全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス 2ndシーズン 作:ダシマ
ある日の事。香澄達はまたしても『笑ってはいけないバンドガールズ』をやる事になった。
香澄「今回こそ噴かないようにするぞ~…って、あれ? 有咲がいない」
たえ「ホントだ」
沙綾「もしかして今回は笑わせる側なのかな…」
香澄は今度こそ噴きださまいと張り切っていたが、有咲がいない事に気づいてキョロキョロしていた。
つくし「また瑠唯さんがいない!!」
透子「またかよ…」
ましろ「も、もしかして笑わせる側なのかなぁ…」
七深「まあ、確かに前回面白かったけど~」
モルフォニカは瑠唯だけ不在で、2回連続で不参加の瑠唯に透子は不満そうにしていた。
彩「うちも千聖ちゃんがいないよ?」
日菜「千聖ちゃん笑わせられるのかな?」
イヴ「新しい挑戦ですね! ブシドーです!」
まりな「あ、皆もう集まった!? 席についてー」
司会のまりながやってきて、皆を席に座らせた。
香澄「まりなさん! 有咲はどこに行ったんですか!?」
つくし「瑠唯さんどこですか?」
日菜「やっぱり千聖ちゃんは笑わせる側なんですか?」
まりな「まあ席について。始められないから」
こうして、演目が始まった。香澄達は水を口に含んでいたが、今回男子生徒たちはいなかった。
瑠唯と有咲が出てきたが、二人とも綺麗なドレスを着ていて、二人のドレス姿を見て、香澄達が驚いて吹き出しそうになった。だが、有咲と瑠唯は観客の事を気にせず生演奏を始めた。有咲はグランドピアノ、瑠唯はバイオリンである。
リサ(あれ、この曲…)
有咲と瑠唯が演奏したのは白鳥英美子の『夢のゆくえ』という曲だった。1990年前半に公開された『ドラえもん のび太のドラビアンナイト』の主題歌である。
そして歌いだしに入る前に、アラビアン風のドレスを着た千聖が出てきて、1番を歌いだした。
麻弥(これ、ミュージカルっス!!)
イヴ(ブシドー!!)
彩(千聖ちゃん…歌上手…!!)
千聖の演技もさながら、歌唱力に香澄達は引き込まれていた。
薫(流石だよ…千聖)
薫は千聖の演技を心の中で褒め、
パレオ「……!!」
パレオはもうこの時点で号泣していて、隣にいたレイヤは苦笑いした。歌に合わせて後ろの背景も変わっていて、完全にミュージカルになっていた。
1番のサビに入ると、一部のメンバーがウルウルし始めた。千聖は完全に役になりきっていて歌っていた。
1番が歌い終わると有咲と瑠唯の演奏だけになり、千聖は用意していた椅子に座った。
2番に入ると飛鳥も衣装に着替えて出てきたが、飛鳥の登場に一部のメンバーが噴出した。
<脱落者>
・ 美竹蘭
・ 宇田川巴
・ チュチュ
そして2番は飛鳥が歌ったのだが、普通にミュージカルが出来ていたので皆が驚いていた。
彩(い、一丈字くん…上手過ぎ…!!)
2番のサビでは曲が盛り上がりはじめていたが、飛鳥がちゃんとついてこれて、またバンドメンバーの涙を誘った。特に麻弥は飛鳥の声から醸し出されている強くも優しい雰囲気に大粒の涙を流していた。
そして最後の大サビでは飛鳥と千聖が一緒に歌ったが、千聖が椅子から立ち上がって飛鳥と千聖が並んで歌っていた。
見事なハーモニーを奏でており更に感動を呼んだが、その途中で飛鳥が千聖の手を取り、見つめあいながら歌い、最後は観客席の方を向いて歌ったりもして、メンバーの一部をどぎまぎさせた。
こうして演奏は終わった。
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まりな「終了―!!」
まりながそう叫ぶと、パレオが水を飲みこみ、泣きながらスタンディングオベーションをした。
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飛鳥「今回噴出したの3人だけでしたね」
まりな「いや、吹き出せる雰囲気じゃなかったよ」
飛鳥が残念そうにつぶやくと、まりなが困惑した。
飛鳥「皆さんどうでした?」
飛鳥が香澄達に聞いた。
まりな「じゃあポピパから聞こうか」
香澄「有咲いつの間に練習してたの!!?」
有咲「ま、まあな…。いつもみたいに水を口に含んで、男子に含んだ水かけるの嫌だったから…」
香澄の問いに有咲が視線を逸らすと、沙綾がニヤニヤしていた。
沙綾「ピアノを演奏しているのもそうだけど、その衣装もとっても似合ってるよ」
有咲「そ、そんな事ねぇし…///////」
たえ「可愛い」
有咲「だからそれを言うなっての!!/////」
たえの発言に有咲が顔を真っ赤にしていた。
りみ「めっちゃ感動した~!!」
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まりな「Afterglowは何かある?」
モカ「いや~。やっぱり飛鳥くんは衝撃だよね~」
飛鳥「自分でもそう思います」
ひまり「やっぱりミュージカルとかやってたの?」
飛鳥「いえ、やってないんですよ」
実際はアメリカにいた時に、超能力関係で潜入捜査とかをするために、演技の勉強をするついでに、ミュージカルもちょっとだけ習ったのであるが、天才マンだったので、すぐにマスターしたのは内緒だ。
モカ「まさかドラえもんの奴をミュージカルにするなんてね~」
ひまり「え、これドラえもんなの!?」
モカ「そうだよ~。作詞したのはあの金八先生だよ~」
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まりな「パスパレはどう?」
日菜「いやー…千聖ちゃんは流石だけど、飛鳥くんすっごく良かったよ。瑠唯ちゃんや有咲ちゃんの演奏も良くて、全体的にるんってした」
日菜は珍しく感動して目に涙を浮かべながら真面目に感想を言った。
彩「少なくとも一丈字くんを見てたら、私ももっと頑張らなきゃって思ったよ…」
飛鳥「恐れ多いです」
日菜「いやいや。冗談抜きで凄かった。麻弥ちゃんなんか、2番のサビで滅茶苦茶泣いてたんだから」
日菜の発言に飛鳥がぎょっとすると、麻弥が照れくさそうに苦笑いした。
麻弥「なんていうか…。一丈字さんの歌声から優しさが伝わってつい…」
飛鳥「……」
飛鳥は恐らく此間の事を引きずっているのだろうと考えた。
友希那「あなたやれば出来るじゃないの」
飛鳥「ありがとうございます。ただ、ここで思い上がってはいけないので…」
リサ「まあ、こんなに褒められればねー…。でも、アタシも泣いちゃった」
そう言ってリサはハンカチで涙を拭いた。
透子「クソッ! 瑠唯に文句言おうと思ったのに、こんなに泣かされたら文句言えねぇじゃねぇか!!」
つくし「すっごいよかった」
モルフォニカは4人とも号泣していた。
モカ「良かったけどー」
「……」
モカが飛鳥を見た。
モカ「水を口に含まない状態で見たかったなー」
モカの発言に空気が止まった。
飛鳥「ええ。私もそう思いますよ。折角の白鷺先輩の名演技と、市ケ谷さんと八潮さんの名演奏ですもん。分かります」
千聖「あなたの名演技が抜けてるわよ」
香澄「それはそうと、もう一回聞きたい! 今度はちゃんとした状態で!」
飛鳥「2回もやると感動が薄れますし…」
瑠唯「私は先輩方に従います」
「!!?」
瑠唯の発言にましろ達4人が驚いていた。普段はそんな事を言うタイプではないし、嫌な事はとことん逃げるタイプだったので、驚いていた。
有咲「じょ、冗談じゃねー!!//////」
香澄「有咲ぁ~!」
とまあ、こんな感じで今回のドッキリは終わりました。
【ちなみに泣いた人たち】
ポピパ:香澄、りみ、沙綾
アフグロ:ひまり、つぐみ
パスパレ:彩、日菜、麻弥、イヴ
ロゼリア:リサ
ハロハピ:花音
RAS:パレオ
モルフォニカ:ましろ、つくし、透子、七深
パレオ「千聖さん達が尊過ぎて脱水症状になってしまいます!!」
飛鳥「水分補給してください…」
おしまい