は次のアラガミに狙いを定めそういった。

 

 

(アリサ……絶対ユウヤを連れ戻してきてね…待ってるから……!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――沈んでいく

 

 

 

まるで底なし沼に落ちたかのように沈んでいく

 

 

 

感応現象でユウヤの精神の中に入った

 

 

 

私はここでユウヤをもとのユウヤに戻すために来たのに

 

 

 

今私はただ沈んでいるだけで何もできない

 

 

 

「―――――――――くっ――――――あ―――――」

 

 

 

もがけばもがくほど沈んでいく

 

 

 

それに気持ち悪い、気分が悪い、嘔吐してしまいそうなくらい

 

 

 

もうユウヤを助け出すことができない

 

 

 

早くここから出たい

 

 

 

でも動けない、それにユウヤを助けに来たのに助けられない

 

 

 

とうとう自分のすべてが沈んでしまった

 

 

 

そして頭の中に声が聞こえた

 

 

 

――――――――――コロス

 

 

 

「!」

 

 

 

突然聞こえた声は私の精神を壊していく

 

 

 

――――――――――コロス

 

 

 

やめて―――――

 

 

 

――――――――――コロス

 

 

 

やめテ―――――

 

 

 

――――――――――コロス

 

 

 

やメテ―――――

 

 

 

――――――――――コロス

 

 

 

ヤメテ―――――

 

 

 

――――――――――コロス

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目が覚めるとそこは先ほどとは全く違う真っ白な空間だった

 

 

 

目の前には私がいた、何人も、何百人も

 

 

 

その全員がこちらを向き一斉に声を出す

 

 

 

―――――お前がここに来た理由はなんだ?

 

 

 

「ここに来た……理由…」

 

 

 

―――――お前はこいつを助けるためにここに来た、違うか?

 

 

 

そういって目の前に小さくうずくまっている青年が現れた

 

 

 

「……ユウヤ…」

 

 

 

そうだ、私がここに来た理由はユウヤを助けるためだ、でも――――――――――

 

 

 

「……今の私に助けられるんでしょうか………」

 

 

 

精神が崩壊した私にユウヤをこの世界から助けることができるのだろうか

 

 

 

―――――思考が黒く染まる

 

 

 

―――――私自身が壊れていく

 

 

 

―――――目の前の私たちが消えていく

 

 

 

――――――――――お前はあいつらの期待を裏切るのか?

 

 

 

そして最後の一人も消えまた真っ暗な暗闇に戻された

 

 

 

けれど、精神状態は先ほどより安定しており頭に響く声もさほど恐ろしくはなかった

 

 

 

最後に言われた言葉を思い出す

 

 

 

――――――――――お前はあいつらの期待を裏切るのか?

 

 

 

裏切らない、裏切れるわけがない

 

 

 

二人は今も私がユウヤを助けるのを待っている

 

 

 

こんなところで立ち止まっているわけにはいかない

 

 

 

そして私はただひたすら叫んだ

 

 

 

「ユウヤ!!起きてください!!みんながあなたを待ってます!!だから起きて!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――暗闇の空間の中、俺はあの日のことを思い出していた

 

 

 

―――――あの日、俺の中に眠るアラガミの力が暴走してあの集落を襲った

 

 

 

―――――当然、生存者はいない

 

 

 

―――――俺はたくさんの人を殺してしまった

 

 

 

―――――とんでもない過ちを犯した

 

 

 

―――――嫌な夢だった

 

 

 

―――――頭が痛い

 

 

 

―――――頭の中に声が流れ込んでくる

 

 

 

――――――――――ヒトゴロシ

 

 

 

―――――やめろ

 

 

 

――――――――――ヒトゴロシ

 

 

 

―――――うるさい

 

 

 

―――――――――――そんなヒトゴロシがイキイテテイイノカ?

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

―――――俺みたいな人殺しが生きてていいのか?

 

 

 

―――――そうだ、俺は人殺しだ、殺人鬼だ、生きてていいわけがない

 

 

 

―――――このまま死んでしまおう、そうした方がきっといい

 

 

 

――――――――――イイノカ?ソレデ

 

 

 

―――――ああ、もういいさ、悔いはない

 

 

 

――――――――――オマエノコトヲシンジテマッテイルヤツラハドウスル?

 

 

 

―――――それは………

 

 

 

――――――――――アノアラガミハドウスル?

 

 

 

―――――!

 

 

 

そうだ、俺はあのアラガミを殺すためにゴッドイーターになって、そのためにここまで生きて来たんだ

 

 

 

ヒバリさんも言ってたしな、待ってる人たちがいるって

 

 

 

ならそいつらのためにも生きて帰らないとな

 

 

 

――――――――――ヤットキヅイタカ

 

 

 

そういって声は消えた、そんな気がした

 

 

 

すると、また声がした

 

 

 

―――――ャ―――――ゥャ―――――ュゥヤ―――――ユウヤ!!

 

 

 

その声は俺の名前を呼んでいた

 

 

 

誰だ?俺を呼ぶのは

 

 

 

すると、暗闇の中から一筋の光が入ってきた

 

 

 

まぶしい、光ってのはこんなにもまぶしかったのか

 

 

 

そして俺は光に向かって手を伸ばす

 

 

 

光の中から人の手が現れた

 

 

 

俺はその手を掴むと光の中に吸い込まれるように暗闇を脱出した………

 

 

 

 

 

 

続く………

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