幼馴染は絶対皇帝01話
絶対皇帝と聞けば皆がシンボリルドルフと応える。幾度の勝利よりも三度の負けを語りたくなるウマ娘。才色兼備にして日本が世界に誇るウマ娘育成機関のトレセン学園の生徒会長まで務めている。
だからこそ誰もが彼女に理想を求めた。
昔から誰かの期待に応え続ける彼女を賛美する声はあれど誰も止めようとはしない。
Eclipse first, the rest nowhere
何とも身勝手で独善的な理想の押し付けなのだろう。それがどうしようもなく許せなくて僕はある事を決めた。
シンボリルドルフを徹底的に甘やかす。
何もかもが僕より優れている幼馴染を僕といる間だけはダメなウマ娘にする。そう誓ったのだ。
8歳のちっぽけな誓いから約十数年。絶対皇帝と呼ばれる僕の幼馴染は
「今日の晩御飯はコロッケが良い」
『夜は早く寝ないと』と書かれたジャージ姿でトレーナー室のソファーで僕に膝枕をされていた。
幼馴染は絶対皇帝01
「ルドルフ、今日は昨日のカレーを食べるって朝に言ってただろ」
「ならコロッケカレーだ」
パタパタとソファーを叩く尻尾を見て気付く。これは不貞腐れている。
「もしかして今日の昼にエアグルーブのコーチした事をまだ根に持ってる?」
ビンっと張った尻尾と耳がそうなのだと教えてくれる。
「私の自慢のトレーナーが後輩を指導した程度で怒るほど斗筲之人ではない」
嘘である。思えば不可解な事が幾つかある。いつもは生徒会室で打ち合わせをするのに使っていない専用のトレーナー室で打ち合わせを提案された。そしてトレーナー室に入ると開口一番に
「膝枕」
とジト目でせがみ始めた。右手で頭を撫でさせ、左腕は抱きしめられている。
それにコロッケが食べたいと言うときはいつも嬉しい時か拗ねている時のどちらかだ。僕が初めて彼女の要望で作った料理がコロッケでそれ以降は事あるごとに作らされた。
「明日はナリタブライアンにトレーニングを頼まれてるけど大丈夫?」
「…仮にもし私がダメと言ったらどうする」
「僕は君の専属トレーナーだからね。またこうやって膝枕でもさせてもらおうかな」
左腕を抱き締める力が強くなる。柔らかさと圧迫感を同時に味わい、しんなりと垂れた耳を見て僕は決めた。
「ルナ」
それは彼女の両親と僕にしか許されてない愛称。それを口にする時、僕の思考において彼女が優先される。
「明日の昼はここで食べようか。そうしたら久しぶりにお昼寝でもしよう。ナリタブライアンの話はやんわりと断っておく」
「それは「これは決定事項だ。君の意見は聞いてない。それとも嫌だった?」
「……楽しみにしている」
バシバシとソファーに尻尾が当たる音をBGMにしながら僕は晩御飯の為の買い物リストを脳内で組み立てる事にした。
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見たい関係
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エアグルーブ(義妹)
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ビワハヤヒデとナリタブライアン(幼馴染)
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セイウンスカイ(義姉)
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サイレンススズカ(義妹)
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スーパークリーク(幼馴染)
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タマモクロス(義妹)
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ツインターボ(義姉)
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ゴールドシップ(義姉)
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メジロ家(幼馴染)