ウルトラマンジード ベリアルの子ら   作:ヨアンゴ

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第十二話「絆∞インフィニティー」Aパート

 

 

 

 培養合成獣スカルゴモラが、その身に宿したリトルスターの力で創り出した戦闘用不連続時空間、メタフィールドの中。

 新たなる姿、フォトンナイトへとフュージョンライズしたウルトラマンジードは、光輝の剣を手に滅亡の邪神、ハイパービースト・ザ・ワンへと挑んでいた。

 この宇宙(サイドスペース)の未来を占う、スペースビーストとの生存競争、その最大の決戦の地となる隔離空間において。かつて同じように宇宙を食い物にしようとした父、ウルトラマンベリアルを打倒した英雄であるウルトラマンジードは、同じ血を引く子供たちの先陣を切り、スペースビーストの支配者へと挑んでいた。

 ――だが、彼我の実力差は歴然。ザ・ワン自身は身動ぎもせず、頬の突起物を伸ばした触手を数度閃かせるだけで、対応の追いつかなくなったジードはあっさりと弾かれてしまっていた。

 

「あぶない!」

 

 警告と同時に、ジードの背後から伸びた触手が、光の障壁を多重展開した。

 ウルトラバリア――既にジードへ譲渡したリトルスターに由来する、ウルトラマンガイアの力。宿主であった間に解析したその能力を、究極融合超獣サンダーキラー(ザウルス)は、今も我が物として扱うことができるらしい。

 その、究極融合超獣の体内で一つとなったガイアとアグルの力。事実上、二人のウルトラマンの力を持つカプセルで変身したフォトンナイトは、フュージョンライズ形態の中でも強力な部類となる。

 ――だが、所詮はちっぽけなカプセルでの話。ウルティメイトファイナルで及ばぬ相手に、敵うだけの能力はない。

 光線を照射しながら接近し、そのままサンダーキラーSの展開したバリアを砕いたザ・ワンに対し。機敏に動いて立ち向かうも、腕の一振りで勢いよく弾き飛ばされ、またも大地に叩きつけられてしまう。

 

「(――お兄ちゃん!?)」

「お兄さま!」

「何やってんだ、ジード!」

 

 妹たちに心配されるジードの無様を、叱責するような声が響いた。

 ジードを蹴散らし、再び培養合成獣スカルゴモラ・レイオニックバーストへ迫っていたザ・ワン。その眼前に、突如として開いた時空の穴から飛び出した銀色の流星が、手にした剣で十字に斬りつけて、ザ・ワンの出鼻を挫き牽制する。

 

「(ウルトラマンゼロ……!)」

 

 ウルティメイトイージスをその身に纏い、メタフィールドの中まで駆けつけたゼロは、ザ・ワンと対峙しながらジードに檄を飛ばしていた。

 

「格好つけてやられるなんざ、一番だっせーぞ。今更そんなタマかよ、おまえが!」

「……別に、格好つけてるだけじゃない」

 

 見栄よりも、もっと大切なことがあることを……ジードは既に、よく理解していた。

 だから――ただ、妹たちを励ます以上の意味が、このフュージョンライズには存在しているのだ。

 

「ゼロが言ったんでしょ。切札があるなら、ザ・ワンまで温存しておけって――この姿はその準備、みたいなものだよ」

「……何か策があるみたいだな」

 

 既知の敵とはいえ、退けたはずが復活して来た――そしてメタフィールドの働きにより、かつての対決時以上の力を漲らせたゼロの参戦を警戒したのか、再び距離を取って仕切り直すザ・ワンと向き合いながら。ジードの返事を受けたゼロは、どこか嬉しそうに鼻を鳴らした。

 

「だったら、仕方ねぇ……主役の見せ場のために、いっちょ手伝ってやるか。行くぜレイト!」

「(はい、ゼロさん!)」

「――俺に限界はねぇ!」

《ネオ・フュージョンライズ!》

 

 イージスを解除したゼロは、代わって伊賀栗レイトの助けを借り、ライザーによる自己強化を果たしていた。

 頭部に備えたゼロスラッガーの本数を倍加させ、間に挟み込むビームランプも三つに増設し、頬や肩を尖らせたその姿は。超時空魔神エタルガーの放ったトレギアのエタルダミー戦以来に見せる強化形態、ウルトラマンゼロビヨンドの勇姿だった。

 だが、元よりザ・ワンに伏せられていたその姿が、以前とさらに違うのは――

 

「(わ、ゼロさん! 僕たち、金色に光ってますよ!)」

 

 ゼロと同化した、レイトが驚きのまま叫ぶように。

 紫のラインや、胸や四肢に備えた水晶の輝きはそのままに。銀色であった体躯が、金色の煌めきを纏っていた。

 それこそは、ウルトラマンゼロビヨンドのさらなる可能性――カプセルの元となった四人のウルトラマンから直接力を借りた際に発現した、ギャラクシーグリッターの輝きだった。

 

「……これが、メタフィールドが繋ぐ絆の力か」

 

 それにより、ウルトラカプセルを通した仲間との、次元をも越えた繋がりが強化され――この場に居ない彼らの光をも携えた姿となったゼロ自身が、微かに驚いたような声を漏らした。

 

「(すごい……僕たち、こんなところまで来たんですね、ゼロさん!)」

「あ、あぁ……そうだな」

 

 興奮するレイトに、やや歯切れ悪くゼロが応じる。その姿を彼へ内緒にするように頼んでいた張本人であるジードも少々、居心地の悪いものを覚えながら……きっと、このギャラクシーグリッターは、ゼロと直接同化したレイトの覚悟もあってこその再臨だとも、理解していた。

 

「行くぞ」

 

 そして、警戒して距離を保ったままだったザ・ワンに向き直ったゼロビヨンドの姿が、その瞬間、声だけを残して消えた。

 

「――ビヨンドリープアタック」

 

 光の残滓を残して掻き消えたゼロは、次の刹那、ザ・ワンの背後に出現していた。

 瞬間移動――研ぎ澄まされた超能力による、光速を越えたテレポーテーションは、滅亡の邪神すら翻弄してみせた。

 そして。その背に――駆けつけてからゼロがずっと抱えていた、何かの弾薬のようなものが打ち込まれる。

 その途端。ザ・ワンが、耐え難い苦痛を訴えかけるように、凄まじい勢いで咆哮した。

 

「対ビースト抗体を打ち込んだ」

 

 ビヨンドリープアタック――これまで、消耗した状態でしか変身して来なかったゼロビヨンドが披露できなかった超絶能力を再び行使し、正気を失ったように暴れ出したザ・ワンの攻撃を回避して戻って来たゼロが、静かに状況を解説した。

 

「……トリィがつくろうとしてたおくすり?」

「そうだ」

「(え、でも、どうやって……? ペイシャンが、いつできるのかわからないって……)」

「抗体の元は、そこにいるおまえらの妹から準備できた。後は俺がシャイニングフィールドで、AIBの研究所の時間を四年進めて一分で完成させた、ってわけだ」

 

 ザ・ワンが悶える間、妹たちの質問にとんでもない回答を告げたゼロが、呆気に取られているジードを向く。

 

「トリィたちの頑張りでも、それだけでザ・ワンを倒すには至らないが……短い時間、弱体化させることならできる。この隙に仕掛けるぞ、ジード!」

「――はい!」

 

 リクだけでも、ルカだけでも、サラだけでも。さらには兄妹の力でも、なおも及ばぬ事態にも。

 今、代表してここに辿り着いたゼロだけではなく。多くの人が、力を貸してくれている――その事実を認識し、気持ちを切り換えたジードは、ゼロの呼びかけに応じて、次なるアクションを起こしていた。

 

「ユー、ゴー!」

《ウルトラの父》

「アイゴー!」

《ウルトラマンベリアル!》

「ヒア・ウィ・ゴー!」

《フュージョンライズ!》

 

 インナースペースにおいて、リクがジードライザーに読み取らせたのは、二人の父親から贈られたウルトラカプセル。

 朝倉(リク)が生きることを望んでくれた、名付け親である朝倉(スイ)と――利用する目的であっても、息子であるウルトラマンジードに与える力として。実の、そしてルカやサラと共通の父であるベリアルが用意していた、ウルトラカプセル。

 そのカプセルと同じく、ベリアルから与えられた知恵であるレムに教えて貰った――今、リクの手中にあるカプセルでフュージョンライズ可能ながら、未だ実践したことのなかった組み合わせへと、ジードが変化して行く。

 

「揮うぜ、剛力! ジィィィィィィィィィィィドッ!!」

《ウルトラの父・ウルトラマンベリアル・ウルトラマンジード! ダンディットトゥルース!!》

 

 落雷が、赤き大地に突き刺さる。

 そして立ち込める煙の中から、変貌したジードが姿を見せた。

 ウルトラマンタイタスにも負けないほどに筋骨隆々とした、彼と同じく赤と黒を基調としたマッシヴなその肉体の上に。悪魔の角のように捻じ曲がった、ウルトラホーンを生やした顔を載せたウルトラマンジード・ダンディットトゥルースが、漆黒の三鈷杵の如き武具を手に、その威容を晒して見せる。

 

「皆――ヒア・ウィ・ゴーだ!」

 

 その号令を合図として。相棒と言うべきゼロや、家族であるスカルゴモラとサンダーキラーSとともに、ジードはザ・ワンへと一斉攻撃を仕掛けた。

 

 

 

 

 

 

 ――夜闇の中で、火花が散る。

 星山市近郊の空で乱舞するのは、白と黒の格子柄と、青と銀の風。

 破滅魔人型異生獣(フィンディッシュタイプビースト)ブリッツブロッツと、惑星(オー)-50(フィフティー)の光に選ばれた風の覇者、ウルトラマンフーマが、夜空に幾何学的な模様を描く電光石火の軌跡を残しながら、激しい攻防を続けていた。

 

「――光波手裏剣!」

 

 手裏剣状に整えたエネルギー群をフーマが投げるのと、ブリッツブロッツが手の甲に仕込んだ発射口から光弾を放つのは同時。

 互いに弾け合った光が夜空を照らし、互いの姿を一瞬隠す中、フーマは自身の石頭を先端とした一直線の突撃を敢行していた。

 

「垂直落下式弾丸拳!」

 

 洗練されたその絶技を、無駄に激しく叫びながら、フーマは戦う。

 だが、相対するスペースビーストの元となった怪獣は、同じく青い体躯のウルトラマン・アグルを倒し、その戦いぶりを目にしていたウルトラマンガイアさえ、なおも苦戦を強いられた破滅魔人の同種。超獣の頂点相手にこそ敗れはしても、単独のウルトラ戦士から見て一把一絡げな相手というわけでは、決してないのだ。

 その証拠と言わんばかりに。ブリッツブロッツは片腕で、強烈な光線兵器すら突っ切るフーマの額を、鷲掴みにして止めていた。

 

「何――っ!?」

 

 フーマが驚愕する頃には、ブリッツブロッツの空いた左手が、風の覇者の胸元に伸びていた。

 凶悪な握撃が狙うのは、ウルトラマンの生命核であるカラータイマー。魔人の掌はそこから光を直接奪い取った上に、爪を突き立てて発光体をズタズタに破壊してしまう。

 

「――ガァッ!?」

 

 致命傷を負わされたフーマが苦痛を訴える悲鳴を漏らし、悶絶したのとほぼ同時に。ブリッツブロッツは吸い上げたフーマの生命エネルギーを、その五指の中で握り潰し、四散させた。

 ……その時になって。血気盛んな若きウルトラマンから奪ったにしては、命の塊である光が妙に小さいことへ、烏天狗は気づいた様子だった。

 

「……残像だ」

 

 苦痛の色を孕んだ、それでも折れない闘志を帯びた声音で、ブリッツブロッツの背後から答え合わせが告げられた。

 

「迅雷蹴撃!」

 

 カラータイマーを赤く点滅させるフーマが放つのは、上空からの強烈な踵落とし。不意を突かれたブリッツブロッツは先の頭突きを受け止めた時のようにはいかず、一撃をもろに喰らって体勢を崩す。

 

「こいつで、終いだ……っ!」

 

 ブリッツブロッツによる、拘束からの即死攻撃を紙一重で躱したフーマは、先程放った牽制よりも多量のエネルギーを収束させた、巨大手裏剣をその手に産み出していた。

 

「極星――光波手裏剣っ!」

 

 投擲されたのは、ウルトラマンフーマ最強の必殺技。師から授かった忍の業が、光の戦士であるウルトラマンの技として昇華された一撃。

 だが、先程ブリッツブロッツの凶爪から逃れる寸前、決して少なくない生命エネルギーを奪われてしまっていたからか。いつもよりも一瞬、繰り出すまでのラグがあった。

 ――その淀みを、破滅魔人は見逃さない。

 烏天狗型のスペースビーストは、その胸郭の装甲を展開すると、隠されていた水晶体で、極星光波手裏剣を丸呑みにしてしまったのだ。

 

「なぁ――っ、光輪まで吸えんのかよ……!?」

 

 活力を奪われ、残された力を込めた乾坤一擲の必殺技すら防がれたフーマは、思わず呻いた。

 そして、ブリッツブロッツ型のスペースビーストのことは、対ウルトラマンで優れた能力を持つために、要注意の敵としての情報提供をフーマも受けていた。

 故に理解できる、次の瞬間訪れる展開を前に。往生際の悪いフーマがさらに死力を振り絞ろうとも、時は既に遅い――はずだった。

 

 突然、ブリッツブロッツが身悶えすることがなければ。

 

「――っ、嵐風竜巻!」

 

 体勢を崩したブリッツブロッツが、それでも胸の水晶体から極星光波手裏剣を反射して来たその時。フーマは防護壁となる竜巻を発生させ、自らに返された手裏剣の軌道を逸らすことに成功していた。

 本来であれば、嵐風竜巻も敵に攻撃を跳ね返す技であるものの、反射合戦へと移行する道を選ばなかったのは――残された体力からの不安も然りだが、この難敵を下すためには一手ずつお行儀よく攻撃を繰り出していては足りないと、フーマも悟ったからだった。

 

「光波剣・大蛇!」

 

 そして、右腕からは新たに生成した光の剣を伸ばし。

 左手には、回収した極星光波手裏剣を携えた変則の二刀流で、フーマは再度、ブリッツブロッツに突貫する。

 フーマの突進を、胸の装甲を閉じて可動域を確保したブリッツブロッツは、鋭い両手の爪で迎え撃つ。二つの刀身は、ブリッツブロッツの左右の手に呆気なく掴み取られて――そして、両手の塞がったブリッツブロッツの背後から、捕まった先で連結を解き、蛇腹剣の如く伸長した光波剣が襲いかかった。

 翼を裂かれたブリッツブロッツが、悲鳴を発する。飛行能力を失った混乱から、握力の緩んだその隙を逃さず、フーマは両手の刃を奔らせた。

 

「セイヤァァァァァッ!!」

 

 疾走する二条の刃により、翼に続けて両腕と装甲越しの結晶体を裂かれて怯んだブリッツブロッツの、その胸元に、フーマはトドメの蹴りを繰り出した。

 

「疾風光波脚――っ!」

 

 鋭いキックと同時、その足の裏から放たれた光線が、水晶体を破壊されたブリッツブロッツの芯を射抜く。抵抗する術を失った魔人は遂に、破滅の時を迎えていた。

 そうして――烏天狗を模した異生獣は、忍の技を操る光の巨人に討たれ。夜空を染める青い光の爆発と化して、風に散らされる量子にまで還っていた。

 

「はぁ、はぁ……きっちぃ――!」

 

 強敵を倒し、地上に降り立ったフーマは、周囲に誰も見ている者がいないと判断して、普段は意識して晒さない弱音を表に出していた。

 昼間出現したスペースビーストの内の、幹部級というべき面々の中でも。三つの戦場を渡り歩かれた上で、終ぞ倒しきれなかった強かさを持った上位個体とはいえ。たかが分身を相手に、上海からの連戦という条件を考慮しても、独力では敗北寸前まで追い詰められた事実で、フーマは肝を冷やす。

 

「……さっき、あいつの動きが鈍ったのは」

〈どうやら、ビースト振動波を減退・消滅させる、光量子情報が散布されているようです〉

 

 その攻防の分岐点を振り返っていたフーマの疑問に、答える声があった。

 

「その声……さっきのカラクリの姉ちゃんか!」

〈レムです。これは球体型偵察機、ユートムによる交信となります〉

 

 驚くフーマの視点の高さまで飛行して来ていたのは、地球人が抱えるほどの大きさでもない、金属製の毬のような端末だった。

 

〈この光量子情報による働きは、存在が予想されている未知の因子、対ビースト抗体のものと、非常によく似通っています〉

「対ビースト抗体? ウルトラマンヒカリでもまだ作れてねーらしいってのに、そりゃいったい……」

〈サラのデータを元にした、AIBの尽力の賜物よ〉

 

 そこで、ユートムを介して発せられた女性の声は、レムのものではなかった。

 

〈ライハ? この通信は〉

〈レム、あなたの力を貸して。ゼロは先に向かって貰ったけど、こっちは初めてだから、少し手間取っているの〉

 

 何やら取り込み中になると思しきやり取りを聞いたフーマは、同時に事情を悟って、その身を起こしていた。

 

「となると……オレがあいつに勝てたのは、例の妹ちゃんと――この星のために頑張ってる宇宙人連中のおかげ、ってぇことか」

 

 仮にもウルトラマンをも苦戦させる脅威を前に、なおも諦めずに奮闘する者たち。

 彼らが戦いへ身を投じる理由は様々だろうが……この、培養合成獣スカルゴモラの師匠である地球人の女剣士のように、異なる種族であろうとも、共に生きようとする姿勢による者も。選ばれた戦士(ウルトラマン)でなかろうと、優れた能力を正義に捧げようとする優しい者も、少なからず居るのだろう。

 かつてフーマを――光の戦士として選ばれるほどに育ててくれた、異形の師と同じように。

 

「……そんじゃ、自分の器に見合った活躍を、オレも続けさせて貰うか」

 

 直接戦線に立てずとも、ウルトラマンの苦境を覆すほどの頑張りを見せてくれた、小さき者たちのように。

 分身如きに苦戦する、今のコンディションのフーマもまた――無理してザ・ワンとの直接対決に首を突っ込む以外にも、もっと周りの役に立てる選択肢があることを、風の覇者は知っていた。

 そして青い体の英雄は、腐ることなくその道を選んだ。

 

「今回の見せ場は譲るぜ、先輩方……それに、嬢ちゃんたち」

 

 既に決戦に赴いたという二人のウルトラマン、ゼロとジード。そしてフーマが送り出した培養合成獣スカルゴモラと、その家族たちが最大の脅威にして、事態の根幹であるザ・ワンとの戦いに集中できるように。彼らが不在の間の世界を守るのも、立派なウルトラマンの役割であると。

 今頃、海の向こうで同じく死闘を繰り広げているだろう相棒たちのことも脳裏に浮かべながら、フーマは未だ残るスペースビーストの軍勢から街を守るべく、空を翔けた。

 

 

 

 

 

 

 兄であるウルトラマンジードたちと共に戦いながら、培養合成獣スカルゴモラは疑問を抱いていた。

 今、兄が変じているのはダンディットトゥルース――フュージョンライズ形態の中では強力だが、最終戦闘形態であるウルティメイトファイナルに比べれば見劣りする性能でしかない姿を敢えて選ぶ意義が、スカルゴモラには理解できなかった。

 現に、共に戦う四人の中で、真っ先に滅亡の邪神ハイパービースト・ザ・ワンに蹴散らされてしまっている――ウルティメイトファイナルであれば、まだ善戦できるはずなのに。

 だが、兄は意味もなくそんなことをする愚か者ではないと――そう信じていたスカルゴモラは、ジードをザ・ワンの追撃から庇うべく、前に出た。

 

「(やぁああああああっ!)」

「うぉらららららららっ!」

 

 スカルゴモラが鳥羽ライハに教わった中国拳法の剛拳、進歩搬攔捶(ジンブーバンランツィ)の重い一撃を繰り出すその隣で。宇宙拳法の達人であるゼロビヨンドが超高速で繰り出す連打、ゼロ百裂パンチが放たれて、それぞれがザ・ワンの攻撃を弾き、挟み込む。

 毒を打ち込まれ、動きの鈍ったところへの同時攻撃に、防御が追いつかなくなったザ・ワンは後退しつつ、三面の頭部、そして翼と二股の尾に付いた七つの顔に光を灯す。

 

「――クワトロスラッガー!」

 

 ザ・ワンが攻撃を放つ前に、ゼロビヨンドの頭部の宇宙ブーメランが分離。飛翔する勢いのまま、ザ・ワンの翼や尾にある口を四本の刃が斬りつけ、射線を逸らす。

 

「そんなのきかない……!」

 

 結果、三条だけが放たれたザ・ワンの光線を、姉に代わって前へ出たサンダーキラーSが吸収し、消耗していたエネルギーを補った。

 

「べりあるですさいず!」

 

 続けて、サンダーキラーSが触手から一度に八つ投げつけた大型の切断光線が、ザ・ワンに殺到。流石に無防備で受けることはせず、ザ・ワンは両腕を構えて防御する。

 

「きらーりばーす!」

「ブレイザーバニシング!」

 

 そこで、サンダーキラーSが口腔より放つ追撃に、ジード・ダンディットトゥルースが必殺光線を合わせた。

 立ち上がったジード・ダンディットトゥルースが天からの落雷を帯びた得物から放つ、稲妻破壊光線。連撃にいよいよ防御も追いつかなくなったザ・ワンは被弾を許すこととなり、微かにその動きを止める。

 その苦境を脱しようと、咆哮するザ・ワンが重力を操作して兄妹を狙うのに、備えていたスカルゴモラも怪獣念力を行使して相殺する重力場を形成し、守り抜く。

 拮抗したその瞬間、さらにザ・ワンの背後へと、瞬間移動したゼロビヨンドが回り込んでいた。

 

「俺の刃を刻み込む!」

 

 その手には、ザ・ワンを刻んでいたクワトロスラッガーが舞い戻り、さらに二本ずつが融合した巨大な双刃刀へと変化。弓張り状の二本のゼロツインソードの刀身に、自身のエネルギーを注ぎ込みさらに刃を巨大化させたゼロビヨンドは、二刀流でザ・ワンに斬りかかる。

 

「ツインギガブレ……っ!?」

 

 躱されるはずのないタイミングの連撃を仕掛けていたゼロが、そこで息を詰まらせた。

 原因は、ザ・ワンの背から生えた八本の突起物だった。

 

「――何っ!?」

 

 伸長すると同時に迸った黒い触手が、死角から仕掛けていたゼロビヨンドを迎撃。咄嗟にゼロツインソードを閃かせて凌ぐゼロだが、捌き切れずに再びの転移による退避を余儀なくされる。

 ――ゼロが消えたと同時に、ザ・ワンも消えていた。

 

「きゃあっ!?」

「(サラ! お兄ちゃんっ!)」

 

 ゼロが行使するのと同じ、瞬間移動――おそらくは同化したゼットン種に由来するその超能力を行使したザ・ワンは、サンダーキラーSとジードの背後に出現し、その肥大化した豪腕を薙いで両者を吹っ飛ばした。

 それを為したザ・ワンの姿は、変わっていた。

 

「わたしの、触手……?」

「(私の、角……っ!)」

 

 背部からは、先端を翡翠の水晶体とした八本の黒い触手を生やし。肥大化した両腕の肘からも角を生やし、黒い掌の先には金色の鉤爪を備えている。

 そして頭部中央の獣の顔には、両頬からも牙を生やした上で――角度や形状を変えながらも、スカルゴモラと同様、額と側頭部から合計三本の巨大な角を生やしていた。

 胸に、独特の模様と結晶体まで出現させたそれは。まるで、培養合成獣スカルゴモラと究極融合超獣サンダーキラーSの特徴を悪意で歪めて再現したような、禍々しい変化だった。

 

〈……対ビースト抗体に適応するため、既に取り込んだ生体情報だけで、部分的に進化して来たようです〉

 

 外部での戦いの影響か、今まで沈黙していたレムによる解析が、そこで告げられた。

 

〈抗体への耐性はまだ、完全には獲得できていないようですが――このまま放置すれば、時間の問題となるでしょう〉

 

 レムが告げる間に、第二形態に変貌したハイパービースト・ザ・ワンが、咆哮とともに突撃してきた。

 何故か、抗体の元となったサンダーキラーSではなく、スカルゴモラの方へと。

 ……変身怪獣ザラガスに近い、耐性獲得の自己進化遺伝子が狙いなのだろうか。それとも、今となっては自分だけが抱えるリトルスターのためか――などと、一瞬連想するものの。それ以上、理由を深く考える余裕はなかった。

 すぐ隣に転移してきたゼロとともに、肉弾戦で迎え撃とうとする。しかし間合いに捉える一瞬前に、またもザ・ワンの姿が消える。

 対ビースト抗体のみならず。ゼロの瞬間移動にも適応すべく、同等の瞬間移動能力を使えるように自身を再構成したザ・ワンは、ビヨンドリープアタックのインターバルに合わせて上空に再出現。八本の触手を撓らせて、横合いからゼロを襲う。

 転移できない隙を狙われても、ゼロビヨンドは容易く不覚を取らなかった。ゼロツインエッジで受け止め無傷で凌ぐが、しかし八本の触手の膂力には抗えず、スカルゴモラから強引に距離を取らされる。

 

「しまった――っ!」

 

 ゼロが舌を打つ間に、ザ・ワンは全身の牙を閃かせて、スカルゴモラへと急降下する。

 ガンQの能力があるなら、口からでなくとも同化できるだろうに。直接噛み砕くことで与える恐怖と痛みこそを目的とするように、低劣な欲望のまま邪神が迫る。

 ――そんな奴に大人しく喰われてやるつもりなど、スカルゴモラにもありはしない。

 雷鳴のような咆哮を轟かせながら、上向きに弓歩(ゴンブー)の構えを取り、迎え撃つも――巨大化したザ・ワンの腕に押し負け、弾かれる。

 

「ルカ!」

「お姉さま!」

 

 窮地を察した兄妹が叫ぶが、彼らが割り込むのは間に合わない。

 体勢を崩したところに、着地したザ・ワンの二撃目が迫ったその瞬間――低いコーラスのような音色が、眼前に生じた。

 同時に出現した魔法陣――否、正確には、その向こうに出現した黒と白、そして金の入り混じった影が、今のザ・ワンの殴打すら弾いていた。

 続けて、鋭い拳打の音が響いたかと思うと。その影の繰り出した一撃が、ザ・ワンを後退させていた。

 

〈構えが崩れていたわよ、ルカ〉

 

 ジードとサンダーキラーSがそこへ牽制射撃を繰り出し、ザ・ワンにさらなる距離を取らせる最中。

 眼前に出現した新たな助っ人から、スカルゴモラは俄に信じ難い叱責を聞いた。

 

〈上を向いたからと言って、後ろ足に重心を移し過ぎ。尻尾が生えようと前後は七対三が基本って、最初に教えたでしょ?〉

「(……ライハ?)」

 

 眼前に出現した、機械仕掛けの竜人のようなロボットから聞こえる声に、スカルゴモラは戦場のど真ん中でも呆然としてしまった。

 

「ギャラクトロン……!?」

〈そう。正式名称はキングギャラクトロンMK(マーク)(ツー)

 

 同じように驚いたらしいジードの声に、どことなく悦の入った声で応える通信は、AIBのゼットン星人ペイシャン博士の物だった。

 

〈伏井出ケイが撒き散らして行った大量のペダニウムと、沖縄で回収できたギャラクトロンどもの残骸――その利用を前提に、俺が設計したAIBの新兵器だ!〉

 

 明らかにテンションの上がっているペイシャンが、そう通信機の向こうから叫びを上げた。

 

〈大空大地から提供されたサイバー怪獣のデータと、ジャンボット、ジャンナインの操縦システムを参考にしたことで、一気に開発を前進させることができた。そして遂に、その力を示す時が来たということだな!〉

 

 興奮した調子でペイシャンが話す間にも、そのキングギャラクトロンMK2は、ザ・ワンと正面から激突していた。

 ザ・ワンが八本の触手と七つの頭から放つ破壊光線を、キングギャラクトロンMK2はハニカム構造状に展開されたバリアで受ける。火力の集中で流石に耐久限界を迎えた頃には、抜き放ったよく撓る長剣の刀身で残りを受け流し、最後は金城鉄壁な装甲で跳ね返して、ザ・ワンを間合いに捉えるまで前進。そのまま、流れるような蹴り技と斬撃の組み合わせで、初見の相手に戸惑うザ・ワンとキングギャラクトロンMK2が渡り合う。

 

「(どうしてライハが!?)」

〈俺がパイロットにスカウトした。ノワール星人の騒動の際にな〉

 

 言われて、ペイシャンと初めて出会った時のやり取りを、スカルゴモラは思い出した。

 

〈AIBのトップエースはゼナだが、あいつ以外がゼガンに乗れば死ぬ。そこで他の人材を探していたところ、おまえたちの力になりたがっていたライハと利害が一致したというわけだ〉

 

 あの後、ライハが度々AIBに顔を出していたのは、そういう理由だったのだと、スカルゴモラたちは今になって理解した。

 

「(だからって、完成していきなりザ・ワンとなんて――!)」

〈いきなりじゃない。既に四年ほど、訓練とアップデートを繰り返してあるベテランとその相棒だ〉

 

 突然、時系列が矛盾することを言われて混乱するも……眼前で、ライハの駆るキングギャラクトロンMK2の猛攻から瞬間移動で逃れたザ・ワンを、阿吽の呼吸とばかりにビヨンドリープアタックで追撃し叩き落としたゼロを見て、スカルゴモラは事情を理解する。

 

「(ゼロか――っ!)」

〈そういうことだ。シャイニングフィールドの中で、最初の一週間で完成させたキングギャラクトロンMK2を使い、ライハはゼロと修行していた。四年間――おまえの力となるためにな〉

 

 ペイシャンが語る、執念に近いライハの決意に、スカルゴモラは圧倒された。

 

〈……あなたを信じていないわけじゃないわよ〉

 

 同時に――そこまで追い詰めてしまうほどに、自身はライハの覚える無力感を晴らせていなかったのだろうかと、弟子が一瞬だけ不安になったのを、見透かしたように。

 キングギャラクトロンMK2の巨体で太極拳を駆使する経験まで、スカルゴモラを遥かに追い越す期間積んできた師匠は言う。

 

〈むしろ、逆。私の教えた拳で、皆を守るルカを見ていて――私の技は無駄じゃないって、確信できたから。私も四年も頑張れた!〉

 

 ……まだまだ未熟の身であって。何故だか、ライハの方がさらに功夫(クンフー)を高めてしまったが。

 それでも、もしかすると免許皆伝を受けるより。ずっとずっと、認めて貰えたような嬉しさが、スカルゴモラの裡を満たした。

 

 ――だが、喜んでばかり、居られなかった。

 

 未知の戦力であるキングギャラクトロンMK2。ザ・ワンをして苦戦するゼロビヨンドギャラクシーグリッターの瞬間移動。

 それらに対抗すべく――咆哮したザ・ワンは生やしたばかりの触手を、自ら脱落させた。

 

 分離した八本の触手が二本ずつ、遺伝子の二重螺旋のように混ざり合い、融合し、膨張して――ザ・ワンを中心に、四体の翼ある異形として整列した。

 それは滅亡の邪神ハイパービースト・ザ・ワンが繰り出す、最上位の眷属(ブルード)たち。イズマエルグローラー、ファイブキング、ヘイデウス、そして、バシレウス。

 

〈ルカたちから取り込んだベリアル因子により、デビルスプリンター抜きでバシレウスの生産が可能になったようです〉

 

 咆哮する合体怪獣軍団(アマルガムタイプビースト)の壮観な並びを前にして、レムが事態を解説した。

 ……あの強化現象が起こっているのならともかく。所詮は分身、本体であるザ・ワンと渡り合うこの面々が今更、遅れを取ることはないかもしれないが――これで、数の上では五対五。注意が分散すれば、肝心のザ・ワン相手が手薄になる。倒すのが遅れれば、それだけAIBの皆が作ってくれた抗体さえも無力化されてしまう。

 そんな懸念を抱いていたところで、同じ結論に至ったらしいゼロが叫んだ。

 

「そろそろ決めないとまずい――ジード、まだか!」

「いや……もう、充分だよ」

 

 彼の呼びかけに応えた時、ウルトラマンジードはその手に握る得物を、ダンディットトゥルース独自の物から、見慣れたギガファイナライザーへと持ち替えていた。

 

「――繋ぐぜ、願い!」

《アルティメットエボリューション! ウルトラマンジード! ウルティメイトファイナル!!》

 

 その身を光に包み――再び最終戦闘形態へとジードは変わる。

 

 ……ウルティメイトファイナルは、ウルトラマンジードに備わった可能性の全てを解放した姿だ。

 フュージョンライズを介し、ウルトラカプセルから一度でもその遺伝子に転写した形質は、ウルティメイトファイナルの姿となればさらに強化された状態で行使できる。

 だが、それはあくまで能力の幅が増えるだけで、ウルティメイトファイナル自体の戦闘力が目覚ましく向上するとは限らない。まして、ウルティメイトファイナルであっても扱えない専用武器を主力とするフォトンナイトやダンディットトゥルースへのフュージョンライズを経たことが、戦力の増進に繋がるとは思えない。

 

 そんな疑問を抱くスカルゴモラの前で、ジードはそのまま必勝撃聖棍を掲げてみせた。

 

「――ウルティメイトマルチレイヤー!」

 

 そして……奇跡がここに、願いを繋いだ。

 

 

 

 




Aパートあとがき



 ザ・ワンの方のマルチレイヤーみたいな動き、本当はベリアル因子を取り込んだ関係でファイブキングからキメラベロスに強化したかったのですが、やはり顔面がベリアルであるという一点で話が引っ張られすぎるので断念した形になりました。実現していればタイラント系四天王全員がパワーアップ版だったのでちょっと惜しいなという気持ちはありますが、本筋より優先するネタではないのでちょろっと無念を触れて終わりという形にしたいと思います。
 以下、いつもの注釈です。



・ビヨンドリープアタック
『ウルトラマンジード超全集』に載っているゼロビヨンドの劇中未使用技。公式映像作品で使われていないのは、変身時のゼロがいつも不調だったから+本作もシャイニングで消耗後ですが、メタフィールド内で補正を受けているので差し引きで発動に必要な閾値に届いた、という体で考えております。サーガアクセラレイションに比べると使用前後のインターバルが長いので、仮に『ウルトラマンサーガ』の滅亡の邪神ハイパーゼットンイマーゴと戦うと結局ボコボコにされてしまうぐらいのイメージ……として本作では描いておりますが、実際の性能は公式のみぞ知る。
 公式展開に添わせると微妙に強化の天井がある公式ウルトラマン組については「メタフィールドの補正による~」みたいなエクスキューズがないとなかなか安易にインフレできないという悩みがありますが、逆にエクスキューズありならやっぱりウルトラマンに限界はねぇところを魅せて欲しい気持ちで二次創作中です。


・疾風光波脚
『ウルトラマンタイガ超全集』に載っている、フーマの劇中未使用技。これについては単に設定はあれど披露する機会がなかった技だと思われるので、ギャラクシーファイトシリーズ等でいつか描かれる可能性もあるのかもしれません。その際の多少の描写ブレは許して頂けると幸いです。


・キングギャラクトロンMK2(マークツー)
※これは超全集なんかにも載っていない完全な捏造です。AIBがこんな兵器を作ろうとしているという設定は公式には一切ありません。
 作中でペイシャンが言ったように、大量のペダニウム(ベリアル融合獣産)とギャラクトロンの残骸の利用を前提に、ベリアル融合獣キングギャラクトロンをモデルに開発されたAIBの新兵器。
 第五話でライハがギャラクトロン式のバリアが張れる腰帯剣型デバイスを貰っていたのは、こいつが登場するための前振りのようなものだったのでした。今回は触れられていませんが、戦隊ロボでたまにあるような、内部からその剣を通して動かす操縦システムを考えています。詳細なウルトラカプセルごっこはまた今度。


・ウルティメイトファイナルと専用武器
「フュージョンライズ形態専用武器はウルティメイトファイナルでは扱えない」という公式設定はありません、念のため。
 しかし、サイキックスラッガーやキングソードを使ったり、それらを用いた技の記述が超全集にも存在せず、令和3年末現時点での映像作品での描写もないことから、あくまでウルティメイトファイナルで扱えるフュージョンライズ形態の技はその身体に備わった能力に限定され、武器はウルトラカプセルに由来するものと本作では解釈し、その前提で描いております。今後矛盾した場合は、多分公式の方が時系列的には未来になるのでリクくんが成長したという形で脳内補完して頂けると幸いです。
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