GOD EATER 神となった少年と神をやめし少年 作:Jaeger
今回は彼とある少女での任務のようだ・・・
ここはとある鉄塔エリア。
そこにいるのは二つの神機を持つ少年と一つの神機を持つ少女が一人。
少年の名は神狩ユウヤ、極東支部の神機使いだ。
そしてもう一人の少女の名は神闘クロナ、彼女もまた極東支部の神機使いである。
今回二人はこのあたりにコクーンメイデンというアラガミの大量発生したらしく
それを討伐に来たのである。
「ところでコクーンメイデンってどんなアラガミなの?」
「ああ、見た目はさなぎみたいなアラガミで近くにいると無数の針を出してきて
また、遠くにいると特殊な高速弾を飛ばしてくる危険なアラガミだ。
油断するとすぐに殺られるぞ、注意しろよ。」
「はーい」
『・・・・・・』
二人の場にしばらくの沈黙が続く。どうやら話題がなくなったようだ。
その時クロナが口を開いた。
「そういえば、ユウヤとこうして任務に行くのってなんか初めてだね。」
「・・・そういやそうだな。」
思いだしたように答えるユウヤ。それを見たクロナは少し楽しそうに見えた。
「なんかあったのか?」
「?別にないよ、なんでそんなこと聞くの?」
「いや、なんか楽しそうに見えたから。」
「えへへ、ユウヤと戦えることがうれしいから、かな?」
「なんでだよ・・」
「だってユウヤ強いでしょ。
なんてゆうか安心できるのかな。」
「そりゃどうも。」
そういって苦笑する二人。
そして二人の顔つきが変わる。
「・・・いたな。」
「・・うん。」
視界に見える限りでも十は確認できる。
「報告通り、いや、それ以上か。」
「たぶんね、ところで作戦はどうするの?」
「そうだな・・・じゃあ、好き勝手やるってことで。」
「何その作戦。」
そういって笑いながら突っ込むクロナ。
「だってよ、思い浮かばないから。」
「・・まあいいよ、それで。」
「行くぞ!!」
その一言と同時にユウヤは出る。クロナもそれに続いた。
ユウヤはまず神機を銃形態に変形させ、コクーンメイデンに向かって大きく飛び銃口を
突きつけた。
「くらえ!」
そういって銃弾を発射、次の瞬間コクーンメイデンの頭が吹き飛んだ。
そしてユウヤはすぐさまその場を離れ神機を剣形態に変形させ次の獲物に
狙いを定めた。
次の瞬間、二体のコクーンメイデンの命を刈り取った。
(・・・ウワサ以上の実力だね・・)
クロナはユウヤの戦いを見て内心驚くが顔には出さなかった。
そうこうしているうちにクロナも一匹のコクーンメイデンに狙いを定め
「いっけえぇ!」
神機を振り下ろす。しかし致命傷にはならず刃は途中で止まる。
(っ!うそ!?かたい!)
改めてユウヤの強さがわかったクロナ、すぐさま神機を抜き取り後ろに下がる。
そしてコクーンメイデンの特徴でもある、針を出す攻撃がクロナに向かっていく。
しかし二人の間に割り込んだユウヤが装甲を展開させクロナを守った。
「あぶねえ、大丈夫か!?」
「うん!ありがとう!」
そして目の前の命を奪い取って二人はすぐにその場を離れる。
次の瞬間、その場にいくつもの弾が着弾した。コクーンメイデンの群れが
二人に気付いて無数の攻撃を仕掛けるが失敗に終わる。
そしてユウヤはすぐさま神機を二刀流に変形させ瞬く間に二体の命を刈り取った。
クロナも負けじと神機を銃形態に変形させ銃弾を発射させ
コクーンメイデンの身体の風穴を開けた。
「この調子でどんどんいくぞ!」
「うん!」
●
「お疲れ様。こっちのコア全部抜き取ったよ。」
「ああ、こっちも終わったぞー。」
あれからわずか数分で結果二十はいたコクーンメイデンをわずか二人で終わらせてしまった。
もっともその半分以上をユウヤがやってしまっていた。
「でも、ほんとにユウヤは強いね。
ウワサ以上の強さだったよ。」
「そんなことはないって。
それに強いからってすべて守れるわけじゃないしな。」
そういって悲しい笑顔を見せるユウヤ。
それを見てクロナは少し寂しくなった。
「悪い、変な話したな。そろそろ戻ろうぜ。」
「・・・うん、そうだね。戻ろっか。」
そういって立ち上がり歩くユウヤとクロナ。
そして背後に何かが現れた
「っ!」
「えっ!なに!?」
後ろを向くとそこには人――――――――
ではなく人型のアラガミが立っていた。
しかし通常の人間のサイズとは違い外見もアラガミそのものだった。
口の中には無数の歯が生えており、口はとがっていて
手には三本のとがった爪、身体は鋼のようなもので覆われていている。
(何!?・・あれ、アラガミ!?見たことない・・もしかして新種?)
クロナは必死に頭を整理する。
ユウヤは動かない、さすがに驚いているのかと思いクロナは顔を覗き込んだ。
しかしその顔に驚きは微塵もなくそこにあるのは
怒りと憎しみの顔をしていた。
クロナはその顔を見て腰を抜かした。正直泣きそうになった。
あんなにやさしそうだったユウヤの顔が今は修羅のような表情だった。
そして彼は口を開いた。
「・・・お前だけは。」
「えっ?」
「お前だけはあぁぁぁぁぁぁァァァ!!」
その怒声とともに彼は目の前の敵に向かって走り出した。
その速さはさっきまでとは比べものにならないくらい速かった。
「お前だけは、絶対に許さない!!
ティアを殺したお前だけは!!」
彼女は今の言葉を聞き逃しはしなかった。
ティアとはいったい誰なのか。
そんなことを考えているうちにユウヤはあれとの間合いをゼロにした。
「死ねえ!!」
叫びと同時に神機を振り下ろすが、奴は手を使わず神機ははじかれた。
そしてユウヤの腹部に今まで感じたことのない衝撃と激痛が走った。
「がはっ!!」
地面を数回バウンドして壁にぶつかって止まる。
しかし彼はすぐさま起き上り敵に向かって走りかけた。
口からは大量の血を吐き、額からは血が流れて腹部は爪によって貫かれていて。
しかし彼はなりふり構わず向かっていく。
そしてユウヤの身体は押さえつけられた。
「ユウヤ!お願いだから止まって!
このままだとあなたが死んじゃう!」
「っ!クロナ止めるな!今あいつを殺すチャンスなんだ!離せ!」
(っ!すごい力・・・!でも)
この手を放すとユウヤは死んでしまう。彼女そんな気がして仕方がなかった。
「あなたがどれだけあいつを恨んでいるかはよくわからないけど
今あなたが死んだら意味がないの!あなたが死んだら悲しむ人が大勢いる!
あなたの命は一人のものじゃない!!」
「っ!・・・」
その言葉を聞いて彼は暴れるのをやめた。
さっきのアラガミはいつの間にか姿を消していた。
「・・・・ごめん。」
「ううん、いいよ、気にしないで。
それより早く戻ろ、キズの手当しないと、ね?」
「・・・ああ、そうだな、お前もな。」
「えっ?あっ、ほんとだ
じゃあ、お互い様だね。」
そういって顔を見合わせて苦笑する二人。
そのあと極東に戻ってアスカに泣きながら抱きつかれたり
それからアスカに包帯ぐるぐる巻きにされながらヨシノに怒られるユウヤなのであった。
続く