GOD EATER 神となった少年と神をやめし少年   作:Jaeger

54 / 67



感応現象を通して、ユウヤは真実を知る………






真実の感応現象、覚悟の時

 

――――――朝、ユウヤはかなり寝ぼけていた。

 

 

「………おはよー……」

 

 

「おっ、ユウヤおは………大丈夫かお前?」

 

 

挨拶を返したコウタはユウヤの格好を見て少々顔を引きつらせる。

 

 

なぜなら本人はきちんと着ているつもりだろうが、服が乱れており右肩がはみ出ていた。

 

 

「……んー…何がー……」

 

 

「いや何がって服だよ、つーかお前寝ぼけてるだろ」

 

 

「あ、ユウヤおはよー……ってええ!!ユウヤどうしたのその格好!!」

 

 

背後からアスカが声をかけて来た。

 

 

その声に反応しユウヤが振り向くと、彼の格好に大声を上げ疑問をぶつける。

 

 

「……どうしたって何が……」

 

 

「いや、だからその……服が……乱れて…ると…いうか…」

 

 

徐々に頬を赤く染めると同じように声をどんどん小さくしていく。

 

 

そこで初めてユウヤが正気に戻る。

 

 

「はっ……なぜかさっきまでの記憶がないのはなぜだ……」

 

 

「おっ、やっと目覚ましたか、ユウヤ、ここ」

 

 

そういいながらジェスチャーで肩を指すコウタ。

 

 

「ん……おお、すまんな、ありがとう」

 

 

コウタに言われ始めて自分の格好に気が付き乱れを直す。

 

 

「もう……大丈夫?」

 

 

顔を両手で覆っていたアスカが指の隙間からユウヤを覗くようにして聞く。

 

 

「大丈夫って何がだ?」

 

 

「アスカ、もう大丈夫だぞ」

 

 

「そう…?ありがとうコウタ」

 

 

ユウヤの代わりに答えるコウタ。

 

 

それを聞いてアスカは安心して両手を下ろす。

 

 

「ユウヤさん、タツミさんたちから救援要請が来ています!至急応援に向かってください!!」

 

 

突然ヒバリの緊迫した声が飛んでくる。

 

 

「了解だ、場所はどこだ?」

 

 

「はい、ただいま鉄塔エリアB地点でアラガミの群れに囲まれています!!」

 

 

「わかった!」

 

 

ヒバリに言われた通りタツミたちの救援に向かうため出撃ゲートに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――――――くらえ!!」

 

 

そういいながらタツミは近くにいたコンゴウ堕天種を切り裂いた。

 

 

「はぁ…はぁ…なんでこんなにアラガミが出てくるんだよ!報告と違うじゃねえかよ!!」

 

 

「文句言ってないで戦え!それにこんなだけやってりゃあ報酬も高くなるってもんだろ!」

 

 

戦闘中にも関わらずこのような会話を続けているのは防衛班の小川シュン、カレル・シュナイダー

であった。

 

 

そんな中、彼らの前に黒いハンニバルが突如として現れたのだ。

 

 

「なっ、こいつ博士が言ってたやつじゃねえか!?」

 

 

するとハンニバルはタツミたちに仕掛けることはなくコンゴウ堕天種に襲い掛かった。

 

 

「こいつ、俺達には見向きもしないな」

 

 

素早い身のこなしでコンゴウ堕天種を仕留めると視線をタツミたちに向ける。

 

 

「っ、来るぞ!!」

 

 

タツミが仕掛けようとするがハンニバルのスピードに追い付けず先制攻撃をくらう。

 

 

「ぐっ!!」

 

 

間一髪装甲を展開したものの吹き飛ばされてしまう。

 

 

「くっ……こいつ、本気でやばいな」

 

 

そしてハンニバルはそのままタツミに追い打ちをかけようとした、が――――――――

 

 

「おっと!」

 

 

――――――――二人の間に装甲を展開させたユウヤが攻撃を防いだ。

 

 

「ユウヤ!!」

 

 

「すまん、遅くな――――――――――」

 

 

 

 

 

その時、突如ユウヤの頭の中に映像が流れ込んできた。

 

 

 

 

 

(これは…!感応現象…)

 

 

これはどうやら誰かの記憶だった。

 

 

「くっ………ここは、どこだ…」

 

 

―――――聞こえてきたのは一人の男性の声。

 

 

「俺は……何だ……」

 

 

―――――男は何かを探して歩き回っているようだ。

 

 

「神機…どこにやったっけ…」

 

 

―――――覚束ない足取りで神機を探しているようだった。

 

 

―――――その時、フラッシュバックでエイジスが映る。

 

 

「エイジス……そうだ……

エイジスは……どっちだ……

ああ……俺は、死んだのか……」

 

 

―――――映ったものはアラガミ化した腕。

 

 

―――――そこの傍らには白い肌をした少女の姿。

 

 

―――――この光景にユウヤは見覚えがあった。

 

 

「ああ……眠いな……」

 

 

―――――徐々に視界が悪くなる。

 

 

―――――しばらくして視界が開くと、前方からプリティヴィ・マータの姿があった。

 

 

―――――そして、男は気を失った―――――

 

 

―――――目を覚ますと目の前にはマータの死体が横たわっていた。

 

 

「アラガミ……誰だ……オレを呼ぶのは……」

 

 

―――――またしても気を失った。

 

 

―――――目が覚めると感覚がおかしかった。

 

 

―――――まるで自分が四足歩行で歩いているような。

 

 

―――――すると何か感じ取れたのか走る。

 

 

―――――そこにはコンゴウ堕天種と戦っているタツミたち防衛班の姿が。

 

 

「よくも仲間を!!」

 

 

―――――アラガミとなった自分の拳を握りしめコンゴウ堕天種に振り下ろす。

 

 

「他のやつらは何やってる!?」

 

 

―――――周りを見ると自分の姿を見て後退するタツミたち。

 

 

―――――それを確認し視線をコンゴウ達に戻す。

 

 

「ちっ…浅いか!邪魔くせえんだよ!!」

 

 

―――――近くにいたコンゴウ堕天種を吹き飛ばしもう一体に止めをさす。

 

 

「…よし、全員無事か……!」

 

 

―――――突如自分の制御が利かなくなりタツミに向かって拳を向けた。

 

 

「やめろおぉぉぉおおぉぉぉぉ!!」

 

 

―――――しかし、それで止まるわけでもなくタツミは後ろに吹き飛ぶ。

 

 

―――――更なる追い打ちを仕掛けようとしたときに現れたのがユウヤだった。

 

 

「新入りか!?頼む!止めてくれえぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 

―――――そしてハンニバルの拳とユウヤの神機がぶつかり合い感応現象が起こった………

 

 

 

 

 

気が付くと先ほどの戦場に意識が戻っていた。

 

 

「――――――――――あんたは――――――」

 

 

しかし、ユウヤが言い終わる前にハンニバルは姿を消した。

 

 

「………っと、そうだそうだ、おいタツミ、大丈夫か?」

 

 

「ああ…おかげさまでな、にしてもすげえな、あのアラガミを追い払いやがったぜお前」

 

 

「……まあな…」

 

 

しかしユウヤの表情は晴れなかった。

 

 

(…もしあの感応現象通りだったら、あのアラガミは……)

 

 

ユウヤは最悪の結果しか想像しかつかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――アナグラに戻ったユウヤは神機保管庫へ向かった。

 

 

「あれ、ユウヤ君じゃん。

珍しいね、一人で神機保管庫に来るなんて、何か用事?」

 

 

「ああ、まあな……

俺の神機あとどれぐらいで直りそうだ?」

 

 

「うーん……最低でもあと三日はかかると思うよ。

なんせ損傷が酷過ぎるからね、こっちも最大限に手は尽くすよ。

でも突然だね、何か急ぎの任務でも入ってきた?」

 

 

「いや、そういうわけじゃないんだ、ありがとう」

 

 

そういってユウヤはエレベーターに乗って行ってしまった。

 

 

「……なんかさっきのユウヤ君、いつもと様子が……ううん、気のせいかな」

 

 

リッカはユウヤの背中を見て少し違和感を覚えた。

 

 

その後、ユウヤは一日中自室に引きこもっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――次の日、ユウヤはエイジスにいた。

 

 

ここはかつて、極東支部前支部長ヨハネスの乗り込んだ人工アラガミ、アルダノーヴァとの戦いが

あった場所だ。

 

 

ユウヤは一人、まだ日の上っていない朝にエイジスへと侵入した。

 

 

片手に神機、そしてもう片方には花束を持っていた。

 

 

そして彼は終末捕食を引き起こすためのノヴァが眠らされていたエイジス中心部に到着した。

 

 

そこの片隅にはいくつかの花が添えられていた。

 

 

ユウヤはそこに向かい片手に持っていた花束を置き黙祷を行った。

 

 

そしてユウヤはある方向に視線を向ける。

 

 

「………やっぱり来たんだな……ここに」

 

 

視線の先には高台からこちらを見下ろす黒いハンニバルがいた。

 

 

「グガアァァァァァァ!!」

 

 

「…完全に意識はない、か………」

 

 

ひとり呟きながら神機を構える。

 

 

結果的に片方の神機は直らず一つだけ持ってきていた。

 

 

「……俺は探しましたよ……アラガミ化した人間をどうやって助けられるのか。

でも見つからなかった、寝る間も惜しんで探したっていうのに…笑えるな、まったく」

 

 

「ググググ………」

 

 

「…行くぞハンニバル……いや―――――――――――リンドウさん!!」

 

 

「グガアァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

 

エイジスに響き渡るハンニバルの咆哮とともに決戦の幕開けとなった………

 

 

 

 

 

 

続く………

 

 

 




やべぇ、第二部が終わる、早いよ!


第二部が終わったらどうしようかまだ決まってません、どないしよ…


それでは!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。