一番人気
『トゥインクルシリーズ後、他のウマ娘に対抗するために』あなたと呼ぶアグネスタキオン。
トレーナーが他のウマ娘と話していた内容がタキオンのトレーニングと知って、赤面してますね。
二番、
『トレーナーが食事を作る場面を見て、からかい半分で』あなたと呼ぶタキオン。
普段通りの対応をするトレーナーに対して、少し不満そうですね。
マンハッタンカフェに対して愚痴をこぼしていますね。
この評価は少し不満か
『研究の為と語り、トレーナーと親愛な雰囲気を作るため』あなたと呼ぶタキオン。
正直に歓びの感情を見せるトレーナーに対して、直ぐさまモルモット呼びに戻ってしまっていますね。
少し掛かってしまっているかも知れません、冷静さを取り戻せるといいのですが。
先行策で前につけてきました
『寝ぼけて間違えてトレーナーのことを』あなたと呼ぶタキオン。
トレーナーが困惑する姿を見て、嬉しそうにしていますね。
興味に釣られてあなた呼びを続けていますが、数を重ねていくにつれて顔が紅潮してますね。
外から冷やかされている
『マンハッタンカフェから実験に協力する代償としてトレーナーを』あなたと呼ぶタキオン。
同室のデジタル殿が尊死しておられますね。
尻すぼみに言葉を詰まっていく感じが、彼女の性格に合っていますね。
内から攻めていきます
『鏡の前でトレーナーに対する呼び方を試している内の一つとして』あなたと呼ぶタキオン。
実験のためか、己の感情のためか、どちらかによって結果は変わってきそうですね。
デジタル殿とダイワスカーレットの期待を一身に背負って
『トレセン学園でのイベントで、夫婦役としてトレーナーを』あなたと呼ぶタキオン。
演技として割り切れるのは舞台の上だけみたいですね。
トレーナーや周りに茶化されると、声を荒げていますね。
『生徒会からモルモット呼びを厳重注意され、それを覆すために敢えて自分らしくない呼び方として』あなたと呼ぶタキオン。
やや後方です、苦しい展開ですがどうでしょうか。
敢えて予防線を張ることで、自分のリズムを保っていますね。ラストスパートに間に合うと良いのですが。
『自分の魅力を理解し、トレーナーを惑わすために』あなたと呼ぶタキオン。
最後方です。
立ち居振る舞いだけを見れば、魅力的ですね。しかし、解釈違いかもしれません。
大欅を越え最終コーナーへ、
『婚約指輪を受け取り、いつもとは違う微笑みでトレーナーのことを』あなたと呼ぶタキオン。
が上がってきた、いつのまに!?
横一直線に並び、勝負の行方は分からなくなってきたぞ!?
いつもの研究室で、トレーナーとアグネスタキオン、それとダイワスカーレットが座って、本を広げていた。
「トレーナーさん、ココ。教えて下さい」
ダイワスカーレットの言葉に頷き、ダイワスカーレットの横でトレーナーが簡潔に教える。ダイワスカーレットが背伸びをする。どうやら一区切りついたらしく、アグネスタキオンに声を掛ける。
「タキオン先輩はいつも研究されて居るみたいですけど、やっぱりテストは一番なんですか?」
いつもの様に目を輝かせる彼女に対し、アグネスタキオンは少し視線を下に落とす。
「期待しているところ申し訳ないがね。私自身があまり定期考査に興味はなくてね。赤点を回避する程度にしか点数はとっていないよ」
一番を期待していたダイワスカーレットが残念そうな顔をする。それを見かねてアグネスタキオンがトレーナーに言葉を投げつける。
「まぁ、私の頭脳はトレセン一といっても過言では無いだろうけどね。試しに何か問題を出してくれたまえ、トレーナー君」
トレーナーが一瞬考え込んだ後、話し始める。
「それは、トレセン学園の廊下を歩いていた時の事」
セイウンスカイ、スペシャルウィーク、エルコンドルパサー、グラスワンダー、そして、キングヘイローの五人組が集まっていた時のこと。
「し、しんでるー」
物騒な言葉から始まったのは、マーダーミステリーいわゆるテーブルトークロールプレイングゲームだ。
「偶々居合わせたのですが、折角なのでセイウンスカイさんにGMとして誘われたのです」
調理師役のスペシャルウィーク、同じ宿に泊まっている詩人のエルコンドルパサー、女将として食事を運ぶグラスワンダー、清掃員としてセイウンスカイの役割を説明する。
「あれ、キングヘイローさんは?」
ダイワスカーレットにトレーナーが説明する。
「ははは、キングヘイローさんは被害者役なんだ。彼女の茶碗蒸しに誰が毒を盛ったのか、それを探し当てるゲームなんだよ」
各々に決められたアリバイなどを証言し合って、犯人を捜す。或いは犯人側は、別の誰かを犯人に仕立て上げ、逃げおおせるのが目的、というわけだ。
「なるほど、犯人はセイウンスカイだ」
ダイワスカーレットとトレーナーが驚いた目で彼女を見る。
「え、本当なの?」
ダイワスカーレットの疑問にトレーナーは頷く。そして、それに喜ぶダイワスカーレット。
「やっぱりタキオン先輩が一番ねっ」
ダイワスカーレットが初等部に戻っていくのを見送って、研究室にアグネスタキオンとトレーナーの二人になる。
「さて、実験の続きをしようか、モルモット君」
そういうと試験管を差し出し、トレーナーが飲み干す。今度は太股の付け根の辺りが発光を始め、アグネスタキオンがその状態を記録していき、ある程度作業が落ち着いてきたところで、トレーナーはアグネスタキオンに尋ねる。
「そういえば、さっきの話どうして犯人が分かったの?」
ゲームとしての情報は殆ど揃っていなかったと言っていい。あの時点で犯人が分かっていたのであれば、何かヒントになるものがあったのか、或いは既に答えを知っていたか、と言うことになる。
「残念ながら期待には添えないだろうね。あまりゲームとしては褒められた形で犯人を見つけたわけでは無いのだから」
自分の端末にトレーナーの経過観察を打ち込みながら話す。
「もしかして、僕の話し方……ですか?」
作業をする手を止めることはなく、話を続ける。
「それもまぁ、考慮する点の一つではあるけどね。どちらかというとメタ視点での考え方だからだよ。もし仮に君が現れなかった時、GMを誰がしたと思う?」
あの場には、役割を持っていない人間は他に居なかった。偶然現れる誰かを誘ったかも知れないし、或いはGM無しで進行していたかも知れない。
「残念だが、今回はそのケースには当てはまらないよ。居ただろう? もう一人、確実に犯人では無く、それでいて進行役を務める事が出来るウマ娘が」
考え込むトレーナーに、一人のウマ娘の姿が浮かんだ。
「そう、キングヘイローだ。折角の舞台装置としての魅力は半減してしまうけどね。まぁ、仲良し五人組の一人が暇を持てあます寄りかはマシだろう。だがそうしなかった」
その理由が、セイウンスカイにあった、と。
「セイウンスカイにとっても予想外だったのだろうね。自分が犯人になったことが。その為急遽予定を変更せざるを得なかった」
つまり、偶々居合わせたトレーナーをGMに誘ったのは、セイウンスカイのもくろみがあった、ということになる。
「あくまでこのゲームは投票制だ。個々人の持つ投票権の重さは同じ。つまり彼女が疑われる際に、一つでも多くの票をばらけさせる必要があった」
そして、それにはキングヘイローは邪魔だった。
「キングへイローは普段からセイウンスカイに騙されているからね。まず疑いの目が彼女にいくことは、想像に難くない。それと疑いの対象がもう一人しか居ない場合、その時点で二票集まる事になる。なんとなくで犯人を当てられてしまってはゲームとしての面白味も半減してしまう、というところだろうね」
あくまでゲームとしての面白さを保つ為に、トレーナーを誘った、ということらしい。つまり、態々不自然にトレーナーがマーダーミステリーに参加しているということから、犯人が分かってしまった、ということだ。
「余興だからね、無粋とは思うが……知らない振りをして話を聞ける性格でもないのさ」
そういう彼女の表情を見るトレーナーが、柔らかく微笑む。
「どうかしたのかい、モルモット君?」
意味が分からない、と少し引くアグネスタキオンに、やっぱり君は天才なんだね、と呟くトレーナー。
「君は時折、意味の分からないことを口走るね? まぁ、実験を続けようかモルモット君」
ある日、生徒会長室に呼び出される。
「トレーナー、入室しました」
生徒会長たるシンボリルドルフが居る座の前に立ち、彼女の言葉を待つ。
「そんなに硬くならなくても良い。私の肩書きは別に君たちトレーナー達や他の学園の生徒と上下関係を持つ物ではないのだから」
柔らかく笑みを見せるが、生徒会長室に直々に呼び出されるということは大事だ。良くも悪くも、今後の進退に関わる可能性は高い。副会長であるエアグルーブが資料の束をこちらに手渡す。
「これは……ウマ娘の資料?」
多くは未デビューのウマ娘だが、全てでは無い。結果を出しているとはとても言えないが、トレセン学園に居る以上、成長する可能性は大いにある。
「その通り、君の名前はこのところあちこちで耳にする様になったんだ。あの『アグネスタキオン』のトレーナー。無敗の三冠ウマのトレーナーなら……名トレーナーと呼ぶべきかな?」
シンボリルドルフの言葉に、恐れ多いと口にする。皐月賞もダービーも菊花賞も、勝ち取ったのはアグネスタキオンの実力だ、と。
「そう言わないで欲しいな、こちらとしては耳が痛いのさ。彼女ほどの逸材を燻らせていたのは事実だからね。そして、これは私達からの提案、だ」
再び資料に目を落とす。
アグネスタキオンは研究に夢中で昼食をとるタイミングを失っていた様で、トレーナーが戻るなり食事の準備を急かす。
「フゥン? 会長直々に、とはまた大げさ……でもないか」
トレーナーが作ったオムライスを平らげ、スプーンをカチャリと容器に置くアグネスタキオン。
「このまま春を迎えれば、モルモット君にトレーナー希望を出すウマ娘が殺到する。それも結果の出ていない未デビューのウマ娘達が集まるのは、想像に難くないか。その為に、予め誰の担当になるかを決めてしまえば混乱もいくらか落ち着くだろうということだね」
その話を聞いたアグネスタキオンは、どうやら不機嫌な様だ。
「当然さ。プランAが成功したとは言え、本格的な研究はこれからだということを忘れていないかい? トレーナー業に勤しむこと自体に口出しするつもりはないが、他のウマ娘に時間を取られて研究を疎かにされるのは非情に困る」
モルモットとしての自覚はあるのか、とアグネスタキオンが尋ねると、トレーナーは生徒会長の提案を辞退すると告げた。
「……は?」
アグネスタキオンが驚きに目を見開く。
「いやいや、あのシンボリルドルフの提案を断るのかい? 正気か?」
その言葉に、その眼には、あの時の狂気が宿っている。
「……好きにしたまえ。研究に協力的なのは私としても喜ばしい限りだからね」
本日はトレーニングは休み。休日とも言えるが、本質はトレーニングの合間の肉体を休める時間だ。必要な時間であると同時に研究に集中する時間、だったはずだが。
「全く……研究よりも優先することがあるなんて、モルモット失格だな」
朝研究室で目を覚ましたタキオンの前にあったのは、ラップで保存された朝食と昼食、それと夕方まで戻らないというメモだった。
「まぁ、言っても仕方ないか。夕食を作っていないと言うことはそれまでには戻るだろうしね」
学園に目を向けると、タキオンの研究対象になるウマ娘がいないか探そうとした瞬間、肩を掴まれる。
「アグネスタキオン、少し付き合って貰うぞ」
袖を無理矢理引っ張るのは、生徒会副会長のエアグルーブだった。
「なっ、なんだい!? いきなり連行するなんて、そんなことをされる覚えは……最近はしてないはずだぞ?」
思い当たる節は幾つかあるが、それにしてはタイミングがおかしい、と感じたのだろう。それともう一つ、明らかに何時もの問題に対処している態度と異なるのだ。
「貴様に聞きたいことがある」
そうして屋上まで引っ張られたアグネスタキオンは不機嫌な様子を見せる。
「さて、アポなしどころか、拉致に近い形で連れて来られて答える義務があると思うかい?」
苛立ちを隠さないタキオンとそれ以上に敵意をむき出しにしているエアグルーブ。
「貴様の意思など、知ったことでは無い! 最早一生徒の意思などという段階では無いのだ!」
「なんだい、学園の危機とでも言うのかい? それこそ私の知ったことでは無いけどね」
苦虫を噛み潰した様な表情を浮かべるエアグルーブが、アグネスタキオンに問う。
「何故、トレーナーはそこまで貴様に固執するのだ!? 薬でも盛って正気を失わせていたのか!?」
エアグルーブの言葉に、タキオンは目を丸くする。
「なんだ……モルモット君の事か。ああ、そういえば生徒会長の提案を蹴ったという話だったか」
呑気なタキオンの口調に、エアグルーブは苛立ちを募らせる。
「生徒会長だけではない! あれは、学園の秩序を慮って、理事長からの案でもあるのだぞ! 話によっては生徒会長の立場も」
「私の立場が……どうかしたのかな、エアグルーブ」
エアグルーブとアグネスタキオンの前に現れたのは、生徒会長シンボリルドルフだった。
「か、会長」
驚くエアグルーブを尻目にまずシンボリルドルフがアグネスタキオンに頭を下げる。
「君に無礼を働いてしまった様だね。君が形式的な事にこだわることは無いと思うが、先ずは謝罪させて欲しい」
シンボリルドルフが頭を下げていても顔色一つ変えることの無いアグネスタキオン。
「その通りだよ、会長。まぁ、誠意を見せて貰えるというのなら、次の実験に付き合って貰うか」
エアグルーブがアグネスタキオンの言葉を遮ろうとするが、シンボリルドルフに止められる。
「聞かせて貰おうか、モルモット君が何をすればそこまで君たちを動揺させることがある?」
その言葉に、シンボリルドルフは嬉しそうに口をひらいた。
「私達は今後のことも考えて、新しい担当について提案をしたことまでは聞いて居るだろう。そして、トレーナー君が断ったことも知っている。だが、彼も君のトレーナーだから断ったわけでは無いのさ。どうしても時間的な制約の為に、期間を一年間延ばして欲しい、ということだ」
一年間、それはアグネスタキオンと出会って大凡二年間が立った今、大事な時期だからと言うこともある。あるいは、
「URAファイナルズ、か」
全ウマ娘が、各々の全力が出せる場を設ける。そこに制限は無く、間違いなく最強を決めるレースの一つになる。
「成る程、モルモット君はそこに調整をするために、一年間と……ふぅん」
そう、普段は冷静沈着を貫く皇帝に笑みが浮かんでいる。
「あぁ、芝、中距離のレースで一位を取れる、その為に時間が必要なのだ、と」
その言葉を放つシンボリルドルフには、隠しきれない闘争心がある。
「そして、それすら通過点でしかない。そう言ったのか、モルモット君は」
成る程、狂気だ。あろう事か、皇帝シンボリルドルフに対して、宣戦布告をしていたのだ。真っ向正面からぶつかり、その上で勝利を掴む算段がある、と。それを理由に複数のウマ娘のトレーナーになることを断るというのは、全身全霊で生徒会に喧嘩をふっかけていると言うことに他ならない。
「どうだいエアグルーブ君? 彼の言っている事は戯れ言に聞こえたかい?」
エアグルーブは口を開く。
「本当に出来ると思っているのか? まだトレーナー歴が浅いどころか、初めてのウマ娘だというのに。そんなシンデレラストーリーを信じろと?」
エアグルーブの言葉にアグネスタキオンはからからといつもの様に笑う。
「自分を誤魔化すのは止めたまえ、エアグルーブ君。君が出来ないと断言出来る程度の戯れ言で、皇帝に火が点くはずがないだろう?」
にやりと笑みを浮かべるシンボリルドルフ。そこに公明正大な生徒会長は居ない、牙をむき出しにした獣が、喉を食い破らんと飛びかかる為に力を溜めているだけだ。
「してやられたよ。君のトレーナーのおかげで、私は会長の指示に背かざるを得なくなったのだ……失望させてくれるなよ?」
いつもの様に、どこか上機嫌に屋上から離れて行くアグネスタキオン。屋上に残されたエアグルーブがシンボリルドルフに尋ねる。
「本当に良かったのですか? 今後の彼らの立場も考えての提案でしょう」
エアグルーブは決して権力の為に動いていたわけでは無い。トレーナーにとっても、アグネスタキオンにとっても、他のウマ娘とトレーニングを積むこと自体は悪いことでは無い。むしろ予想外の事故や、結果が震わなかった時を考えれば、彼らにとっても良い結果に繋がるという判断だ。
「大丈夫、既に次の策は打ってある……まぁ、悪い様にはならないさ」
そう言うと、生徒会長室に脚を向けるシンボリルドルフ、そしてそれを追うエアグルーブ。誰も居ない屋上を、赤く沈む夕日が照らしていた。
勢いよく研究室の扉を開けると、大声でアグネスタキオンが叫ぶ。
「さぁ! 研究を始めようか! もるも……ん?」
いつもと違う雰囲気の研究室に違和感を感じる。せわしなく荷物を運ぶトレーナーと良く見知ったウマ娘。
「タキオン先輩! おかえりなさい!」
笑顔で出迎えるのは、ダイワスカーレットだった。様々なトレーニング用品や彼女の着替えなどが入った荷物を整理しているトレーナーの姿に、首を傾げるアグネスタキオン。
「……ウマ娘を受け入れる話は、断ったんじゃ無かったかい?」
トレーナーが答えづらそうにすると、ダイワスカーレットが頭を下げる。
「すみません。初等部の先生と両親が無理を言って、『中等部に入る一年前から、トレーニングを見て欲しい』と頼み込んだんです」
伸びしろは十分に有り、向上心も高いダイワスカーレットには、手綱を握る存在は確かに必要だろう。本日トレーナーがトレセン学園を離れていたのは、そういうことらしい。
「タキオン先輩に迷惑はおかけしません。トレーニングのお手伝いもします、どうかご指導御願いします!」
勢いよく再度頭を下げるダイワスカーレットの姿に、アグネスタキオンは困惑する。トレーナーの事を横目に見るが、トレーナーが申し訳なさそうに頭を下げるのを見える。
「……仕方ない。他ならぬ君の、その……未来のためだ」
肩の力を抜いて、脱力するアグネスタキオン。嬉しそうに跳ねて歓びの感情を見せるダイワスカーレットを見て少し微笑むと、トレーナーにだけ聞こえる様に小声で囁く。
「この代償は高く付くかもね、モルモット君?」
その後数日間の間、全身が虹色に光り輝く物体がトレセン学園を徘徊していたという目撃証言が多発した。
眠そうに欠伸をするアグネスタキオンが疑問を口にする。
「蹄鉄付きシューズ?」
ダイワスカーレットの物を選びに行くため、トレーナーと外出する準備をしているようだ。
「……トレーナー君に任せれば良いだろう?」
普段はトレーニング用も含めて全てトレーナーに任せている様で、何故二人で出かけるのかと問う。
「さ、流石に、トレーナーさんに悪いので」
歯切れが悪いダイワスカーレットにトレーナーが言葉を付け加える。
「ダイワスカーレットさんが購入する物ですので、本人が行くのが一番かと。予算の都合もありますし」
選ぶことを手伝う事も吝かでは無いし、タキオンの分も必要になってきたという。
「まて、ダイワスカーレット君が自腹を?」
寝ぼけた瞳で首を傾げるタキオンに、ダイワスカーレットが答える。
「えっと、ウマ娘の所有の物なので……大体のウマ娘は自分で買っているはずです」
その言葉に違和感を感じて、トレーナーを見るタキオン。
「タキオンさんのシューズは僕が必要と考える物を揃えています。しかし、シューズの支出については、パートナーとの相談しているのが殆どですね」
ふぅん、とタキオンが寝返りを打つ。今まで特に何も感じていなかったが、トレーナーが自分に対して尽くしていることの一端が見えたようだ。
「……折角だ、私も同行しよう」
タキオンとトレーナーと三人で、大型モールに訪れる。
「あまりはしゃぎ過ぎない様に、って言った傍から!?」
ツインテールを揺らして駆けていくダイワスカーレットに、それを追いかけるタキオン。
「モルモット君! 何をゆっくり歩いているんだ!?」
それを眺める様にトレーナーは後ろから歩いている。
「ダイワスカーレットさんも分かっていますよ。その証拠に、まだ見えるところにいます」
ウマ娘が本気で走れば、一瞬目を離すだけで見えなくなってしまうだろう。まだ見える範囲にいるということは、ダイワスカーレットも気は逸っているが、あくまで冷静だ。
「なるほど、だがしかし勝手に歩き回られても厄介だ。そうだ、モルモット君、ダイワスカーレット君と手を繋いでいたまえ!」
その提案をすると、ダイワスカーレットも了承し、二人の間にダイワスカーレットが手を繋いでいる状態になる。
「……どうして私も手を繋いでいるんだ?」
嬉しそうに跳ね回るダイワスカーレットに、小声で呟くアグネスタキオンの声は届いていない様だ。ダイワスカーレットととの会話に夢中になっているトレーナーにも、恐らく届いては居ない。
「全く、仕方ないな」
三人が歩幅を合わせてゆっくりとあるいていく。
読了ありがとうございました。
ウンスサポカイベントを見てたら思いついたネタを書いてみました。
ウマネストはまぁ、そう、普通だな(報酬分完走した感想
前書き書きたかっただけで書いた本文だから、内容なんてないよう(エや下
今後は思いついたネタがあったら投稿する、かもな感じです。
それでは、全世界のモルモットの皆様方に、新イベントの輝きがあらんことを