彼らのショーには驚かされることがたんまりあった。
司「こ、これは、なんて大きなドラゴンなんだ!!」
あの天馬、とかいう奴も声が響くのでショーとして見ると割と聞き取りやすく動きも立ち回りも大きくステージの端から端まで最大限に利用していた。
えむ「ふっふっふー!さぁ私のドラゴン!やっておしまーい!」
鳳は持ち前の身体能力の高さで演技を大きく見せている。意外と役にも入り込んでいて演技の仕方も子供受けしそうだ。
類「ふふ♪次は・・・」
神代は今は前には出ていないが聞き取りやすいナレーション、ロボのドラゴンの操作、など役者と裏方。今日にこなしていた。そして今日1番おどろいたのが
寧々「私の歌でドラゴンを眠らせてみせましょう。〜〜♪」
やはり草薙の歌声だった。公園で聞くのとは違う響き方。そしてその場の空気を支配するような、支配というのは正しくないか、優しく抱擁するような、安心するような歌声だった。ストリートで歌をたまにやっているとこちらにもほかの歌声が聞こえてきたりするのだがここまで魅せられたことはなかった。そして俺は、
咲人「・・・」パチパチ
無意識のうちに拍手を送っていた。
類「どうだったかい?僕たちのショーは。」
咲人「・・・正直舐めてた。結構4人ともやるんだな。」
司「はーっはっはっは。そうだろうそうだろう?この俺が座長を務めているんだからな!」
咲人「・・・それを言わなきゃ素直に褒めようと思ったのに。」
司「な、何!?」
寧々「全く、だからいつも司は余計にうるさいって言ってるのに。」
咲人「草薙も良かったな。歌声の伸び、声質、抑揚に強弱。素人目だが非の打ち所がなかった。歌い方を教わりたいくらいだ。」
寧々「え?う、うん。その、ありがとう。」
目を逸らしながらお礼を伝えてくれた。人見知りしつつ、天馬には毒を吐いてるがこういうところを見るとあ、いい子なんだなぁと小並感があるがしみじみと思ったりする。
えむ「ねえねえ、私は私は??」
咲人「そうだなー。動き方も良かったし、自分の能力をよくわかってる感じがするよな。それも声も出るし歌も上手かったし。まぁこれも素人目だが」
えむ「えへへー。ありがとう♪」
類「それじゃあ改めて聞かせてくれ?僕たちのショーを手伝ってくれる気は無いかい?君の声があれば何百とショーの幅が広がるんだが・・・?」
咲人「ああ、結構レベルも高いし、願ってもないが逆にいいのか?こう言っちゃなんだが結構4人の世界でショーが完成しつつないか?俺がそこに割り込んでもいいものか・・・」
類「そこも上手くやるのが演出家である僕の腕さ。そこは心配してくれなくていいよ?今は君が入りたいかそうでないか、それを聞かせてくれないかい?」
さっきまでののほほんとした雰囲気ではなく真剣な瞳で聞いてくる、そこまでに俺が欲しいのか、俺でなくては行けないのか・・・思うことはあったが、
咲人「・・・わかったよ。そこまで言うなら。自由にこき使ってくれ。」
類「ふふ、感謝するよ♪」
司「そうかそうか!ところで、咲人と言ったか?」
咲人「ああ、なんだ?」
司「類のことを信じてない訳では無いが、お前の歌も聞かせてくれないか?なぜ類がお前を引き入れたくなったか、滅多にこういう提案はしないからな。かなり気になってる。」
えむ「私も私もー!」
口には出さないが草薙も興味はあるって目でこっちを見ている。神代はよく分からないニヤニヤした顔でこっちみてるし・・・やらないって選択肢は無さそうだな・・・
咲人「はぁ、わかった。1曲だけだぞ?」
そしてステージのスピーカー、マイクを借りて1番ストリートでも歌う曲、バーチャルシンガーの初音ミクの歌を歌い始めた。ストリートでの勝手しか分からないのでいつも通りのパフォーマンスと声で歌わせてもらったが、天馬と草薙はじっくりと聞いててえむは目をキラキラさせながら聞いていた。
咲人「ふぅ、こんなもんかな?どうだった?」
司「・・・文句ないな。なにか音楽はやっていたのか?小さい頃習っていたとか。」
咲人「いや、全くない。最近知人に少し手ほどきを貰ったくらいでガッツリやってたって時期はない。」
類「ああ、それは僕も初めて聞いたがなら尚のこと好都合だよ♪それはまだ君の音楽は方にハマりきってないということだ。これから僕らのショーに染めやすくなるからね♪」
ふふふと笑う神代だが、何考えてるか分からないだけに実は結構怖い。あのドラゴンとか、機械系諸々は神代が関与しているみたいだし。大丈夫だよな?ある日起きたら人造人間になってるとか、口から火が出るようになるとか、ロケットパンチがでるとか・・・流石にないか。
えむ「うん!私もすっごく賛成!なんか咲人くんの歌声、ふわふわーーってしてるのに体にはメリメリーーー!って入ってくる感じがするの!寧々ちゃんも賛成だよね!!」
寧々「ちょ、、えむ近すぎ。ん、そうだね。私も、賛成かな。」
満場一致でよろしくを頂いたところで今後の予定を詳しく聞いた。練習は各々予定がなければできるだけワンダーステージに顔を出すこと、自主練もできれば怠らないで欲しいこと。など色々だ。そもそも俺は暇な時間はずっとストリートで歌ってたのであまり努力量は変わらないか?
類「今伝えることは以上だよ。何かほかに行きたいことはあるかい?」
咲人「いんや、特に」
類「そうかい?じゃあ早速だが明日から顔を出してもらってもいいかい?渡したいものも色々あるからね?」
咲人「りょーかい。じゃあ今日は先に・・・ん??」
曲でも聴きながら帰ろうかとミュージックアプリを開いたがダウンロードした覚えのない曲が入っていた。
咲人(『セカイはまだ始まってすらいない』?広告では無いな、どう見ても。知らないうちに入れてたか?)
そう思い何となくその曲をタップすると
咲人「!?」
急に視界が真っ白に染まった。
桜小路咲人(さくらこうじさくと)
年齢 16歳
身長 175cm
趣味 歌うこと、ストレス発散、自由に行動すること。
少し変わった家庭環境で窮屈かつ不自由に感じていたので少しだけやさぐれてしまった時期がある。しかしストリートの音楽を始める頃にはそれも落ち着いていた。幼なじみの東雲彰人には幾度となく相談に乗って貰い助けて貰った。天才肌で昔は喧嘩、今は歌など驚異的な伸びを見せている。少し寧々のことが気になる様子で・・・?
ありがとうございました。感想&評価お待ちしております