これはとある夢のVRMMOの物語。   作:イナモチ

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【ディスマキア・ブレンドドラゴン】の生態

成長した【もかでぃあ】を見たマニゴルドが何故か呆然としている。

 

俺は二ヘラと笑った。うちの子、こんなに大きくなってなー。

 

「大きくなったというか・・・太ってる。すごいレベルで太ってるぞ。擁護しきれないほどテイムモンスターとして最下層っていうか、もはやペットだろ。どう見たって戦闘能力皆無にしか見えん。」

 

まぁ若干食べさせすぎた感じがしなくも無いが・・・

 

「マスターは育成中おかしくなってしもうてのう・・・」

 

もはやこの凄惨たる有様を正しく認識出来ておらんのじゃぁ、とカーソンが深刻そうに言った。

 

マニゴルドが愕然とした様子で言った。

「脳内認識フィルターか・・・」

 

さっきから人の事異常者のように言いやがって・・・

 

「愛だ。愛なんだよ。俺はこの子のパパであり、ママなんだ。」

 

所詮、奴らは愛を知らぬ悲しき生き物どもよ。俺は真の愛に殉じよう。

 

【もかでぃあ】は同意するように腹這いになった巨体を震わせて鳴いた。膨れた蛙の様だ。

 

辺りの空気がブルブルと振動を起こす。近隣の家屋の窓ガラスがガタガタと震えた。今にも割れそうだ。

 

「GEROROROROROROROROWWWWNーーー!!(ご飯ーーーー!!)」

 

おお、よしよし、ご飯の時間だな・・・

 

俺は愛を知らぬ悲しき生き物達に向かって言った。

 

「【もかでぃあ】のご飯、狩ってくるわ。」

 

俺は愛を知らぬ悪魔どもによって【もかでぃあ】と隔離された。

 

 

・・・・・・

 

両脇を組んでゴミどもが押さえつけてくる。邪魔だ。俺と【もかでぃあ】を引き裂こうとする屑どもが。

 

もかでぃあーーー!!もかでぃあーーー!!!行くなーーー!かえってきてくれーーー!!クソっ!離せっ!離せよおおおお!!・・・・・・もかでぃあぁぁぁアアアアアアアアアアアアアッッッッッッ!!!

 

カルディナの街角で悲痛な叫び声が響いた・・・

 

・・・・・・

俺は魂が抜けた様に呟いた。

 

「もかでぃあ・・・・」

 

呆れたようなカーソンが隣に立っていた。

 

「恐ろしい程に依存しておるのじゃあ・・・」

 

お前は悲しくないのか。サイコパスめ。お前も【もかでぃあ】の誕生に立ち会った1人だろうが・・・

 

「とことん甘いの。甘やかし過ぎて殆ど建物サイズになっておったぞ。」

 

あれで良いんだ。【もかでぃあ】は俺が養う。無理に戦う必要なんてないんだ。

 

「面倒臭い愛に目覚めおってからに。あれでは不摂生と運動不足で死ぬのではないか?」

 

それを言われると痛い。しかし、何よりも【もかでぃあ】が優先されるのだ。身を引き裂かれる様な悲しみがあるが【もかでぃあ】の為ならば専門家に任せるしか無いか・・・

 

俺はパッと立ち直った。出来ないことは仕方がない。俺は俺に出来ることをする。

 

まずはレベルをカンストさせよう。

 

カーソンが心底驚いた表情で言った。

 

「何なんじゃ、ワシのマスターという奇怪な生き物は・・・」

 

気を取り直した俺は開拓家系統派生下級職【探索隊】に就いた。

 

【探索隊】は【開拓家】よりも悪環境に特化したジョブだ。《環境耐性》という有用なスキルが習得できる。というか【探索隊】はこのスキルだけに特化している。

 

《環境耐性》はマグマの放射熱や吹き飛ばされそうな強風、極寒の寒さなどの環境の影響を軽減する事が出来る。他にも状態異常を発生させる有害なガスにも効果がある。

 

但し、《凍結耐性》や《炎熱耐性》のような効果を複数複合しているが、マグマに直接触れたり、他者のスキルなんかだと効果を発揮しない。飽くまで環境の影響を軽減するに留まっているのだ。

 

つまり然程戦闘に有用なスキルでは無い。溶岩遊泳とか無理である。

 

しかしこのスキルは本当に色んなスキルを複合しているので就いている人は一定数いる。

 

これで何処でも行く事が出来る筈だ。スキルレベルを上げてからだが。

 

という訳で狩場である。【もかでぃあ】の餌を探して回った事で此処も随分と慣れてしまった。しかし【もかでぃあ】は今此処にはいない・・・

 

亜竜をしばき倒しながらふと思った。

「そういえば【もかでぃあ】は誰に預けられたんだ?」

 

カーソンも不思議そうに言った。

「そういえば聞いておらんのぅ。【テレパシー・カフス】でマニゴルドに聞いてみてはどうじゃ?」

 

それもそうだな。マニゴルドに確認を取ってみるか。

 

『【もかでぃあ】か?知り合いの【高位従魔師】に調練を依頼してな。【もかでぃあ】が帰ってくる頃には健康な状態になっているだろう。今度は食べさせ過ぎるなよ。』

 

わかっているさ。これも愛の為だからな。

 

「ワシが餌やりを担当するからの。主様はダメじゃ。」

 

え?

 

「え?」

 

『え?』

 

マジで言ってんのか?コイツ・・・

 

『何やらどうなっているのか知らんが落ち着け。』

 

俺は【もかでぃあ】のパパとママだぞ。

 

「ナチュラルに狂っておるのぅ。」

 

狂人じゃ無い。俺は愛で性別を超えたんだよ。だから両方の愛情を注ぐ事が出来るんだ。

 

『ルンバ。お前は担当しない方がいい。マイナスLUCの時もそうだがこの状態のお前は必ず何かしらやらかす。実際つい最近やらかしただろ。ビフォーアフターの変化量が別種族レベルだったぞ、【もかでぃあ】。』

 

やらかさないよ。こち亀の両さんポジションなの?

 

「毎回死んでおるじゃろ・・・」

 

『常に一緒のエンブリオが言うと説得力があるな・・・』

 

これはとある夢のVRMMOの物語。

【ディスマキア・ブレンドドラゴン】(成体)

 

種族特徴はとにかく自分で戦おうとしない事・・・

 

ディスマキアは争わないの意である。

 

ぶくぶく膨れた体躯は戦闘向きではなく、膨らんだ蛙の様だ。お察しの通り、【もかでぃあ】の種族である。

 

成長した自身のシステムの扱いを変更する固有スキルで、バフ扱いになって他生物のステータスに潜り込み養ってもらう。

 

システムに介入して自身の存在を改竄するとても珍しいモンスターだが、総じて怠け者なので全く姿を表さない。

 

古龍の技法を使う、種族的な天災ニートドラゴンである。その生態はドラゴンというよりも、宿主に寄生する益虫とよく似ている。

 

そのあり方をより発展させたとき【ディスマキア・ブレンドドラゴン】は【バフ】から【ジョブ】になる。

 

進化前の種族に【ブレンドドラゴン】がいる。

 

通常の【ブレンドドラゴン】はアイテムからオブジェクトへと同化し、自然と一体になる。

 

珍しいケースの場合、自然に一体化する前に卵を残す。

ルンバとカーソンの子供は何人欲しいかアンケート

  • 一人(抗菌と同じく特典化)
  • 双子
  • 五つ子(五等分の花嫁√(嘘))
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