GOD EATER 神となった少年と神をやめし少年 作:Jaeger
そしてついにシオが………
「やあみんな、お疲れ……ってあれ?ユウヤ君は一緒じゃないのかい?」
「一様一緒に来たんですけど……かなり疲れたらしくて、今こっちに―――――」
そこまで言って榊の部屋の扉がゆっくりと開いた。
「…………………」
「やあユウヤ君、お疲れ様、まあ座ってくれたまえ」
「……………はい…」
いつものユウヤからは考えられないほど疲れ切った声だった。
それもそのはず、ついさっきまで榊に依頼されたアラガミ、
つまり第二、第一接触禁忌種とやりあっていたことにもなる。
そのため今のユウヤにいつもの元気がなかった。
「にしてもユウヤ君のおかげで素材が全部集まったよ、ありがとね」
「ところで博士、私たちが集めた素材で何か作ろうとしてたんですよね、それっていったい………」
クロナがそこまで言って奥の部屋からうれしそうに微笑むサクヤと少しためらいつつあるが後から
出て来たシオだった。
しかし、シオの服装がいつもと違うことに気付く。
「うわぁ!!かわいいじゃないですか!!」
「もしかしてわたしたちが集めてた素材で作ったのって」
「もちろん、これだよ。
デザインはサクヤ君に考えてもらってね」
出て来たシオは前のボロボロな布きれではなく白くてきれいなドレスに身を包んでいた。
その姿はまるで妖精そのものだった。
「おお!たしかに可愛いじゃん!!なあ、ソーマもそう思うよな?」
「………まあ…そうだな」
「おお・・・予想外のリアクション…」
これにはさすがにここにいた全員が驚きを隠せなかった。
「でも確かに似合ってるな、これなら人間と見間違えてもおかしくないな」
疲労がたまって動けないはずのユウヤも立ち上がって感想を述べていた。
「えへへ~、これきてたらシオ、うれしいきもちになるなー。
これってえらいか?」
「まあ……そうだな、偉いぞ、シオ」
「えへへ~、シオ、えらいぞー」
ユウヤに頭を撫でられ笑顔になるシオ。
すると突然、シオが歌いだした。
全員の視線はシオに向き、頭を撫でていたユウヤも手を下ろす。
みんなが聞き入っていると、やがて歌が終わる。
「これしってるか?
うた っていうんだぞ」
「…すごいじゃないですか!シオちゃん!
それにしてもどこで覚えたんですか?」
「たしかにそうだな、博士とでも聞いたのか?」
「んーん、ちがうよー。
ソーマときいたんだ」
意外な人物にまたも驚きを隠せない第一部隊。
「あら~、あらあらあらあら」
「ソーマ、いつの間にそんなに仲良くなったの?」
調子に乗ってソーマをからかいだすメンバー達。
「し、知らんぞ、俺は…」
「なんだかんだでシオのこと、気にかけてんだな」
「クソっ、やっぱ一人が一番だぜ……」
少し楽しい雰囲気が部屋の中を漂う。
――――――――――しかし
「楽しんでいるところすまない。
そろそろ本題に入らせてもらうよ」
滅多に効かない榊のまじめな声。
その言葉で第一部隊に緊張が走る。
「ユウヤ君、君はこのアラガミのことは知っているね?」
「っ、こいつ…!」
そういって一枚の紙切れをユウヤに渡す。
他の面々もその紙切れを覗き込む。
そこに写っていたのはユウヤの仇であるアラガミ、『ゼロ』だった。
「つい先日、神機使い二人が死んだのは知っているね。
その二人を殺したのがそこにのっているアラガミ、ゼロだよ」
「ゼロ………」
「とはいっても今のところそれが正式名称ではない。
あくまで仮の名前さ。
けどこれだけは覚えておいてほしい、この付近でゼロが目撃されたということは近々君たちも出会うかもしれない。
くれぐれも注意してほしい、特にユウヤ君、君は前に私の忠告を無視したからね」
「わかってますよ、次からは気を付けます」
「……そうか、ならいいんだ。
また、あのようなことがあったらみんな心配するからね。
すまない、こんな時にこんな話をしてしまって、もう行ってもいいよ」
それから第一部隊はシオに挨拶をした後、榊の部屋を後にした。
「ところでさ、ユウヤたちはこの後どうするんだ?」
「私とアリサはこれから任務だよ」
「わたしも任務だね」
「俺は……寝る…」
そういって覚束ない足取りで自室へと向かったユウヤ。
「…確かにあいつ相当任務こなしてたもんな…」
「今はゆっくり休ませてあげよっか、アリサ行こう」
「はい、行きましょう!」
「わたしも行かないと…」
「……オレ寂しいな……」
廊下で一人、そう呟くコウタなのであった………
続く………
最近本編が短い気がする…
きっと気のせいだよね!そうだよ、きっとそうだよ!
てなわけで今後もよろしくお願いします!!