GOD EATER 神となった少年と神をやめし少年   作:Jaeger

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そろそろ第三部も終わりに近づいてます!


…………えっ!!∑(=゚ω゚=;)



現れたもの

ティアが目を覚まして一週間が経った。

 

 

彼女も無事万全な状態になり深かった傷も完治した。

 

 

そんな中ユウヤたちは彼女のための餌、すなわちアラガミのコアの採取に来ていた。

 

 

アラガミとなってもやはりお腹は空くものであった。

 

 

尤も、過去にシオの食糧調達もあったためこういったものは慣れていた。

 

 

そして今、ユウヤ、アリサ、クロナの三人は次から次へとアラガミ達を仕留めていた。

 

 

「オラオラオラァ!!どうした、その程度か!?」

 

 

ユウヤはいつもとは違いやる気に満ち溢れていた。

 

 

「……いつもこれぐらいやってくれるとこっちも助かるんだけどなぁ……」

 

 

「たしかに……でも今回はティアさんのためですから無理もありません」

 

 

「それはそうだけど……これはちょっと……」

 

 

「……まあ…そうですね…」

 

 

ユウヤの戦いを遠目に見ていたアリサとクロナは周りに視線を向ける。

 

 

そこには先ほどユウヤが仕留めたアラガミの死体の山だった。

 

 

もうコアを抜き取って消えてしまったものもあるがそれを含めると最低でも100は仕留めていた。

 

 

「これが妹の力……」

 

 

「…何か違う気がする…」

 

 

何だか違う認識をするアリサをクロナがツッコミを入れる。

 

 

「おーい、全部終わったぞー」

 

 

気が付くと残りのアラガミもすべてユウヤ一人で片づけてしまった。

 

 

「うわー……これはまた随分と派手にやったね……」

 

 

「ん、そうか?」

 

 

辺りを見回すと体がバラバラになったアラガミの死骸がいくつも転がっていた。

 

 

「それにしてもアラガミっておいしいんですか?」

 

 

「さあな、俺は数えるぐらいしか喰ったことないしな」

 

 

「寧ろ食べたことあることが驚きだよ……」

 

 

「まあ子供のころだけどな」

 

 

そんな雑談の中、ユウヤの通信機が突如鳴り出す。

 

 

「ちょっとすまん、もしもし………わかった、すぐ行く」

 

 

話の内容は二人にはわからなかったがユウヤの表情が真剣なものになったためなんとなく理解した。

 

 

「…どうしたんですか?」

 

 

「――――――――アナグラに……ゼロが現れた」

 

 

「なっ!」

 

 

低いトーンでそう告げるユウヤの表情は怒りに満ち溢れていた。

 

 

ゼロ、それはユウヤが今もっとも倒すべきアラガミの名前だった。

 

 

しかしなぜゼロがアナグラに、様々な事を思い浮かべるが今はそれどころではない。

 

 

「とにかく急いでアナグラに行くぞ!」

 

 

今は一刻も早くアナグラに戻る、ただそれだけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――アナグラはいつも通りの平穏な雰囲気だった。

 

 

――――――しかし、その平穏はいとも簡単に崩れ去る。

 

 

突如として現れたアラガミ、ゼロ。

 

 

防衛班はすぐさま居住区の人々の避難にあたり第一部隊はゼロと対峙する。

 

 

しかし、先ほどからゼロの様子がおかしかった。

 

 

ゼロは自分たちを見ても戦闘態勢に入ることはなく何かを探すように辺りを見回しては唸り声をあげる。

 

 

「なあ、あいつ…なんでさっきからオレたちを狙ってこないんだ?」

 

 

「わかんないけど……でも敵意は感じないね」

 

 

「……だがほっとくわけにはいかねえだろ」

 

 

そういってソーマは神機を構える。

 

 

それにならってコウタも銃口をゼロに向ける。

 

 

アスカも神機を構え戦闘態勢に入る。

 

 

今第一部隊はアスカ、ソーマ、コウタの三人だけで他のメンバーは全員任務に出払っていたため最悪のタイミングだった。

 

 

しかし、ここで弱音を吐いてはいられなかった。

 

 

「とにかくタツミたちが居住区のやつらを非難させるまで持ちこたえるぞ!」

 

 

「おお!!」

 

 

ソーマの合図と同時にコウタは六発の銃撃を放つ。

 

 

銃弾は見事全弾命中しゼロが煙に包まれる。

 

 

しかしゼロは何事もないかのように平然と煙の中から現れる。

 

 

「なっ!たしかに全弾当たったはずだぞ!!」

 

 

続いてアスカとソーマが挟み撃ちからの同時に斬撃を放つ。

 

 

しかし、まるで鉱石を切ろうとしたかのような音をあげ神機がはじかれる。

 

 

「かたっ!!」

 

 

「チッ!」

 

 

ここでやっとゼロの注意をこちらに引き付けることに成功する。

 

 

「ギガアァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

 

そしてついにしびれを切らしたのかゼロは雄叫びをあげソーマに向かっていく。

 

 

「っ、来い!!」

 

 

ソーマは神機を構えゼロと対峙する。

 

 

しかし、ゼロの動きが早すぎるあまり対応できずソーマは吹き飛ばされ瓦礫の山に激突する。

 

 

「ソーマ!!」

 

 

「コウタ!前見て!!」

 

 

ソーマのもとに駆け寄ろうとよそ見をしたコウタの目の前にゼロが迫る。

 

 

「しまっ――――――――――」

 

 

突然のことにコウタは対処できず目をつぶる。

 

 

ゼロはコウタ目掛けて手の甲から生えている針に彼を貫こうとする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――しかし、その攻撃は不発に終わる。

 

 

「させるか!!」

 

 

突如として現れゼロの顔面を蹴り飛ばしたユウヤによってゼロは吹き飛ぶ。

 

 

一瞬の出来事にゼロは不意をつかれもろに蹴りを喰らう。

 

 

しかし、それでもたいしたダメージにはならず平然としたように立ち上がる。

 

 

そして自分を蹴り飛ばしたユウヤの姿を確認する。

 

 

「―――――――――今…」

 

 

一瞬、笑ったようナ表情を見せるゼロ。

 

 

そのことに気付いたのはアスカだけだったがそれ以上何も言わなかった。

 

 

「すまん、遅れた」

 

 

「…ったく…遅いんだよ…げふっ!」

 

 

ふらふらと歩いてきたソーマがユウヤにそう告げる。

 

 

「だって任務に行ってたんだし仕方ないだろ」

 

 

「ごめんね遅れて、コウタ大丈夫?」

 

 

「…ああ、でもぎりぎりだったぜ…」

 

 

そういってクロナが差し出してきた手を掴んで立ち上がるコウタ。

 

 

ユウヤはすでにゼロと一対一で対峙していた。

 

 

「……久しぶりだな……」

 

 

ゼロはユウヤの言葉に反応するように小さく唸り声をあげる。

 

 

そして二人の空間は沈黙に包まれる。

 

 

そよ風のように優しい風が二人を包み込むように吹き出す。

 

 

そして瓦礫の山が合図のように崩れ去る。

 

 

崩れ去った瓦礫の山を合図に二人の姿が消える。

 

 

そしてユウヤのいた場所には彼の神機が落ちていた。

 

 

「えっ!?ユウヤどこ行ったの!?」

 

 

「静かに!…何か聞こえる…」

 

 

クロナに言われた通り静かにしていると徐々に何かと何かがぶつかり合う音が聞こえてくる。

 

 

まるで何かが次々に破裂しているような音だった。

 

 

しかしこの音がここではない遠くの方から聞こえていることにアリサが気づく。

 

 

「あの…なんだかこの音、遠くの方から聞こえてきませんか?」

 

 

「たしかに……言われてみれば…」

 

 

「向こうの方から聞こえるぞ、行くぞ!」

 

 

ソーマの合図でそこにいた五人は音のする方へと向かう。

 

 

暫く走っているとクロナがある異変に気付く。

 

 

「ねえ……さっきから何か変じゃない?」

 

 

「変って何が?」

 

 

「だっておかしいよ、何でゼロは外部居住区に来たのにどこも襲わないんだろ」

 

 

「……確かに変ですね。

せめて建物の一つや二つ、壊しててもおかしくなと思うんですが……」

 

 

「でも今はそんなこと考えてる場合じゃないだろ!

多分この先にユウヤとゼロが戦ってるはずだ!!」

 

 

コウタに言われ足を止めていた二人はまた走り出す。

 

 

すると突然先ほどまで聞こえていた破裂音がピタッと止まった。

 

 

五人には嫌な予感がしさらに走る速度を速めた。

 

 

そして先ほど破裂音が鳴っていたであろう場所にやってきた。

 

 

そこにはついさっきまで何者かが戦っていたような痕跡が残されていた。

 

 

ひび割れた地面、崩れ去った民家、そして何より目に入るのがいたるところに飛び散った血だった。

 

 

それを見た彼らはあたりを見回す。

 

 

そして壁に横たわる血まみれの人間を発見する、それは――――――――

 

 

「ユウヤ!!」

 

 

先ほどまでここでゼロと戦っていたユウヤだった。

 

 

彼の意識はすでになく出血の量もかなりのものだった。

 

 

「ユウヤ!しっかりして!!」

 

 

「…大丈夫だ、まだ息はある、出血はひどいが死んじゃいねえ。

とにかく急いでこいつを手当てしねえと手遅れになるぞ!」

 

 

そういってソーマはユウヤを担いでアナグラへと向かった。

 

 

他のみんなもそれに続いてアナグラへと帰投した。

 

 

 

 

 

 

続く………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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