決闘の聖地、ギデオン。
かつて【聖剣王】と子孫を残した都市国家時代のギデオンの王女にして決闘王者でもあった【超闘士】フレイメル・ギデオンが居たという王国の名所の一つ。
特別な結界を張ることが出来る舞台が幾つも集合しているという決闘の場として恵まれた条件から今も昔も変わらず決闘の聖地として継承されてきた。
それ故に、ギデオンは王国に来た理由の一つであった。
即ち────
・・・・・
キン、キン、ガキーン!
ドゴォオオオオ!!!
響き渡る剣戟と爆発音が街中で鳴り響く。
それは戦いという非日常の象徴でありながらギデオンにおいては日常の象徴であった。
建物全体が震えるような歓声が上がり、観客、決闘者共にボルテージが引き上げられていく。
血湧き肉躍る闘争。その場に居る全員で共有する熱狂。
俺は基本的に命と命のやり取り、人間、モンスター種族問わず数え切れないぐらい手を染めてきた人間だ。
この世界で生きる命には確かに魂があり意思がある事を知った上で奪い、同時に死霊術師であった俺は無数の命を生きたままアンデッドに変えた事もある。
当然、闘争の歓びを
俺にとっての闘争とは敵と己だけで完結する世界であった。
だからこそ決して死ぬことがないという結界内での決闘は俺にとって未知のものであり、自らの手の内を晒さないために遠ざけていた。
死なないマスターにとっては決闘もPKも大して変わらないかもしれない。
だが、決闘ではそれは然程重要な事では無かった。
そこに命の奪い合いはなく、個と個の衝突とでもいうべき熱の発生があった。
生きたいという純粋な生存闘争では無い。
これは互いの名誉を賭けて雌雄を決するための戦い。
ただ、相手に勝ちたい。
両者共にそれだけを求めていた。
俺はそれを見て────
「オラっ!そこだっ、イケーッッッッ!!」
観客席で一枚の
誰かと想いを共有し、誰かに想いを託す。
それは普段気付いていないだけでとても尊い事なのでは無いだろうか。
ふと、俺はそう思った。
丸めたパンフレットを片手にバシバシ叩き付けながらガッと身を乗り出す。
「今だ!殺せーーー!!!」
生きるという事は生きた
つまり、それって、こういう事なんじゃあないか・・・?
ワァ、と一際高い歓声が上がり、儚く破れ散った紙切れの残骸が空を舞い上がる。
「糞ーーーッッッ!!!」
なぁ────カーソン。
ヤケクソになって見上げた空は嫌味ったらしいほどに見事な晴天であった。
今日の空、やけに青ぇな・・・
雲は浮かんでいないはずなのに、突然影が差した。
惚れた女と似た顔をした少女がひょっこりと青空を背景に空を見上げていた俺を見下していた。
やれやれ、完全に撒いたと思ったんだけどね。どうやって(全力で隠密に走った)俺を見つけたんだい?
良ければパパに教えてくれないかな。
勿論、後学の為にね。これっぽっちも疚しい事なんて考えていないよ。
本当なんだ。だから・・・
マイドーター。
その背中から生やしたエゲツないぐらいゴツくて得体の知れない
大体、そんなスキル何処から拾ってきたんだ?
そんな
とんだスプラッタだぜ。
知っているかな、こういうシチュエーションは。
頬を膨らませながらもっとプリプリ可愛らしく怒るのが実は正解なんだ。
なぁ、だからその備蓄を掠め取る溝鼠を見るような無表情やめよう?
パパ、凄く傷付いちゃったなぁ・・・今すぐ娘の可愛い所を見ないと、良い歳して臆面もなく人前で泣き喚いちゃうかもなーチラッチラッ
待て、何故着実に距離を詰めるんだ。そうか、分かった。茶化したのが悪かったんだな。
そこで良い。話をしよう。俺は腹を割る覚悟を決めたぞ。一生分の反省もした。
俺は逃げない。お前は近付かない。
だからそこで止まるんだ。・・・どうして止まらないんだ。
・・・ひっ、ひぃいいい!!
こ、殺される!!俺は実の娘に地を這う虫ケラの様に殺されようとしているっ!!
今すぐここから逃げなければっっ!!兎に角遠くへ!目の届かない場所まで!!
何が何でも殺す。絶対に殺す。今日こそ殺す。
俺を見つめる絶対零度の目が、拳が、全身が如実に語っている!
ハッタリじゃねぇ。今のコイツには、それを確信するだけの“凄味”が有るッッ!!
俺は悪くねぇ!俺は悪くねぇぞ!!
ただ俺は────完全な善意で今までの負け分を倍にして返そうとしただけなんだ!!
偶にはお前にもお小遣いをやろうと・・・・!!!失敗したけど・・・!!!!
く、来るな─────来るんじゃあないっ!!
俺の側に、近寄るなぁああああああああ!!!!
これはとある夢のVRMMOの物語。
今日も今日とて、何処かの屑の断末魔が元気に空を響き渡るのでした。
子供の教育方針はどれにする?
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蠱毒にぶち込む
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普通の子供のように育てる
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子供の為だけの揺籠()で育てる
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放任主義。子供は勝手に育つ
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帝王に愛など要らぬ!!