GOD EATER 神となった少年と神をやめし少年 作:Jaeger
ユウヤの出した最後の答えとは………
――――――――ここは榊の研究室。
サクヤたちがアナグラに帰ってこないまま三日が経った。
最近シオの様子がおかしいためユウヤとソーマ、アスカとクロナは研究室にいることが多くなっていた。
「うー……うー……」
「博士、シオちゃんは大丈夫なんですか?」
「クロナ…さっきからそればっかだな」
「だって心配なんだもん」
「大丈夫だよ、と言いたいんだけどそうも言っていられないね。
ちゃんとご飯はあげてるんだけどね」
そういって榊はシオの前にアラガミのコアを出した。
シオはそのコアをがつがつと食べだした。
「そういえば、ほかのやつらは計画には賛成なのか?」
この三日でヨハネスはアーク計画のことを話した。
ほとんどが賛成に対して反対も少数ながらいたようだ。
「タツミさんやジーナさんは反対らしいけど、それでもやっぱり賛成の方が多いみたい」
「…そうか…」
「まあ当然だろ、このままいたら死んじまうんだ、だったら生き延びるほうを選ぶだろ」
「それもそうだが――――――――」
そこまで言った途端、部屋の明かりが一瞬にして消えた。
「っ、何!?」
「大丈夫だよ、ちゃんと予備電源が機能すれば明かりはつくから」
すると榊の言った通りしばらくして明かりがつく。
―――――しかし、これが決定的なミスとなる。
『――――――――やはり匿っていたのだな、博士』
「なっ!」
「この声って…」
「えっ、何々!?どういうこと!?」
「……そういうことか…」
「しまった!!やられた…」
「おい!どういうことだ!!」
「さっきも言ったように今使われている補助電源は中央管理なんだ。
ここのデータもすべて持って行かれるというわけさ」
「つまりここにシオを匿っているのがばれた…ということですね」
「そういうことさ」
「って、なんで博士もユウヤもそんなに落ち着いてるの!?」
「まあ慌てたってこの現状が変わるわけじゃないしな」
それからすぐに研究室に数人の男が入ってきてシオをさらっていった………
●
「――――――――で、どうするんだユウヤ」
「……決まってんだろ、エイジスに行ってノヴァをぶっ壊す、それだけだ」
ユウヤたちは今エイジスに向かうための作戦を考えていた。
「でもさ、どうやってエイジスまで行くの?」
「…問題はそこなんだよな……とりあえず博士に相談でも――――――――」
その時、部屋の扉が勢いよく開きそこに二人の女性と少年が入ってきた。
「あら、それなら心配いらないわよ」
「サクヤさん!!アリサ!!」
「エイジスに行く手段ならもう見つかってます、さあ、入ってください」
「……………」
「コウタ!!それに教官!!」
アリサに言われ入ってきたのはアーク計画に賛成のコウタだった、あとツバキ。
「話は全部聞いた、二人はずっと私と博士で匿っていた」
「マジかよ……」
「コウタ、でもなんで?あなたは計画に賛成のはずじゃ…」
「……ごめん、今更なのはわかってるけど、オレ気づいたんだ。
母さんたちが安心して暮らしていけるならそれは嬉しい、でもそれはオレが作らなきゃ意味ないんだって、そのためにオレはゴッドイーターになったんだし……」
「…コウタ…」
「ユウヤ、どうするの?」
「………コウタ、お前はそれでいいんだな。
本当に悔いは残らないな?」
「…ああ、当たり前だ!」
「……その言葉を待ってたよ。
でもエイジスにはどうやって?」
「それなら心配はいらない。
ここの地下にあるエレベーターからエイジスに続く道がある。
あとのことはすべてお前たちに任せることになるが頼んだぞ!」
「任せてください!行くぞ、みんな!」
ユウヤに続いて全員がエイジスへと向かった。
●
「…おいおい、何だよあれ…」
ここはエイジス島内部。
人類最後の砦、と称されてきたがその正体はアーク計画のカモフラージュに過ぎなかった。
そして彼らは天井に張り付く巨大な何か――――――――否、アラガミ、ノヴァが張り付いていた。
「あれが……ノヴァ?」
アスカの呟いた疑問に答える一人の男の声。
「――――――ようこそ、エイジスへ。
その通り、これこそが終末捕食を引き起こす、ノヴァだ」
ユウヤたちは一斉に声のした方に視線をやる。
そこにはノヴァの横に立っていた支部長、ヨハネスだった。
「………支部長…」
「なっ、あれは…シオ!!」
ノヴァの中心あたりに張り付いた白い人型のアラガミ、シオがいた。
「っ、てめぇ!!シオを解放しろ!!」
「…そうだな、これはあくまで特異点のコアを守っていた金庫に過ぎない。
もう用はない」
すると突如ノヴァが光りだしシオがそこからはがれるように落ちる。
「シオ!!」
ソーマは神機を捨てシオのもとへと走る。
いくらアラガミとて頭から落ちればただでは済まない。
「っ、クソっ!!届け!!!」
ソーマは叫びながら手を伸ばす。
―――――――しかし
「っ」
その手がシオに届くことはなくシオは地面に倒れる。
「……シオ…しっかりしろ……おい…」
ソーマはゆっくりとシオを起こしながら呼びかける。
しかし、シオが目覚めることはなかった。
「さて…ユウヤ君、正直言って君を手放すのは実に惜しいのだ。
どうかね、この箱舟に乗る気はないかね?」
「……………」
ユウヤは答えない。
「…ユウヤ…?」
「……はぁ…確かに、あんたについていけば生きていけるかもしれないな」
「なっ、ユウヤ!!」
そういって彼は神機を地面に突き刺す。
「実に正しい判断だ」
「ユウヤ!!お前!!」
コウタに呼ばれるがユウヤは何も答えない。
ソーマはユウヤの顔を見る。
それを見た彼は思わず身震いをしてしまう。
その時の彼の表情は怒りを露わにしていた。
あのソーマをも身震いさせてしまうほどの。
「……確かに俺は死にたくない、まだやりたいこともあるしな。
けどな、だったら俺は全人類が助かる方法を死ぬ気で探してやる」
「…なるほど、しかし、もし見つからないまま終末捕食が起こってしまったらどうするのかね」
「その時はそれで終わりだ。
だが何もせず死んでいくなら最後の最後まで抗って死んでやる。
それだけだ」
「ユウヤ…!」
そういいながらユウヤは地面に刺した神機を再び握りしめる。
「……………」
「それに今ここで逃げたら今まで死んでいったゴッドイーターやそうでないやつ。
俺たちが死んだときそいつらにどう顔向けしたらいいんだよ。
俺たちはそいつらの意志を背負って生きていかなきゃいけないんだよ、それが生きてるやつらの義務なんだよ」
「……………」
それを聞いたヨハネスは先ほどの余裕ぶった表情は消え、失望した顔になった。
「…そうか…実に残念だ。
つまり、ほかの君たちも意見は変わらないと」
全員は無言でうなずく。
「……ふっ、ふははははははははははははははははははははは!!!」
初めて聞くヨハネスの高笑い。
「そうか…ならば君たちには消えてもらうとしよう!!」
そういうとヨハネスの下から何かが出てくる。
現れたのは巨大な女性の像、しかし人間とは言いづらいものだった。
「何あれ……人間…?」
「あんなデカイ人間がいるか。
あれは恐らくアラガミだ、それも多分人工的な…」
「その通り、これは私が極秘に作り上げたアラガミ『アルダノーヴァ』だ!!」
そう言い放ちヨハネスはアラガミ、アルダノーヴァの中へと消えていく。
「………シオ、行ってくる…」
そういってソーマはゆっくりとシオの体を寝かせる。
「ソーマ!!」
ユウヤは名前を叫ぶとソーマの神機をソーマ目掛けて蹴り飛ばす。
「ったく、てめぇは人のものを安全に渡すことができねえのか」
「悪いな、両手ふさがってるんだ」
「二人とも!来るよ!!」
「さあ、始めようか!!人類の存亡をかけた最後の戦いを!!」
ヨハネスの声がアルダノーヴァから聞こえる。
「全員、命令は一つ!!」
ユウヤは神機を構えて叫んだ。
「――――――――絶対に、生きて帰るぞ!!」
こうして人類の存亡をかけた最後の戦いの幕が開く………
続く………
気が付けば第一部がもう終わる…
はっきり言って何話書いたか見たら∑∑(゚д゚lll)てなった。
それでは!!