ホロ学園ライフ   作:ハモリヤ

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2-2 はあちゃま参上

視点:るしあ

 

 

「それでは~、授業を~はじめたいとおもいますが~、今日は新しく授業のアシスタントをしくてくれますー先生を紹介します」

 

そういうと、ココ先生が教室の入り口に人を招き入れるように手を伸ばした。

教室の扉が、ヴァァーーンと勢いよく開く。

扉の向こうから、人影が勢いよく飛び出して教壇の中心に降り立った。

 

ココ先生から紹介が入る。

「オーストラリアからやってきました~スカーレット・ハート先生です」

「はあちゃまっちゃま~!HAACHAMACAMA~~~!!!ワールドワイドな最強アイドル!はあちゃまこと赤いはあとです!」

 

凄いテンションで言い切った……が、今のは英語だっただろうか?

ちょっと、聞き覚えのない言語と、日本語が混じっていたように感じたのだけども。

テンションの高さに圧倒される。

 

周りも同様みたいで、拍手をしようという動きが見えずに沈黙が流れる。

 

「ちょっと、ココちゃん!だれがスカーレット・ハートなのよ!ちゃんと紹介してよね。みんな混乱してるでしょ!!」

「いえ、まるで日本人の様な、赤いはあと氏と紹介できる存在ではないように思いまして」

「どういう意味よ!バリバリ日本人よ!いいわ自分で紹介するから」

 

そうって、改めて挨拶を始める。

 

「改めて初めまして、つい最近オーストラリアから帰ってきたいわゆる帰国子女の赤いはあとよ。年もほぼ変わらないし気軽にはーちゃま♡って呼んでね(^_-)-☆」

 

落ち着いて話してくれれば、ちゃんと聞き取れる日本語だった。

海外生活をしていたからだろうか。とてもフランクな先生らしい。

でも、先生をはーちゃま、と呼んでいいのだろうか?

 

「ココちゃん、日本の授業開始の挨拶。久々にやってもいいかしら?きりーつってやつ」

「オーストラリアではやりませんよねぇ~。まぁ今は英語の授業なんで、普段やらないんですけど、やってもらってもいいですよ」

 

「OK!!それじゃー、皆さん、きりーつ」

 

はーちゃま先生の掛け声でクラスの皆が席を立つ。

 

「ちゃくせーき」

 

全員が席に着く?

 

「れーい」

 

全員が礼をした。席に着いた姿勢で……。

 

「あっはははwwww」

 

「……」

 

実行犯が笑い転げていた……。

うん、なんとなく性格はつかめた気がする。はーちゃまでいいや。

その後、生徒が4人組で英語の会話を交わす様子を、ココ先生と、はーちゃまが見回りながら授業が進む。

 

「ねねちゃん、はーちゃまが来ましたよ?」

「あ、ホントあるか」

 

今日も一緒にペアを組んでいたねねちゃんが、はーちゃまが歩いてきた方に振り向いた。

まだ、ちょっと慣れないけれど、最近クラスでよく話す人は[さん]付けから[ちゃん]付けに変えていた。

 

話したいことがあると言っていたねねちゃんが、はーちゃまに声をかけた。

 

「はーちゃま先生は、オーストラリアから来たんですよね。言葉はどうやって覚えたあるか?とっても上手ある!!」

「んーそうね。まぁ、現地で生活していればおのずと覚えてしまうものよね~。もちろん、私をもってしても最初は苦労したけどね!」

「やっぱり、会話をするのがベストアンサーあるな!!」

 

ねねちゃんは、律義に先生をつけて呼ぶことにしたらしい。

 

言葉を学ぶ目的は、コミュニケーションをとること。

使うつもりがないのに学んでも身につくはずもないし、思いを伝える経験を積むのがやっぱり早いようだ。

 

「実践あるのみある!!では、はーちゃま イズ べりーべりーグッドジャパニーズ!!」

 

「あたしは、日本人だっていってんでしょーーーーがああああ」

「へぶしっある~~」

 

見事なはーちゃまのアッパーを食らったねねちゃんが、きれいなアーチを描いて飛んで行った。

 

……ねねちゃんの気持ちはわかる。

けど、今のは自業自得かもしれない。

 

これからの授業は賑やかになりそうですね。

 

赤い髪を鮮やかになびかせて拳を打ち抜いた、ハイテンションの新しい先生を見る。

 

数秒後にはココ先生の拳骨を食らうであろう、その若き先生が加わる学園生活は、賑やかで鮮やかで、ちょっぴり刺激的な日々になりそうだった。

 




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