転生トレーナー~君に祝福を捧ぐ~   作:カナイガワ

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西宮ソラのプロフィール

年齢:25歳
身長:158㎝

肩甲骨ぐらいまで伸びたセミロングの茶髪を一つ結びにしている。
気分の浮き沈みが激しい。普段は負けん気の強い母親の血を継いでいるからか、明るく活発で負けず嫌いだが、一度落ち込むと黒沢米子のネガティブな性格が顔をだし、とことん落ち込んでしまう。
幼いころからにんじん農家の両親のマッサージをしていたためか、マッサージが非常に上手い。「ソラのマッサージを受けるとレースに勝てる」という勝利の女神的な噂が立っていたが、ソラ自身はその噂について知らない。そのためレグルスにいた頃は練習後に彼女にマッサージしてもらいたいウマ娘が殺到していた。
実はライスシャワーにゾッコンLOVE。表情や態度には出さないようにしているが、アグネスデジタルには見抜かれており、妄想(同人誌)のネタ(もちろん無許可)にされている。
胸の成長が乏しいことを密かに気にしている。


番外編 

「んっ……はぁっ……!」

 

 嬌声が、トレーナー室の中で響く。まるで自分のものとは思えない声に、ライスは顔を真っ赤にして口を塞ぐ。そんなライスの様子にソラはクスッと笑みをこぼしながらも、手を休めることはしない。

 

「……ライス、我慢しなくていいから、私に任せて」

 

 安心させるように小さな頭を撫でる。ドクンッと、ライスは胸が高鳴るのを感じた。気恥ずかしさでいっぱいだった頭の中が、ゆっくりと解されていくように落ち着いていく。

 

「お、お姉さま……ら、ライス、その……初めて、だから……!」

 

「大丈夫、優しくしてあげる……」

 

 そう言ってソラは、ベッドに仰向けに寝るライスの細い太ももに手を添え──グッ、グッと力を入れてふくらはぎの方まで揉んでいく。

 

「ふにゃあああぁぁぁぁ……」

 

 まるで猫みたいな声を上げながら脱力するライス。しっかりと輪郭に沿うようなソラのマッサージは、練習後の疲労を溶かしていくようだった。

 

「お姉さまのマッサージすごい上手……足がおかゆみたいに溶けちゃいそう……」

 

 なんでおかゆ? その発言に疑問を浮かべるソラだが、すぐにライスなりのジョークだということに気づき、胸がキュンッとする。しかし平静を保ちながらマッサージを続けていくと、あることに気付いた。

 

「……ねぇライス。昨日自主トレーニングした?」

 

「ふぇっ!? え、えぇっと、その……」

 

 その問いかけに、あからさまに動揺するライス。思った通りとソラは小さく嘆息し、手を止める。レグルスにいた頃も、チーム内のウマ娘にマッサージを施してきたソラだが、ライスの足は一度オーバーワークで倒れてしまったウマ娘の足と同じように凝り固まっていた。

 

「まったく、自主トレーニングはいいけど、やりすぎは逆効果だって言ったでしょ?」

 

「は、はい……ごめんなさい……」

 

 シュンと耳がうなだれてしまうライスを見ると、むしろこっちが謝らなければいけないような気になってしまう。ソラは両頬を叩いて自分に喝を入れる。ここで甘やかしてはライスのためにならない。今にもライスを抱きしめてあげたい衝動をグッとこらえ、そっと頭を撫でる。

 

「私がしっかりあなたに合ったトレーニングを考えてあげるから、お願いだから無理はしないで。ねっ?」

 

「……うん。ごめんね、お姉さま」

 

 涙目で見上げてくるライスに、ソラは左胸を抑える。そうしなければマンガみたいに心臓がハートの形で飛び出してしまいそうだった。しかし、手のひらで直接鼓動を感じられるほどの薄い自分の胸に冷静さを取り戻す。ベッドの上で起き上がるライスと目線を合わせる。

 

「それじゃあ、はいっ! 指切りねっ!」

 

「……うんっ!」

 

 パァッとライスは明るく笑い、ソラの小指に自分の小指を絡ませた。

 

 

 

 ──一方、トレーナー室の窓の外

 

 

「……ひょえ~っ! なんですかあの尊すぎる光景はぁ~!! し、写真写真……!」

 

「ね、ねぇ、あの子中覗いてるけど、先生呼んできた方がいいかな?」

 

「いや、別にいいんじゃない? いつものことだし」

 

「はぁあっ! め、メモリーがすでにいっぱい……! でも、どれも消せないっ……!」

 

 トレセン学園は今日も平和だった。

 

 




☆次回、9月25日午前9時!
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