ウルトラマンジード ベリアルの子ら   作:ヨアンゴ

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第十四話「ヒカリノキズナ」Aパート

 

 

 

「――ユー、ゴー!」

《ウルトラマンメビウス》

「アイゴー!」

《ゾフィー》

「ヒア、ウィ、ゴー!!」

《フュージョンライズ!》

 

 青空より迫る氷炎を光の障壁で凌ぎながら、ウルトラマンジード――その内包小宇宙(インナースペース)に遍在する朝倉リクは、二つのウルトラカプセルをジードライザーに読み込ませていた。

 

「示すぜ、未来! ジィィィィィィィィィィィドッ!!」

《ウルトラマンメビウス・ゾフィー・ウルトラマンジード! ファイヤーリーダー!》

 

 ライザーの形態認証が完了した時、ジードの姿は、これまでにないものに変わっていた。

 ファイヤーリーダーとジードライザーが呼んだその形態の輪郭は、初めて変身した姿であるプリミティブと酷似しながらも。その体色を左右で青と赤に塗り分けた、奇抜な姿をしていた。

 左右の胸板、のみならず。上腕部に備わった双方の体色と同系色の結晶器官から、ジードはそれぞれ冷気と劫火を繰り出した。

 同時に放たれた紅炎と蒼氷は、空より降り注いでいた同等の気流と激突し、互いを打ち消し合った。

 

 ウルトラマンジード・ファイヤーリーダーに、同じく高熱の烈火と、低温の吹雪を降らせた者。

 上下対照のベーゴマにも似た、赤と青の飛行物体の正体こそは。複数の生物を融合させて生まれた、高度な知能を持つ宇宙怪獣群の一種。

 名を、円盤生物ブリザード――その飛行形態が今、ウルトラマンジードの頭上を取り、我が物顔で空を舞っていた。

 

 ……AIBの総本部より来訪した、査察官が去った後。彼女の立ち会った事件で確認された四次元怪獣ブルトンは、星雲荘やAIBとの初戦で絶命していなかった――頻発する怪獣の出現が、それを発覚させた。

 あれ以来確認されていない、リトルスターに惹き寄せられたのではなく。ブルトンの力で時空を越えた怪獣が、次々と星山市へ送り込まれるようになったのだ。

 この円盤生物ブリザードは、そうして現れた刺客の内の一体だった。

 

 突如、太平洋海底に出現し、海の秩序を乱しながら星山市に出現。同時期に出現した次元凶獣カミソリデマーガを呑み込んだメタフィールドの形成を回避し、そのまま空に逃れたのを、こうしてジードが追っていた。

 

 ブルトンが呼び出す怪獣の全てが、統率されているわけではない。だが凶の字を冠するカミソリデマーガ、そして高度な知能を有する円盤生物であるブリザードはいずれも、慈愛の勇者コスモスに由来する癒やしの光を受け入れず、地球上での破壊活動を続けていた。

 

 それを阻止するために戦うウルトラマンジードだったが、しかし、想定以上の苦戦を強いられていた。

 

「駄目だ、手が足りない……っ!」

 

 ファイヤーリーダーは、左右の腕から冷気と火焔を同時に放つことができる特殊な形態だ。

 貫通力には優れるものの、範囲攻撃として見れば作用箇所が狭くなる光線技では、過去に出現した同族を遥かに越える機動力を誇るこの円盤生物ブリザードを捉えることが困難だった。そのまま頭上を取られ、地上への爆撃を兼ねた攻撃を止めるため、ジードは敢えて戦闘力を落とし、対応力を向上させたフュージョンライズで応戦していた。

 

 それでも、なお。円盤生物ブリザードの猛攻を前には、ファイヤーリーダーでも防戦一方で、地上を守るのが精一杯となっている。

 

 理由は、ブリザードが伴う僚機――分身体にあった。

 

 過去、別宇宙に出現した円盤生物の中でも、ブリザードは自律行動可能な知性と擬態能力を備えた二体の分身を放ち、自陣営に敵対する人類の研究者を暗殺して回るという恐るべき能力を見せたという。

 

 今回のブリザードはそれほど狡猾な手段には打って出ず、ただ――独立して飛行・攻撃する一種のビット兵器として分身を二体従え、ジードと激しい撃ち合いを展開していたのだ。

 

 円盤生物ブリザードは、ヒトデにも似た怪獣形態の前後で色違いの体を持つ。それぞれを正面として行動し、地球の現代建造物程度なら瞬時に破砕してしまう出力で高温の火炎放射と低温の冷気ガスを飛び道具として操ることができる。円盤形態でも、やはり同様だ。

 そして、このブリザードが従える二体の巨大フランス人形型の飛行物体は、それぞれが本体の片面に匹敵する出力の炎と氷を放射して、二本の腕しか持たないジードに対し三つの発射口を用いて圧倒して来ていたのだ。

 

 ブリザード本体の攻撃を見極め、耐性のある方の体を盾とすることで撃ち漏らした一発を受け止めて、何とか地上への流れ弾こそ防いでいるが、このままではジリ貧だ――そんな焦燥を孕んだ確信とともに、ジードの活動可能時間の減少を示すカラータイマーが点滅を開始する。

 

 ウルティメイトファイナルに再変身すれば、活動可能時間は制限解除される。だが小回りの効かないギガファイナライザーを抱えたまま、地上に被害を出すことなく高機動の円盤生物を倒しきれるか――と、ジードが悩んだ時だった。

 ウルトラマンと円盤生物が交錯する空が、ガラスのように割れたのは。

 

「おにんぎょうあそび?」

 

 空の割れ目から飛び出して、太陽を背景に雲海へ陰を落としたのは――背から伸びた触手の間に虹色の皮膜を発生させ、二対四枚の大翼として優雅に空を泳ぐ白き竜。

 黄金の装甲に身を包んだ無貌の乱入者は、ジードと同じくウルトラマンベリアルの遺伝子を継ぐ生物兵器。究極融合超獣サンダーキラー(ザウルス)だった。

 

「わたしもするー!」

 

 ジードとともに円盤生物を追うサンダーキラーSは、白雲を散らす翼を維持したまま触手を伸長させ、その先端を光量子情報に戻し、再構築した。

 

「きらーとらんす――ファイブキング・あーむず!」

 

 右二列は頭部から巨大な鋏が生えた甲殻類の顔のように、左の二本は巨大な眼球状の盾へ変化させたサンダーキラーSは、レイキュバスを模したファイブキングの右腕二本から、氷炎同時攻撃を繰り出した。さらに、ガンQを模した左腕二本分の再現体からは、神経節のような部位に開いていた無数の瞳を次々と剥離させ、射出。自律飛行する誘導眼球体と化させて円盤生物とその分身を取り囲み、敵の軌道を著しく制限してみせた。

 

「サラ、グビラは?」

「うん、ちゃんとおうちにおくったよ!」

 

 微かな余裕を縫った(ジード)の問いかけへと、究極融合超獣は誇らしげに答えた。

 

 先述の通り。ブルトンに引き起こされた怪獣災害は、その全てが統率されていたわけではなかった。ブルトンに召喚された個体の中にも容易く鎮静化できるものも含まれ、さらには突如として放流された外来種の出現に取り乱し、人里に現れるようになった地球怪獣も居たからだ。

 今もまた、このブリザードが突如として海底に出現したことで、動転して街中まで飛び出してきていたグビラ――ファイヤーリーダーを成立させるカプセルの片割れを起動させてくれた怪獣もまた、そのような事態に陥っていた。

 

 落ち着かせたグビラを戦場から保護し、住処である海底まで連れ戻して、人間社会にもグビラにも被害を出さないという大役を、サンダーキラーSは無事に成し遂げたそうだ。それから状況を把握して、メタフィールド内ではなく、単身苦戦するジードの援護に駆けつけてくれたらしい。

 

「うしろはまかせて、お兄さま。みんなのあたまのうえは、わたしがまもるから!」

 

 頼もしい決意表明の間にも、究極融合超獣は相手が地上に向けて撒き散らす氷炎をレイキュバスの剣で相殺し、ガンQの盾で吸収して、火の粉も雪の結晶も、一つたりとも自身の後ろには通さない、有限実行の様を維持していた。

 そんな妹の作ってくれたチャンスを逃すまいと、ジードはその手に新たな武器を抜き取った。

 

「ディフュージョンシャワー!」

 

 上空に放った光の塊が、炸裂。破壊光線のシャワーとなって、上下対照の飛行物体を狙い撃つ。

 だが、次々と襲来する光の矢を、誘導眼球体に軌道を制限され、分身である巨大フランス人形を撃墜されながらも。ブリザード本体は、なおも躱し切る曲芸飛行を見せた。

 

「なっ、躱した……っ!?」

「じゃあ、これはどう?」

 

 ジードが喫驚する間に、ブリザードの回避した無数の光――かつて、己がモデルとなったベリアル融合獣を粉砕したディフュージョンシャワーを容易く吸収し、逆に自らの活力へと変えたサンダーキラーSは、その口腔から青白い光線を放った。

 

「ぜがんとびーむ!」

 

 時空構造体に干渉する光線を、やはりブリザードは回避する。だがその躱した先の空間で炸裂した時空転送光線は、時空の彼方へと周辺の物体を追放する穴を開いて、猛烈な勢いで大気を吸収し始めた。

 その吸引力に引かれて、微かに円盤生物の動きが鈍るのを、ジードも見逃さなかった。

 

「……だったら!」

 

 インナースペースにて、リクは新たなカプセルを手に取っていた。

 

「――ユー、ゴー!」

《ウルトラマンダイナ》

 

 それは、サンダーキラーSが放った光線の、本来の使用者から譲り受けたリトルスターが宿ったウルトラカプセル。

 

「アイゴー!」

《ウルトラマンコスモス》

 

 さらに、もう一本。時空破壊神ゼガンと同じく、異種族とともに生きることを願ってくれた――そして、リクと(ルカ)の出会いを導いた宇宙小珍獣、モコから託された慈愛の勇者の力を灯したカプセル。

 

「ヒア、ウィ、ゴー!!」

《フュージョンライズ!》

「進むぜ、彼方! ジィィィィィィィィィィィドッ!!」

《ウルトラマンダイナ・ウルトラマンコスモス・ウルトラマンジード! マイティトレッカー!》

 

 それら二本のカプセルによる再びのフュージョンライズを遂げて、ジードは変わった。

 錨のような金の装飾を境に、体を赤と青で塗り分けて。結晶を抱えて隆起した額と両目の間を、帽子の鍔のようなパーツが横切り、後頭部へと抜けて行く。

 どことなく、大海原の船乗りを思わせる意匠の姿の名は、マイティトレッカー。

 ウルトラマンゼロの盟友である二人のウルトラマンの力を併せ持つ形態となったジードは、円を描きながら両手を胸の前に揃え、膝を曲げて左足を掲げる、中国拳法の一種のような構えを取った。

 

「――フレイムコンプレッションウェーブ!」

 

 その体勢で蓄えた紅蓮のエネルギーをジードが放射すると、その作用によって空間が超圧縮され、そして裂けた。

 

 紅蓮の輝きの正体は、時空のエネルギー。光線状に射ち出されたそれは標的の動きを封じると共に、微小ブラックホールを出現させるという、ゼガントビームとも似通った事象を起こす技だ。

 

 ゼガントビームの作り出した時空の穴を逃れた先で発生した、微小ブラックホールの吸引力を前に。驚異的な機動性を誇った円盤生物が、遂に囚われた。円盤形態のまま、まるで網に捕まった魚が藻掻くように蠢いていたが、それで逃れられるはずもなく。円盤生物ブリザードは、押し潰されながらブラックホールの中へと消えたのだった。

 

 

 

 

 

 

「おかえり、お兄ちゃん! サラもお疲れ様!」

 

 星山市の天文台地下、五百メートルにある、星雲荘の中央司令室。

 そこへ、自分たちよりほんの数十秒程度遅れて、転送エレベーターで帰還してきた(リク)(サラ)の姿を認めた朝倉ルカは、二人の無事に声を弾ませて出迎えた。

 

「ふふ。ありがとう、お姉さま」

「ただいま、ルカ。そっちは大丈夫だった?」

「うん! ライハも一緒だったから、へーきへーき!」

〈――揃ったのか。ちょうど良い〉

 

 そこで、二人の帰還に気づいたように兄妹の語らいへ割り込んだのは、既に聞き慣れた声を繋いだ通信だった。

 ルカたち三兄妹と、同居人である鳥羽ライハが振り返った先。中継画面に映し出されたのは、AIBの研究セクションの責任者であるゼットン星人ペイシャン・トイン博士が地球人に擬態した顔だった。

 

〈このところ、あのブルトンによる時空の乱れが続き、それによる怪獣の出現が続いているが――おかげで、例の強化現象の情報を集める機会が増えた〉

 

 画面の奥のペイシャンは、聞き捨てならないことを言っていた。

 

〈その観測データを元に、そっちのデータベースとも照会していたんだが、おおよその答えが出た〉

「ほんとに!?」

〈はい。あれら怪獣の強化は、『ブレイブバースト』と近似したエネルギーが放出されていることが判明しました〉

 

 ルカの問いかけに応えたのは、ペイシャンとともに事態を解析していたという星雲荘の報告管理システム・レムの電子音声だった。

 

「ぶれいぶばーすと……?」

 

 横文字に、サラが可愛らしく小首を傾げていた。

 だが、リクやライハ――そしてルカ自身は、彼女ほど呑気にしては居られなかった。

 

「それって、私の……」

〈その通りです。ルカが体得しているレイオニックバースト同様、レイオニクスの力によって怪獣が強化される現象の一種になります〉

 

 曰く、炎を纏うように赤く染まったレイオニックバーストの前段階。見た目の変化はないものの、怪獣の戦闘力を格段に上昇させられる、怪獣使い(レイオニクス)の能力だと言う。

 

〈ブレイブバーストを扱えるのは、本来レイオニクスでも一握りの上澄みだ。そのレベルの者でも、一番の相棒と呼ぶべき怪獣としか発揮できない力らしいが……〉

 

 実際のところ、まるで使い捨ての如く、ブレイブバーストを起こした怪獣は立て続けに襲来している。その頻度を訝しむように、ペイシャンが唸っていた。

 

〈従来の記録を覆すほどの、極めて高度なレイオニクス能力を持った何者か――あるいは集団が、一連の事態の裏にいると考えられます〉

 

 先程、ジードをも苦戦させた円盤生物ブリザードのように。ブレイブバーストを発動していない怪獣でも、レイオニクスの影響下にあれば強化されるという傍証から、レムが確度を高めた推理を述べる。

 二人の推測と、その基となった事実を知って。先日の、AIB総本部から来訪した査察官との会話の中で出た危惧が、ルカの脳裏を過る。

 

「じゃあ……やっぱり。敵の狙いは、私に戦わせることだったの……?」

 

 激しい闘争――特に、同族との戦いの中で成長する、レイオニクスの力。

 さらにはレイオニクス同士の戦いで生じる、一種の闘気のようなエネルギー。

 ウルトラマンベリアルの力の源でもあったレイブラッド星人が、かつて利用しようとしたというそれらの要素を揃えるために、培養合成獣スカルゴモラは利用されていた、ということなのだろうか。

 

〈その可能性は高い、と言えるでしょう。先程のカミソリデマーガ然り、ブレイブバーストを起こしていた怪獣は、常に培養合成獣スカルゴモラと交戦していましたから〉

「……そっか」

 

 レムの回答に、ルカは思わず面を伏せた。

 ……良かれと思って、これまで己は戦ってきた。最強の合成怪獣となるべく生み出されたという、己の機能を活かすために。

 別に、争い事が好きなわけじゃない。世界なんて背負わなくとも、本当は大切な家族や仲間と、ささやかながら誰かを助け、助けられ、その結果笑い合って暮らせるなら、それで十分だ。

 だが、そんな平穏を脅かす危機に立ち向かう力が、自身に備わっているというのなら。いつも、身を削って皆を守ってくれている兄の負担を、少しでも肩代わりすることができるのなら。そう思って、戦いの中に身を投じ、強くなることを目指してきた。

 なのに、この血を狙って迫る脅威だけではなく。スカルゴモラが戦うこと、それ自体が敵の目的であったのなら――己の奮起など、却って兄の迷惑になっていたのではないかと。自らに宿るリトルスターの存在に気づけず、多くの怪獣を屠ってきたルカはつい、自らの半生を否定しそうになった。

 

〈……ま。繰り返しになるが、敵の狙いがレイオニクスの力であるなら、ウルトラマンジードだけで戦っても同じかもしれないがな〉

 

 そうしてルカの心が沈みかけたのを見計らったように、ペイシャンが口を開いた。

 

〈その抵抗を、利用されているのかもしれないとしても、だ。おまえの存在や決意が周りの不幸を呼んだなんてほざく輩が居たとしても、そもそも悪意を持って一方的に殴りかかっている奴の方が悪いに決まっている〉

「ペイシャン博士……」

 

 ペイシャンが語る言葉に、リクもまた、感じるものがあるような呟きを漏らしていた。

 

「……けれど。敵の狙いがルカたちなら――もう、不必要に前へ出さなくても良いでしょう?」

〈ああ、それはこの間話したとおりだ。今後はおまえが中核になるだろうな。改めてよろしく頼む〉

 

 ルカたち兄妹を責めるわけではなく、純粋に案じた声でライハが問うのに、ペイシャンは頷きを示した。

 

「えっと……わたしも、たたかわないほうがいいの?」

〈……おまえのレイオニクスの血は薄いらしいが、一応はそういうことになる、な〉

 

 不安そうにサラが問うのに、ペイシャンも難しい表情で答えた。

 

「じゃあ、さっきのも、いけないことだったの?」

〈そうではない、な。スカルゴモラがメタフィールドを張らなければ市街地への被害が広がり、ウルトラマンジードが居なければ逃れた円盤生物を抑えられず、そしておまえが頑張らなかったら、グビラの保護もできなかっただろう。この先、その影響がどう転ぶかは保証できないが……これまでは、おまえたちが戦ってきたおかげで、多くのものが救われてきたと、AIBとしては判断している〉

 

 サラの問いかけに、ペイシャンはしっかりと首を横に振って、彼女の頑張りを褒めてくれた。

 

〈情けない話だが。現実問題として、これからもおまえたちの力を借りざるを得ない時はあるだろう。だが、伝説のレイオニクスも、ウルトラマンジード自身も。戦いを放棄するんじゃなく、自分を利用しようとしたレイブラッドやベリアルの想定より強くなって、奴らの計画を瓦解させて来た。いざという時には、またそうしてやるぐらいのつもりで居れば良いんじゃないのか?〉

 

 マイペースで、普段は皮肉屋なペイシャンが見せた、真っ直ぐな信頼と激励に。

 沈みかけていたルカと――きっと、同じく迷いを抱きかけていたのだろうリクやサラもまた、その表情を明るいものに変えていた。

 

〈ま、結果が伴わなかったなら、改善は必要だがな――俺の報告書みたいに〉

「……査察官さんに許して貰えて良かったね、ペイシャン」

 

 ペイシャンの口にした冗談に、今度はルカも笑えていた。

 

〈ああ。おかげでゼガンの運用にももう遠慮は要らなくなったわけだ〉

「遠慮はちゃんとしてあげてよね!」

 

 今度は声を高くして、ゼガンの扱いに抗議を示しながらも。

 自分は本当に、出会いに恵まれたのだと――家族だけではない、支え合える仲間の存在を実感し、ルカの気持ちは上向いていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 謎だった強化現象の正体が、『ブレイブバースト』と分類される、レイオニクスの能力だとわかった翌日。

 当面、AIB基地で待機することになったライハの分も、銀河マーケットでの業務を終えたリクとルカは、サラを迎えるため、元星公園を目指して歩いていた。

 

 元星公園は、伊賀栗マユがいつも遊んでいる場所だ。滅亡の邪神ハイパービースト・ザ・ワン襲来の縁から、外見上の年齢が近いマユとサラは一緒に遊んだり、勉強したりする、友人関係を築いていた。

 そのため、リクたちが銀河マーケットで働いている際、伊賀栗家がサラの面倒を見てくれることも、ままあることになっていた。

 

 今日は、非番だというトリィ=ティプも一緒になり、彼女が二人の勉強を見た後、リクたちが迎えに行くまで公園で時間を潰すという段取りになっていた。

 

 伊賀栗家やトリィへの御礼の品は、遠慮されないよう、サラとマユも分け合えるような簡単なお菓子を準備済。万全の体制の兄姉で、末妹を迎えに行っていたその道中で、リクは予想外の眺めを目にした。

 

「お兄ちゃん? どうしたの?」

 

 突然、足を止めたリクに、ルカが訝しむような声を掛けた。

 リクの視線の先へとルカも目を配るが、妹は兄が何に驚いているのか、皆目見当がつかない様子だ。

 ……当然だろう。ルカは、彼女のことを知るはずがないのだから。

 

「ごめん、ここでちょっと待ってて」

 

 伊賀栗家宛の品をルカに預けて、リクは件の人物に接近した。

 

「あの……大丈夫ですか?」

 

 距離を詰めつつ、どことなく挙動不審な相手を確認したリクは――周囲の何もかもに怯えた様子の若い女性へと、ゆっくりと声をかけた。

 突然の呼びかけにも驚き、身を硬くする女性へと、リクは努めて穏やかに問いかける。

 

「アリエさん……ですよね?」

 

 白いワンピースに身を包んだ彼女の名は、石刈(いしかり)()()()

 かつての敵、伏井出ケイを巡って、リクたちと関わったノンフィクションライターだ。

 ……だが、彼女とリクの運命の交錯は、それだけではなかった。

 過去の因縁から、密かに身構えているリクの問いかけに対し。アリエは目を剥き、はっきりと息を呑んでいた。

 

「ア、リエ……?」

 

 アリエは、初めて聞いた単語を繰り返すような素振りで、自らの名を復唱していた。

 

「あなた……私のことを知っているの……?」

 

 怯えながらも縋るような声で吐かれたその言葉に、リクは彼女の置かれた状況の一部を理解する。

 奇しくも――かつて、彼女が出会った頃の伏井出ケイと同様に。アリエは、自身に関する記憶を喪失している様子だった。

 

「そこを動くな」

 

 覚束ない足取りで、アリエがリクとの距離を詰め始めたその時。硬い声が投げかけられた。

 

「ゼナさん、モア!」

「離れろ、朝倉リク。彼女の身柄は、後は我々が預かる」

 

 突如として現れた、馴染みの二人――それと、ゼナが従えるその他の黒服たちが自身を取り囲むのを見回して、アリエが恐怖したように声を上げた。

 

「何なんですか、あなたたち!?」

「……アリエさん、落ち着いて」

 

 沈痛な色を、必死に隠した表情で。真っ先にアリエまで歩み寄ってきたのは、愛崎モアだった。

 優しい声音で呼びかけるモアが差し出した手を払い、逃げ出そうとするアリエを、駆けつけた他の黒服たちが抑え込む。

 

「やめて……っ!? 助けて!」

「ちょっと! 手荒なんじゃないの!?」

 

 悲痛な声に、しかしリクは動けなかった。

 代わって、見てられないとばかりに駆け込んできたのは、この場で一人事情を理解していないルカだった。

 

「モア、やめさせてあげてよ!」

「そうもいかない。石刈アリエの身柄は、確実に拘束する必要がある」

 

 ルカの訴えを退けたのは、視線を逸らしたモアではなく。彼女を庇うように、そしてアリエとの間に立ち塞がるように、ルカの前へ歩み出たゼナだった。

 

「……ルカ。落ち着くんだ」

「お兄ちゃんまで!? どうして……っ!?」

〈まぁ、半分は俺たちの落ち度だ〉

 

 理不尽への憤りと、困惑を示すルカに答えたのは、昨日ぶりとなるペイシャン博士からの通信だった。

 待機していたエージェントが抱えるタブレット端末に顔を映したペイシャンは、ルカへ言い聞かせるようにして述べていた。

 

「落ち度……? 何、自分のミスで迷惑かけてるの!?」

〈ああ。おまえらにな〉

 

 予想外のことを言われたのか、ルカの勢いが弱まった。

 

〈その女はもう死んでいるはずなんだ。憑依していたウルトラマンベリアルから捨てられた時に〉

「え……っ?」

 

 父の名を出されたルカは、告げられた事実の衝撃に息を止めていた。

 そう。石刈アリエは、伏井出ケイを追ううちに、彼に近づき過ぎ、利用されてしまった被害者――ではなく。

 ウルトラマンジードとの、最初の決戦の後。傷を追ったウルトラマンベリアルが身を潜め、間近から伏井出ケイの動きをコントロールせんと、正体を隠すために取り憑き、最期にはその生命を投げ捨てさせた人間だった。

 つまり……石刈アリエを使い捨ての傀儡としたのはリクの創造主(伏井出ケイ)ではなく、リクたち兄妹の父(ウルトラマンベリアル)その人だった。

 ――知られたくなかった、と。故に沈黙していたリクは、身勝手なことを想った。

 リクが自己嫌悪する間にも。愕然とした表情が解けぬまま、なおもルカは続ける。

 

「でも……でも、生きてるじゃん、あの人!?」

〈それが問題なんだ。ベリアルと融合していた元生命体――検体として、うちのラボで丁重に保管しているはずだった遺体が、いつの間にかなくなっていた。そのことに昨日まで、誰も気づくことがなかった〉

 

 昨日――一連の事件の黒幕が、ブレイブバーストを起こせる存在、すなわちレイオニクスではないかと目されたタイミング。

 

〈ベリアル因子――つまり、レイオニクスの遺伝子が残留している可能性が、石刈アリエの肉体にはあった。知見も増えた今、改めて調べようとして、ようやく死人の失踪に気づくことができたってわけだ〉

 

 ペイシャンが何を疑っていて、どうしてAIBが強硬に動くのか、ようやくルカも理解した様子で目を見開いていた。

 

〈振り返ってみれば、だ。第二次ベリアルの乱の際には、事態の終盤まで、あのウルトラマンキングがベリアルの復活を感知できていなかった。怪獣の強化だけでなく、他の知性体の認識への干渉も、レイオニクスは可能としている。もっと早く思い至るべきだった〉

 

 打ちのめされた様子のルカの肩に手を置きながら、リクは代わってペイシャンに問うた。

 

「黒幕はアリエさん……って、こと?」

〈関連する可能性は高い。そうでなくとも、ベリアルと融合していた存在が息を吹き返し、何の監視にも置かれないまま行動しているなんて状況、看過することはできない〉

 

 ペイシャンが告げる頃には、アリエはAIBのエージェントたちによって完全に拘束されていた。

 

「……死んでる? 私が?」

 

 そして、自らの真相を無遠慮に知らされる格好となったアリエは、ようやくその事実が理解できたように、乾いた声を漏らしていた。

 

「何よそれ……ベリアルって何!?」

 

 狂乱したように叫び出すアリエが、混乱の余りに自傷してしまうことがないよう。AIBのエージェントたちが、より厳重に彼女の自由を奪おうと動く。

 その様を見て。自らの無知が原因で、アリエの心を傷つけてしまったと悟ったルカが息を呑むのが、その肩に置いた掌を通してリクに伝わった。

 

「ゼナさん。それに、モア」

 

 消沈した様子のルカの前に出ながら、リクは未だ苦手な強面の偉丈夫と、誰より古い馴染みであるモアへと呼びかけていた。

 

「あんまり酷いこと、しないであげてくれますか」

「……もちろん。今度こそアリエさんのことを助けたいって、私も思ってるから」

 

 リクの頼みに、モアが決意を込めた表情で頷きを返した。

 

 ……取り乱していた声が、乾いた笑声へと変貌したのは、ちょうどその時のことだった。

 

「――芝居はここまで、か」

 

 

 

 

 

 

 石刈アリエ――かつて、ルカたちの父が憑依し、都合の良いように弄んだ挙げ句に、身勝手に命を奪ったという女性。

 それが、そのベリアルの杜撰な扱いの後遺症によってか、生きる屍となって動いていて……自分のせいで、その事実を知りもしなかった当人に、無遠慮に聞かせてしまった。

 そのことでショックを受けていたルカは、目の前で起きたことを理解するのが一瞬、遅れてしまっていた。

 

「ルカっ!」

 

 咄嗟と言った様子で、(リク)がルカに抱きついて来た。その背中で庇ってくれたおかげで、続いた爆発のような衝撃波に、ルカは直接晒されることなく済んだ。

 その、兄の肩越しに見えたのは。アリエを拘束しようとしていたAIBのエージェントたちが、不可視の力の作用をモロに受け、弾き飛ばされてしまう光景だった。

 

「みんな!」

 

 悲痛な呼び声を上げるのは、ゼナの屈強な背中に庇われていたモアだ。彼女たち二人を除くエージェントは、突如として発生した爆風に弾き飛ばされ、身を強く打った痛みにのたうち回っていた。

 突然の暴威、その発生源――寸前まで彼らに取り囲まれていたアリエは、その瞳を妖しい赤色に輝かせていた。

 

「――念力っ!」

 

 細身の女性が、強靭な異星人エージェントを一掃したカラクリに気づいたルカは、同種の力を行使することで追撃に抗った。

 

 ――よりによって、この不可視の力は兄を狙っている。負けられない!

 

 そんなルカの意志を載せて。互いに作用する念動力が相手を打ち消し合い、視線を結んだルカとアリエの中間点で弾けて消える。

 その様子を見たアリエは一瞬舌打ちした後、しかし満更でもなさそうに微笑んだ。

 

「なかなかの念力だ。流石俺の娘、と言ったところか」

「………………は?」

 

 薄く真珠の紅を引いたアリエの唇から吐かれた言葉が、あまりにも理解から隔絶していて。ルカは思わず、そんな間の抜けた声を漏らしていた。

 明らかな敵を前にしながらも混乱する妹に代わって、背後でリクが息を呑んでいた。

 

「まさか――ベリアル、なのか……!?」

 

 兄が呻いた懸念を聞いて、ルカもようやく思考が追いついた。

 ――ウルトラマンベリアルが憑依していた、地球人の骸。

 それがいつの間にか息を吹き返したのは、実はそこに、ベリアルの意志が――!

 

「そうだ、とも言えるが……残念ながら、今はまだそうじゃない」

 

 果たして。艶然、というには粗野な笑みを深めたアリエは、煮え切らない回答を寄越してきた。

 

「確かにベリアルはこの体を捨てた。だが、すぐにこの星ごと滅ぼすつもりだった物を、わざわざ濁さずに立つような男でもないことは、貴様らの知るとおりだ。息子よ」

 

 リクに対しても、『息子』と呼びかけながら。

 しかしルカの振り返った兄の顔は、確信ではなく、誰何の前よりも混乱を深めた顔をしていた。

 

「そのために残留したベリアル因子の力で、俺は蘇ることができた」

〈――それで? ベリアルの抜け殻に過ぎないというおまえが、何故ウルトラマンジードたちを我が子と呼んでいるんだ?〉

 

 転がった通信端末から、音声は拾えているらしいペイシャンが、問いかけをアリエに投げていた。

 

「ベリアルが好き勝手に弄ってくれたおかげでな。俺はもう、己をかつての石刈アリエとも思えないのだ」

 

 自嘲するような、しかし妙に活力に満ちたアリエの返答。

 

 彼女が語る変化がわかり易いのは、一人称だろうか――先のリクやモアの対応を見れば、女性らしい『私』こそが当時のアリエが用いていた一人称だったはずだ。

 しかし本性を表してからの今のアリエは、『俺』という一人称を用いる、荒々しい男性のような口調で、こちらとの問答に応じていた。

 

「世界に認められないまま、巨大な力に踏み潰された、無意味なアリエでないのなら……この命と力の源となったベリアルに代わり、世界を闇に塗り込めることこそが、この俺の役目だと――そうは思わないか?」

〈……なるほど。デビルスプリンターを取り込んだ怪獣のように、おまえは頭がベリアルに汚染されているわけか〉

 

 アリエの問いかけに、呆れた様子でペイシャンが罵倒を返した。

 

〈だが、おまえの持つ力は所詮、ベリアルの一部に過ぎない……負け犬の残り滓如きが、随分と大口を叩いたものだな〉

「――だからこそ。ベリアルから零れた血肉の全てを回収し、俺は完全なる暗黒大皇帝として復活を遂げる」

 

 言葉とともに、アリエはルカたちの方を見た。

 獲物を前にした肉食獣のようなギラついた視線に、嫌悪感を抱いているその最中にも。この場に居る面々に代わって、なおもペイシャンがアリエに話しかける。

 

〈……やはり黒幕はおまえだった、ということか〉

「会いたかったか?」

〈面の皮が厚いな。糸が切れた傀儡(にんぎょう)のくせに、随分と持ち主に似たもんだ〉

 

 ペイシャンが鼻で笑った次の瞬間。いい加減気に障った様子でアリエの放った念動力が、彼の声を届けていた端末を、嫌な音を立てて拉げさせた。

 そのためにアリエの注意が散った瞬間を狙い、ゼナが既に跳んでいた。

 

 ペイシャンが挑発的な会話で情報を引き出していた間に、ゼナは先程の念力で受けたダメージを回復させていたらしい。人外の速度でアリエに接近したゼナが、空気を裂く手刀を繰り出す。それをアリエは間一髪のところで身を翻して躱し、再びの念力でゼナを攻撃しようとする――が、そこにルカが自身の念力を合わせて無力化する。

 

 しかし、それはアリエの攻撃手段の一つを何とか防げているだけだ。ルカが呼吸を誤れば、ゼナをして敗北は免れないだろう。

 ならば、いつまで成功するかわからない念力の相殺に徹するのではなく。彼に加勢して、短期決戦で制圧するべきだとルカは考えた。

 

「来るな!」

 

 立ち位置の目まぐるしく変わる攻防では、モアの銃も介入できない。故にライハの弟子として鍛えた拳法で、及ばずながら助太刀しようとしたルカの動きを、後ろに目でもあるかの如くゼナが制す。

 

「こいつは君たち兄妹との接触を狙って、無力なふりをしていた……迂闊に近づくんじゃない!」

 

 ペイシャンが聞き出した、敵の狙い――ベリアルに由来する力の回収。

 すなわち、ウルトラマンジードや培養合成獣スカルゴモラといった、ベリアルの血を引く生命体を取り込むことこそを、アリエは狙っている。

 それを避けるように言いながら、回避に専念するアリエの隙を狙ったゼナがハイキックを繰り出すも――金属を打つような硬い音を奏で、その足が止まっていた。

 

「ぐ――っ!」

「ギガファイナライザー!?」

 

 いつの間にか――いや、最初の衝撃波の際か。リクの懐から転がり出させることに成功していたらしい赤き鋼、その地球人用スケールの待機形態を、アリエは念力で手元に引き寄せ、ゼナの攻撃を防ぐための得物としていた。

 そのまま待機状態のギガファイナライザーを揮ったアリエは、ゼナの足を振り払うと、互いに距離を取って仕切り直した。

 

「やるな、シャドー星人。……本当はベリアルのカプセルだけでも回収したかったのだが、仕方ない」

 

 言って――アリエは、ギガファイナライザーから、ウルトラマンジードの素体の姿が描かれた、エボリューションカプセルを取り出した。

 

「……息子のもので代用させて貰おう」

 

 言うや否や。アリエは、カプセルをその口の中に放り込んだ。

 

「うぇ――っ!?」

 

 奇行で、ルカたちが呆気に取られている間に。カプセルを嚥下したアリエは、装填口が空になったギガファイナライザーを投げ捨てた。

 

「――ブルトン」

 

 そして、次の瞬間。彼女の背後に、先日取り逃がしたあの四次元怪獣が、空間転移で出現した。

 

「我が子らをもてなしておけ」

 

 アリエが告げると同時、ブルトンが時空に穴を空けて、そこから生じる吸引力に、ルカたちは囚われてしまっていた。

 

「しま……っ!?」

「その間に……俺は末の娘を迎えて来よう」

 

 その、聞き捨てならない言葉を耳にすると同時に。

 ルカたちは、ブルトンの発生させた穴の中へと、呑み込まれてしまっていた。

 

 

 

 

 

 




Aパートあとがき



 ここまでお読み頂きありがとうございます。
 リアルタイムの方はお久しぶりです。前回からも間隔が空いてしまいましたが、この四月からは労働環境が変わったので、また昨年以上のペースで更新を頑張って年内完結を目指したいな、と思っています。よろしければ引き続きお付き合いくださると幸いです。
 また、『ウルトラマントリガー エピソードZ』や『TUBURAYAIMAGINATIONオリジナル小説 ゼナのファイル』が公開され始めました。どちらも大変楽しめましたが、後者は(本当のことを言うと既に怪しいですが)今後のエピソード次第で本作と大きな矛盾になりそうで恐ろしいところです。たちまち、ファイル1のモアが(以下ネタバレにより自粛)する時期については、本作の世界観ではベリチルの最終回後、という形にすれば何とか誤魔化せるかな……なんて考えていますが、さて。



 以下はいつもの設定面の言い訳等々。


・円盤生物ブリザード
 飛行形態でしか出番がなかった怪獣。映像作品だった場合のスーツの節約を真似するいつものごっこ遊びです。
 眉子ちゃんとフランス人形でセットだった原典での分身と違い、巨大なフランス人形を二体、ビット兵器扱いで召喚していますが、実際のところ個体差と言い張ってそんなことができるかは全くの不明です。例によって本作独自の設定であることを改めて表記しておきます。


・ファイヤーリーダーとマイティトレッカー
 恒例となったDCD限定フュージョンライズ。どっちももうウルティメイトファイナルが技を習得しそうですが、その技を使うかは相手との相性次第、という感があるので公式で使ってなくても大きな矛盾にはならないでしょう、という読み。
 逆にベリチル内で考えると、かつて苦戦したラグストーンやプリズ魔をこれで瞬殺できるようになりました。うーんインフレ(※相性です)。


・ブレイブバースト
 ようやく出てきた、本作における怪獣の強化現象の正体。これまでは事実上のストロング・ゴモラント(ブレイブバースト)や禍々アークベリアル(ブレイブバースト)が出現し、スカルゴモラ・レイオニックバーストと対決していたわけですね。そんな風にホイホイ強化しているものの、これも本当はゲーム以外の公式作品だとゴモラとレッドキングしかしていないのは内緒。
 絵面も地味で使用回数も少なく、パワーアップの幅も数値化されていないながらレイオニックバースト以下、互角の相手を圧倒する~先にブレイブバーストした相手を圧倒し返せる、ぐらいのふんわりしたことしかわかっていなかったりします。
 ただ、レイオニクスの強化が入るだけで『ウルトラセブン』本編の数倍以上は確実に強い設定のキングジョーをセブンのミクラスが圧倒できたりするので、この能力の対象になる=レイオニクス能力の対象となっての強化&ブレイブバーストを起こしているレイオニクスとその怪獣の相性でパワーアップ幅が変わる、というような扱いになるかと思われます。レイオニクスと怪獣の相性次第、つまりパワーアップの幅はその場のノリに結構寄っちゃうということで、ご了承ください。


・石刈アリエの生死
 原作『ウルトラマンジード』の第23話でベリアルが分離した後の石刈アリエについては、現状公式では言及がありません。
 そのため、生死不明の存在なのですが、本作ではあの後はそのまま死亡していたという体で取り扱うこととしました。
 また、伏井出ケイの前に姿を現す以前、ベリアルに憑依された際のアリエの状態についても公式では明言がないため、本作ではキメラベロス戦の余波で死に瀕していた、というイメージで描いております。ただ、この辺りは公式では一切不明のため、『ゼナのファイル』等で今後矛盾する描写が出て泣くかもです。あくまで2022年4月現在の設定での二次創作設定、ということでご了承くださると幸いです。


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