あるルーキーたちの軌跡   作:ふーの

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一人称は
速水秀→「僕」

星崎天音→「私」

京極優華→「ぼく」

花柳桜→「わたし」

です。


第1章 速水隊、始動
修行開始!


9月

 

ランク戦本番まであと1ヶ月となり、修行にも熱が入る。速水隊を結成したあの日、天音の提案によって玉狛支部のお世話になることになった僕たちは、玉狛第1の3人に稽古をつけてもらっている。

 

「7:3かー!もう1回やろ?もう1回」

 

「京極、あんたそれ何回目?さすがにこっちも疲れてきたんだけど」

 

「頼むよ小南!君とぼくの仲じゃないか!」

 

「はいはいわかったわよ、その代わり今日の掃除当番変わってよね」

 

「それぐらいお安い御用だよ!さあさあ早く早く!」

 

「今行くからちょっと待ってなさい!」

 

そもそもなぜ本部所属の僕たちが玉狛支部で修行をしているのか?それは天音・小南先輩・京極先輩がクラスメイトだからだ。二人が小南先輩と仲がいいからそのよしみで使わせてもらっている。

今では掃除当番や料理当番まで僕たちに回ってくる。ほとんど玉狛支部所属のようなものだ。

 

玉狛支部は本部とのゴタゴタがあるからまずいんじゃないか?という僕の懸念は、天音の「パパに頼めば大丈夫よ」という一言で消えた。

 

この現状について本部から何も言われていない以上、本当に本部を黙らせたようだが...。噂ではボーダーへ天音の父から大量の寄付金が送られたらしい。唐沢さんの喜ぶ姿が眼に浮かぶ...。

 

さすがに力技すぎるだろ...と思ったが実際玉狛支部での修行でみんなどんどん力をつけているし、僕もレイジさんや京介とは仲が良いので、悪くはない。

 

「ただいま戻りました!」

 

「おかえり桜、レイジさんもお疲れ様です」

 

「おう」

 

今僕たちは玉狛第1の3人にマンツーマンでの指導をしてもらっている。

 

京極先輩は、小南先輩と訓練室でひたすら戦っている。修行を始めてから、何度か京極先輩と戦ったが手合わせを重ねるたびに、どんどん手強くなっている。修行の成果が出ているようだ。ちなみに未だに小南先輩に勝ち越したことはないらしい。たしか、一度だけ引き分けたことがあったそうで、その時はめちゃめちゃ調子に乗っていた。その後すぐに、小南先輩にボコボコにされて、弱った子犬のような顔で訓練室から出てきたが...

 

桜はレイジさんと。忍者に憧れる彼女は直接戦うことよりも、トラップやサポートなどの練習をしている。何でも、スパイダーとメテオラを使ったトラップや、敵に見つからない動き方などを学んでいるらしい。最近では狙撃も教えてもらっているようだ。ただ桜とレイジさんが並ぶと身長差がすごいので、未だにこの二人が並んでいると少しびっくりする。

 

そして僕は...

 

「待たせたな、秀。早速始めるか」

 

「全然待ってないよ京介」

 

そう、僕は友人である烏丸京介と一緒に修行している。

実質余ったもの同士の組み合わせなのだが、京介との修行は楽しいのでそこは気にしていない。

 

自分で言うのもなんだが、少し個人ランク戦から離れていたとはいえ、元々A級クラスの強さを持っていた僕は、さらなるレベルアップのために、ガイスト状態の京介と戦わせてもらっている。

 

「さあ、始めようか」

 

『模擬戦開始』

 

 




次回、ガイストとりまるVS主人公
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