GOD EATER 神となった少年と神をやめし少年 作:Jaeger
完っ全にまったりしてます(´・ω・)⊃
「お兄ちゃん起きて!朝だよ!寝坊だよ!」
ユウヤは一人の少女に呼ばれて目を覚ます。
「…おはよう、ティア……そんじゃおやすみ」
「二度寝ダメ!!」
二度寝をしようとするユウヤをティアが勢いよく止める。
―――――ユウヤがゼロを討伐しなんだかんだで半月が経過していた。
あの後、ユウヤはゼロを倒してすぐ気絶したらしくあの時のことをほとんど覚えていないらしい。
そして、それとほぼ時同じくしてユウヤとティアのアラガミの力は綺麗さっぱり無くなったと榊は
言う。
その後、駆け付けたアリサ達極東のゴッドイーター達によりユウヤは無事保護された。
それからユウヤはまたしてもツバキによる任務付けの日々を送り今に至る。
そんな日々を過ごし今日、ユウヤは疲労がたまりティアは楽しみで仕方ない日であった。
この日、ユウヤは休暇をもらいティアと一緒に外部居住区を見て回る約束をしていたのだ。
「お兄ちゃん!早く行くよ!」
「…そんなに急がなくても居住区は逃げたりしないぞ」
「いいからいいから!早く行こ!」
「わかったわかった、すぐ準備するからちょっと待ってろ」
そういってユウヤは立ち上がり外出の準備をする。
ティアはユウヤの支度が終わるのをわくわくしながら待っていた。
●
「お兄ちゃん早く早く!」
「おーいティアー、あんましはしゃぐなよー」
先に行ってしまったティアの後ろをユウヤが追いかける形となっていた。
このやり取りは兄妹というよりもう親子のやり取りである。
するとティアが一つの店の前で立ち止まっていた。
「ん?どうしたティア、なんか面白いもんでも見つけたか?」
「…この人形、お兄ちゃんそっくり」
そう言われユウヤがその人形を見るとたしかに自分そっくりだった。
「…なんでこんなもん作ってんだよ…」
「お兄ちゃんはやっぱり人気者なんだね!なんかうれしい!」
「なぜそういう結論になるんだよ……」
●
それからしばらくユウヤたちは外部居住区を見て回って行った。
その途中、ユウヤが色々な人に囲まれていたことは触れないでおこう。
そして今、二人は休憩を取るため居住区にある一つのベンチに腰を下ろしていた。
ティアの腕の中には先ほどのユウヤそっくりの人形が抱かれていた。
「にしてもほんとにそれでよかったのか?」
「うん、いいのこれで、これがよかったから」
そういいつつもティアの表情は先ほどから暗いままだった。
このベンチに座ってまだ数分、その時から表情は晴れないままでいた。
「ティア、もしかして疲れたか?」
「ううん、ちがうの。
………あのね、私もしかしたらお兄ちゃんがいつかいなくなっちゃうかもって思ったら…恐くて。
…お兄ちゃんは死んじゃったりしないよね?」
「……なんだそんなことか」
ユウヤはため息交じりにそういいながらティアの頭をやさしくなでる。
「心配すんな、お前一人残していなくなるわけないだろ。
それに俺は強いし誰にも負けねえからな」
「……そうだね、お兄ちゃんは世界で一番強いもんね!」
ユウヤに元気づけられティアも笑顔を見せる。
「ああ、それから俺が死ぬときは…そうだな……この世界がなくなるときだな」
「うん!」
こうして、兄妹の新たな約束が交わされたのだった。
――――――この世はアラガミで支配されている
――――――それでも人類は前を向き生きている
――――――これからも、ゴッドイーター達は戦い続ける
――――――自らの守りたいもののため……
いかがだったでしょうか?
とりあえずこれできちんと第三部が終わりました。
次回からはオリキャラとか出ます。
それ以外特にわかりません。
それでは!!