全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス 2ndシーズン 作:ダシマ
第11話「もしも麻弥を助けたのがバレたら(前編)」
ある日の事。飛鳥は帰宅途中に、アンチの男女に暴力を受けた麻弥を発見して、超能力を駆使して救出。
自宅のマンションの1階で応急処置をして、手配した救急車に麻弥を乗せ、飛鳥は仲間たちと共に麻弥の復帰を待っていた。
1週間後、麻弥の容態も良くなり、学園に復帰した。
そして今回は、もしも麻弥を助けたのが飛鳥だというのがバレたらというお話。
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3年5組。麻弥たち3年生とマスキング、イヴ、パレオがいた。
日菜「そういえば麻弥ちゃん」
麻弥「何ですか?」
日菜「そういえば麻弥ちゃんを助けてくれた人ってどんな人なの?」
日菜の言葉に皆が反応すると、麻弥は飛鳥との約束を思い出して苦笑いした。
麻弥「…ごめんなさい。よく覚えてないっス」
日菜「そーなんだ」
麻弥の言葉に日菜が返事をするが…。
日菜「もしかしたら飛鳥くんかなーって思ったんだけど、違うんだね」
麻弥「そ、そうですね…」
日菜の言葉に麻弥が返事をしたが、千聖は飛鳥だと確信した。
彩「ま、まあ。麻弥ちゃんが無事に学校にきて、犯人たちも捕まったんだし、これで一件落着だよね!」
彩がそう言うと、何とかその場は収まったが、千聖は飛鳥に確認しようと決意していた。
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千聖『どうして教えてくれなかったの!?』
昼休憩、千聖は飛鳥を呼び出してテレパシーで会話をしていた。
飛鳥『すみません。日菜先輩に正体がバレそうだったもので…』
千聖『日菜ちゃん…』
日菜は才能マンであり、最近は飛鳥が普通の人間とは違う事に感づき始めていた。日菜の性格上、超能力者であることを平気でしゃべりそうだったので、飛鳥としてはバレたくなかったのだ。まあ、バレても構わないのだが、超能力関連は普通の人間では対処しづらいトラブルが多いので、自分だけでなく、和哉や孫の仕事も増えてしまうので、飛鳥にとってはあまり良い事はないのだ。
飛鳥『少しでもリスクを避けるために、あなたには連絡しませんでした…』
千聖『……』
自分の知らない所で麻弥を助けていた事を教えなかった飛鳥に苛立っていたが、千聖は理解していた。こうする事で自分へ恩を感じないように、わざと報告しなかったのだと。
飛鳥『それはそうと千聖さん』
千聖『何よ』
飛鳥『こんな所にいていいんですか? 大和先輩の事もありますし…』
千聖『大丈夫よ。彩ちゃんや日菜ちゃん。マスキちゃんやパレオちゃんもいるもの』
とにかく自分の知らないことを洗いざらい話せと目で訴える千聖を見て、飛鳥は困惑しつつ、洗いざらい喋った。
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飛鳥と千聖が校舎に戻ると、丁度食堂を済ませた麻弥たちと鉢合わせしていた。
麻弥「!」
飛鳥「……」
飛鳥の姿を見るなり、麻弥は感極まっていた。今すぐにでもお礼を言いたいが、飛鳥に口止めされていて、それが出来なかったのだ。千聖は事情を知っているため、今すぐにでも飛鳥に本当の事を喋ってほしかったが、飛鳥の事情もある為もどかしさを感じていた。
飛鳥「大和先輩」
「!」
飛鳥が口を開いて、皆が飛鳥を見つめていた。
飛鳥「ニュース見ました。大変でしたね」
麻弥「そ、そうですね…」
飛鳥「学園に来れるくらい元気になって良かったです」
麻弥「え、ええ…」
飛鳥がまるで自分は何も関わっていないように振舞うが、麻弥は自分に気遣ってくれる飛鳥の優しさに泣きそうになっていた。
飛鳥「それでは失礼します」
そう言って飛鳥が去ろうとした上に、自分の存在感を消した。これで麻弥たちは飛鳥の事に気づかなくなった。
飛鳥(やっべぇ…! 大和先輩もう泣きそうになってる…!!)
思ったほか泣く人だと飛鳥は思い、焦り始めた。これで麻弥を泣かせたなんて事になったら、覚悟を決めるしかなかった。
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その夜、千聖から言及されることはなかったが、麻弥の様子からバレるのも時間の問題だと考えていた。
飛鳥(バレるのはいいけど、問題はやっかみだな…)
どうせ学園のヤラカシ達が自分の自作自演だとか騒ぐだろうと、憂鬱になっていた。嫌われるのは別に構わないのだが、うるさいししつこいし、何とかならないものか嘆いていた。
テレビのニュースでも麻弥の事はニュースになっていて、麻弥を助けた人物に関しては『通りかかった一般人』という扱いになっていた。
とにかくこの騒動が一日でも早く風化してくれることを祈る飛鳥だった。
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翌日、飛鳥はいつものように投稿していたが、麻弥が校舎前で飛鳥を待っていて、驚いていた。
飛鳥「!」
麻弥「あ…い、一丈字さ…」
麻弥が飛鳥に話しかけようとしたが、男子生徒たちがブロックをした。
「おはよう麻弥ちゃん!!」
「いい朝だね!!」
「こんな所で一人は危ないよ!?」
「オレと一緒に行こう!!」
そう言って男子生徒たちが麻弥に詰め寄ったが、麻弥は事件の事を思い出して青ざめ、飛鳥も危険を感知した。
飛鳥(イカン!!)
飛鳥が超能力を使って、男子生徒たちをなんとか遠ざけて、麻弥と2人きりになった。
飛鳥「……」
麻弥「……」
こんな堂々と超能力を使ってバレないかと思うが、超能力など漫画の中でしか存在しないと普通に思うし、堂々と超能力を使う奴なんていないし、まさか知り合いが超能力者だなんて普通は思わないので、バレないでいる。
飛鳥(使う側は心臓に悪いよ…)
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こうして、飛鳥と麻弥はやっと二人きりになって、事件の話が出来た。
麻弥「…一丈字さんが撮ってくれた写真。事情聴取で役に立ちました」
飛鳥「そうですか」
麻弥「本当に一丈字さんのお陰です。ありがとうございました」
飛鳥「いえいえ」
麻弥の言葉に飛鳥はこれでようやく自分の役目が終わりそうだと考えていた。
麻弥「あ、勿論あの事も黙ってますよ」
飛鳥「感謝しています」
飛鳥がそう言うと、
「あの事っていったいなんだァアアアアアアアアアアアアアア!!」
男子生徒たちが現れ、他のバンドガールが現れて、飛鳥と麻弥が困惑していた。
日菜「やっぱり飛鳥くんが麻弥ちゃんを助けてたんだね!?」
彩「えっ!!? そうなの!!?」
飛鳥「……」
その中には千聖もいて、飛鳥がどう動くのか見物していた。
飛鳥「あ、違いますよ」
友希那「じゃあ何なの?」
飛鳥「ちなみにどこから聞いてました?」
「あの事も黙ってるって所からだ!!」
飛鳥(何とも絶妙なタイミングだ。でも助かった)
飛鳥はチャンスと思った。もしも事情聴取で撮った写真の事を聞かれたら、自分が麻弥を助けた事がバレるからだった。そうなったら考えるだけでも恐ろしかった。
友希那「それだったらなんだっていうの?」
紗夜「答えなさい!!」
友希那と紗夜の言葉に飛鳥は真顔でこう言った。
飛鳥「大和先輩が事件に遭った前の日に漏らして、それを大和先輩に知られてしま」
麻弥「一丈字さんがジブンの事を助けてくれたんス!!! 殴られてたジブンを一瞬で救い出して、応急処置までしてくれて、救急車も呼んでくれましたぁ!!!」
だが、麻弥は話をさえぎった。だが、飛鳥は絶対自分の話を信じると思った。
友希那「一丈字くん」
飛鳥「すいません。我慢できなくて…」
友希那「あなた意外と嘘つくの下手ね」
飛鳥「え」
紗夜「知られたくないことを、堂々と喋る人なんていないわよ」
リサ「飛鳥くんが助けたって聞いて、納得がいったよ」
何という事だろう。バンドガールズは麻弥のいう事を信じていた。飛鳥は男子生徒たちの方を見ていた。
「麻弥ちゃん! 一丈字を庇ってるんだろ!?」
「なんて麻弥ちゃんは優しいんだ!!」
「おいコラ一丈字改めウンコ野郎!! 麻弥ちゃんがけがれる!! 離れろ!!」
男子生徒たちは自分のいう事を信じていて、飛鳥は内心喜んでいたが友希那達が麻弥のいう事を信じていたので、どう収拾つけようか困っていた。
麻弥「と、とにかく一丈字さんは今日のお昼ご一緒させてください! 分かりましたね!?」
飛鳥「あ、はい…」
果たして、飛鳥の運命は!?
つづく