この素晴らしい世界で恋愛を!   作:めむみん

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先週もまた投稿が止まりすみません。
今日二話上げるつもりでしたが、間に合わなかったので、出来ていたこちらだけ先に投稿します。


存在意義

-SONZAIIGI-

 

初期めぐみんとの劇場デート中。

デストロイヤーを作りし男とか言う、史実とは異なり過ぎる劇を見終えた。

ストーリー構成はバッチリで、普通に見れば楽しめるんだろうけど、事情を知ってる俺は終始笑っていた。

上演が終わったら他のお客さんに凄く睨まれたけど、しょうがねえじゃん。

だって、ひとり悲しく死んだおっさん開発者を、超若いイケメンが演じてるし、スパイがいるとか言って研究員なのに戦ってるし笑

つか最後に国を崩壊させたお前が一番のスパイだろうが。

 

「カズマ?何故ずっと笑ってたんです?」

「めちゃくちゃ面白かったから」

「・・・笑いのツボ浅すぎませんか?」

 

笑い続けるとは何事かと指摘しないのは、俺がおかしくなってるから仕方ないとか思われてるのだろうか?

 

「いや、そんなことないぞ。めぐみんは面白くなかったか?」

「カズマが何故笑っているのか、気になってそれ所じゃなかったですよ」

「つまり劇を見ずにずっと俺の事見てたのか」

 

好きな子からずっと見られてるのは、悪い気はしないな。

でも、その理由はあまり好ましいものじゃないと思うが……

 

「そうですよ。カズマには何か変な物が見えてるんじゃないかと心配でした」

 

予測は当たっていた。

やはり、俺はめぐみんから可哀想なやつ認定されてるようだ。

 

「見えてないって、人それぞれの見え方があるんだって」

「・・・そう言うものでしょうか?」

 

ここは納得してもらうしかない。

デストロイヤーの真実を知ってるからとか言えないしな。

 

「だって、こんなにも可愛いめぐみんが、カッコよく見える時もあるし、子供っぽく見える時もあるし、色っぽく見える時もあるし、やっぱりなんと言っても美少女だし、俺に色んな姿を見せてくれてありがとうございます」

「きゅっ、急に何言ってるんですか!やっぱり変な物食べて幻覚症状とか起こってませんか?」

 

照れみんいただきました。

帽子深く被って顔隠してもバレバレ。

その動作が照れてる証拠だ。

 

「本心言ってるだけなんだけどなあ」

「ううっ、今日のカズマは変です」

「つうことは昨日は普通だったと」

「いえ、今日も変です!」

 

この状況が変なのは俺も自覚してるから、早く解明したい。

でも解明したら、こんなにも照れまくるめぐみんとお別れしなければならないかもしれないって思うとまだいいかなと思ってしまう。

 

「まあ、そうだよな。そろそろ爆裂しに行こう」

「とりあえず爆裂させとけばいいと思ってませんか?」

 

この頃の俺は間違いなくそう思ってただろうな。

今日はそもそも劇の後に爆裂散歩の予定だったから、思ってもないけど。

 

「爆破シーンみて、爆裂魔法を見たくなったんだよ。めぐみんの爆裂魔法見るのも好きだし」

「そ、そうですか。では行きましょうか」

 

赤くなった顔を見せまいと、速度を上げて正門の方向へとめぐみんは駆けて行った。

 

 

 

お手ごろな岩を見つけて、爆裂の準備をしているのだが、めぐみんが詠唱を中々始めない。

 

「なあめぐみん。やる気出す為にキスとかしてみるか?」

「い、いりませんよ!昨日みたいな出来にならないように、今集中してるんですよ!それに、普通親友同士でキスしないですよ!」

 

言われてみればそうか。

顔真っ赤にして照れてる所がまたかわいい。

爆裂魔法を放ってる時はカッコイイめぐみんだけど照れながら打ったらかわいいもつくとか、めぐみん最強じゃん。

 

「あのう。カズマ?そんなに見られると恥ずかしいのですが」

「お構いなく」

「構いますよ!カズマは爆裂魔法を見たいんですよね?」

 

間違ってはないけど、完全回答ではない。

爆裂散歩の時、初期の頃でも魔法がどうなってるのか気になって、結構めぐみんのこと見てたんだけどな?

まあ、恋愛感情なんて一切乗せてない、ただの興味心だけど。

 

「おう。めぐみんが爆裂魔法を放つのを見たい。俺はめぐみんの動きに無駄がないかも含めて採点してるから見ないでとか言われたら精度落ちるぞ?」

「・・・分かりました。頑張って慣れます」

「ごめんな」

 

自分ばっかりで色んなことめぐみんに押し付けてるよな。

急に告白されたりとか、高級料理店に連れてこられたりだとか。

もうちょっとめぐみんのタイミングとか考えて動かないと。

 

「謝らないで下さいよ。私が悪いみたいじゃないですか」

「俺が爆裂道の妨げになってないか心配になってきたから」

「そ、そんなことないですよ。カズマの採点は必要ですよ。何故採点できるようになったかは謎ですけど、凄く精確な点数ですから励みになってます」

「そうか。それはよかった」

 

嬉しさのあまり、深く考えずにめぐみんを抱きしめた。

・・・俺は何やってるんだ?

今のめぐみんにこんなことしたらまずい。

それこそ蹴飛ばされてもおかしくは・・・

あれ?

めぐみんがなんか大人しい。

下を見ると力んで、表情が硬くなってるめぐみんが見えた。

 

「も、もういいんですか?」

「無理やりハグとか嬉しくもなんともないからな?嫌なら突き放していいんだぞ?俺も無意識に抱きしめたのは悪いけど」

「無意識であんなことできるんですか?少しでもカズマに喜んで貰おうと思ってですね」

「昼食のこととか気にしてるのか?」

 

こくりと頷き、不思議そうにこちらを見ている。

めぐみんも何だかんだで恋愛経験ゼロだもんな。

しかもまだ俺を意識してない頃合だし。

 

「いいか?俺はめぐみんと一緒にいたいし、ハグとかキスとか、この際だから包み隠さず言うけど将来的には夜の営みとかもしたい」

「そ、そうですか」

 

じゃあ何故止めたんだと言わんばかりに、少し怯えながら凝視している。

 

「でもな。それはめぐみんもしたいとかそれでも構わないって思ってくれてるのが大前提。心の底ではやりたくないとか嫌だとかって気持ちがあるなら断ってくれた方が嬉しい。俺が原因でめぐみんが傷付くのいやだから」

「・・・カズマは優しいですね」

「今更だな。俺は元々優しいぞ?」

「私をパーティーに入れないと必死だったの誰でしたか?」

 

もちろん俺だが、アクアという問題児がいる中に中二病一発屋魔法使いなんて言う、クセが強すぎる子は追い出したくなるだろう。

 

「あれは優しさの問題じゃない。死活問題だからだ」

「私にとっても死活問題でしたよ。あの時は私が行って取り合ってくれるパーティーはもうなかったですから」

「みんな生きるのに精一杯ってことだな」

 

死活問題の度合いで言えばめぐみんの方がやばかっただろう。

俺らはというかアクアが土木関係で才能開花してたからある程度重要な位置にいたけど、めぐみんはバイトとかお客相手にキレてクビになってそう。

 

「・・・今何か失礼なこと考えてますよね?」

「そんなことより早く爆裂魔法を見せてくれよ」

「・・・はあ、いいでしょう。緊張もほぐれました」

 

言って詠唱を始めた。

ここに来てから何分たっただろうか。

まあ、これで援助交際感が拭えた気がする。

自然体でいて欲しい。

 

「いきます!『エクスプロージョン』ッッ!!」

「おお。今日のは迷いもなく、音圧が整ってていいぞ。八十六点だ」

「ホントに納得のいく採点でびっくりですよ。ありがとうございます」

 

何年お前の魔法を見てきたと思ってるんだとか言っても意味ないよな。

何年とか言いつつ期間は二年程で、サボってた期間もあるけど、そこはカウントする方向で。

 

「爆裂の美しさとか、爆風の魅せ方とかが足りなかった」

「そうですね。明日こそは九十点超えてみせます」

「おう。満点の爆裂が見られるの楽しみにしてるぞ」

「はい!」

「ナイス爆裂!」

「ナイス爆裂!」

 

これだよ。これ。

やっぱり俺たちのデートは爆裂散歩なのかもしれない。

今度からは変にレストランとか予約するのやめとこう。

めぐみんの笑顔も取り繕ったものじゃなく、満面の笑み。

こうじゃないとな。

 

「カズマ、おんぶお願いします」

「もちろん」

 

さて、数少ないめぐみんに触れられるチャンス。

ここでめぐみん成分を補充しないと、ハグとかが出来ないからめぐみん成分不足になってしまう。

 

「セクハラしたらアクアかダクネスに言いますからね?」

「親友同士ならセクハラは受け流すものだと思う」

「そんな訳ないでしょう!カズマに優しいと言ったの取り消します」

 

ゆんゆんの胸をモイでやると言って、握り潰そうとしたり、ひっぱたいていたりしたのはセクハラじゃないと言うのだろうか。

・・・いや、あれはただの暴行か。

 

「別に好きだって言われた訳じゃないし、その撤回は全く効かん」

「では、今後デートはしません」

「めぐみんさま。お加減はいかがでしょう?」

 

デート無しだけは避けなければ。

現状、唯一めぐみんと一緒にいられる口実なのだから。

 

「・・・このままでお願いします」

「おう」

 

急に改まったせいか、めぐみんが黙り込んでしまった。

体勢としては今のが一番いいらしい。

昨日よりも緊張しているのか、手に力が入っている。

落ち着く背中と思ってもらいたいけど、難しいか。

「カズマ」

「どうした?」

「カズマは、このままずっと親友のままだったらどうしますか?」

 

唐突にめぐみんがそんなことを言い出した。

これは暗に諦めろと言われてるんじゃあ……

 

「どうって言うと?」

「その、さっきキスとかの話があったじゃないですか」

 

何となく話が見えてきた。

他意は無さそうで、安心した。

 

「それで、その。デートしか出来ないのはどうなのかなあと思いまして」

「爆裂魔法でいい爆裂できない日が続いて好きじゃなくなるか?」

「そんなことないですよ!」

「それと一緒だ。俺としてはめぐみんと一緒にいるだけで楽しいし、一緒にいる時間も好きなんだ」

 

振り返ると顔を真っ赤にしためぐみんが俯いて、帽子を深く被った。

いやはや、攻める側ってこんなにも心地いいんだな。

魔性のめぐみんとか言ってたけど、今ならめぐみんの気持ちが分かる。

これやめられないやつだ。

 

「・・・そ、そうですか」

「だからデートも無しってなるのは結構効くし、多分数日引きこもる」

「そ、そんなにですか?」

「めぐみんにこれからはデート無しって言われるのは、ここで終わりって言われてるのと同じだからな?」

 

単なる親友止まりが確定してしまう。

それだけは避けなければならない。

こっちでもめぐみんが俺の事を好いてくれるとは限らない。

だから最大限できることをして行こう。

 

「じゃあ、私にもし好きな人が出来たらどうしますか?」

 

やっぱりめぐみんって俺の考え読めるんじゃないのか?

こうもピンポイントな質問が来るとは。

 

「その時は親友として応援するけど、振り向かせようとはするかな」

「恋人が出来たらどうしますか?」

「それは、って言うかさっきから何で嫌な質問ばっかりするんだよ。仮の話でも想像するのメンタルやらるし、考えたくない」

 

好きな人が出来たとしたらってのも中々堪えたけど、恋人ができるとかはもう想像したくない。

さっきから意地悪な質問ばかりだな。

 

「ご、ごめんなさい。そんなつもりは、ただ、カズマのことを知りたくてですね」

 

俺のことを知りたいか。

めぐみんが抱いてる俺への興味心は多分、研究対象のそれだろうな。

 

「ほう。所でめぐみんって好きな人いるのか?」

「いませんよ。安心してください、恋愛なんて興味ないですし、仮に告白とかされてもカズマの名前だしますから」

 

俺を口実に断るって、外堀が埋まっていくよな?

俺としては全然構わないけど、めぐみんとしてはそれでいいのだろうか?

めぐみんに告白するやつと言えば、めぐみんとの初デート思い出すな。

偽装デートだったし、ストーカーだと思ってたら単に爆裂魔法気に入ってただけの男の子だったけども。

 

「そっか。でもめぐみんに告白するやつなんているのか?」

「あなたがそれを言いますか!」

 

俺は俺として、他には居ないだろう。

ギルドの連中は間違いなくめぐみんに興味無いし、セシリーくらいじゃなかろうか。

 

「だって、中二病だし、短気だし、爆裂爆裂言ってるし」

「よし、喧嘩を売ってるなら買おうじゃないか!」

「喧嘩売ってないって事実を言ってるだけだから」

「いいでしょう。カズマがその気なら私にだって考えがありますよ!」

「だから喧嘩する気はないって、いいか?俺はお前のそう言うところ含めて好きだから、そこが事実じゃない訳ないだろ?」

 

かつてめぐみんが言ってたのを使わせて貰った。

いざ言う側になると恥ずい。

でも、事実だからな。

好きな気持ちをぶつけられて俺はめぐみんのこと好きになった訳だし、逆にその戦法を使っていくしかない。

 

「・・・それはズルいです」

「何が?」

「はぁ、もういいです」

 

言ってから数分後めぐみんは眠りに落ちた。

今日のデートも終わったことだし、あの人に話聞きに行くか。

多分この状況を一番知ってるはずだから。

 

 

 

めぐみんを宿屋に連れて行き、寝かせた後、俺はギルドである人を待っていた。

 

「カズマ、一緒に飲まないの?」

「いや、まだ用事があるから」

「ふーん。終わったらすぐ来なさいよ?ダクネスと二人じゃ寂しいから」

 

二人と言いつつ、最後は食堂のみんなとワイワイしてるだろうが。

それこそダクネスの方が寂しい状況になりそう。

 

「今日も賑やかだねえ。カズマくん久しぶり」

「久しぶり。アクアが宴会芸やってるからな。後輩のクリスも何かできないのかな」

「あれは先輩だからできるんだよ」

 

やっぱり、アクアは宴会芸の神様なのか。

 

「そうか。アクアを先輩って呼んだのかについて話す為に場所変えようぜ」

「・・・」

「どうかしたか?」

「いや、何でもないよ。あたしおすすめのカフェに行こう」

「俺が行こうとしてたのもそこだったりする」

 

盗賊団の密会場所へ向かうこととなった。

こっちじゃまだ結成されてないけども。

 

 

 

「話が早くて助かる所か、先に動かれてびっくりだよ」

「やっぱり今の俺の状況を知ってるのな」

「あたしの正体知ってるんだよね?」

 

この反応から察するに、このクリスさまもこっちの時間にいるんだろうな。

こうやって動いてくれてるってことは帰れる可能性はあるか。

 

「もちろん。俺のメインヒロインことエリスさま」

「ちょっ、ちょっと待ってください。あなたの好きな人ってめぐみんさんですよね?」

「そうですけど?急にエリス様口調でどうしました?」

「ええっと、ほら、普通に考えてキミのメインヒロインってめぐみんじゃないのかなあって」

 

さては、俺とめぐみんのデート見てたな?

それか、未来で俺がプロポーズしようとしてたのを知ってるとかそこら辺か。

 

「あいつはあいつ。エリスさまはエリスさまなんで」

「言ってる意味が全く分からないよ」

 

めぐみんのことは好きだし、エリスさまはメインヒロイン。

これは変わらない。

 

「そんなことより状況説明して欲しい」

「あたし的にはこっちの方が気になるんだけど、えっと、まず初めに謝っておかないといけないことがあって、キミは元の世界には戻れないよ」

「・・・じゃあ、めぐみんルートまっしぐらにして正解だったのか?」

 

まさかの戻れない宣告。

それにしても何故クリスが謝る必要があるのだろうか。

謝る理由が気になる。

 

「戻れないと言うかそもそもキミ自体は元の世界に存在しているんだけどね」

「ごめん。ちょっと何言ってるか分からない」

「今ここにいるカズマくんは、めぐみんにプロポーズする前日のカズマくんをコピーした者なんだよ」

「・・・はい?」

 

コピーとかなんの事だ?

俺は俺だよな?

 

「実はここはカズマくんが転生しない並行世界なんだよ」

「・・・はあ」

 

もしかしたら駄女神の勧誘が下手すぎて日本での転生を選んだのかもしれない。

多分、これだ。

 

「それで、この世界はもうダメだと未来観測の結果言われていたんだけど」

「言われてたけど?」

「神々のビンゴ大会で見事一番にビンゴになって、何でも好きな願いを叶えられたんだよ」

 

流石は幸運の女神。

何でも願いを叶えられるか。

俺なら紅魔族として、めぐみんの幼馴染とかになりたいな。

 

「それで、あたしは他の世界で魔王を倒せた者をこの世界にって願ったら、単に魔王を倒せる見込みのある人よりも倒した人の方が良いだろうって話になって、魔王を討伐した後のカズマくんの記憶と能力がコピーされて、こっちの世界で日本で生存しているカズマくんの体をコピーして生成されたのが、今のキミだよ」

「・・・え?俺こっちでは死んでないの?」

 

俺ってばそんなにキーパーソンだった訳か。

てか、俺が居ないと滅びる世界とか、俺完全に主人公じゃん。

 

「ええ、今も日本で暮らしていますよ」

「引きこもってゲーム三昧か」

 

羨ましいな。

結局新作では遊べてないし、そこは唯一の心残りだ。

でもまあ、死んでなかったら彼女が出来たりしてないからな。

てかまたエリス口調になってる。

 

「いえ、彼女とデート三昧です」

「・・・は?」

 

ちょっと待て、彼女?

まさかあいつが、不良と付き合ってない世界線か?

 

「周りからバカップルと呼ばれても、ところ構わずキスしてるような」

「・・・相手は?」

 

いくらなんでもそこまではないだろうと主張したいが、めぐみんとしてたし、反論できない・・・

 

「めぐみさんです」

「・・・誰?」

 

恵?

学年にいたかもしれないけど、顔は知らない。

 

「めぐみんさんですよ。名前が日本人らしくなっただけで」

「どういうことだ?」

「実はここはめぐみんさんの希望で創られたものなんです」

 

ますます理解が及ばなくなってきた。

え?

あいつが世界の滅びを望んだってのか?

 

「日本でカズマさんと共に暮らしたいと言う願いを叶えるために創られた世界。本来それだけで良かったのですが、先輩がわざわざ大世界として創ってしまって今私が苦労してます」

 

まあ、そりゃ、そうだよな。

めぐみんがそんなこと願うわけないよな。

うん。

 

「大世界って言うと天界とか含めて全部創造したってことですか?」

「はい」

「・・・でも、それだとこの世界にめぐみんは居ないんじゃないか?」

「いえ、向こうのめぐみんさんは転生者。こちらは本来の時間軸で存在してますから」

「なるほど」

 

わからん。

これはあれだ。

深く考えたらキリがないやつだ。

 

「因みにダクネス達は逆に向こうの世界にコピーされてたりします」

「・・・おい、まさかその為だけにこっちを創ったのかあいつは」

「まあ、そうなりますね」

「なんてはた迷惑なことしてんだ」

 

無駄に能力のあるバカ程怖いものはない。

 

「でもまあ、こうしてカズマさんが来てくれましたからね。何とかなりますよ」

「それは楽観視し過ぎじゃないですか?」

「滅ぶしか無かった世界に救いの希望が持てた。それだけで十分ですよ」

 

改めて、滅ぶとか言われるとゾッとする。

魔王軍の進行を止められなかったってことだよな。

いや、そもそもアクアがいないから、デストロイヤーが討伐されてないのか。

 

「カズマさんがいなければ、先輩はずっと日本担当のままです。めぐみんさんとダクネスは戦死していましたから」

「そ、それは未来観測ってやつか?」

 

戦死。

何だかんだで、知り合いの誰かが死ぬってことを経験をしてこなかった。

死んでもアクアが蘇生してたし、戦死なんて言葉聞く機会がなかった。

 

「いえ、他の世界で起こった記録です」

「・・・他に最悪な世界線はあるのか?」

「パラレルワールドと言う概念をご存知ですよね?」

「・・・ああ、分かった」

 

そりゃあそうだよな。

無数に存在してるんだろうな。

中には俺がアクアと恋仲になんて世界があったり、エリスとなんてのもあるやもしれない。

・・・前者は流石にないと思いたいが、あるんだろうな。

 

「俺が魔王を倒したらどうなるんですか?」

「願い事を一つではなく、二つ聞く事になってます」

「だったら、一つはこっちの世界に戻ること、二つ目は歳で死んだらめぐみんと幼馴染で産まれる世界に転生でお願いします」

「幼馴染ですか?」

 

現在の状況を危惧してるらしい。

そこは大丈夫だ。

俺は日本に戻るつもりはない。

 

「ああ、紅魔族として、俺は冒険者になるようにすればその世界も安泰でしょう?」

「ふふっ、そうですね。分かりました。コホン。あたしから以上だよ」

「俺からはまだある。こっちでも義賊の活動してるのか?」

「まあね。手伝ってくれる?」

 

知ってて言ってるな。

こっちだと、前よりも招集がかかりそうだ。

 

「時と場合による。逆に俺とめぐみんの関係で何かあったら助けてくれよ?」

「わかったよ。義賊の話はまた今度で、今日はお開きにしない?もう外真っ暗だよ?」

 

という訳でお開きとなった。

店を出て、ギルドへ向かうために路地裏に入るとそこにめぐみんが居た。

そう。

眼を紅く輝かせためぐみんが。

 

「クリスと楽しそうに話してましたね?」

「そうだけど、何をそんなに興奮してんだ?」

「何をって!私とデートしてそのすぐ後にクリスともデートっておかしいじゃないですか!」

 

デートと勘違いしたのか。

お茶しただけで浮気だって言われるとはこっちのめぐみんも随分と嫉妬深いみたいだな。

 

「クリスとめぐみんの話してただけだぞ?」

「・・・え?」

「周りに秘密にするって話だけど、流石に誰にも言ってないと困るだろうと思ってさ。フォロー入れて貰えるように相談してたんだ。もしかして妬いてくれてたのか?」

「ち、違わい!ただ、節操のなさに苛立っただけです!」

 

それを嫉妬と言うんだが、まあいいや。

 

「そういや何でここに居たんだ?」

「目覚めてギルドへ向かって夕飯を食べてたらカズマがまだ戻ってないとダクネスから聞いいたので、心配になって探してたんですよ」

「それで、俺がクリスと話してるの見つけたと」

「はい。勘違いで怒ってすみませんでした」

 

めぐみんが謝罪してくるけど、俺としては嬉しさの方が勝っている。

 

「気にしてないって、それよりも明日のデート何したい?」

「デートですか?えっと、明日はクエストですよね?」

 

デートのことしか考えてなかった。

そうだよな。

この頃はクエスト行かない日の方が少なかった。

 

「忘れてた。じゃあ今度のデートでしたいこととかあるか?」

「そもそもデートで何をするのか知らないです」

 

俺ら二人とも恋愛経験ゼロなのも忘れてた。

 

「今度は適当に商店街で食べ歩きってのはどうだ?」

「それにしましょう。楽しそうです」

 

よし、デートの約束もできたし、明日のクエストを乗り切って楽しもう。

めぐみんを振り向かせるためにも!




来週か明日に今日分の投稿を予定してます。更新するのは●●を!です。
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