全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス 2ndシーズン 作:ダシマ
高1:燈、愛音、立希、そよ
中3:楽奈
Ave mujicaのメンバーは他の学園にいるという設定になっています。
3年生に進級したら、千聖たちはもう大学に行ってるし、最後の年くらいは元の仲間たちと卒業したいだろうし、流石に広島に帰ってますかね…。
(仕事であればやりそうですが…)
ダブルで卒業式やってそうな気もしますが、パラレルワールドとしてお楽しみください。
第15話「迷子でも進め! 進むしかないんだ!!」
ある日の事だった…。
「大丈夫ですか。高松さん」
「……」
一丈字飛鳥はガールズバンド「MyGO!!!!!」のボーカルである高松燈をヤラカシから救出していた。燈は急にチャラい男4人に声をかけられた上に人込みのない所に襲われそうになったので恐怖で声が出ずにいた。飛鳥もそれを察して燈を交番に連れて行き、落ち着くまで傍にいることにした。
***
暫くして燈が落ち着いた。
燈「…あの」
飛鳥「落ち着きましたか?」
燈「は、はい…。ありがとうございました…」
飛鳥「いえいえ。さて、おうちの方を呼びましょうか」
燈「え? で、でも…」
飛鳥「いいから」
警察「迎えに来て貰いなさい。何なら家まで送るよ」
燈「……」
こうして燈は家族に電話をかけて迎えに来て貰った。そして家族が迎えに来ると飛鳥は超能力を使って存在感を消して、その場から姿を消した。
「本当にうちの娘がお世話になりました!」
警察「いえいえ…」
燈「……!」
燈は飛鳥がいないような気がしたが、超能力の影響で完全に飛鳥に気づけなかった。
************
後日、燈が学園にやってきたが親に車で送って貰っていた。飛鳥は燈の様子を見れて安堵していた。
クラス
2年3組:飛鳥
1年1組:立希
1年2組:燈(愛音、あこ、明日香、ロック)
1年3組:そよ
中等部3年1組:楽奈
そして燈が暴漢に襲われた事が全校集会で明かされ(名前は伏せられていたが)、燈は申し訳なさそうに俯き、隣にいたバンドメンバーの愛音が寄り添っていて、立希とそよが心配そうに見つめていた。楽奈は相変わらずだったが…。
飛鳥も相変わらずだったが、燈は警察に保護される前誰が助けてくれたのか思い出せずにいた。周りからはナンパされたショックで記憶が飛んでると判断されたが、思い出そうとするとかすかに顔がぼやけて見えるのだ。
**
その後、燈が暴漢に襲われた事が明らかとなっていた。
「オレが家まで送ってやろうか?」
「また同じ奴が現れたら大変だからな」
と、男子たちがお近づきになろうとして燈に迫っていたが、燈はガタガタ震えていた。
あこ「皆、燈が困ってるよ!」
愛音「そうだよ! しかも下心見え見えだし」
「そんな事はないよ!」
「オレ達はただ、高松の事を心配してだな…」
男子生徒達が誤魔化していたその時、燈が飛鳥の事を思い出した。
燈「思い出した…」
愛音「え? 何が思い出したの?」
燈「私を助けてくれた人…。名前は聞いてないけど、顔は思い出した…」
あこ「え? ちなみにどんな人?」
燈「うちの制服を着てて、黒い髪で大きな黒い縁の眼鏡をかけてて…」
愛音「結構そういう人いるけど…」
あこ「他に特徴は?」
燈「目がとっても綺麗な青色だった。まるでサファイアのような…」
サファイアという単語を聞いてあこと明日香が顔を合わせた。まるで心当たりがあるかのように…。
あこ「…あのさ、燈」
燈「な、なんですか?」
あこがスマホで飛鳥の写真を見せた。
あこ「もしかしてこの人?」
燈「あっ!!! こ、この人です!! 私を助けてくれた人…!!」
*******************
あこ「飛鳥くん!!」
あこが飛鳥の教室にやってくると、飛鳥は少し驚いていた。
飛鳥「ど、どうかされましたか…?」
あこ「ちょっと来て!」
飛鳥(まさか高松さんの件がバレたのか!? どうやって…)
あこの目的が分かり、飛鳥はどうするべきか考えたが一息ついた。
飛鳥「分かりました」
あこ「早く!」
食堂…
飛鳥「……」
燈「間違いありません。この人です…」
飛鳥と燈を対面させると、燈が飛鳥に対してそう言い放った。
明日香「やっぱりそうだったんだ…」
あこ「飛鳥くんもどうして黙ってたの!?」
飛鳥「宇田川さん。そういう事は簡単に人に話すものではありませんよ。しかし…」
飛鳥が燈を見つめた。
飛鳥(…完全に記憶を改ざんしたはずだとは思ったが、この子結構意志が強そうだ。金縛りや改竄は意志の強い人間には効きにくいからな)
飛鳥が見つめると燈は思わず照れてしまった。
燈「あ、あの…。そんなに見つめないでください…はずかしいです…/////」
飛鳥「え? そんなつもりはなかったのですが…」
あこ「とにかくあこ達に説明してよ!!」
飛鳥「そうですねぇ…」
飛鳥は超能力に関すること以外を除いて説明した。
あこ「そういう事だったんだ…」
明日香「それにしても最近多いよね。ガールズバンドを狙ったナンパ」
ロック「有名になればなる分だけ、声がかかりますからね…」
飛鳥「……」
明日香やロックの話を聞いて、あこや燈も俯いた。
愛音「それは本当に困るよね~」
愛音がそう口を開いたが、『こいつはなんでか知らないけど声かけられなさそうだな…』と思っていた。
愛音「何か失礼な事考えてない?」
飛鳥「まあ、今後はご家族の方に送って貰うなり、複数で帰るようにした方が良さそうですね」
燈「あ、あの…」
飛鳥「何でしょう」
燈「ありがとうございました…。助けて下って…」
飛鳥「いえいえ。ご無事で何よりです。それでは」
あこ「ちょっと待って! なんかやけにあっさり過ぎない!」
飛鳥「宇田川さん。確かにそうなんですけど、必要以上に触れ合い過ぎるとまたトラブルが起こりますよ」
飛鳥が周りを見渡すと、そこにはヤラカシ達がいた。
ロック「ふぇええええ…!?」
明日香「話には聞いてたけど…」
飛鳥「そういう事なので。高松さん」
燈「!」
飛鳥「この先も色々大変な事はありますが、あなたなら乗り越えられると私は信じています。それでは」
そう言って飛鳥は去っていくと、燈は飛鳥の後ろ姿を見つめていた。
愛音「なーにともりん。あの先輩に惚れちゃった?」
燈「ち、ちが…/////」
愛音がからかうと燈が顔を赤くした。
「は? そんなんアタシが認めないし」
立希が瞳孔を開いて激高した。
「そうだそうだ!!」
「オレ達が認めない!!」
「新1年生までも!!」
「りっきーの言う通りだ!!」
立希「お前らはやめろ!!? と、とにかく燈に彼氏なんて認めません!!」
そよ「立希ちゃん。あなたは燈ちゃんの何なの? とにかくあなた達も落ち着いて。うるさい」
「黙れ春日影!!」
「なんでうるさいって言ったの!?(甲高い声)」
「でも春日影めっちゃいい曲だよね…」
「最近はもう叫ぶと弄られるよね…」
そよは立希以上に激怒しており、頬に怒りマークが浮き出て歯ぎしりしており、燈と愛音が身を寄せ合ってガタガタ震えていた。
「何だその目はァ!! オラァ!! もっと蔑んだ目でオレを見ろやぁ!!」
「何ならケツも思いっきりけらんかーい!!」
「僕は叩かれたいです!!」
「どうせならりっきーも一緒に!!」
頑張れ燈! 負けるな燈! 迷子でも進め!!
燈「…どうしても進まなきゃダメ…?」
有咲・美咲(その気持ちすっごい分かるぞ(よ)…!!)
有咲と美咲が涙目で燈に同情していた。
おしまい