GOD EATER 神となった少年と神をやめし少年 作:Jaeger
なので長いです、はい、すいません。(゚人゚)(-人-)
「ユウヤ、何か感じますか?」
「……いや、特にこのあたりにアラガミの気配はしないな」
ここは嘆きの平原。
ユウヤ、アリサ、コウタ、アスカの三人はつい最近発見された新種のアラガミ、『ハンニバル』の
討伐に来ていた。
事の発端は三十分ほど前に遡る――――――――――
――――――――ユウヤは、エントランスにいた。
そこにはすでに集められたほかのメンバーもいた。
「なんだ、お前らも呼ばれたのか?」
「はい、ユウヤも呼ばれたんですか」
「つーかさ、オレたちずっと待ってるんだけどさ、教官まだ来ないんだよな」
「ユウヤは何か聞かされてない?」
「いや、何も聞かされてないぞ」
アリサ、コウタ、アスカはユウヤより前に集まっていた。
四人の雑談が続く中、四人の前にツバキが現れる。
「お前たち、全員集まったな。
お前たち四人にはこれから新種のアラガミ、ハンニバルの討伐任務に向かってもらう」
「ハンニバル…ですか?」
「そうだ、つい先日嘆きの平原にて発見された新種だ、心してかかれ、話しは以上だ」
そのままどこかへ行ってしまったツバキ、相変わらずだなとは口にしてはいけない。
「新種かぁ……じゃあどう戦えばいいかわからないじゃん」
「それを俺たちが調査するんだよ、そして殺す」
「案外簡単に言うんだね…」
「でもユウヤの言う通りです、新種から犠牲者を出さないため私たちが頑張るんです」
そういってやる気を見せるアリサ。
「まあそういうことだ、行くぞ」
――――――――――そして、今に至る。
そして今、彼らは壁に背を向け視線を一点に集中させていた。
その視線の先に食事をしているアラガミ、ハンニバルがいた。
「……あれがハンニバルか…」
「そのようだな、コウタとアリサは後衛、アスカは遊撃、俺は前衛で行くぞ」
「おう!」
「了解です!」
「任せてよ!」
思い思いの答えを返す、そして――――――――――
「行くぞ!!」
ユウヤの一言とともに交戦を開始する。
●
「グガァァァァァァァァァァ!!」
「まずい!!一旦距離を取るぞ!!」
ハンニバルの咆哮とともに活性化、そして両手に炎の剣を発生させた。
「っ、何あれ!?剣!?」
そしてそのまま近くにいたアスカに狙いを定める。
「アスカ!!気をつけろ!!」
攻撃の直前に装甲を展開させ攻撃を防ぐアスカ。
しかし、突進も混ざった一撃だったため勢いで吹き飛び壁に激突する。
「こはっ!!」
思わず吐血するアスカ。
そのまま追撃を仕掛けようとアスカに突進していくがコウタとアリサがそれを阻止する。
「させるか!!」
「くらいなさい!!」
そして一瞬の隙をついてユウヤがアスカのもとに駆け寄り彼女を担いで安全な場所に運ぶ。
「大丈夫か!?アスカ!!」
「うん……何とか…」
「とにかく今はここで休んでろ」
そういってユウヤはハンニバル対峙する。
「コウタ、アリサ、頼む!!」
「任せろ!!」
「任せてください!!」
コウタとアリサが銃撃を放ち、のけぞったハンニバルにユウヤが一瞬にして接近、そして――――――――
「くらいやがれ!!」
そのままハンニバルの口の中に銃口を突込み銃弾を六発放つ。
そしてそのまま力尽き地面に倒れる。
「ふぅ……随分あっけないな」
「お前が強すぎるんだよ!!」
「私、アスカのところに行ってきます!」
そういって後ろを見ると覚束ない足取りでゆっくりと歩いてきたアスカ。
「おっ、アスカ無事、ってぶっ!!」
二人に気遣いの言葉をかけようとしたコウタがアスカを見て突然吹き出し視線を逸らす。
アリサがそれにいち早く気付きアスカをしゃがませる。
「ユウヤ、お願いです、その服をこっち見ないで貸してください!!」
「ん、わかった」
そういって二人の方を見ずに上の服をアリサの方に手渡す。
それを受け取ったアリサは急いでアスカに服を着せる。
なぜならハンニバルの攻撃でアスカの服がボロボロになっておりもう少しで見えてしまいそうだ。
「……ありがとうアリサ」
「これぐらい当然です!」
顔を赤くしながら感謝の言葉を述べるアスカ。
ユウヤはまったく意味が分からず、コウタはその場を離れるように
「ほんとに死んでる…よな…?」
「おーい、コウタ、帰るぞー」
気が付くと三人はすでに先に行ってしまっていた。
「っておい!待ってくれよー!」
駆け足で三人のもとに走っていくコウタ。
それを確認したユウヤはまた歩き出す。
その時、彼は背後に何かを感じ取る。
「!」
振り向くとコアを抜き取り力尽きていたはずのハンニバルが起き上りコウタに襲い掛かろうとしていた。
「っコウタ!!」
ユウヤはすぐにコウタの前に立ち装甲を展開させ攻撃を防ぐ。
しかし、防ぎきることはできず、そのまま吹き飛んで地面を数回バウンドしたのち、壁に背中を強打する。
「ごはっ!!」
「ユウヤ!!」
ずるずると地面に座り込むユウヤに駆け寄っていくアリサ。
その時、彼はすでに意識を失っていた。
「なんで…コアは確かに抜き取ったはずなのに!」
「考えてても仕方ないだろ!!とにかく撤退するぞ!!」
そういってコウタは懐からスタングレネードを取出しハンニバルに向かって投げる。
ハンニバルは一瞬視界が光りに包まれ、コウタたちはユウヤを担いでその場を後にする。
●
――――――目を覚ますとそこは見慣れた白い天井だった。
背中を強打したせいか、相当痛いのが嫌なほどわかる。
(多分、骨までいってるんだろうな)
そんなことを考えていると数人の男女が医務室に入ってきた。
「あ……ユウヤ!起きてたの!?」
「ああ、ついさっきな」
入ってきたのは第一部隊の面々、しかしサクヤの姿が見当たらなかった。
「サクヤさんは一緒じゃないのか?」
その言葉を聞いて明るかった表情が一瞬で暗くなる。
それを見たユウヤは聞いてはいけないことだと実感する。
「話せば少し長くなるけど大丈夫?」
「ああ、教えてくれ」
そして、しばらく沈黙が続いた後、クロナがすべてを話す。
「ユウヤたちがハンニバルと戦ってから二日たったんだけど、ちょうど昨日だったかな、私とソーマ
アリサとサクヤさんと任務に行ったんだ、討伐対象はディアウス・ピター、リンドウさんが最後に
戦ったアラガミだよ」
「……そうだったのか、それで?」
「うん、何とか倒して探ってるうちに見つけちゃったんだ、リンドウさんの腕輪を」
「…それでサクヤさんは…」
そこまで聞いてすべてを察したユウヤ。
あの後サクヤはリンドウの腕輪を持ったまま部屋から出てこなくなっていたのだ。
「つまり……リンドウさんは…もう…」
「うん……認めたくはないけど」
部屋の空気が一瞬で暗くなる。
「………そうだ、ユウヤにもちょっとした問題があってさ」
「…なんだ?」
「オレをかばってくれた時にさ、お前の神機ちょっと壊れちゃってさ、しばらく使えないんだって」
「そうか……まあお前に怪我がなけりゃあそれでいいさ」
「それとついでに休暇も兼ねてしばらく休んでおけって教官が言ってましたよ、たしかにユウヤは
いつも頑張り過ぎなんです、たまには体を休めてください」
「わかったよ、起きてそうそう説教は勘弁してくれ」
その言葉を聞いて全員が笑い出す。
「じゃあ私たちはそろそろ任務があるから行くね?」
「ああ、頑張ってこいよ」
頷きだけを返すとアリサ、アスカ、クロナ、コウタの四人は医務室を後にした。
部屋に残ったのはソーマとユウヤだけだった。
「…お前はいつも無茶をするな」
「なんだよ、ソーマまで説教か?」
「ふん……まあ、前の隊長の二の舞だけは踏むなよ」
そう言い残し部屋を去っていく。
誰もいなくなった医務室でユウヤは一人、眠ることにした。
一つの疑問を抱きながら………
●
――――――――あれから三日が経った。
無事傷も回復したユウヤだが神機は未だ使用できないため任務に行くことができず、アナグラにて
暇を持て余していた。
「………あー、すっげー暇だな……」
ついさっき部屋の掃除を終え完全フリー状態のユウヤは先ほどのようなことをぼやいていた。
「………にしても、やっぱり気になるな……」
彼は先ほどから一つの不可解なことについて考えていた。
――――――――それはリンドウの腕輪。
なぜ先に神機が見つかったのか、そしてなぜ腕輪と別々に発見されたのか。
このことが頭からずっと離れないでいた。
「あれ?ユウヤさんどうしたんですか?」
突然名前を呼ばれ前を向く。
気が付くとユウヤはエントランスにまで来てしまっていた。
そして彼の名前を呼んだのはオペレーターであるヒバリだった。
「ヒバリさん、ってあれ?今ヒバリさん一人か?」
「はい、みなさん任務に行っていていませんよ」
「そうか……なんかこんなに静かだと別次元に来たみたいだな」
「ふふっ、たしかにいつも騒がしいですもんね」
思わず笑い出す二人。
いつもの極東ならこの小さな笑い声も周りの騒がしさのあまりかき消されてしまうのだ。
その時、うるさい非常ベルがアナグラいっぱいになり響く。
「っ――――――なんだ!?」
『緊急連絡!!アラガミが外部より侵入を……第2訓練所にて確認!速やかに撃退してください!』
「マジかよ……」
「300秒後、第2訓練所のフロアを、隔壁で封鎖します!!
総員、至急別フロアに移動してください!!」
「待てよ……今アナグラには……まずい!!」
何かを思い出したユウヤはダッシュでエレベーターに乗り込む。
そのまま向かったのは神機保管庫。
そこにいたのはリッカただ一人だった。
「リッカ!!」
「ユウヤ君!ごめん、まだ君の神機修理が終わってないの、だから早く非難して!
何もできないなら戦場に出ちゃだめだよ!!」
しかしユウヤはリッカの言葉が聞こえていないかのようにあたりを見回す。
そして彼はある神機の前へ、それは――――――――――
「―――――仕方ないか……」
「ちょっと、何してるの、それはリンドウさんの神機!」
ユウヤはリッカの静止も無視してリンドウの神機に手を伸ばす。
「な、何してるの!?他人の神機に触れたらオラクル細胞に捕食されちゃう!!
早く手を――――――――」
その時、背後の隔壁から衝撃音とともに壁が爆発する。
「きゃあ!!」
爆風によりリッカは吹き飛ばされ背中を強打し、気絶する。
「リッ……カ……」
徐々に捕食されていく。
そして、彼の脳裏にフラッシュバックで何かが流れ込む。
(なんだ………これ……)
しかし、今はそれどころではない。
破壊された隔壁からアラガミ、ヴァジュラテイルが侵入する。
ヴァジュラテイルはあたりを見回すと近くに倒れていたリッカを捕食しようと歩み寄る。
「てめぇ……やめろおぉぉ!!」
苦しみながらも神機を振り上げヴァジュラテイルに切りかかる。
「あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
痛みに耐えきれず叫ぶユウヤ。
ヴァジュラテイルは起き上り狙いをユウヤに切り替える。
そして彼に喰らいつこうとして――――――――
「グアァ!?」
いきなりのことにヴァジュラテイルも疑問の声を上げる。
突然、ヴァジュラテイルに銃撃が放たれたのだ。
無論、ユウヤの仕業ではない。
後ろを振り向くとそこには見たことのない少年が神機を構え立っていた。
「―――――立てますか!!」
「あ……ああ……何とか……うぐ…」
「止めを、早く!!」
ユウヤは言われた通り、痛みを堪え再びヴァジュラテイルに切りかかる。
そしてヴァジュラテイルは絶命した。
「はぁ……はぁ……やった…のか…」
そのままユウヤは気を失ったのだ………
●
――――――――目を覚ますとつい先日も見た白い天井が目に入る。
そして横にはユウヤの顔を心配そうに覗き込むリッカとさっきの少年がいた。
「あっ、気が付きまし――――――――」
「あっ、気が付いた?よかった……」
少年の言葉を遮ってリッカがユウヤに心配の言葉を浴びせる。
「あれ……確か俺神機保管庫で……」
そういってユウヤは自分の右手を見る。
そこには自分の人間としての手があり、浸食された様子はなかった。
「…本当によかった……!」
そういってリッカはユウヤに抱き着く。
「……リッカ?」
突然の行動にさすがのユウヤも驚きを隠せない。
「……君はいつも無茶をして……
約束して、これからは絶対に他人の神機を触らないって」
心配の言葉を浴びせるがその中には確かな怒りが混じっていた。
「……わかったよ、変な心配かけたみたいだしな、以後気を付けるよ」
「うん……知ってると思うけど、適合していない神機を持つとそのオラクル細胞が君を捕食し始める。
そうなったら何が起きてもおかしくないんだよ…?」
「……そうだな…悪い」
「まあ無事だったからよかったよ。
さてそろそろみんな帰ってくるから、起きたって言っとくね」
そう言い放ちリッカは医務室を後にする。
「リッカさん、いい人ですよね、あの人神機のことをよく理解している」
突如として隣にいた少年が口を開く。
「……なあ、一つ聞きたいんだけどさ、お前……誰?」
「あっ、と、そういえば自己紹介がまだでしたね。
僕は医療班に配属になった神機使い、レンって呼んでください」
そういってレンは頭を下げる。
しかし、ここでユウヤは一つの疑問を抱く。
医療班は自分とはほぼ無縁の存在、しかしいくらなんでも新しく配属になった新人を自分たちに
紹介しないのはどうもおかしいと思った。
しかし、今は何も考えないことにした。
「レンだな、俺はユウヤだ、よろしく」
「はい、よろしくお願いします。
えっと、僕はそろそろ行かなきゃいけないので、失礼します」
「ああ、ありがとな」
レンはユウヤに微笑みを返すと部屋を後にする。
そして、一人医務室に残されたユウヤは疲れを癒すため、眠ることにした。
(なぜだろう……久しぶりの気がしない)
●
――――――翌日、ユウヤはツバキに呼ばれエントランスに向かった。
そこにはツバキとレン、そして見慣れない男女の姿があった。
「来たな、今日から極東支部配属になった期待の新型神機使いだ」
「本日より、第2部隊配属になりました、アネット・ケーニッヒと申します」
「同じく第三部隊配属になったフェデリコ・カルーゾです!」
「お前たち、これから1週間、こいつがお前たちの教官になる神狩ユウヤだ、覚えておけ」
「………へ?」
『あなたがユウヤさんですか!?』
ツバキの言葉に混乱するユウヤに二人の新人が尊敬のまなざしで彼を見つめる。
そして、先ほどの言葉を同時に言ったのだ。
「あ、ああ、そうだが…」
「ユウヤさんと言えばつい先日、アラガミの群れに囲まれたのをわずか1分も満たない時間で
殲滅したとか!?」
「あー……そういえばそんなこと、したようなしてないような……」
「おおおお!!さらにヴァジュラ10体を一瞬と言わんばかりの速さで仕留めたとか!?」
「あー……そういやぁしたな、そんなこと…」
その言葉を聞いて二人のまなざしがさらに強力になる。
「ま、まあそういうことだ、あとは頼んだぞ、ユウヤ」
「えっ?ちょっと教官、それって」
気が付くとツバキはすでにいなかった。
「……まあいいか、よし、新人ども、早速だが任務に行くぞ」
『はい!!』
そういって三人はヒバリの元へ向かった。
新人二人は期待のまなざしをやめることはなかった………
続く………
長い……疲れた……
読んでくれた方ありがとうございます!!
今度からは絶対にいつもぐらいの長さで行きます。
では!!