ブーストマーク2カッコよかった!
剛「俺の名前は
剛はそう言って腕を組む
弦十郎はその名前をタブレットに入力し調べるとすぐに出てきた
弦十郎「岩谷剛、年齢は25........学生時代は剣道の実力者、卒業後は記者として世界を転々とするも、その記事は隠蔽されたりで存在は知られていない。程なくして退職しそれ以降は行方がわからなかったが、まさか聖剣使いの剣士として活動しているとはな.......」
剛「俺も元々は剣士なんてやろうとは思っていなかったさ、だけどまぁ........
弦十郎「それは先のイチイバル装者、雪音クリスと関係があるのか?」
弦十郎のその問いに剛は笑いだす
剛「ガッハッハ!分かってて言うのは質が悪ぜ?アンタ」
弦十郎「すまないな元はそう職場に居たものでな、答えてくれるか?」
弦十郎の真剣な眼差しに剛は少し深呼吸をすると話し出す
剛「この話はガキだったヤツがとある夫婦によって救われた話だ。」
剛はそう言ってポツポツと話し出す。
自身が卒業し記者として紛争地域........バルベルデに向かった時の話を
剛は記者としてバルベルデの紛争状況を記事にしようと向かっていた。現地に到着すればそれは地獄と変わりない光景だった。
周りには頭や体に包帯を巻いた人々四肢のいつ欠損や包帯から血が滲み出る者。
そんな状況を卒業したばかりの剛は耐えることが出来ず外に出ると林の中で嘔吐した、そしてこの状況を伝えるために心に火を灯して撮影を始める。
苦しむ人々、食糧難により痩せ細った人々、家族を亡くした人々、様々な写真を撮り剛は記事を作るそれを提出し発行されるのを待つが
剛(18)「記事が発行できないってどう言う事ですか!?」
編集長「君の記事は生々しいんだよ上に圧力が掛かるだろう。全く君みたいな新人は本当に困るよ。この記事で我が社が進行している国に圧力がかかって社が潰れたらどうするつもりだね!」
剛(18)「真実を伝えるのが我々記者でしょう!今もこうしている間に紛争地域では人が死んでいっているんですよ!」
編集長「ハッ、所詮は他国の問題だ。」
編集長はそれだけを言うとシュレッダーに剛の記事を放り込む。
剛はなにも言わずにその場から離れる、しかしその手は血が流れるほど力が入っていた。
剛はまたもバルベルデに向かい写真を撮る。
そして今度は怪我人や民間の人だけではなく戦場の写真も撮りに向かった。
戦場は鉄と火薬が鼻の中を支配し、耳には雄叫びや悲鳴爆発音で一杯だった。
写真を撮っていると剛の方向に流れ弾が飛んできた。
それにいち早く気づいた剛はその場を離れるが爆風により吹き飛ばされ川を流れていく。
次に目を覚ました時剛は見慣れない天井を視界に入れ周りを見ると1人の人物が目に入った。
この人物こそ雪音雅律ボランティア活動をしている雪音夫妻の1人
雅律「よかった、傷が痛むから暫く休んでおくと良い」
剛(19)「ありが........とう、ございま........す」
雅律「気にしなくて良いさ」
一命を取り留めた剛は経緯を雅律に話す。呆れるように雅律は注意をすると部屋を出ていった。
元の治癒力の高さもあり1週間で動けるようになった。
雅律に感謝し自分の私物を確認する
剛(19)「カメラは.........無事か、メモリーの数個は水に浸かっちまったか。でも早く戦場に戻らねぇと」
剛は鞄を準備して立ち上がった時扉が開き雅律が入ってくる。
雅律は鞄とカメラを構えた剛に対して止めに入る
雅律「なにをするつもりなんんだ!?まさかまた戦場に行くつもりなのか!?」
剛(19)「俺の仕事は記者だ!早く戦争の状況を世界に知らせないともっと多くの犠牲者が出る!」
雅律「君が亡くなったらそれを伝える人が居なくなってしまう!だから考え直してくれ!!」
雅律は必死に説得をする、しかしそれでも折れない剛と口論を繰り広げているとドアが開く
ソネット「貴方さっきから騒いでいるけどどうしたの?」
剛(19)「おい、どうしてお前の奥さんまで居るんだよ!」
雅律「ソネット.......すまない少し席を外していてくれ」
剛(19)「そうじゃないだろ!どうしてこんな危険な所に女房を連れて来たんだよ!・・・待てまさか子供もいるんじゃ無いだろうな?」
ソネット「えぇ、クリスって言うの」
剛(19)「何を考えてやがる!!戦地のど真ん中に子供を連れてくるなんて正気なのか!?」
そう叫ぶ剛しかし2人は真剣な眼差しで見てくる
雅律「確かに愚かだとは思うよ、しかし私達には夢があるんだ。」
剛(19)「夢?」
ソネット「【世界を歌で救う】それが私達の夢なの」
剛(19)「そんなの.......何も紛争血に来てまでする意味は」
雅律「いや、意味はあるさ。現地で歌を聞いてもらって1人でも多くの人を救いたいんだ。」
剛(19)「・・・・・・」
ソネット「そして、平和になったところを1番にクリスに見せてあげたいの」
剛は2人の意思の強さに何も言わなくなり頭をガシガシとかくと
剛(19)「わかったよ。もう戦場には行かねぇ日本に帰るさ」
雅律「剛君」
剛(19)「だが!また戻ってくる。記者は辞めるが記者だけが戦争を止める手段の一つじゃ無いからな」
雅律「そうか、楽しみにしているよ。君とまた会える日を」
雅律と剛は握手をする。
次の日剛はすぐさま日本へ帰ると会社に赴き退職をした
剛「とまぁ俺様はあの夫妻に心を救われた感じだな。それまでは世間を知らないガキのままだったさ。」
弦十郎「そうか.........だが君はそれまで剣士ではなかったのだろう?どうして今は剣士に、そして託されたとは一体」
剛「おっと!俺が話すのはここまでだぜ。」
弦十郎「むっ、そうかそれは残念だ。」
剛「話をし過ぎて眠くなってきちまったぜ。だからよ」
剛はそう言うと右手を台の上に置き肘を立てる
剛「少し眠気覚ましといこうぜ」
そう言って軽く笑う
弦十郎「ほほう?腕相撲か良いだろう」
弦十郎も同じく準備すると2人は手をガッチリと掴み合う。
了子「あの人大丈夫かしら?弦十郎君があの人の腕を折らなければ良いけど」
奏「いや止めようぜ!?骨折しちまうぞあのオッサン!」
翼「奏、多分骨折じゃ済まないと思うわ、下手をすれば粉砕骨折まで」
響「真剣にそんな怖い事言わないで下さ〜い!」
あおい「藤尭君止めてきて!」
朔也「いやいや!もう俺が行ってももう無理ですよ!」
マジックミラーの向こうでは様子を伺っていた職員達がハラハラとした表情で見ている。
そして
剛「レディ.............GO!!」
始まった。
しかし2人の腕は掴み合ったまま動かないでいた。それに不審に思った職員達は疑問の声が飛び交う
了子「動かないわね」
翼「手加減をしているのでしょうか?」
奏「旦那が?無いと思うが」
響「でもピクリとも動いて無いですね。」
そんな時、2人が肘を置いていた机が亀裂を走らせ折れた。
ガラス越しの全員『えっ?』
亀裂は机全体に広がると「ドゴォォン」と音を立て壊れた。
ガラス越しの全員『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?』
ガラスから見ていた全員目の前の光景に叫ぶ
腕相撲をしていた当の本人達は
剛「ガッハハハハ!お前さん中々やるな!」
弦十郎「君もかなり鍛えている様だな。」
剛「日々の鍛錬は怠らないからな!」
腕を組んだ状態から固い握手を交わしていた。
剛「そういえば、お前さんの名前をまだ聞いていなかったな」
弦十郎「自己紹介をしていなかったな。俺の名前は風鳴弦十郎、特異災害対策機動部二課の指令をしているものだ。」
剛「改めてよろしくな風鳴」
弦十郎「名前で構わんよ」
剛「んじゃ俺も名前で呼んでくれ」
弦十郎「あぁ、剛」
剛「おう!弦十郎」
強く握り合う2人をガラス越しに見ている人物達は
奏「あのオッサンも人間じゃねぇな........」
翼「もう何も考えないでおこう」
了子「これは大変な事になりそうかもね。」
響「おぉ!コレシーン師匠の借りた映画で見ました!」
反応はさまざまで若干一名は感動していたが、その他は言わずもがなである.......
剛「それじゃあ俺は帰るわ」
弦十郎「上まで送ろう」
剛「ありがとよ!」
弦十郎の後についていき外へと出る剛、