全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス 2ndシーズン 作:ダシマ
それはある日の事だった。
「うーん…」
マスキングが教室で紙とにらめっこしていた。
マスキング「だーっ!! ダメだー!!!」
そう言ってマスキングが叫ぶと、レイヤがやってきた。
レイヤ「どうしたのマスキング」
マスキング「あ、悪い。実は…」
マスキングが事情を説明した。
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マスキング「…つー事でよぉ。バイトしてるラーメン屋の近くに有名チェーン店が出来ちまって、客が流れちまってる気がしてるんだよ」
レイヤ「そ、それはまずいわね…」
マスキング「つー事だから、うちも新しいメニューを考えて、客が来るようにしねーと…」
マスキングとレイヤがそう話しているのを別のクラスの男子生徒が盗み聞ぎした。
放課後
マスキング「今日は非番だけど、近くで見るくらいなら…」
マスキングはレイヤを連れてラーメン店に向かったが、男子生徒達がラーメン店にすでに並んでいた。
マスキング「な、何じゃこりゃあ!!」
レイヤ「お客さんいるじゃん」
見た事ないくらい客が並んでいて、マスキングは絶叫していた。ちなみに最近できたチェーン店『ラーメン三郎』もそれなりに人はいたが、マスキングのバイト先である『ラーメンギャラクシー』の方がずっと並んでいた。
レイヤ「もしかしたら有名なYoutuberやインフルエンサーが宣伝してくれたのかもよ?」
マスキング「け、けどよく見たらうちの学校の生徒ばかりなんだよ…それも男子」
レイヤ「言われてみれば…。ちょっとおかしいわね」
マスキングが新メニューを考えているという事は自分とマスキング以外知らないはずなので、もしかしたらこの話を誰かが盗み聞きした可能性があると見たレイヤ。
マスキング「ま、まあ…これだけお客さんが来てくれればうちの店も安泰だな!」
とまあマスキングは楽観的に考えたのだが、現実はそんなに甘くなく…。
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後日
マスキング「へ?」
「ごめん…。仕入れが追い付いてないんだ。今日来なくていいから。ちゃんと給料出すから」
何という事だろう。予想以上に客が来たことでラーメン屋の経営に影響が出てしまい、調整の為にマスキングはバイトを減らされることとなった。
マスキング「いや、これでもう3回目ですよ!?」
「そうなんだけど…いったい誰が…」
とまあ、マスキングは思ったほかバイトが出来なくなり、困っていた。
これだけならまだしも…。
「あー。腹減った。あそこのラーメン屋に行くか…」
と、ギャラクシーに行こうとしたおじさんに対して並んでいた男子生徒たちがにらみを利かせていた。
「ひっ! な、なんだ!?」
「…なんだおっさんか」
「これが他校の奴だったらどうしてくれようか考えたが…」
「まあいいだろう…」
ラーメン屋の経営を良くして、マスキングとお近づきに、その店長に気に入られようと考えていた男子生徒たちのせいで、他の客が行きづらくなってしまうという現象が起きてしまった。これでは本末転倒である。
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で、結局どうなったかというと…。
マスキング「…最近うちの学校が町の人たちを睨みつけたり、学生同士での罵りがうるさくて怖くて何とかしてほしいってクレームが」
レイヤ「……」
教室でマスキングが頭を抱えながら言うと、レイヤも何とも言えない顔をしていた。
「どうしたの~?」
他の生徒たちが声をかけてきた。
レイヤ「…それがね」
レイヤが事情を説明した。
モカ「あ~。間違いなくマスキングに『キャー、私の為にそこまでしてくれるなんて素敵♥ 付き合って♥』ってならせる為だよ~」
マスキング「そ、そうなのか!?」
レイヤ「私もそうなんじゃないかなって思ってたんだ…。男子ばっかりだったし…」
モカの言葉にマスキングが驚いて、レイヤが困惑した。
マスキング「他の客に迷惑かけてたんじゃ意味ねェ! 止めさせてやる!」
モカ「あ、それだったら一番いい方法があるよ~」
「え?」
皆がモカを見た。
レイヤ「どんな方法があるの?」
モカ「ふっふっふ~」
レイヤの言葉にモカがにやりと笑った。
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「も、もう一週間もラーメン食ってる…」
「そろそろほかの奴も食べたい…」
「けど、一丈字よりも先にマスキングと仲良くならねば…」
「ああ、これ以上奴に良い思いは…」
男子生徒たちがそろそろラーメン以外のものを食べたいと思いながら、カフェテリアに行くと、
「いやー。本当に助かったぜ一丈字!」
「!!?」
マスキングが飛鳥にお礼を言っているのを聞いて、男子生徒たちが驚き、近くまで行くとマスキングと飛鳥が座っていて、マスキングは満面の笑みで飛鳥にお礼を言っていた。
飛鳥「恐縮です」
マスキング「やっぱり一丈字だなー」
マスキングの言葉に男子生徒たちは震えあがり、その場から身を乗り出した。
「マ、マスキング!!」
「マスキングちゃん!!」
男子生徒たちが叫ぶと、飛鳥達が男子生徒たちを見た。
「僕たちも毎日ギャラクシーに通ってるんだ!」
「そうだよ! お陰でお腹が…」
「一丈字もすごいと思うけど、僕たちも褒めていいんじゃないかな!」
「そうそう!」
とまあ、脂がきった顔でそう言い放つと、マスキングは毅然とした態度を取った。
マスキング「ああ。それに至っては本当に感謝してるが…」
「!」
マスキング「他の客が入ってこれないようにしたり、店の前で騒ぐってのは頂けないな?」
「それは僕達じゃない!」
「ほかの奴がやったんだ!」
「オレはやめろと言ったんだ!」
「そうそう!」
とまあ、自分は悪くないと言い出す男子生徒達。飛鳥や陰で見ていたモカは『まあ、そう言うだろうな』と思っていた。
マスキング「ちなみに一丈字に礼を言ってるのは別件だ」
「え?」
マスキング「で、アタシ今度一丈字とデートするから」
マスキングの言葉に男子生徒たちは真っ白になった。
マスキング「そういう訳だ。今後からは店に迷惑かけないでラーメン食べに来てくれよな! 行こうぜ一丈字!」
飛鳥「あ、はい。それでは失礼します…」
そう言って飛鳥とマスキングが去ると、男子生徒たちは発狂すると、レイヤとマスキングは困惑していた。
レイヤ「…あなた達も苦労してるのね」
モカ「そうなんですよー」
レイヤの言葉にモカが反応すると、他のメンバーもうんうんと頷いた。
おしまい