「戦車道」
古くから(本作では1930年ごろからとする)『乙女の嗜み』として存在している武道。
そのなりたちは、日本では『馬上なぎなた道』、欧州では『馬上槍試合』であるという説がある。
礼節のある、淑やかで慎ましく、凛々しい婦女子を育成することを目指した武芸とされている。
では、男子にはなにかないのか。
礼節ある、勇ましく、力強く、大和魂のある日本男児を育成するための武芸はないのか。
否。
存在する。
「空戦道」
日本男児の嗜みとされる武道。その成り立ちは日本では『模擬空戦』、アメリカでは『ニッポンのヘイタイの痴話喧嘩』、ヨーロッパでは『ニッポンの剣道』であるとされている。
ん?
こちらも1930年にできた武芸である。
だが、その実情は戦車道ほどまともなものではない。
んん?
現在最も有力な説は1929年、海軍甲飛練習生と海軍乙飛練習生がその待遇の差で揉めた際に、その決着方法として教官が剣道を提案すると練習生が対案として着色弾(ペイント弾)と排気色彩装置(カラースモーク発生器)を使用した三式初歩練習機による模擬空戦を提案、これが実施されたのが始まりであるとされる。
これが発展し、空戦道という武道ができたとされるが、戦前に空戦道を嗜んだという赤松貞明氏は、
「先輩は『もっと血なまぐさい話なんだがな』と言っていた」と戦後回想していることから、本当はもっと悲惨な成り立ちなのだと思われる。
んんん?
話を戻そう。
空戦道では大和魂ある日本男児達が飛行機に乗って戦闘を行う武道である。
機体のレギュレーションは、1945年8月15日までに設計が完了、そして機体が完成し、初飛行に成功していた航空機であること。
戦車道と異なるのは「機体が完成していたもの」「初飛行に成功していたもの。」である点。これは航空機の場合、試作に着手しただけでは性能が分からないこと、戦時設計のペーパープランを現代の技術で作り上げるとOP機体が出来上がること(日本海軍の陣風、日本陸軍の火龍でそれをやったらそうなったから1995年からダメになった)からそうなっている。ちなみに民間機の使用も可n…おっと誰か来たようだ
撃墜判定は機体に取り付けられたセンサーで行われる。撃墜判定が出ると発光する赤スモークが噴出する。撃墜判定が出た機体は速やかに審判側飛行場に着陸しなければならない。
さて、戦車道ではフラッグ戦だの殲滅戦だのの試合形式があるが、空戦道ではどうなのかというと、一騎討ち、制空戦、殲滅戦、飛行場占領戦、基地防衛戦の五種類がある。
一騎討ちはその名前の通り、おたがい高度3000mで戦闘空域に200km/hで進入、空戦を行い、相手を撃墜した場合、相手を戦闘空域の外に三度出した場合、相手が降参した場合に勝利となる。ちなみに戦闘空域は開催者によって円柱状になったり四角柱になったり円錐になったりする。
制空戦はもう少しシンプルで、制限時間の間に撃墜された味方の割合が少ない方が勝利となる。「割合」である。大事なので二度言った。試合によって出場機体数の制限がある。
殲滅戦は…読んで字の通りなので説明しなくてもいいよね?
飛行場占領戦は、おたがい空中待機から始まり、中央の飛行場を占領し合う。タイムオーバーの時に飛行場を占領していた方が勝利。試合終了時に飛行場が中立だった場合は、飛行場を占領した回数が多い方が勝利となる。んんん?これってWar Thunderの航空アーケードバトルじゃね?
基地防衛戦に関してはのちほど説明する。なぜなら飛行機で無いものも必要になるからである。
空戦道の試合の開催場所は海上であることが多い。理由は簡単、地上に落っこちてきたら困るから、である。
もうみなさん薄々気づいてはいるだろう。空戦道は戦車道と同様、試合に手間がかかりまくることから競技人口がかなり少ないマイナーな武道である。
本作ではそのマイナーな武道に青春をかける大和魂ある日本男児たちのお話をご覧いただこう。
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