序章 剣士と歌姫の帰還、幕開けのプロローグ
深夜:列車内部
その中ではオペレーターの1人である友里あおいが銀髪の白いコートをを羽織りメガネをかけた人物と共に中を移動していた。
あおい「はい!現在サクリストSを持ち列車の前方へと避難中です!はい.......はい.........わかりました!ウェル博士、このまま先頭車両へと向かいます!」
ウェルと呼ばれた人物はアタッシュケースを大事そうに持ち、あおいに着いていく。
ウェル「敵がこのサクリストS........ソロモンの杖を狙っているとは思っていましたが、まさか輸送中に、しかも向こうもノイズを使って襲ってくるとは.......」
あおい「ソロモンの杖以外でノイズを操る事が出来るなんて誰も予想出来ませんよ。今はソロモンを敵に渡さない事が最優先です!」
ウェル「えぇ!この杖を解析すれば人類の役に立てる筈です!」
ウェルとあおいが次の車両に入った時、後方の車両とに連結部が攻撃される。間一髪飛び乗ったウェル博士は車両の中に入ると一息をつく
ウェル「私たちが狙われるのも時間の問題ですね。」
あおい「任せてください、こんな時の為に装者が居るんです」
あおいの一言でその車両内で待機していた響とクリスが近づいてくる。
響「お待たせしました!立花響現着です!」
クリス「敵がノイズを使ってくるなんてどう言う事なんだよ!」
あおい「2人とも頼むわよ!」
響「任せて下さい!Balwisyall Nescell gungnir tron」
響が口にすると胸の部分が輝きその姿を変えていく。全体的に白をベースとしており、所々に黄色いラインがある武装を身に纏う。足と腕にはプロテクターうなじの装甲からはマフラーが現れる。前回の大きな戦闘を経てギアの出力が上がったのだ
響とクリスが車両の上に出ると空には飛んで追いかけてくるノイズの大群、クリスはアームドギアのガトリングを展開すると空を飛び回るノイズに向けて放つ。響は跳躍すると足のアンカーの衝撃を使い空をかけノイズを殴り倒していく。
一旦車両に戻る響。そんな2人に向かって他の飛行型ノイズより少し大きく爪のような部分のある飛行型を発見する
響「もしかしてあれが」
クリス「いかにも司令塔って感じだな!」
クリスはそう言うとガトリングを放つが、そのノイズは爪を縮め身体を覆うと、攻撃してきたクリスに目掛けて反撃する。 クリスと響は跳躍しその場から離れる。ノイズが通過した後は突き抜かれたようにえぐれずただただ下へと落ちていった
響「そう言えばノイズって障壁があったね」
クリス「お前は本当にバカだな!」
響「そんなに言わなくても良いじゃん!」
響とクリスがギャーギャーと言い争っていると、大型のノイズがもう一体現れ2人目掛けて突撃してくる。響はバンカーを絞り殴り飛ばそうとしたが
???「おいおいお前らせめて任務終わってから喧嘩はしてくれよ.......」
そんな声と共に鼠色の大きな大剣がノイズを横から吹き飛ばす。そして剣の持ち手には剣と同じく鼠色の装甲に身を包みオレンジ色の複眼の大きな人物がいた。その人物こそ土の剣士仮面ライダーバスターこと岩谷剛
響「バスターさん!来てくれたんですね!」
剛「おう!俺と後新人が来てるぜ」
クリス「炎の剣士か.....まぁそんな感じはしてたな」
3人が話していると、空中にいたノイズの上空から飛行音と共に赤い羽を羽ばたかせ縦横無尽に切り裂く剣士が現れた。その人物こそ炎の剣士仮面ライダーセイバーこと火野翔太
翔太は一度列車の上に着地すると一息つく
翔太「ふぅ、ある程度は倒せたかな?」
響「お疲れ様!翔太、凄いね!こう......グワァーーって感じでズバズバっとやっつけてた!」
翔太「あはは!響って相変わらず擬音で表現するよね」
響「だって言葉にするの難しいんだもん!」
翔太と響は幼馴染である為会話も自然と緩む。そしてそんな光景を見ながらクリスはため息を一息つくと腰に手を当て
クリス「そう言うのは家でやりやがれ」
剛「ガッハッハ!仲がいいのは良いことさ!」
そう口に溢し、剛は剣を肩に担ぎ盛大に笑う。4人は視線をノイズに向け
翔太「みんな!早く倒してライブに間に合わせよう!」
響「うん!」
クリス「私はそのまま帰るぜ」
響「えぇ〜!一緒に行こうよ〜クリスちゃーん!」
クリス「なんで行かなきゃいけねぇんだよ!個人の自由だろうが!」
翔太「クリスさんノリわる〜い!」
クリス「ぶっ飛ばすぞ!炎の剣士!」
剛「ガッハッハ!クリスは相変わらずだな!」
と緊張感のない感じで4人は列車の上で戦闘を再開する。
ノイズを切り裂き殴り撃ち落としていくが大型の飛行ノイズだけは倒せないでいた。
クリス「クッソ!指揮官のノイズがあれだとどうにも出来ないぞ!」
響「エクスドライブが使えれば.........」
???『ちょっとちょっと〜、エクスドライブモードは使用するのにそれ相応のフォニックゲインが必要なのよ。そんなにポンポン使われたら私の研究の意味が無いじゃない〜』
響「わわっ!
了子『ずーっと観てたわよ〜♪』
響達のインカムに櫻井了子の声が聞こえてくる。翔太は右手を耳の位置に手を当て話す。
翔太「俺がどうにか一体倒せますけど、もう一体は3人にお願いしなくちゃいけないんです。どうにか2体一気に倒せる方法ってありますか?」
了子『ん〜そうは言っても難しいのが現状なのよね〜。エスパーダ君が来てくれたら一気に終わると思うけど』
剛「エスパーダは別行動だ、勿論ブレイズもな。俺も完全って訳じゃないからな。マジでどうにかしないと基地まで追っかけてくるぞ。」
全員がうねっていると唐突に響が手を上げる。
響「はいはーい!私一個思いついた!」
クリス「ふざけた作戦じゃねぇだろうな?」
翔太「まぁまぁ、一回聞いてみよう」
響「えっとね............」
クリス「はぁ!?」
剛「ガッハッハ!良いじゃねぇか乗ったぜ!」
翔太「ん〜、確かに最適解はそれなのかもしれない。2体一気に倒せるし余波で小型も殲滅可能だね。」
了子『トンネルならこの後長いのが一本あるわ決めるならそこよ』
クリス「やれるんだな?」
響「任せてよ!」
翔太「失敗したら俺がカバーをするから」
剛「んじゃそれでいくぞ!」
3人「はい!(あぁ!)」
4人は行動を開始する。先ずは翔太とクリスが散らばっているノイズを撃ち抜き切り裂く。大型のノイズが突っ込んできた際には剛と響が起動を逸らし、もしくは大振りによって弾くなど、目標のトンネルが近づいてきた事で翔太は列車へと戻る。
トンネル内で仕込みを終えると出口が近づいてくる。剛は最後尾の車両の連結部を切り離す。車両はゆっくりと後ろへと下がっていく響は車両から降りると腕のバンカーを変化させ歌を歌いギアの出力を上げていく。それと同時にバンカーの中の回転数を上げていく。
多くのノイズが車両を通過しようとした時響は足のバンカーを使い跳躍、その後に切り離した車両めがけて拳を叩き込む。次の瞬間車両は爆発を起こしトンネル内に居たノイズ全てを炭素へと還した。響はフォニックゲインを含めた爆発で多くのノイズを閉鎖空間のトンネル内で一網打尽にしようと言ったのだ。
響「よしっ!」
響は拳をグッと握ると列車を追いかけようと振り返る。しかしその時には既に列車の姿は遥か彼方へと行っていた。
響「あぁ〜!待ってよ〜!」
響が走って追いかけようとした時ドラゴンイーグルになった翔太が上空から近づいてきた。
翔太「全く何してるの、捕まって」
響「翔太〜、ありがとう!」
翔太は響をお姫様抱っこしウイングを展開させ飛び立つ。
その後追いついた響と翔太は、基地にウェル博士とソロモンを受け渡し、特別にヘリを準備してくれた事に喜んでいた。
しかし喜びも束の間、その瞬間基地内で爆発が起きた。その対処を全てが終わった後、確認したところウェル博士とその護衛をしていたSP達、そしてソロモンの杖が消えていた。
ライブ会場
そこには現場のスタッフと打ち合わせを行うツヴァイウィングの天羽奏と風鳴翼の2人。そんな2人は打ち合わせを終えると、マネージャーの緒川慎二と共に一目につかないところへと移動する。
奏「にしてもまさか、アメリカの歌姫様とコラボライブが出来るとはな.......」
翼「大丈夫よ奏、2人なら歌姫にだって負けないわ」
奏「そうだな.........にしても剣士の奴らと協力関係を結んだなんて今でも信じられねぇ」
翼「そうね、今まで目を合わせたらぶつかっていた相手だったから」
慎二「これも翔太さんと響さんの2人のお陰ですね。」
時は少し遡り1ヶ月前
二課は装者を集め仮設の施設にてこれからの事を会議していた。その時通信が入りソードオブロゴスの剣士と責任者が近々会おうと言う事になった。
2日後二課の仮設施設にやって来たのは火野翔太と岩谷剛、そして水の剣士仮面ライダーブレイズこと滝川アラン、そして雷の剣士仮面ライダーエスパーダこと鳴神東吾の4人と白い服に身を包みこんだ女性。
ソフィア「初めまして特異災害対策機動部二課の皆様、私は現在のソードオブロゴスを取りまとめているソフィアと申します。今回はこのような場を設けてくださり感謝いたします。」ペコリ
弦十郎「これはご丁寧に、自分は特異災害対策機動部二課の司令をしている風鳴弦十郎です。本日はどの様なご用件で?」
ソフィア「どうか口調を崩して下さい。私は普段からこの喋りなのです。そちらも普段通りで構いません」
弦十郎「・・・そうか、では口調を崩させてもらう。それでは改めて、本日はどう言った要件で?」
弦十郎はそう言って質問を投げかける。ソフィアは一枚の紙を取り出しそれを渡す。受け取った弦十郎はその紙を見る。その紙には「得意災害対策機動部二課とソードオブロゴスとの協力関係について」と書かれていた。
弦十郎「これは?」
ソフィア「書いてある通りあなた方二課と協力関係を結びたいと考えています。」
ソフィアのその言葉に二課の職員と装者は驚きザワザワとしていた。弦十郎は真剣な表情になり質問する
弦十郎「何故今このような事を申し出してきたのか聞いても?」
ソフィア「・・・初めはワタクシもこの考えは出ませんでした。しかし先の戦いで学んだのです。今我々は睨み合い対立するのではなく手を取り合い協力し合うことこそが正解であると。貴方もそう思いませんか?弦十郎さん?」
弦十郎「・・・正直言って俺としてはこの関係については賛成だ。こちらとしてもアドバンテージを得ることが出来る。しかしそちらにはどんなメリットが?」
ソフィア「・・・セイバーに言われたのです」
弦十郎「セイバー........火野翔太君にか?」
弦十郎は一度翔太の顔を見る。翔太は顔を合わせるとすぐに顔を逸らした。
ソフィア「はい、『俺たちは手を取り合って協力していくべきなんだ。あの戦いでわかったでしょ二課の人が悪い人ではない事が。対立してたってどちらも良いことなんてない』と」
弦十郎「彼がそんな事を」
翔太「・・・恥ずかしい」
翔太はそう言うと顔を更に逸らす、今になって自分が言った言葉に羞恥心を覚えたようだ。
弦十郎は職員たちの方に顔を向ける、全員了承の意を示している。弦十郎はソフィアの方を向くと立ち上がり手を差し出す。
弦十郎「二課の司令風鳴弦十郎、以下の職員及び装者はこの協力関係に賛成の意を示す。」
ソフィア「ソードオブロゴス責任者ソフィア、その言葉に感謝を送ります。これからは仲間としてよろしくお願いします。」
弦十郎「こちらもだ、よろしく頼む」
手を握り合う。此処に二課とソードオブロゴスは協力関係が結ばれた。その後は協力関係を結んだ記念にパーティを開いたが、最初はやはりこれまでの事があってか中々楽しめなかったが
翔太「響また未来が言ってたぞ?宿題をギリギリまでやってないからどうにかしてって」
響「えぇ〜良いじゃん〜一度しかない高校生活、楽しむ事は全力で楽しまなきゃ!」
翔太「勉強もしないと苦労するぞ〜」
などと2人が楽しんで話しているのを見て、全員がその空気に当てられたのかその後は和気藹々としていた。
慎二「思えば私達のせいで2人を引き離してしまったわけですから、あれが普通だったのでしょう。」
翼「仕方ないですよ、聖遺物と聖剣それぞれ秘匿事項なのですから」
奏「だな.........うっし!今はライブに集中だ!もしかしたらアイツらも早く終わらせて来るかもしれないからな!」
ツヴァイウィングの2人はスタッフ人の所へと向かっていく。
そんな2人のいるライブステージの裏側には、スタッフに変装したアランと東吾が設営の準備をしていた。
東吾「・・・どうして潜入して事件が起きないかを見張るのに仕事をしているんだ。」
アラン「東吾君!仕事をしないと怪しまれてしまいます。それにライブを警戒するなら関係者とは関わりを持っておくべきです!」
東吾「・・・・・・相変わらずバカ真面目だな」
東吾はため息をつきながら作業を進める。アランは荷物を持ち何処かへ行ってしまう。東吾も別の荷物を持ち移動を始めるその時、視界の隅に観客席の場所で今回のコラボ相手であるマリア・カデンツァヴナ・イヴが座って電話をしているのが見える。その近くにはマネージャーと思わしき男性が1人側に立っていた。
東吾「・・・なにも起きなければ良いが」
東吾は荷物を運びステージから姿を消す。
一方で、観客席にて電話をしているマリアは電話をしているフリをして左の耳に装着したインカムにて話をしていた。それは側で付き添いをしている人物にも確認される。
???『こちらはサクリストSを確保しました。』
マリア「えぇわかったわ、今日で世界は大きく動く」
マリアは覚悟を決めた目で通話越しの相手にそう話す。隣に立っている男性は胸ポケットから
???「今日で世界は動き出す。そして烈火の剣士、お前を見定める.........」
???「
煉「・・・わかっている」
煉と呼ばれた人物はライドブックをしまうと、マリアと共に楽屋へと向かっていった。