GOD EATER 神となった少年と神をやめし少年 作:Jaeger
今、運命の歯車が再び動き始める………
「……そうか、御苦労だった、引き続き準備を進めてくれ」
そう告げ電話を切る支部長。
「あと少し……あと少しで…計画が完成する…」
一人、部屋で独り言を呟いていた………
●
「ユウヤ、本当に怪我はないんですね?」
「だからないって、お前過保護すぎるぞ」
ここはエントランス。
ユウヤとアリサはつい先ほど任務から帰投したばかりで今の会話は二人のものであった。
そこに二人の女性が近づいてきた。
「あらあら、アリサったら相変わらずユウヤ一筋ね」
「ほんと、見てるこっちまで少し恥ずかしいわね」
「サ、サクヤさん!ジーナさん!な、何言ってるんですか!!」
サクヤ、ジーナの二人はいきなりアリサをからかい始める。
アリサは顔を赤くし必死に否定する。
ユウヤはいまいち何のことか全くわかっていなかった。
「そうだ、サクヤさん。
ちょっと話があるんですけど、いいですか?」
「あら、あなたがそんなこと言うなんて珍しいわね、何かしら?」
「ここで話すのは少しまずいんで博士の部屋に行きましょう」
「……わかったわ」
「あの、私は…」
「すまん、話しは俺たちだけでさせてもらう」
「……わかりました…」
「すまんな、それじゃ行きましょう」
そういって、ユウヤとサクヤはエレベーターへと向かった。
アリサはその背中をただ見つめていた。
――――――――――しかし
(……ごめんなさい、ユウヤ)
アリサはユウヤたちにばれないようにあとをつけた………
●
「……で、ここで話すということはかなり大事な話、ということだね」
場所は変わりここは榊の研究室。
部屋にはユウヤ、サクヤ、榊、そして扉の向こうにアリサがいた。
「ユウヤ、話しっていったい……」
「…話してくれませんか、あの時言っていたことを」
「……何のことかしら」
「っ、とぼけないでください!あの時博士は小さい声で言ってたけど俺には聞こえました!
隠しても無駄です!」
「……もう、隠しきれないようだね。
どうするんだい、サクヤ君?」
「……話すしかないようね…」
サクヤはもう隠しきれないと判断しすべてを話すことにした。
「……博士ならもう知ってると思いますが、これは私とリンドウだけで考えていたことなんです」
「…リンドウさん…」
「ある日、私はリンドウに呼ばれてこの話を聞いたわ。
このことは本来支部長ぐらいの人しか知らないことだったの」
「そのことは私も話は聞かされたよ、ヨハンから直接ね」
「この計画の名は『アーク計画』
選ばれた人間だけを箱舟、ノアに乗せ一度月に行く、そういう計画よ」
「…つまりそれで終末捕食を回避する、と。
ならエイジス計画は……アーク計画を隠すためのカモフラージュ?」
「ええ、その通りよ」
そのすべてを扉の向こうで聞いていたアリサは驚愕の表情を浮かべる。
(じゃあ……リンドウさんは…)
リンドウはこの計画を知ったため自分を利用して口封じをした。
そう考えるだけで怒りと罪悪感が込み上げてくる。
そしてアリサはその場を去った。
(……アリサ…)
ユウヤはアリサがいることを気づいていたようだ。
●
場所はさらに変わりここはサクヤの部屋。
あの後、サクヤは話を終え自室へ向かった。
すると部屋の前にはアリサが自分を待っていた。
そしてサクヤの部屋にて二人の沈黙が続いていた。
「……全部、聞いてたのね……アリサ」
「…はい、すいませんでした…」
サクヤが沈黙を破り口を開いた。
「…あの、サクヤさん、お願いです、私にも協力させてください」
「……でも」
「お願いします、それに悔しいんです。
口封じのために私が利用されたなんて……
だからお願いします!!」
「アリサ……」
深々と頭を下げるアリサ。
それを見たサクヤはため息交じりに答える。
「…わかったわ、ただしこの作戦は――――――――」
「――――――――わかりました」
こうしてアーク計画を阻止するためサクヤとアリサは作戦を練っていた………
続く………