僕と紅魔郷とスカーレットデビル   作:ゆっくり翼

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前回のあらすじ
フランちゃんかわいい‼


第二問 Aクラスでの自己紹介

「皆さん進級おめでとうございます。私はこの二年A組の担任、高橋洋子です。よろしくお願いします」

 

よしっ、担任は高橋先生だ。

高橋先生は生徒に分け隔てなく接するから先生として結構好きなんだよね。

 

「まずは設備の確認をします。ノートパソコン、個人エアコン、冷蔵庫、リクライニングシートその他の設備に不備のある人はいますか?」

 

……さっきも思ったんだけどここって本当に教室?

 

「参考書や教科書などの学習資料はもとより、冷蔵庫の中身に関しても全て学園が支給致します。他にも何か必要なものがあれば遠慮などすることなく何でも申し出てください」

 

どこからか……というか後ろから紅茶の香りが漂ってくる。

見ると、レミリアの所にあるティーカップに咲夜が紅茶を淹れていた。

そして右隣ではフランが中までチョコたっぷりの棒状のお菓子を食べていた。

……いやいや、いくら何でも使うの早くない?

 

「では、はじめにクラス代表を紹介します。霧島翔子さん。前に来てください」

 

「……はい」

 

やっぱりクラス代表は翔子さんか。

まあ彼女とレミリアが代表じゃないなら当然だよね。

 

「……霧島翔子です。よろしくお願いします」

 

そういえば翔子さんは異性からの告白を断り続けているから、同性愛って噂があったなぁ……まあ実際には僕の親友であるあいつを一途に想っているだけなんだけど。

 

「Aクラスの皆さん。これから一年間、霧島さんを代表にして協力し合い、研鑽を重ねてください。これから始まる戦争で、どこにも負けないように」

 

その言葉を聞いて僕は去年のクラスメイトである親友を思い浮かべた。

多分あいつは今年絶対にAクラスに宣戦布告をしてくる。

その時はお互いに悔いが残らないように全力で戦おう。

 

「では自己紹介を始めましょう。一番前の廊下側にいる生徒から右から左の流れで行い、窓側にいる生徒までいったら一列後ろの廊下側にいる生徒から……といった流れで行ってください。

それでは始めてください」

 

「どうぞ」

 

突如僕の机に何かが置かれる。よく見るとそれは紅茶だった。

後ろを見ると、咲夜が紅茶の乗ったトレイを持って佇んでいた。

…………HRとはいえ、授業中に立ち歩いちゃ駄目でしょ……。

 

「ありがとう咲夜」

 

まあ紅茶をくれたのは事実なので、咲夜に礼を言ってからそれを一口飲む。

……うん、美味しい。

いつもこうならいいんだけどたまに変なの入れるんだよなぁ……。

 

「久保利光です」

 

僕が紅茶を堪能していると、自己紹介が少しだけ進んでいた。

 

「趣味は読書です。

一年間よろしくお願いします」

 

結構真面目そうな人だな。

 

「あきひさ」

 

「ん?」

 

フランに呼ばれたからフランの方を向くと、フランが手に持ったお菓子を僕に向けていた。

 

「あーん」

 

「ありがと」

 

僕は礼を言った後それを食べた。

……うん、なかなかおいしい。さて、お返しをしないと。お菓子は……このコアラの絵が書かれたやつで良いかな。

 

「フラン、あーん」

 

「あーん」

 

僕がフランに手に持ったお菓子を向けると、フランはすぐにそのお菓子を口の中に入れて、咀嚼した。

……あぁ、小動物みたいで癒され―――

 

(あぁ……羨ましい……)

 

「っ!?」

 

「どうしたの、あきひさ?」

 

「……いや、何でもないよ」

 

何だろう、今物凄い悪寒がしたような……気のせいかな?

 

「木下優子です」

 

っていつの間にか優子さんまで回ってきてる。

 

「趣味は読書です。

一年間よろしくお願いします」

 

木下さんっぽい真面目な自己紹介だなぁ……。

 

「……読書……ねぇ……」

 

あれ、レミリアが何か微妙な顔をしている。

 

「どうしたのレミリア?」

 

「あぁいや、何でも無いわ」

 

「……なら良いけど」

 

どう見ても何でも無さそうな顔じゃ無かったような……。

おっ、次は瑞希ちゃんか。

 

「姫路瑞希です。趣味は裁縫で、好き嫌いは特にありません。

一年間よろしくお願いします」

 

あ、やっぱり趣味変わってる。

……まぁそうだよね、あれは趣味というよりは必殺技だったし…………うっ、思い出しただけで体が震えてきた。

 

「工藤愛子です。趣味は水泳と音楽鑑賞で、スリーサイズは上から78・56・79、特技はパンチラで好きな食べ物はシュークリームだよ。

一年間よろしくね」

 

僕が姫路さんの昔の趣味に戦慄していると、工藤さんが自己紹介をしていた。

……ここでもその自己紹介なんだ……。

そしてその後はAクラスらしい真面目な自己紹介がしばらく続いて、あっという間に咲夜の番になった。

 

「レミリアお嬢様のメイドを勤めさせて頂いている十六夜咲夜です。趣味は家事全般です。

一年間よろしくお願いします」

 

……趣味が家事全般って…………まぁ良いけどさ。

で、次はレミリアか。心配だなぁ……噛みそうで。

 

「紅魔館の主、レミリア・スカーレットよ。

皆、一年間よろしきゅ」

 

あ、やっぱり噛んだ。

 

「……一年間よろしく頼むわ」

 

何事も無かったかのように言い直した!?

てか何でレミリアは自己紹介の時高確率で噛むんだろう……。

と、次はフランか。

 

「フランドール・スカーレットです。趣味はゲームで、好きな食べ物はあきひさで…………が作ったパエリアです」

 

今好きな食べ物のところで僕の名前言いかけなかった!?

 

「友達は皆わたしのことをフランって呼ぶけど、皆は変な渾名じゃなければ好きな風に呼んでも良いよ。

一年間よろしく♪」

 

うん、特に問題のない自己紹介だった……途中のあれ以外は。

と、次は僕の番か。

 

「吉井 明久です。趣味はゲームと料理で、好きな食べ物はパエリアです。

一年間よろしくお願いします」

 

よし、何とか無難に―――

 

『おいおい、吉井って観察処分者だろ。何で此処にいるんだ?』

 

『カンニングでもしたんじゃないか?』

 

『自分のクラスが分からないぐらい馬鹿なんじゃない?』

 

…………分かってたよ、こういうのがあるぐらい。なんてったって観察処分者は『馬鹿の代名詞』って呼ばれているぐらいの不名誉な称号だからね。普通の人だったらそんな肩書きを持った奴がここに来れる訳無いって考えるよね。

だからこれぐらいの悪口を受けるのはしょうがない―――

 

 

 

『てか犯罪者の弟と一緒のクラスとか嫌だなー』

 

 

 

「―――っ」

 

 

 

 

 

今から四年ぐらい前にとある民家で火事が起きるという事件があった。

幸いにも他の家に燃え移るということは無かったものの、その火事で4人の人が亡くなった。

その亡くなった4人のうち3人が、僕の家族だ。

そしてその事件の容疑者とされているのが……

吉井明人(よしいあきと)、現在行方不明の僕の兄さんだ。

 

 

 

 

 

……やっぱりそれを言う人がいるのか……確かにテレビではそのように報道されてたけども……でも兄さんが犯人な訳が無い。だって―――

 

『何で犯罪者の弟がAクラスにいるのよ』

 

『犯罪者の弟は少年院でも入ってろよ』

 

『あいつには絶対に近づかないようにしようっと』

 

……今はそんなこと考えている場合じゃ無いや。何か反論しないと。でも一体何を言えば―――

 

バンッ

 

「あきひさを悪く言うな!」

 

突然、大きな音とともに誰かが勢いよく立ち上がる音が発生し、クラス内が一気に静まり返った。

音の発生源を見ると、フランが机に手を置いて立っていた。

 

「さっきからあきひさの悪口ばかり言って……! どうして犯罪者の弟ってだけでそこまでいうの!?」

 

そう発言するフランの顔は怒りに満ちていた。

 

「だ、だってそいつは観察処分者になるぐらいのやつだぞ! 悪いことしたに決まってるだろうが!」

 

「そんなことは―――」

 

「だいたいお前だってそいつのことを恨んでいるはずだ」

 

「……何で?」

 

「決まってるだろ……そいつのせいでお前も観察処分者になったんだろ!」

 

……確かにフランが観察処分者になったのは僕が起こしたことの巻き添えだ。本当だったら僕だけで済んだのに……。

 

「…………っ」

 

フランを見ると、明らかに動揺していた。

 

「あれはあきひさのせいじゃ―――」

 

「落ち着きなさい、フラン」

 

そんなフランを止めたのは、レミリアだった。

 

「お姉様…………」

 

「後は私に任せなさい」

 

「……わかった」

 

自分でも冷静さを失っているのが分かってるのか、素直に座った。レミリア、ナイス。

 

「確かに明久はあの重大な事件に関わっている。それは事実よ」

 

「だったら―――」

 

「でもそれは私の妹を助けるために仕方無くやったことで、悪意があってやったことではないわ。そこは分かってるでしょ」

 

「くっ……だ、だが―――」

 

「それに犯罪者の弟だと差別しているようだけど、犯罪を犯したのは明久の兄であって明久には何も罪は無いわ。

むしろその事件で家族を失った被害者よ」

 

レミリアの発言に反論してきた人は黙った。

 

「……今の発言だけで反論出来ないんだったら初めから反論なんてしないでちょうだい。

発言は以上よ」

 

その一言の後、レミリアは座った。

……レミリア、ありがとう。

 

「……さっき吉井君がカンニングがしたとか言ってた人がいましたが、私達がカンニングを見逃すわけがありません。彼は自分の実力でAクラスに入ったのですよ」

 

高橋先生が僕のことをフォローしていた。

こういうところが高橋先生の良いところだよね。

 

『これは悪いことを言っちゃったなぁ』

 

『後で謝っておこう』

 

『……くそっ、問題児風情が』

 

『おこなフランちゃんhshs…………ぐへっ!?』

 

クラスメイトも納得してくれたみたいだ。まだ納得してない人もいるみたいだけど。

因みに最後の発言者は咲夜が投げたナイフ(刃は丸まっている)に当たって撃沈した。

ナイス咲夜。

 

「では自己紹介を続けてください」

 

高橋先生のその一言で自己紹介は再開した。

……一時はどうなることかと思ったけど何とかなったな。

 

「ありがとうレミリア、僕のために怒ってくれて」

 

「当然のことをしたまでよ」

 

うん、こう返ってくると思った。

 

「それでも礼を言いたかったんだよ」

 

「……まあ受け取っておくわ」

 

さて、次は……

 

「フランもありがとう」

 

「えっ?」

 

「ほら、怒ってくれたじゃん」

 

「でもわたしは何も出来なかったよ」

 

……確かにフランはあまり反論できていなかった。けど。

 

「でも僕のために怒ってくれた。それだけで嬉しいよ」

 

「……あきひさ……どうもいたしまして」










ドカーン

「「わぁい!
なぜなにぼっこう、はっじまっるよぉ!」」

「みんなー集まれー。なぜなにぼっこうの時間だよー」

「このコーナーでは、本編での補足と」

「読者から寄せられた質問に答えていくよ」

「じゃあ早速補足からね」

「まずは四年前に起きた事件についてだよ」

「と言っても事件については本編で明久が語った通りだから話すことはあまり無いわね」

「えっ、じゃあ何でこれ選ばれたの?」

「その事件の加害者と被害者について話したかったからよ」

「加害者って……あきひさのお兄様?」

「そう。彼はリメイク前にいなかったオリキャラの一人よ。はい次」

「……えっ、加害者の説明終わり!?」

「これ以上言うとネタバレになりそうなのよ」

「えー…………それで被害者はあきひさの家族?」

「そうよ。ほら、リメイク前の作品だと姉はともかく父母は滅多に死にそうにないキャラだったじゃない」

「確かに…………」

「実際ゆっくり翼(あのアホ)曰くリメイク前の親だったら難なく切り抜けられるらしいしね」

「そうなんだ…………だったら?」

「そう、『だったら』よ。この作品の明久の親はリメイク前の親とは名前も身体能力も全く違うのよ」

「つまり、あきひさの母親の名前は未来じゃないってこと?」

「そういうことよ」

「へぇー、そうなんだ……えっ、でも何で身体能力はともかく名前も変えたの?」

「それについては秘密よ」

「えー、気になるよ」

「ま、いつか分かる(と思う)から気ままに待ちなさい。さ、次の補足よ」

「うぅ、気になる……次はわたしとあきひさが観察処分者になるきっかけになった事件についてだよ」

「まあこれについては下手に話すとネタバレになるから詳しく話せないからパスね」

「じゃあ何でこれ選んだの?」

「さあ?」

「さあって…………」

「まあこの事件についてはいつか分かると思うわ…………多分」

「多分!?」

「そう、多分よ……ということで補足は以上よ」

「……つ、次は質問返答だよ。
今回の最初の質問はティピロス(灰人間)さんから貰った、『前作のリメイクということはもしかして紅魔館組と自機組以外の東方キャラも出たりするのですか』という質問だよ」

「出ないわ」

「そうなの?」

「なんでも、あまりにも増やすと管理が大変だかららしいわよ」

「うわぁメタい」

「まあちらっと出てきたりはするんじゃない? はい次」

「次の質問は黒金丸さんから貰った、『作者様に質問です。東方で好きなキャラクターは誰ですか?』という質問だよ」

フランです!

「出たわね、ゆっくり翼(ロリコン)!」

ちょっ、ロリコンって言うのやめて。地味に傷つく。

「事実を言ったまでよ」

うぅ、レミリアが虐める……。
癒してフラン。

「やだ」

即答!?
くそっ、こうなったらフランが癒してくれるまで僕はここに居残―――

「あっ、スズメバチ」

お疲れさまでした!!(ダダダダダッ)

「……相変わらず蜂に弱いね」

「そうね。じゃあ最後」

「りょーかい! 最後の質問は紅桜◇さんから貰った、『明久&紅魔館組はそれぞれどんなジャンルの曲が好きですか?』という質問だよ」

「ああ、それだったら……」



明久「格好良い曲……かな?」

フラン「格好良い曲!」

レミリア「カリスマ溢れる曲よ」

咲夜「特に好き嫌いはありません」

パチュリー「……読書の妨げにならないような曲よ」

コア「アニソンとかです!」

美鈴「燃えるような曲ですね」



「と、こんな感じよ」

「お姉様、カリスマ溢れる曲って何?」

「考えるんじゃなくて感じれば分かるわ。
これで今回の質問返答は終わりよ。
ティピロス(灰人間)さん、黒金丸さん、紅桜◇さん、質問ありがとうございました。
それじゃあ次回も」

「「ゆっくり見ていってね!!」」
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