翔太達がお好み焼きを食べ終え修行している中響も特訓をしていた。
響「やぁ!」ドスッ
弦十郎「違う!もっと力を込めるんだ!」
響「オス!ハァ!!」ドガッ
弦十郎「そうじゃない!稲妻を喰らい、雷土を握りつぶすように拳を放つんだ!」
響「言ってる事全然解りませーーーん!!」
響がそう言ってサンドバックに拳を放つと、サンドバックは鎖から千切れ本体は池の中へ消えた。
弦十郎「よし、休憩だ!」
響「オス!」
休憩になりスポーツドリンクを口に含む響。
一息付き昨日の事を思い出す。
昨日
響『ただいま〜』
未来『おかえり..........』
いつものように問い詰められると思った響だったが、未来はその言葉を言ったきり何も聞いてこなかった。
響(なんだか表情が暗いような........)
響は聞こうか思ったが隠し事をしている自分が聞いてもどうにもならないと思い、その日はそのまま就寝した。
本日
響(どうしたんだろう未来........)
弦十郎「よし!休憩終了だ!」
響「はい!!」(いや、それより目の前のことに集中しないと!)
響は今日も特訓を続ける。
場所:ノーザンベース
翔太「セヤッ!」
アラン「フッ!」
翔太とアランは剣をぶつけ合い特訓をしていた。
翔太はアランの剣捌きに翻弄され押されていた。
翔太「クッ!」
アラン「そこ!!」
アランの突きが繰り出され翔太の首元で停止した。
アランはゆっくりと剣を引く
アラン「僕の勝ちですね」
翔太「クッソ〜また負けた〜」
翔太は体を大の字に広げて背中から倒れた。
アラン「最初に比べればかなり成長していますよ。」
翔太「クソ〜強者の余裕見せやがって........絶対次は勝つからな!」
アラン「望むところです!」
翔太とアランが笑い合う中東吾がやって来る
東吾「翔太、ちょっといいか」
翔太「わかった。アラン、少し席を外す」
アラン「了解です。僕も買い物に行ってきます」
手招きされ翔太は東吾の方へ向かう。
アランは1人になると財布を手にブックゲートで何処へ向かった。
翔太は東吾と共に街中へやってきた。
そして喫茶店に入ると飲み物を注文し話を始める。
東吾「あれから未来と連絡はとったか?」
翔太「いや、なんか気まずくてな.........」
東吾「俺から連絡を入れておくから明日また話し合ってこい。このままの関係は良くない」
翔太「でも未来に合って何を話すんだよ。俺は戦いを続けるそれは絶対だ」
東吾「理解されなくても良いでもな、このまま距離を置いても仕方ない。兎に角話をしてこい。お前の素直な気持ちを伝えれば未来だってわかってくれるさ」
翔太は軽く頷く。
東吾は未来に「明日もう一度ふらわーで話がある」と連絡を入れる。メッセージに既読がつき「わかった」と帰ってくる。
アランは近くの自然公園にやってきておりそこで移動販売をしているケーキ屋へとやってきた。
アラン「これが今人気の苺のケーキ.........やはり特訓の後は甘い物に限ります!」
そう言って苺のケーキを2つ購入しすぐそばに備え付けられたイートインスペースで食事をする事にした。
苺を一口口に入れ
アラン「うん........やはり酸味が効いていますね、生クリームも甘すぎない程になっています。
それに中に入っているのは苺だけ出なくこの味は・・・ラズベリーですね。とても美味です」
と食レポをするかの如く食べる。そんな時
奏「あちゃ〜もう売り切れちまったのか.........」
と二課の装者である天羽奏と出会う
アラン(ッ!何故彼女が此処へ!まさか僕がゲートから出てきたところを見ていた!?
いえあの様子からただケーキを買いに来ただけでしょう........それなら僕が取る行動は無視の一択です。)
アランはそう決めるとケーキに意識を向け天羽奏のことを考えないようにしたが
奏「なぁ、アンタ」
アラン「ッ!?」
アランは硬直する。
今自分の背後には敵対している装者の1人が立っていることに
アランは緊張の中ライドブックをいつでも取り出せるように準備をし
奏「頼む!代金を払うからそのケーキの片方をアタシにくれないか!」
と手を合わせて懇願する天羽奏の姿にアランは緊張の糸を解き
アラン「別に構いませんよ.......」
と言った。
奏はアランからケーキを頂くと向かい側に座りケーキを頬張る。
奏「う〜ん!やっぱりうめぇ〜今日は休みもらえてよかったぜ〜」
と言いながらケーキを食べすすめていく
アラン(こうして見るとやはり普通の女性と変わりませんね。しかし敵同士馴れ合うつもりはありません)
アランも黙々と食べる。
そんな中奏はアランに話しかける。
奏「なぁ、アンタはアタシの事知らないのか?」
アラン「少なくとも僕の知り合いに貴方のような方は見かけませんね。」
奏「なんだよケーキの事を怒ってんのか?」
アラン「違いますよ。初めて出会ったのにいきなりケーキを一緒に食べる事に驚いているんですよ。
これではカップルと間違われてしまいます!」
奏「なんだよアタシとじゃ不満か?これでも天下のアイドルツヴァイウィングなんだぜ?」
アラン「それならもっとダメでしょう。」
と変装をしている奏がサングラスから目を見せる。
アランは項垂れるようにツッコんだ。
奏「実はな、ちょっと話を聞いて欲しくってな。」
アラン「・・・僕なんかで良ければ話くらいは聴きますよ」
さっきまでと表情が違いアランは素直に話を聞く事にする
奏「実はなアタシの後輩と中が良い奴がちょっと今会えない状況なんだよ。
それで気を落としてないように見えるけどやっぱり時々気にはしてるみたいなんだ。
アタシも力になりたいけど、アタシがやれる事なんてたかが知れてるんだよ。
それにアタシ達と共........演してくれなくてな。」
アラン「そうですか、それは貴女がたが一方的に話を持ちかけているのではないでしょうか?」
奏「んな訳あるか!アタシ達は本当はちゃんと話し合いをしてぇよ!でも向こうがそそくさと逃げちまうから......」
アラン「落ち着いてください。それに貴方は有名人なんですからそんなに声出したらバレますよ」
ここまで荒れる姿にアランはお着かせようとする、
奏もハッ!となり落ち着かせようとケーキを一口食べる。
奏「・・・悪い」
アラン「気にしないで良いですよ。僕も今のは言い方が悪かったです」
奏とアランは気まずい雰囲気になる
奏はケーキを食べ終え紅茶を一口飲むと話を切り出す。
奏「お前以外にいい奴なんだな。アタシの事も気遣ってくれてるし」
アラン「気遣う?僕は当たり前の行動をしているだけですよ」
奏「ん?アタシがプライベートだからそれを気遣ってくれたんじゃないのか?」
アラン「そんな訳ないでしょう。貴方のファンでも無いのに」
奏「は?」
奏はアランのその一言に少しイラッとした
奏「お、おいおい一応天下のアイドルツヴァイウィングの天羽奏さんだぜ?」
アラン「それは知っていますよ。ですが音楽はかなり聞いてきましたし」
奏「・・・マジかよコイツ」
奏はアランの一言に肩をガックシと落とす
そして何を思ったのか立ち上がると指を指す
奏「ならアンタをアタシのファンにして見せる!首を洗って待ってろ!!」
それだけ言うと奏は走って去っていった。
残されたアランはケーキを再び食べ始め
アラン「ふぅ..........なんとかやり過ごせましたね」
と言うのであった。
翌日
翔太は東吾と共にふらわーにやってきていた。
翔太「未来、来るかな?」
東吾「来てほしいって言うのが正直な所だな。」
そうして待っていると扉が開き未来が入ってくる。
未来「・・・東吾、翔太がいるなんて聞いてないよ」
東吾「こうでもしないと来ないだろ」
未来はテーブル席の向かい側に座り話を始める
未来「それで、話って何?」
東吾「先ずは謝る、翔太のことを黙ってた事に」
未来「別に良いよ........翔太が戦ってるって聞いて東吾も多分驚いたでしょ」
翔太(東吾も戦ってるって言ってないから、未来は東吾も最初は自分と同じ心境だと思ってるんだな........でもそれで良いのかもな。)
東吾「最初は俺も驚いたさ、でも翔太はお前達を守りたくて........」
未来「うんわかってる。それで私が一緒にいると迷惑がかかるって事も」
東吾「未来........」
未来は顔を俯け言葉を続ける
未来「私と響が一緒にいるとその力を狙う人達に人質にされる。だから今まで連絡も入れなかったそうでしょ?それならもう昔みたいに一緒に遊んだりしてたら迷惑をかけちゃう。だからもう........」
未来が言い続けようとした時、東吾は机を強く叩く
未来「ッ!」ビクッ
東吾「やめてくれよ........」
翔太「東吾.....」
東吾「俺はこのままお前達が離れていくのが耐えられない!
小学校の時孤立していた俺に優しく接してきてくれたお前達を!だから頼む、迷惑だとかお荷物だとか言わないでくれ。
お前達は何時だって壁に当たった時、手を取り合って乗り越えてきたじゃ無いか。」
東吾の必死の言葉に未来は言葉が出なくなる。
翔太は今まで黙っていたが話し始める
翔太「未来俺は嘘をついていた。」
未来「え?」
翔太「未来の事をお荷物って言ったけど、そうじゃ無い。
本当はずっと一緒にいたいんだ。だからノイズっていう危険な事から守るために俺は戦う。
未来はお荷物なんかじゃ無い俺が守るべき大切な人達に入っているんだ。」
未来「・・・そうなんだ」
未来はその言葉を聞き顔を上げる。
そこには涙をいっぱい溜めていた
未来「私も.......本当は距離を置きたく無い.......」グスッ
翔太「未来......」スッ
翔太は右手を伸ばす。未来はその手を握りしめる
翔太「これからもよろしくな」ニコッ
未来「うん」
東吾「俺は先に帰っておく後は2人で話していてくれ......」
東吾はふらわーを出ると路地裏に入ると背中をつき息を吐く
東吾「ふぅ〜......なんとかなったな........」
東吾はとても安心した表情だった。
場所:空港
そこには、弦十郎と同じほどの体格をしたボストンバックを二つに大きなギターケースのような物を持った大きな漢が居た。
???「ようやく帰ってこれたぜ〜。さーってアランや東吾はどうしてるかな〜
それに新しいセイバーも気になるな。俺様が直々に鍛えてやるぜ」
男はそう言って空港を出る。
その時ギターケースが少し空いており、その隙間から鼠色にオレンジの刃が光っていた。