ホロ学園ライフ   作:ハモリヤ

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ホロライブメンバーが通う学園の物語です。まつりさんとロボ子さん中心のお話で、5-2話の続きとなります。おもしろいと思っていただけたら、お気に入り登録をしていただけると嬉しいです。よろしくお願い致します(^^)/ 


5-3ロボに見る夢

視点:スバル

 

 

 

ロボ子さんに出会ってから、しばらくすると化学実験室に生徒が集まってきてチャイムが鳴った。

 

 

かなた先生からロボ子さんの紹介が入る。

 

 

「今日の化学実験でお手伝いしてくれるロボ子さんです。ロボ子さんは、最先端技術で作られたアンドロイドでとっても優秀なんですよ」

「はろーぼー、ロボ子だよ。わからないことがあれば、気軽に相談してねー」

「よろしくお願いしまーす」

「はい、こちらこそよろしく、だよ」

 

 

紹介がすんで、授業に移る。

始めに生徒に資料が配られた。

 

 

「では、これからは薬品を扱いますが、絶対に先生が良いというまで勝手に開けないでくださいね。薬品はとっても危険なものもありますから」

 

 

机の上には薬品のビン、他にビーカー、試験管、アルコールランプといった実験器具が並べられていた。

 

取り扱い方や、薬品に関する説明を受けていく。

 

 

「次は酸ですね。今手元に置かれているHCl と書かれた試薬ビンに入っているは塩酸です。化学で使う薬品として扱うもので反応性が高くて、重要なものですね。中学でも扱っている人も多いと思いますが。酸と言えば物を溶かすイメージを持っていると思います。実際に様々な反応を示して便利ですが、同時に危険な薬品になります」

 

 

一つのビンを取り上げて生徒に見せながら話が進む。

 

 

「次にNaOHと書かれたラベルの試薬はアルカリ試薬で水酸化ナトリウムです。手で触れてしまったりすると皮膚を溶かします。もし手がぬるっとするな?と感じたら、付着して皮膚を溶かしていると思ってください。その時は直ぐに水道水でしっかり洗い流してくださいね」

 

 

先生の話が進む。

 

 

「塩酸も水酸化ナトリウムも反応性が高くて人体にとっては危険な物質です。けど、混ぜ合わせてしまうと――」

 

 

黒板に書き込みをする。

 

 NaOH + HCl → NaCl + H₂O

 

 

このように反応して、塩化ナトリウム、塩ですね。それと水になります。

つまり塩水ができます。

 

元々はとても危険なもの同士だったのに反応させて、中和と呼びますけど、適量ずつ混ぜ合わせると単なる塩水になってしまうのは面白いですよね。

 

 

 

 

そんな話を聞いて、隣の男子が二人が小声で話をしだす。

 

 

「混ぜたら塩水になるってよー」

「舐めたら海水みたいな味になんのかな?」

 

 

そういって、一人が蓋を開け目の前に置かれた試験管に塩酸を注ぐ。

そして、もう一人が、同じ量混ぜればいいんだろ、このくらいかな?

と言って、目分量で同じ量の水酸化ナトリウムを試験管に注ぎ始めた。

 

が、入れた瞬間に――キュボンッ――と言う音と共に液体が試験管から勢いよく噴き出した。

 

 

それは、とても人が反応できる状況ではなくて噴き出した液体が周りの人に振りかかり大惨事に発展する――

 

 

 

 

 

――はずだった。本来であれば。

 

 

 

しかし、ここには人の反応速度をはるかに超えた者が存在した。

 

 

ロボ子さんだ。

 

 

彼女は、男子生徒が液体を混ぜて化学反応が起こり、吹き出そうとした瞬間には瞬時にそばに駆け寄っていた。

 

そして、液体が吹きだし始めた試験管の口を左指でふさぎ、既に噴きでた液体も右手が高速で動きまわり散っていた液体を掴み取って回収しすることで生徒に降り注ぐことを防ぐ。

 

 

「先生の指示をしっかり聞かないとー、とっても危険だからーダメだぞー」

 

 

ロボ子さんは、声こそのんびりしていたけど真剣な表情で注意をする。

彼女の左指が蓋をしている試験管の中の液体と、右手の平に集まった液体は未だにぐつぐつと沸騰して煮えたぎっている。

 

 

「ロボ子さん、大丈夫なんっすか。手に薬品がめっちゃかかってますよ」

「ボクなら大丈夫。市販の薬品で溶けるような材質では作られていないからね」

 

 

さすがの高性能だった。

 

かなた先生が近くに来て男子生徒に重ねて注意する。

 

 

「君達ー、本当に危険だからダメですよ。もしロボ子さんがいなかったら指を失ったり失明しているかもしれません」

 

 

うげ、隣にいたあたしも危なかったかもしれない。

 

ロボ子さんに感謝しないといけないっすね。

 

 

「う、すみません。反応すれば塩水になるって聞いたからなめてみようかなと思って」

「反応後に塩水になるとの、反応中が安全であるのは別問題ですよ。不安定で反応性に富んだ物質が激しく反応することで、エネルギーを外に放出してしまうから結果として安定した物質ができるんですよ」

 

ロボ子さんが具体例を挙げて補足してくれる。

 

「たとえばー、花火はー燃え尽きてしまえばそれ以上反応しなくて安全だけど、火をつけた時は激しく火花を散らすから火傷する危険があるよねー?」

 

「なるほど、きちんと危険性を把握して取り扱いをしないといけないっすね」

 

「スバルちゃん、その通りだよ。特にうちの学園には取り扱い要注意の危険物がたくさんあるから、皆さんも改めて気を付けてください。本当に高性能なロボ子さんがいてくれて助かりましたねー」

 

「いやー、そんな大したことないよー」

 

パタパタと手を振りながら否定するロボ子さん。

言葉では否定しながらも嬉しそうな様子だ。

 

ただ、試験管の口を押えていた指を離して手を振ったせいで液体がこぼれて体にかかっているっす。反応も落ち着いたようだし、ロボ子さんは影響ないようなので平気だと思いますけど……こ、高性能?

 

 

 

 

――清掃タイム――

 

 

 

清掃を終えたロボ子さんに、ずっとロボ子さんを見つめていたまつりが近づく。

 

 

「まつりは感動しました。人のために活動するロボ子さんの姿に」

 

 

決意を秘めた目でロボ子さんを見つめる。

 

 

「まつりは決めました。私の歩む道を。たくさんの人が過ごしやすい環境を作れるような、そんな手助けができるロボ子さんの様なロボットが作りたい。だからロボ子さん、私に手を貸してもらえませんか」

 

 

「……ロボ子はロボットだから、マスターに正式に依頼してもらって指示があれば従うよ?」

 

 

「違うんです。ロボ子さんには心がある。だから、これは指示じゃない。お願いです。まつりはロボ子さんに惚れたんです。だから、貴方の自身の意思で協力してほしい」

 

 

まつりが両手でロボ子さんの両手を包み込むように掴む。

 

 

「まつりの想いとロボ子さんの想いを込めた次世代の最先端、ロボ子ジュニアを一緒に作りましょう」

 

 

「……ボクの権限で許される範囲でよければ」

「ありがとうロボ子さん!! 素敵な子供を作りましょうね」

 

 

「エモいシーンなのに言い方がやばいっすね」

 

 

「名前は~、まつりとロボ子さんの名前からとって”まつ子”がいいかなぁー」

「なんだか、デラックスな名前だねー」

 

「それとも、意外な展開!! ロボ子さん×まつりで”ロリ”ちゃんとか――」

「やめろ、子供の将来を考えてやれ」

 

 

やばい、ツッコミが全体的に足りない。

どこかにツッコミ要員は転がっていないかと思うがうちのクラスに居そうにないんだよなぁ……。

 

というかそこの男子、二人の熱い百合展開を邪魔するなみたいな目を向けるのやめろ。

あれは、ツッコミ不在だと落ちがつかないだろう。

むしろ感謝してほしいっすよ。

 

 

ロボ子さんも、たまには張り倒してもいいっすけどね。

 

まつりと今後長く付き合うことになりそうなロボ子さんに、ハリセンでもプレゼントしようか? そんなことを真剣に考えていると、かなた先生が話を始めたので授業に集中することにした。

 

 

 




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