【前回のあらすじ】
レミリアがカリスマブレイクせずに勝つなんて……こんなの普通じゃ考えられない……!
「貴方よ、明久」
…………え? 何で僕?
確かに今の僕はAクラス並の点数だ。でもそれはギリギリAクラスに入れる程度の点数であって、魔理沙達に敵うような点数じゃとてもない。それなのになんで……あっ、そっか。捨て試合だからか。
それなら納得――――
「因みに、ここで負けたらAクラスの負けは濃厚よ」
「うえぇいっ!?」
物凄く重要な試合じゃないか!?
「てか何でそんなこと分かるの!?」
「ほら、坂本と翔子って点数がほぼ同じじゃない?」
「あれっ、そうだっけ?」
てっきり雄二の方が少し下ぐらいだと……。
「そうなのよ。……と、なると勝負の鍵を握るのは操作技術よ」
「操作技術、か……なら翔子ちゃんの勝ちは薄いね」
操作技術については翔子ちゃんは戦争をそんなにやってないからあまり慣れていないのに対して、雄二は最近までやっていたし、そもそも雄二もアレだしね……。
なるほど、確かにレミリアの言う通りかも。……でも
「何でその試合に僕を?」
だからって僕を出す理由にはならない。
「それは貴方とフランの組み合わせが一番勝率が高いからよ」
…………えっ?
「いやいや、そんなことないよ。フランはともかく僕の点数はAクラスギリギリ、一瞬の内に殺られちゃうよ」
「それは無いわね。だって貴方には私達よりか秀でたものがあるじゃない」
皆より秀でたもの? ……もしかしてそれって
「操作技術のこと? でもチルノだって観察処分者だから操作技術はかなりあるよ」
「でも貴方の操作技術はさらにその上をいくでしょ?」
「いやいや、いくらなんでも言い過ぎだよ。それと4倍の差はさすがにきついから」
「10倍の差もある相手と互角に戦ったことがあるやつが何を言ってるのよ」
「そ、それは昔の話だし」
ぐぬぬ、ああ言えばこう言う。
「……で、出るの? 強制はしないけど」
「……負けても知らないよ」
「その時はその時よ。気楽に行きなさい」
「さっきの話を聞いたから気楽には行けないんだけど……」
ここで勝たないと負けるとか言ってたし。
「まあ私達は信じてるわ、貴方達が勝つということを」
「……うん、ありがとう。じゃあ行ってくる」
僕はフランを連れて舞台へと向かった。
「……意外だなー」
「なにが?」
「あきひさのことだからわたしを出すことに抗議すると思ったから」
「そうしてほしかったの?」
「ううん、全然」
良かった、抗議してもらいたいのかと思ったよ。
「でもあきひさならやりそうだったからね」
そりゃ出来るなら出てほしくないとは思うけど……。
「じゃあフラン。僕が出るなって言ったら出ない?」
「出るよ。あきひさと一緒に出たいし」
うん、やっぱり。
「……あきひさ」
「なに?」
「一緒に頑張ろうね」
「……うん!」
と、そうこうしているうちに舞台に着いた。
「やっぱアキとフランか」
開口一番、チルノが予想してたかのように呟いた。
「やっぱってことは予想してたの?」
「まあアキとフランの組み合わせが一番脅威だからね」
「チルノまでそんなこと言うんだ……」
そこまで脅威とは思わないんだけどなあ……。
「まあそれよりも彼女と話さないの?」
「彼女?」
「ほら、そこにいる……」
チルノが右を指差す。僕は釣られてそっちへと向き、
「あ……」
魔理沙と目があった。
「あ、えっと……ま、魔理沙、久し振り」
「あ、ああ、久し振りだな」
それっきり僕らは沈黙、場に気まずい雰囲気が流れる。
な、何か喋らないと!
「「あのさっ……あ」」
被った。
「さ、先に言っていいよ」
「そ、そうか? じゃあ遠慮なく」
……うん、さすが魔理沙だ。
「……なあ明久」
「なに?」
「あー、えーっと、その、だな……」
……何だろう? 何か躊躇している感じがするけど……。
「……よしっ!」
あっ、覚悟を決めたみたい。何なのかはよく分からない――――
「すまん!」
魔理沙はいきなり頭を下げた。
って、ちょっ!?
「な、何!? 突然どうした――――」
「あの時お前の気持ちも知らずに酷いことを言ってしまったことを許してくれ!」
…………ああ、あの事か。
「……魔理沙、顔を上げてよ。別に僕は全然怒ってないから」
「……本当か?」
「うん。魔理沙の気持ちも痛いほど分かるから……」
「…………」
魔理沙はしばらく躊躇した後、ゆっくりと頭を上げた。
「……許してくれてありがとな」
「良いよ、あれは僕も悪かったし、おあいこってことで」
「そうか…………後、私は諦めたわけじゃないからな」
「……そう……」
実は中学を卒業するとき、魔理沙からも告白された。
その返事も保留だった。
それで一年後、魔理沙を振った。
その時にちょっとしたことがあって、そのことで会い辛くなって、結局今まで会話さえしてなかった。
……でも、こうやって仲直り出来て本当に良かった。
「っていうことで私達が勝ったら私とデートな」
「「えぇっ!?」」
何でそうなるの!?
「ちょっとまりさ!」
「良いだろ別に。減るもんじゃあるまいし」
そ、そういう問題じゃないような……。
それよりも何か断る良い案を……そうだ。
「ほ、ほらっ! そう命令するならまずチルノに許可を取らないとね! チルノも使用する権利あるし!」
「あたいは別に良いよ」
「ほらっ、チルノもこう言ってあれぇ!?」
何か許可された!?
「あたいは別に命令したいこととかは別に無いしね。それにそっちの方がおもしろそうだし」
「絶対最後が本音だよね!?」
「よしっ、じゃあ決まりだな」
くっ、退路を絶たれた……!
「こうなったら……あきひさ、この試合絶対に勝つよ」
「うん、分かってる」
どのみち勝たないとほぼこちらの負けらしいから絶対に勝たないとね。
「それでは、そろそろ召喚してください」
さて……
『
殺ろうか。
数学B
吉井明久 Aクラス 221点
フランドール・スカーレット Aクラス 463点
VS
霧雨魔理沙 Fクラス 415点
チルノ・イスアード Fクラス 820点
……ぐっ、やっぱりかなりの点差だね。でも負けるものか!
「いくぜ!」
魔理沙の召喚獣が八卦炉を構える。あれは魔理沙の召喚獣の腕輪…………とすると短期決戦に持ち込む気だな。
ならこっちはあれを止めるまでだ。
「行くよ、フラン」
「うん」
僕達は魔理沙の召喚獣の元へと走る。
「させるか!」
そこにチルノの召喚獣が立ち塞がる。フランの召喚獣は立ち止まったけど僕はスピードを緩めずに走る。
「てやぁっ」
勢いよく大剣が薙ぎ払われた。当たったらただではすまなそうな、そんな力強い一閃。
「とうっ!」
僕はそれを跳躍してかわす。そしてチルノの召喚獣の上に乗り、再び跳躍した。
「召喚獣を、踏み台に!?」
そのままチルノの召喚獣の背後に着地、魔理沙の召喚獣の元へ走る。
「くっ……待――――」
「させないっ!」
あっちでは予定通りフランが足止めしているから援軍がこっちに来る可能性はほぼ無い。
僕は剣を腰に添えて、撃破の体勢に入った。
「ちょっ……ちょっと待った!!」
「待たないよ」
これで一匹――――
「――――なーんてな」
突如、魔理沙の召喚獣の八卦炉から光が放たれた。
「っ!?」
僕は咄嗟に右に跳んでかわす、直後僕がいた場所を星形の魔法が通過した。
……危ない、少し判断が遅れてたら木っ端微塵になるところだった。
「あきひさっ!?」
「余所見している場合かい?」
「っ!?」
向こうではフランの召喚獣をチルノの召喚獣が斬りつけるところだった。
「フラン!?」
「大丈夫、かすっただけだから! それよりもあきひさは目の前の敵に集中して!」
思ったよりダメージを受けていないフランに安堵しながら、僕は魔理沙に目を向けた。
「ちぇっ、避けられたか」
魔理沙は少し悔しそうに呟いた。
「……どうして動けるのさ?」
「腕輪を発動するふりをしてたんだよ。ほら、腕輪光って無かっただろ」
……言われてみれば確かに光ってなかった。
「それで不意討ちで倒そうと思ったんだが……まさか避けるとはな」
「こっちは撃ってくるとは思ってなかったから物凄く焦ったけどね」
さて……状況は厳しいね。
魔理沙の召喚獣は遠距離タイプ。さらに一発一発の攻撃力は高いから、当たったら即死亡だ。
加えて魔理沙の召喚獣とはまだ距離があるから、攻撃するには相手の攻撃を避けながら肉薄するしかない。
いつもだったら回避に集中して相手の点数を減らすんだけど、今回はフランのこともあるから早めに決着を着けたい。
……やっぱり難易度が高い……でもだからといって勝機が無いわけじゃ無い!
「……よしっ!」
僕は剣を両手に持ち換え、相手を見据える。
魔理沙はいつでも撃てるように、八卦炉を前に突き出していた。
一瞬の静寂の後、僕は走り出した。
直後、星形の魔法が真っ直ぐこちらに向かってくる。
僕はそれを右に少し跳んで回避。その後すぐに前に跳ぶように駈ける。その時、腕を少し下ろした。
そのまま魔理沙の召喚獣に肉薄する。
「まだま――――」
「させるかぁっ!!」
そして、下ろしていた腕を思い切り振り上げ、八卦炉に当てた。
剣を両手に持ち換えたかいもあってか、八卦炉は魔理沙の手元を離れ、そのまま上に飛んでいった。
僕はそのままの勢いでその場で回転、そのまま魔理沙の召喚獣の首をはね飛ばした。
「…………へ?」
そのまま180°回転。チルノの召喚獣に向かって全力で駈ける。
「隙有り!」
「あっ!?」
向こうではフランの召喚獣の武器がチルノの召喚獣によって弾き飛ばされたところだった。その後後ろに跳躍したから追撃を免れたようだけど、このままじゃ不味い。
「とりゃぁっ!!」
僕は一度立ち止まり、剣を投げ飛ばした。剣は回転しながらチルノの召喚獣のはるか頭上へと向かう。
僕はそれを見ながら、再び走り出した。
直後、金属同士がぶつかった時の甲高い音が聞こえた。見なくても分かる。僕の武器とフランの武器がぶつかりあった音だ。
僕らの武器はお互いを弾いた後徐々に勢いを無くし、そのまま垂直に落ちてくる。
僕はその落ちてきた自分の剣を掴み取った。
「はあっ!!」
そして、チルノの召喚獣の背後に全力で斬りかかる。
「くっ……!」
渾身のその一撃は大剣によって防がれた。
「どっ…………せぇいっ!!」
そのまま大剣で勢い良く押され、僕は盛大によろけた。
その隙をチルノが見逃す筈も無く、大剣を降り下ろしてきた。
「くっ……!」
僕は大剣の腹を剣で全力でぶっ叩いて、大剣の軌道を反らした。
そして再び斬りかかる。が、直前に後ろに跳躍されて避けられた。
ぐぬぬ、後もう少しだったのに……けど、目的は達成した。
「やあっ!!」
着地したチルノの召喚獣にフランの召喚獣が突っ込んだ。
その右手には先程弾き飛ばされた大剣が握られていた。
「なっ!?」
フランの召喚獣は大剣を思いきり薙ぎ払った。
「ぐっ!?」
けど、その一撃もチルノの大剣によって防がれた。フランの召喚獣は続けて何回も斬りつけるが、その度に防がれる。
さすがチルノ、反射神経が良いね。でも敵は一人だけじゃ無い!
「隙有りっ!」
僕は完全に隙を見せていたチルノの召喚獣に斬りかかる。
「しまっ――――」
そしてチルノが反応するより早く、右腕を切り落とした。
「さすが明久ね」
舞台で明久の召喚獣がイスアード姉の召喚獣の右腕を斬り落とすところを見て、私はそう呟いた。
周りでは事情を知らないクラスメイト達が呆然としていた。まあフランがいるとはいえ、あの点差で互角以上の戦いをしてるから仕方無いことね。
「レ、レミィ、これは一体……?」
その呆然としている中の一人である優子が私に問い掛けてきた。
「これって?」
「明久君の操作技術よ。いくらなった時期に差があったとはいえ、あそこまで差がつくものなの?」
「さすがにそれだけじゃそこまで差はつかないわよ」
そう、それだけじゃね。
「じゃあどうして?」
「実は明久には文月学園に入る前に召喚獣に触れる機会があったのよ」
「えっ、そうなの?」
「ええ。この召喚システム、この学園の長である藤堂カヲルを中心に数人の科学者が一丸となって開発したのは知っているかしら?」
「知っているも何もそのぐらい周知の事実でしょ? それがどうかしたの?」
「その数人の科学者の内の一人が吉井
「えっ、本当!? 知らなかった……」
「まあ知らないのも無理は無いわ。あまり知れ渡っていない情報だからね」
私も彼から聞かされるまでは知らなかったし。
「そうなんだ……ってことは明久君はお父さんの仕事を手伝った結果、操作技術が上がったってこと?」
「理解が早くて助かるわ」
「だからあんなに動きがスムーズだったんだ……」
突如、Fクラスから歓声が上がった。
舞台に目を戻すと、明久の召喚獣の左腕が凍っていた。
……やはり、腕輪は厄介ね。
「レミィ、このままじゃ――――」
「大丈夫よ」
「えっ?」
「この試合、こちらが絶対に勝つわ」
よしっ、このまま止めを――――
「つぅっ……!!」
「っ!?」
あぁっ、チルノにはフィードバックがあるんだった! 勝つことに夢中ですっかり忘れてた!
ヤバい、このままトドメを刺したらチルノが苦しむ。でも刺さないと勝てないし……。
ああっ、一体どうすれば――――
「――――くぅっ……はあっ!」
「っ!?」
唐突にチルノの召喚獣が腕を伸ばす。僕はそれに反応しきれず、左腕を掴まれてしまった。
そのままチルノは回転、後ろに向かって思いきりぶん投げる。僕の召喚獣は勢い良くぶっ飛び、その方向にいたフランの召喚獣を巻き込んだ。
「がっ!?」
「きゃっ!?」
僕達の召喚獣はそのまま床を数m滑り、召喚フィールドに激突した。
「つぁっ!?」
「にゃっ!?」
うぅっ、油断した……。
「痛たたた……」
身体中の痛みを無視してなんとか立ち上がる。でも変だな。妙に左腕が冷たいような……!
「えっ!?」
召喚獣の左腕を見ると、左手から左肩まで凍っていた。
これってもしかしなくても
「腕輪……!」
「御名答。あたいの召喚獣の特殊能力は触れた相手を凍らせることができる能力だよ」
くっ、やっぱりか……!
「……それにしても止めを刺すのを躊躇されるなんて、あたいも舐められたものだね」
「それは……」
「アキ、あんたは優しすぎるからあたいに止めをさすのを躊躇ったんだろう。でも、それはあたいの……いや、この試合の出場者全員に対する侮辱だ」
「そんなつもりは――――」
「出場した以上、手加減はするな。全力で来な」
「…………」
……そう、だよね。いくら相手にフィードバックがあるからって遠慮しちゃ駄目だよね。チルノの言う通りだ。
「ごめん、チルノ。でももう大丈夫。ここからは……」
そう、ここからは
「死ぬ気の全力だよ……!」
僕はさっき召喚フィールドに激突した際に落ちた剣を右手で拾い、構えた。
数学B
吉井明久 Aクラス 49点
フランドール・スカーレット Aクラス 109点
VS
霧雨魔理沙 Fクラス 戦闘不能
チルノ・イスアード Fクラス 251点
点数はどっちも残り僅か。でも僕は利き腕が使えなく、さらに時間が経つごとに点数が減っていってる。
チルノも利き腕が使えないとはいえ、かなり不利な状況に変わり無い。
でも幸いなことに相手は武器を持っていない。それに、あっちが一人なのに対しこっちは二人いる。だから、勝機はまだある。
「どうする、あきひさ?」
「……一つだけ策があるよ」
明らかにフランに怒られる危険な策だけど。
「どんなの?」
「それは――――」
僕はフランに包み隠さず説明した。
「駄目だよあきひさ! 危険すぎる!」
うっ、やっぱり怒られた……。
「でもフラン、これぐらいの危険を冒さないとこの状況は覆せないよ」
「それだったらわたしが――――」
「僕がそれを許すと思う?」
「逆もまた然りだよ、あきひさ」
むう、頑固だなぁ。
「そもそも僕は腕輪が無いから、役を代えることは出来ないよ」
「むむ……」
核心を突くと、フランは黙ってしまった。
「……じゃあ約束」
「約束?」
なんだろ、急に。
「……絶対に避けてね」
…………。
「……わかってる」
僕はそう返事をしたあと、チルノの召喚獣の方へと足を向けた。
「準備は万端かい?」
「まあね。それより攻撃しなくて良かったの? 僕たちを倒す絶好のチャンスだったんだけど」
「そういう卑怯な真似は嫌いだからね。……あんたこそ良いのかい? 一対一だけど」
「いかに点差があるとはいえ、やられっぱなしってのはなんか癪だしね」
「……そうかい」
唐突にチルノが拳を構える。それにあわせて僕も剣を構える。
……さあ、行こう!
「うおぉぉぉぉぉっ!!」
僕はチルノの召喚獣のもとに走る。攻撃が届く範囲まで来たら、相手が動くより先に剣を振るう。狙うは首。
僕の剣がチルノの召喚獣の首に吸い込まれる。
「甘い!」
唐突に剣を掴まれた。
「あんたはよく急所を攻めるからね。攻めてくる場所を絞れられさえすれば、掴むのは簡単だよ」
「くっ……!」
参ったな、押しても引いても全然動かないや……まあ
「これが狙いだけどね!」
僕は剣を掴んだままのチルノの召喚獣の顔面を、左手で全力で殴りとばした。
「ぐうぅ……!」
その時の衝撃で左腕が粉々に砕けちり、左腕がバラバラに引き裂かれるような痛みがはしる。
その痛みを我慢しながらチルノの方を見ると、召喚獣諸ともふらふらとしていた。
よしっ、今だ!
「うおぉぉぉぉぉ!!」
僕はチルノの召喚獣にタックルをかまし、そのまま押し倒す。直ぐ様チルノの召喚獣に跨がり、
「だらっしゃあぁぁぁっ!!」
右手に持っていた剣を全力で降り下ろした。
「っ!!」
その渾身の一撃は、刺さる前にチルノの召喚獣によって止められた。
くっ、後もう少しだったのに……!
「ざ……残念だったね。でももうこれでおしまいだよ」
「…………」
確かに点数はほとんど残っていない。チルノが暴れたら、すぐに戦死するだろう。
でも……
「チルノ、何か忘れてないかい?」
「一体何を…………!」
「そう、敵は僕一人じゃないってことさ! フラン!!」
「――――うん!」
フランの召喚獣の腕輪が光る。その直後、フランの武器が炎の大剣へと姿を変える。
……さて、後は避けることだけを考えれば良いんだけど……。
「……ごめん」
確実性を増すには、ここで避けるわけにはいかないんだよね。
「避けてっ!」
フランの召喚獣が炎の剣を僕らの召喚獣に思いきり叩きつけた。直後、全身を炎に突っ込んだような痛みがはしる。
「――――っあぁぁぁ!!」
その痛みは想像以上に壮絶で、だんだんと意識が朦朧としてきた。
そして僕は
「あぁぁぁぁ…………」
意識を手放した。
3
2
1
ドカーン
「「わぁい!
なぜなにぼっこう、はっじまっるよぉ!」」
「みんなー集まれー。なぜなにぼっこうの時間だよー」
「このコーナーでは、本編での補足と」
「読者から寄せられた質問に答えていくよ」
「じゃあ早速補足からね。今回の補足はチルノの召喚獣の腕輪についてよ。他は全部前に説明したことあるしね」
「ちるのの召喚獣の腕輪は触れた相手を徐々に凍らせていく能力だよ。
五秒間触れれば完全に凍らせることができるんだ。後凍らされた相手は点数が徐々に減っていくよ。
消費点数は一秒間に20点、総合科目だと200点だよ」
「補足は以上よ」
「次は質問返答だよ。今回の最初の質問は切り裂きさんから頂いた
『原作の自分のことをどう思いますか?』
という質問だよ。
……あれ、質問の内容が変わってない?」
「あいつにも色々と事情があるのよ。あっ、後原作はバカテス組はバカとテストと召喚獣、東方組は東方projectシリーズよ。じゃあ早速答えていくわよ」
明久「人を貶めようとするのはさすがにどうかと……」
フラン「あの能力はちょっと…………」
レミリア「カリスマブレイクをする時点でまだまだ未熟よ。
……次に明久は『いや、レミリアもだよね』と言うわ」
明久「いや、レミリアもだよね!? …………ハッ!」
咲夜「あの能力は便利ですね」
パチュリー「……魔法、使いたいわね」
コア「名前と能力が気になります!」
美鈴「少し寝過ぎじゃないですかね? 仮にも門番ですし」
翔子「……もう少し雄二を信じてほしい」
瑞希「いくら明久君が鈍感だからといっても、暴力を振るうのはいけないと思います」
久保「もう少し積極的になった方が…………いや、僕が言うことではないか」
優子「もう少しプライドを無くした方が良いと思うよ」
愛子「いやー、ボクと変わらないネ」
雄二「素直じゃないよな……いや、俺も人のこと言えないか」
霊夢「……私の方がお賽銭が勝っているわ」
シェーダ「…………えーっと……うん」
魔理沙「魔法か……私も使ってみたいな」
秀吉「……友にまで女扱いされているとはのう……」
康太「…………盗撮はあまりしないほうが良い」
チルノ「紛れもなく馬鹿だね。いや、あたいもだけど」
ルーミア「能力が羨ましいー」
島田「…………」
「とまあこんな感じね」
「こあとしぇーだはしょうがないとして、何でしまだは何も言わないの?」
「あいつにも色々あるのよ」
「ふーん。次の質問は澪刹弥凪さんから頂いた
『島田以外に質問です。最初のポケモンを持つことができるとすればどんなポケモンを持ちたい?(正し伝説、準伝説は除く)』
……えっとこれ大丈夫なの? ゆっくりつばさはポケモンにあまり詳しくないみたいだけど」
「大丈夫よ。第三世代と第四世代なら実際にプレイしたことあるみたいだし。……ということであいつは第四世代までしか知らないから、この範囲で答えていくわ」
明久「うーん……イーブイで」
フラン「わたしもイーブイが良いな」
レミリア「エンペルトよ」
咲夜「そうですね……ポワルンです」
パチュリー「……イーブイ。進化の石があればなおよしよ」
コア「もちろんピカチュウです!」
美鈴「バシャーモです」
翔子「……ピカチュウ」
瑞希「アチャモです」
久保「うーん……ユンゲラーかな」
優子「ピカチュウよ」
愛子「一度ラプラスに乗って、海を渡ってみたいネ」
雄二「ロトムだな」
霊夢「ムクホークよ。交通費がうきそうだし」
シェーダ「…………イーブイかな」
魔理沙「マッスグマだな。なんたって秘伝要員だからな」
秀吉「メタモンじゃな」
康太「…………ムクホーク」
チルノ「グレイシアだね」
ルーミア「ムウマージー」
「とまあ以上よ。因みにゆっくりつばさがポケモン(ダイヤモンド)をやってたころ、最も優先していたのが木の実集めよ。木の実を各地に植えていたから、全部廻るのに30分ぐらいかかったそうよ。そのおかげが木の実の手持ちはゲームで手に入るものは大体100個ぐらい持っているらしいけどね」
「アハハ……最後の質問は電撃部隊総隊長さんから頂いた
『あなたの最愛の人があなたの一番嫌いな人に犯されそうです。どうする?』
という質問だよ。
…………あきひさが、殺される?」
「だれもそこまで言ってないわよ。じゃあ答えていくわ」
明久「勿論助けるよ!」
フラン「…………コロス」
レミリア「助けるわよ」
咲夜「助けます」
パチュリー「……仲間を呼んだ後助けるわ」
コア「私のライダーキックが火を噴きます!」
美鈴「もちろん助けますよ。犯人をぶちのめした後に」
翔子「……助ける」
瑞希「命に代えても頑張って助けます」
久保「助けるよ」
優子「助けるわ」
愛子「助けるヨ」
雄二「ぶちのめす」
霊夢「助けるわ」
シェーダ「…………助けるよ」
魔理沙「助けるぜ」
秀吉「助けるのじゃ」
康太「…………助ける」
チルノ「助けるよ」
ルーミア「…………へえ」
チルノ「落ち着いてルーミア、ただの質問だから」
ルーミア「あっ、うん、分かってるよー。……勿論助けるよー」
島田「助けるに決まっているじゃない!」
「……以上よ」
「……何か、るーみあが――――」
「気のせいよ。私達は何も見てない、良いわね」
「アッハイ」
「分かればよろしい(フランの答えも見なかったことにしましょう)。……以上で今回の質問は終わりよ。切り裂きさん、澪刹弥凪さん、電撃部隊総隊長さん、質問ありがとうございました」
「それじゃあ次回も」
「「ゆっくりしていってね!!」」