ある土曜日の公園、人々が休暇を満喫している中で一つだけ、不穏な空気を醸し出している空間があった。
「な、なにか用かよ?」
ガラの悪そうな少年の目に映るのは恩田始。
ガラの悪そうなのではではなく本当にガラが悪いと評判の不良少年。
「俺が何をしたってんだ、ガンつけられるいわれはないぞ……」
始の腕をゆっくりと上がる。
殴られると勘違いした思わず顔を伏せるが、腕は少年に触れることなく彼の横を指さした。
指の先にあるのはゴミ箱、少年はちょうど今飲み干した缶ジュースを投げ捨てた所であった。
「そこは燃えるゴミの箱、空き缶のは向こうだぜ」
「は……えっ?」
「缶をよこせよ、面倒くさいっていうなら俺が代わりに捨ててきてやる」
「え、あっ、はい……?」
分別も楽じゃねえな、と独り言を漏らしながら立ち去っていく始に少年は違和感しか感じなかった。
「あいつ、真面目にごみの仕分けするような奴だったっけ?」
「ん? にいちゃん知らないのかい」
たまたま通りすがった年寄りが少年の疑問に答える。
「最近の竜駆は喧嘩をやめて町の奉仕活動に従事しとるんじゃよ。
何があったかはよく分からんが、おかげで町が少し綺麗になった気がするのう。良いことじゃ」
老人の言う通り公園をよく見てみたらがたいの良い不良達がゴミ掃除や花の水やりなどに一生懸命励んでいる。ユニフォームが変わっていたから気付かなかった。
「はいよ、もう手放すんじゃないぞ」
「わぁい、風船取ってくれてありがとうおにいさん!」
「おー、今日も頑張ってるなぁ! ほら、差し入れだ」
「ありがとうございます、お礼に今度店の手伝いに行くでヤンスよ」
「どうしよう、ポチが急に倒れちゃった」
「こりゃ大変だな、どれ、獣医まで連れて行ってあげるよ。確か場所は…」
「不思議なもんだよな~、ついこないだまでは竜駆の連中にさっさと町から出ていけと思っていたのに、今ではずっとこの町にいて欲しいと思っている」
「知ってた? 竜駆を更生させたのはエレンスゲのリリィらしいわよ。世界を守るだけじゃなくて人の心も救うリリィって素敵よね~」
これまでの蛮行が嘘だったみたいに善行に励む竜駆を見て少年はさっきの始を思い出す。
今度彼にあったら今日の事のお礼を言おうと少年は思い、足元に落ちていた空き缶を向こうまで運びに行った。
「今日はこれくらいにして解散しましょう。皆さんお疲れ様でした」
『『お疲れ様でした~!』』
夕方、竜駆は例の基地に、ヘルヴォルは学園の寮に帰る途中、ゴミ拾いのためにもう少し残ろうかと考えていた始の肩を恋花が叩く。
「始~、今朝の約束忘れるんじゃないわよ~」
「ああ、明日は付き合うって約束だったよな」
その時、周囲がエラーを起こしたパソコンみたいに凍り付く。
始の口から「付き合う」というワードが出た瞬間、思春期真っ盛りの少年少女達が沸き上がる。
「えええええ~!?兄貴と姉御ってそういう関係だったでヤンスか~!?」
「兄貴……嘘ですよね……」
「姉御のベストパートナーは瑶さんなんですよ! 兄貴は勝手に割り込まんでください!」
「お前ら、何を勘違いしてんだよ……?
「校則に違反してるような……そうでもなかったような……?」
「なるほど、学園を変えるのならば校則も変えていかねばならない、そういう事ですね恋花様!」
「いや違うから! あいつが紛らわしい言い方しただけだから!」
「恋花、それだと余計に誤解を招くよ」
「れんかとはじめは何を突き合うの? チャーム?」
「なんであんただけ明後日の方向に勘違いしてんのよ!?」
いよいよ収拾がつかなくなってきた熱狂を冷ますべく始と恋花は正直に話す。
明日は恋花のショッピングに付き合うという約束をしていたのだ。
「ああ、そうすか……」
「なんか、勝手に盛り上がっちゃってすんません」
「いやでも兄貴の言い方にも問題あったし……」
「てか誰が悪いかって言えば間違いなく兄貴だよな」
「もうちょっと誤解を避けれる言い方あったでしょ兄貴」
「こいつら~、日に日に遠慮がなくなってきやがって……」
「皆さんとの距離が狭まっている証拠ですよ」
「そうか? そういうもんか? ま、そういうことにしてやるか」
リリィと会話するどころか約束まで交わすなど一葉と出会う前の始だったら絶対にありえないことだっただろう。
一葉と共にウルトラマンエースになって一か月弱、粗暴だった始の心は少しずつ丸くなってきていた。
◆◆◆
翌日、日曜日のショッピングモール、待ち合わせの場所に立っている始の背中に重みがかかる。
「はじめー」
「うおっ!? 藍、お前も来てたのか」
瑶達の説明によると、今日は休みだが一葉は教導官への報告があり、千香瑠も別の用事があるようなので自分達が藍の面倒を見なければならないとのこと。
「藍はあんたに懐いてるようだし、お守は任せたわよ保父さん」
「保父さんって、歳変わんねえだろ。というか俺を呼んだ理由ってそういうことだったんだな。
てっきり荷物運びかと」
「あんたの脳内であたしはどんな鬼畜なのよ……」
とはいえ恋花も藍を任せるためだけに始を呼んだわけではなく。これからどの服を買うか始の意見を聞きたいという理由もあった。
「ファッションってのは自己満足じゃなくて衆目を浴びてこそなのよ。
よりファッション道を極めるためには自分とは違う異性の意見も取り入れなきゃね。
新たな発見もあるかもしれないし」
「そ、そうか。まあ、服に関しては素人だからあんま期待すんなよ」
というわけでしゅっぱーつ、威勢よく洋服屋に足を踏み入れようとする恋花だったが瑶に呼び止められる。
「恋花、始、藍がきぐるみを追いかけ始めてる」
「わーい! おっきいぬいぐるみだー! らんこれ欲しい~!
あれ? 何だろうこのぴこぴこ、らんもやりた~い!
あっちにたい焼きの匂いがする……」
「こ、こいつ……動きが読めねえ……!」
「とりあえず藍が行きそうな場所に先回りしておこう」
「あはは、これ今日1日藍に振り回されるやつだ……」
その後、店内に設置されたエアバルーン遊具に入ろうとして店員に止めらていたところを無事確保した。
「あははは! 楽しいねショッピングモールって、遊園地みたい」
藍を見つけるのにとても疲れたが、彼女の笑顔を見たら不思議と嫌な気分にならなかった。
自分と同じ境遇の孤児を集めてリーダーしてるくらいには始は面倒見が良い。そういう部分もあってからヘルヴォルの中では割と早い段階で藍と打ち解けていた。
そろそろお昼だし昼食にしよう、恋花がリサーチしていたラーメン屋へ案内しようとすると見知らぬ女性に声を掛けられる。
「もし、そこのお若いお方、よろしければ我らの教団の話を聞いてくれますか」
シールで張り付けたような笑顔を向ける胡散臭さマックスの女性に恋花は面倒くさいのに絡まれたなとあしらおうとする。
「悪いけどあたしら神様なんて信じ――」
「いえいえご心配なく。我々はそんな不確かな存在にすがったりはいたしません。
我々が崇めているのは現実に降臨なされた本物の神、ウルトラマンにございます!」
「えっ……?」
女性の恰好に目を通してみると、白を基調とした服に所々赤い線が引かれてある。
これは間違いなくウルトラマンをイメージしたものだった。
「崇めましょう! ウルトラマンこそ脅威から我らを救う救世主。
巨人を信じなさい、さすれば永遠の安寧が約束されるでしょう」
「うわぁ……」
街中でも派手に戦っていたから市民もウルトラマンの事を認識し始めているのは分かっていたが、予想の斜め上過ぎる影響に恋花も瑶も開いた口が塞がらない。
ウルトラマン教
怪獣を上回る力を有しながらそれを人類に向けてこない巨人のことを正義を司る神だと信じてやまない人々が少しずつだが増えてきていた。
「ウルトラマンこそ我らを導くために空より舞い降りた絶対神なのです!」
「ウルトラマンは神様じゃないよ」
「!?」
ドン引きされてるとも気付かず持論を展開していく女性の口を塞いだのは藍の純粋な一言。
「だってウルトラマンははじ……むにゅ~!?」
「ごめんねぇ~、あたし達たい焼きは頭から食べる教の信者だから。
じゃそういうことでー!」
危うくウルトラマンの正体を漏らすところだった藍の頬を両手で挟みながら恋花達はそそくさと女性から遠ざかっていった。
「追ってこないみたいだな、つーかウルトラマンが神様ってなんだよ?
そんなに大それたもんには思えねえけどな」
「しかたないよ、いつヒュージに襲われるか分からない時代だもの
だから心の拠り所が欲しんだと思う」
実際にウルトラマンになったからこそ巨人が女性が言う万能の存在ではないことを知っている始。
自分達と違って戦う術を持たない人々の不安や恐怖に理解を示す瑶。
藍はというと少し考え込んだあと、始の袖を引っ張る。
「はじめは神様じゃないよね?」
「急に何言い出すんだよ?」
「あのおばちゃん言ってたよ、神様はお空にいるって。
らんは飛べないから、はじめがお空に行ったら会えなくっちゃう。
はじめとかずはに会えなくなったらとても寂しい」
不安を感じて俯く頭に大きな手がぽんと乗っかる。
「なんだそんなことを気にしてたのか。
安心しろ、俺も一葉も人間だ、お前が心配するようなことなんて起きねえよ」
そういってわしゃわしゃと撫でる始を見上げて、藍はいつもの笑顔を取り戻す。
「何というか、始って藍にだけ妙に優しいよね」
「前まであんなにリリィを嫌っていたのにねぇ、もしかしてあんたってロリコン?」
「ちがわい!」
このままロリコン説が定着したら竜駆の『藍ちゃんに甘やかされたい派』の連中と同類扱いされてしまう。
風評被害を根絶するためにも、この2・3週間で起きた心境の変化について語り出す。
「ただちょっと気付いただけだ。エレンスゲが俺が昔みたあいつみたいな奴らだけじゃないってことに、ヘルヴォル以外にもまともな考えを持ったレギオンだっているんだろ?」
ついこないだ、ウルトラマンはヘルヴォルとは別のレギオンと共闘する機会があった。
そのレギオンの名はバシャンドレ、序列3位が率いる部隊で昨年まで恋花と瑶が所属していた。
エレンスゲの中でも良識派と呼ばれヘルヴォルとも良い関係性を構築している。
ウルトラマンは戦闘力だけじゃなく五感も普通の人間を凌駕する。
遥か遠くの物体を細かく見ることができる、、建物の崩落や人々の悲鳴が入り乱れる乱戦の最中特定の人物の声だけを聞き分けるといったことも可能である。
その知覚能力で気付いたのだ、必死に人々を守ろうとするバシャンドレの姿を、ヘルヴォルと共にエースを援護するリリィの勇姿を。
ヘルヴォルだけがエレンスゲの異端だと思っていた始にとって、バシャンドレの存在は大きな影響を与えた。
エレンスゲも決して記憶に残るあのリリィのような人間だけじゃないと信じることができた。
僅かな認識の変化が始のリリィに対する気持ちを軟化させたのであった。
「たった一人の嫌な奴のために他の善人まで恨むのはなんか筋が違うだろ。
だから思うことにしたんだ、”あのリリィだけ特別クズだった”ってことにさ」
「いやそれはそれでどうなのよ……」
さの吹っ切れたような爽やかな雰囲気を醸し出しているが実のところあんまり変わってないのでは、と恋花な微妙な気持ちになった。
何はともあれ、始のリリィに対する恨みが薄らいでいっているのは事実であった。
◆◆◆
「教導官殿、こちらが先日の戦闘の報告書になります」
「うむ、ご苦労。ところでバシャンドレから君の事で奇妙な報告があったのだが」
ゴクリと唾をのむ。それはウルトラマンとして戦うにあたって一葉が恐れていたこと。
「戦闘中、突如君の姿が消えたとのことだが、一体どこに行っていたのだ?」
「そ、それは……」
ウルトラマンに変身してる時は当然リリィとして戦うことができない。
ヘルヴォルしか現場にいない時は皆で口裏を合わせることができたのだが、他のレギオンとの共同任務だった前回は都合よくいかなかった。
仲のいいレギオンとはいえ自分がウルトラマンの片割れであるという事実を明かすわけにはいかない。突然消えたので向こうはさぞびっくりしたことだろう。
「まさか、逃げたわけではないだろうな?」
教導官の瞳が鋭く光る。
最近は一葉を認め始めた彼女。しかしまだ思想はエレンスゲに寄っていて一葉の言葉に耳を傾けるのも彼女が結果を出し続ける有能なリリィであるからこそだ。
その信頼が崩れれば二度と一葉の話を聞いてくれなくなるだろう。そうなれば理想の実現が大きく遠ざかる。
悩んだ末に一葉は苦し紛れのごまかしをする。
「……気を失っていました」
「気を失っただと? 戦闘後のメディカルチェックでは外傷なしと判断されたがどういうことだ」
「て、敵の怪獣があまりにも臭くて戦うどころではありませんでした!」
「………は?」
「まるで洗ってないザリガニの水槽に腐った玉ねぎと賞味期限切れの納豆を流し込んだようなこの世のものとは思えないほどの臭さで思わず気を失ってしまいました!」
「そ、そんなに強烈だったのか……?」
「はい! 例えるなら……」
「いや、もういい、聞くだけで鼻が曲がりそうだ。怪獣の異様な体臭に関する報告はどちらの報告書にも一致してるようだし災難にあったとしてその件は不問にしよう……」
何とかごまかせたようでほっと一息する一葉。
敵の特性にここまで感謝したのはこれが始めてだ。
「しかし臭気を帯びる怪獣とは、やはり怪獣は我々の想像をはるかに超えた存在だな。
エレンスゲ周辺に現れた怪獣は全てリリィではなくウルトラマンの手によって撃破されている。この現状、由々しき事態だな」
「………仰る通りです」
教導官の言葉に同意する一葉の拳は強く握りしめられている。
本当はウルトラマンの力を借りずとも戦う気でいた。
可能であればリリィとして怪獣から人々を守りたかった。
しかし怪獣は手強くリリィの力だけでは倒しきれない。
御台場女学校や百合ヶ丘女学院は始が目覚めぬ3日間の間でも戦果を挙げていたというのに……
エースの出現率は自分の力不足への直結だと責任感の強い一葉は重く受け止めた。
「武力を持たなければ、ウルトラマンでさえも倒せるほどの威力を持った兵器が我がガーデンには必要だ」
「それはどうでしょうか……怪獣の討伐の方が優先されるべきではありませんか?」
「
リリィとヒュージとの戦いが始まって半世紀、時々人々の間で持ち上げられる思想がある。
リリィ脅威論
ヒュージと同じマギを扱うリリィは”ヒュージ化した人間”でありやがて他のヒュージと同様人間の敵に回るという説が世界に蔓延していた時期があった。
今でこそ普通に暮らす一般人はリリィの事を恐れたりしないが、世界の行く末を担う者達の中には脅威論を信じガーデンの自治権を快く思わないものも少なくない。
「怪獣をいともたやすく葬り去る力を向けられた場合を想定するのがそんなにおかしいことだと思うのか?」
脅威に対抗しうる存在もまた脅威であると恐れる思考がこの世界にはあった。
「いえ、脅威に備えるのは間違っていないと思います。
ただ私が思うのは、仮にウルトラマンを超える力を手に入れたとして、その後私達がそれを正しいことに使えるのかということです。
力の使い方を間違えたら、我々は怪獣と何ら変わりありません」
「……確かに君の意見は一理ある。
だがそれはいちリリィが考えてもしようがないことだ。
大人は子供が思っているよりも世界の事を考えている、単純な二元論だけで世界を動かせないことを知っている。
君達は今まで通り、人類のために為すべきことを為せばいい」
「……そうですね、少し分を弁えぬ発言をしてしまいました。
今のお言葉を顧みて、私はこれからもリリィの『為すべき事』に終始いたします」
それはリリィとして人々の命を守ることを何よりも優先させる、大人の都合には決して振り回されたりしないという教導官へのささやか反抗声明であった。
「ああ、それでいい。
あとこれは可能であればの話だが、次にウルトラマンが現れた時は奴に攻撃してみてくれないか。リリィの力がどこまで通用するか試してみたい」
「それは『為すべき事』には入りません」
教導官の要求を毅然とした態度で跳ね除け、彼女の部屋を後にした。
ドアが開くと誰かが待っていた。
また序列2位かと身構える一葉であったが相手が千香瑠であることに気付き安堵する。
「お疲れ様一葉ちゃん」
「千香瑠様? 用事があると言ってましたが終わったのですか?」
「いいえこれからよ、そのためにあなたを待っていたの」
千香瑠の言葉の意味を推し量れず一葉は小首を傾げる。
「良かったらついてきてくれないかしら、会わせたい人がいるの」
千香瑠に言われるがまま彼女の案内についていく一葉。
話によると一葉を呼んでいるのはとある3年生のリリィ。
千香瑠とは趣味の水泳を通して知り合ったそうで、過去にヘルヴォルに助けてもらったお礼が言いたいとのことらしい。
相手が誰か一葉には全く見当がつかなかった。
過去に助けたリリィが多すぎてどこの誰なのか見当がつかない、お礼を言いたいというあたり真面目な雰囲気を感じさせるがそれなら千香瑠を通さずとも直接行けばよいのに、これから会うリリィの人物像が全く浮かんでこない。
「ここよ」
目的の人物が待つ場所についた千香瑠が戸を開ける。
そこは講義に使う教室の一つで件の人物と思われる少女の姿も見られた。
彼女は窓際の隅っこにぽつんと佇んでいた。自分が人に見られるのを嫌うような、自分自身を恥じているような雰囲気さえ感じられる立ち様。
千香瑠の声に気付くとこちらへ歩み寄っていく。その歩幅も縮こまるようにおっかなびっくりと歩きとにかく自分のことを矮小な存在であると知らしめたいような自信の無さがにじみ出た歩き方であった。
相手の顔をはっきりと見える所まで行くと一葉は目を見開く。その人物は最近あったことのあるリリィだった。
「あなたは確かクエレブレの……」
「はい……クエレブレに所属する
こないだはお見苦しいところをお見せしました……」
一葉に会おうとした相手はライバルレギオンの一人、バロッサ星人から一葉達が守ったリリィであった。
「こうして直接顔を合わせるのは初めてですね。
私は相澤一葉、ヘルヴォルのリーダーを務めております。
アリエ様、この度は長い時間待たせてしまったことをお詫び申し上げます」
リリィの風習にならい上級生であるアリエに礼節を持って接する一葉。
しかし当の本人は気を良くするどころか俯きがちな顔をますます曇らせる。
「そんなにかしこまらなくても、いや、かしこまらないでください……
所詮私は101位、序列1位のあなたの足元にも及ばない……様なんてつけず呼び捨てでいいんですよ……」
「そんなにご自分を卑下なさらないで、上級生は先にヒュージと戦ってきた偉大な先達。
数字など関係ありません。だから何と言われようともアリエ様と呼ばせていただきます」
「なんと強引な……でもそういう気迫があるから学園とも真っ向から向き合えるのでしょうけど……」
一葉の押しの強さとアリエの気の弱さも相まって、呼び方はアリエ様で固定された。
「先日は危ないところを救っていただいてありがとうございました。
そしてごめんなさい、本当なら助けられた直後にでも言うべきだったのにこんなにまで時間がかかってしまって」
「いえ、アリエ様の事情も分かります。やはりクエレブレが関係していることですよね?」
一葉の問いに俯くように頷くアリエ。
一葉に異常なまで対抗意識を向ける序列2位のことだから部下が彼女に接することを許さないだろう。
だから回りくどい会い方をした、今日を選んだのも序列2位が私用で校舎を離れているかららしい。
ただ個人的に感謝をするだけでここまで時間と手間をかけなければならないほど束縛されたクエレブレの徹底的な支配体制に一葉は同情を禁じえなかった。
「でもクエレブレを責めないでください。彼女は情熱を持って努力をできる方なんです。ただそれが間違った方向に向いているだけ」
「確かに、その評価は的を射ていますね」
「この学園にはそういう傾向にある人が多いように思われます……ですが目的も持たず何の努力もしていない私に比べれば遥かに素晴らしい方達です……」
「う~ん、どうして他者を持ち上げる度にご自分を卑下なさるのですか?
アリエ様だって誰よりも輝いている所がおありなはずです」
「……そんなものは、ありません……私は浅ましくて愚かかで低俗で卑しい最低のクズリリィです……人より劣っていても人より優れている部分などあるはずがありません……」
彼女の陰気な雰囲気が重しがのしかかったように場の空気を重くする。
一葉はすごく困った。ここまで自分を嫌う人間には初めて出会った。
思わず千香瑠に顔を向けると彼女も微妙な顔で苦笑いしていた。初対面でさえこれなのだから打ち解け合うまで大分苦労したに違いない。
それと同時に千香瑠が合わせたかった理由が少し分かった。
千香瑠もアリエほどではないが自分に自信を持っていなかった。
それを一葉のおかげで克服できた彼女にとってアリエは昔の自分を見ているようでいたたまれない気持ちでいっぱいなのだろう。
どうか彼女の力になってあげて欲しい。
そんな思いやりの言葉が、千香瑠の口からではなく目から感じた。
お安いご用です、と目で答える一葉。
学園を変えるということはそこにいる生徒達一人一人とも向き合うこと。
千香瑠の頼み事も理想の延長線上にあるもの。
「アリエ様、今から訓練場に行きませんか?」
「えっ……いいですけど……何をするんですか……?」
「そんなの決まってるじゃありませんか
これからレギオンに迎え入れる方の腕前を確認しておきたいからです!」
「え……ええええええええええ!?」
「一葉ちゃん!?」
アリエは心臓が止まりそうなくらい驚いた。
まさか自分のような弱虫を引き入れたいという一葉の気持ちが分からなくて。
千香瑠もすっ転びそうなくらい驚いた。
性格上大胆な事に出るとは思っていたがさすがにこれは予想外。
「本来レギオンは9人で形成されるもの。東京はある事情から5人でもレギオンを組めますが5人より超えてはいけないという決まりはありません」
「あ……あの……」
「ですが5人一組というフォーマットがある以上アリエ様は有事の際の控え『スーパーサブ』というポジションになってもらいます。しかしそれは見方を変えると大事な場面で活躍してもらう切り札ともいえる重要な立ち位置です」
「その……」
「まずはアリエ様の得意なことを把握しそれを最大限に生かせる状況を想定します。そのための訓練場です。とりあえず何のレアスキルを持っているか歩きながらでも……」
「ちょっと待ってください!」
上位のリリィには下位のリリィを部下として任命する権利があるが、部下にもまた除隊を申請する権利がある。
クエレブレから抜けたアリエを引き入れるという形ならば、違うレギオンへの移籍は可能である。
しかしアリエは解せなかった。自分なんかを入れて一葉に何の得があるのかとアリエには不可解で仕方がない。
「もしかしてからかってますか? そうでもないと私のような序列3桁をスカウトする理由なんてないですよね……」
「いえ、ちゃんと理由は二つあります。
アリエ様は仰っていましたよね、この学園には情熱や努力の方向を間違えている方が多いと。あなたも学園のやり方には思うところがあるのではありませんか?」
一つは思想的理由。
もう一つは、戦術論的な理由。
「アリエ様は3年生ですよね。
ということはあなたはデュエル戦術の教育を受けているはず。
戦術に関する知識を当事者から学びたいのです」
デュエル戦術とはヒュージと接近し漂うマギを吸い上げながら戦う超近接戦術。
この戦術を極めたリリィは一対多を苦とせず、ラージ級までなら単独で討伐できるという規格外の戦闘力を持っていたといわれる。
今はノインヴェルト戦術の台頭で廃れてしまったが今の3年生はまだデュエルが盛んだった最後の世代だ。
怪獣のような『自分よりも遥かに大きい存在』との立ち回り方なら1・2年生よりも3年生の方に分があるはず。
怪獣との戦い方を模索する一葉にとって学校では習わないデュエル戦術について学ぶ機会は何としても見逃せなかった。
「あ、あまり期待しないでください……
実をいうと私、リリィとは名ばかりでスキラー数値が高いからリリィをやらされているだけのアーセナル*1なのです……」
「なるほど、つまりあなたは戦うアーセナル*2でもあるのですね。
ご安心ください、戦うアーセナルの有用性は各地の強豪ガーデンにて立証されています。
まさかこの学園にもいたなんて、理由がもう一つ増えましたよ!」
「はうぅぅ……どうしても私を引き抜くつもりなんですね……」
この勧誘を通して一葉の求めているのはアリエに自信を持ってもらうこと。
初対面でもこんなに多くの魅力を見つけられる、あなたは決して弱い人間じゃないと、アリエ自身に気付いてほしかった。
だがその気持ちは、うまく伝わらないようで。
「私なんかのためにここまで真摯になってくれるのは嬉しい……でもだめなんです。
私はあなたのような立派なリリィと共に戦えない、戦う資格がない……
私は……私は……うぅ……」
「アリエ様……」
どうして涙を流してまで自分のことを否定するのか、問おうとするも突然鳴り響く警報によって声はかき消される。
『ヒュージ出現、ヒュージ出現、場所は――』
場所を聞いて一葉と千香瑠は青ざめる。ヒュージが現れたのは繁華街から近い場所、恋花達がショッピングを楽しんでいる所とそう遠くない、今彼女達は丸腰だ。
『クエレブレ出撃せよ』
「と、とりあえず私は現場に急行しますので……」
「いえ、私達もついてきていいでしょうか」
「近くに仲間がいるんです。彼女達のことを放っておくわけにはいきません」
「し、しかしクエレブレが許すかどうか……あの人は一葉さんとの共闘を嫌がるでしょうし……」
悩むアリエの端末に序列2位から連絡が来る。
『私は少し遅れてくるのでお前は先に行って足止めしろ』という趣旨の内容だった。
「クエレブレが到着するまでの間だけでもいいですから私達を同行させてください。
せめて避難誘導だけでも!」
「わ、分かりました……私じゃ足を引っ張ってしまうでしょうけど、よろしくお願いします……」
なりゆきによってヘルヴォルの一葉と千香瑠、クエレブレの霧崎アリエという混成チームが結成される。
アリエへの疑問を残したまま、防衛軍の車両に乗ってリリィ達は戦場へと向かった。
◆◆◆
ヒュージ出現の警報がショッピングモールでも鳴り響き、中の買い物客達は恐怖でパニックに陥る。
「落ち着いてください! 焦らず、防衛軍の人達の指示に従って避難所まで向かってください!」
「初動が肝心です! ヒュージに遭遇することなく無事に逃げられるかはあなた達の平静さにかかっています!」
「非常口はこっちだよ~、押さないでゆっくり歩こうね~」
流石はリリィと言った所か。チャームがなくとも状況を把握し、慌てふためく市民達を静めて見せた。
「私達もチャームを取りにガーデンに戻ろう。行くよ恋花! 藍!」
「よっしゃぁっ! ヒュージ共をぶちのめしに行くぜ!」
「ちょっと! 何であんたも行く気満々なのよ!? あんたも避難するのよ民間人でしょ」
「な、なに言ってだよ。俺だって戦える」
「「…………」」
ウルトラマンエースにさえ変身できればヒュージだって敵じゃないと豪語する始。
それを見る二人の顔はとても複雑な表情だ。
「始、あなたが眠っている3日の間に話し合って決めたことがあるの。
ウルトラマンの力をヒュージとの戦いには使わないってことを」
「なんだって? どういうことだよ!?」
特に深く考えず自分の力を正しいと思う事に振るってきた始にとって、あえて力の一部を使わないという決断はそう簡単に受け止められるものではなかった。
「確かにウルトラマンならどんなヒュージにも負けないかもしれない……
でもそれじゃ駄目なんだよ、ヒュージはあくまでこの星の脅威、違う星の人の力をあてにするのは何か違うと思う」
「小難しいこと言ってんじゃねえよ! ウルトラマンの光線なら一撃で倒せる、お前達だって戦いが楽になっていいことだ――」
「さっきのウルトラマン教の顔見たでしょ!
大きな力に身を任せて考えることを止めた人間の顔、あんたああいうのを増やしたいわけ!?」
「うっ、それは……」
市井の人がウルトラマンを頼るのはまだ分かる。力を持たぬ彼らには守ってくれる存在が必要不可欠だから。
だがもしリリィまでがウルトラマンに頼ってしまったら?
ヒュージを薙ぎ倒す巨人の姿を見て『私達必要ないじゃん』と言ってリリィ達がチャームを捨ててしまったらどうなる?
全ての怪獣を倒してウルトラマンが去った時、彼女達は再びチャームを拾うだろうか?
ウルトラマンの再来を願いながら戦うことを止めてしまった世界に明日はあるのだろうか?
過ぎた力というものはそこにあるだけで人々を狂わせてしまう。
マギという人一人が扱うには過ぎた力を身に宿して戦うリリィの視点において、ウルトラマンがヒュージの戦いにまで出張ってくることに危惧を感じるのは何らおかしくないことであった。
「あたし達で対処できることならあたし達だけで何とかすべき。ウルトラマンだってそのことを望んでいるはずよ」
「でも……俺は……!」
お前達の力になりたいんだ、自分に素直な気持ちを述べようとした始の肩を背伸びした藍がポンと叩く。
普段から眠たげな彼女らしからぬはっきりとした意思を感じる表情と声で語り掛けてきた。
「大丈夫だよはじめ! らん達つよいもん、ヒュージになんか絶対に負けないから! 皆の事も、はじめの事もらん達が守るよ!」
藍の強い意思に押されて「しょうがねえな」と折れる始。
「怪獣が来たら絶対呼べよ」と念押ししながら市民達と同じ方向に向かう始を確認し、少女達はガーデンへ向かう。
◆◆◆
ケイブの発生を抑制するエリアディフェンスで守られているとはいえ、東京が完全な安全地帯というわけではない。
物理的なバリアでない妨害電波では空や地中を通して移動するヒュージまでは防げない。
そして今回現れたヒュージはその性質を分かった上で厄介な特性を持っていた。
一言でいえば空母型。
空を飛ぶラージ級の腹部に大量のスモール級やミドル級を搭載することでケイブに匹敵する物量差で都市を蹂躙しようとしていた。
「あのラージ級、エリアディフェンスの弱点を的確についてきている。ヒュージも日々学習しているということかしら……」
「ならば奴らに教えてやりましょう。
どんな小細工を使っても結果は同じだと、私達は決して負けないと!」
千香瑠に後方の援護射撃を任せ、一葉とアリエが前衛でスモール級を薙ぎ倒し、空母型まで辿り着く。
これが一葉が考案した作戦である。
作戦開始と同時に一葉はレジスタを発動。
自分と隣にいるアリエの攻撃力を上げつつ、俯瞰視野により見つけた死角のヒュージの対応を千香瑠に委ねる。
「やああああああっ!」
「くうっ、たあっ……はぁっ!」
圧倒的な剣捌きでスモール級を切り裂いていく一葉。
アリエも一歩遅れながらもそれについていく。
実力に遜色はないようだ。
ラージ級へと目指す二人の行く手を阻むのは甲殻類を彷彿とさせる容姿を持ったミドル級。
このミドル級は何度か戦ったことのあるタイプ、見た目通りの装甲の堅さと攻撃力を持った油断ならぬ強敵。
二人だけでは倒しきれない、陣形が崩れるが一旦千香瑠を呼んで3人がかりで斬りかかるか、判断を迫られる一葉。
その時、ミドル級の足の一つが砕けて前のめりに倒れた。
ゲイボルグの狙撃が命中したようだ。
しかしどうして、比較的脆い節足とはいえ一発二発で破壊できないことは過去の戦闘で実証済み。
レジスタで強化されているなら不可能ではないが一葉と距離を取っている千香瑠はレアスキルの有効範囲内から外れているはず……
一葉はハッと横を向く。思い当たる節は一つ、アリエがレアスキルで援護したということ。
「まさか……”テスタメント”!?」
「レアスキルだけはいいんです……レアスキルだけは希少だったから、簡単にリリィを止めさせてもらえなかった……」
テスタメント
自身の防御障壁を犠牲に仲間のレアスキルの有効範囲を広げる増幅系のスキル。ガーデンに一人いるかいないかとまで言われるほどの希少価値の高いレアスキル。
レアスキルは個人の戦闘スタイルや性格に深く紐づけられる。
自分を誰よりも下に置く精神性を持つアリエだからこそ、自身を危険に晒しながら味方を強化するテスタメントの特性と噛み合っていた。
彼女の自分自身を否定する気持ちはレアスキルにまで反映されるほどのようだ。
だがやはり分からない。
こんな希少価値の高いスキルを持ちながらアリエはなぜ101位どまりなのか、なぜそこまで自分を嫌うのか。
この上級生には何か事情がある、彼女が胸の内に隠したものが何なのか一葉は気になってしかたなかった。
とはいえここは戦場。
頭に浮かぶ疑念を振り払いミドル級の核を撃ち抜いて葬り去ると上空のラージ級を見据える。
「チャームを上げてください、集中砲火します!」
合図に合わせて引き金が引かれる。
ブルトガングが空母の迎撃を相殺し、ダインスレイフが外装を剥し、ゲイボルグが敵の核を撃ち抜くという息の合った連携射撃。
搭載量のため戦闘力を削いだ空母型はたまらず撃墜、まだ投下されてなかったスモール級らも爆炎の中に消えた。
司令塔のラージ級が撃破されたことで地上に降ろされたヒュージ達の足並みが崩れる。
形勢不利と判断したミドル級は破壊活動を止めて一目散に逃げていく。
「逃がしません!」
背を向けるヒュージにすかさず一葉が追い打ちをかけた。
戦場を逃れ
強化されたレストアは別の戦地に赴きリリィを苦しめることになるだろう。
そんなことはさせない。後顧の憂いを断つべくチャームの照準をヒュージへと向ける。
不意に綺麗な音楽が耳に入る。
荒ぶった心も癒してくれそうな音色が街中に広がった。
戦場に似合わぬ音色に千香瑠とアリエは立ち尽くす。
「これは……まさか……」
一葉はこの音の意味を知っていた。
エースの記憶が正しければこの音は争いを静めるような生易しいものではない、むしろその逆。
「伏せてーーーー!!」
絶叫に驚き頭を伏せた一秒後、さっきまで頭があった空間を赤い閃光が通り過ぎる。
リリィが避けたそれは向こうのビル群に突っ込みあたり一面を消し飛ばす。
「「「!!?」」」
突然聞こえて来た音楽は光線をチャージする音を人間の耳が錯覚していたものだったと気付き少女達は震える。
一葉が叫ばなければ今放たれた最悪の初見殺しによって全員消し炭にされてもおかしくなかった。
光が飛んできた方向に目を向けるとそこには、魔法陣のようなものから姿を現すロボットがいた。
それは、真っ白な竜というべき容姿をしていた。
瞳や体に走るラインを除き全てが白。
白こそ美しいと決めつけるような、それ以外の色を認めないような、独善的にまで感じる色使い。
一葉の瞳が揺れる。
記憶によるとその怪獣はエースと戦ったことはないらしい。
されどエースの仲間は戦ったことがある。
そのどれもが苦戦を強いられ、一度は負けたことすらあった。
それほどまでにこの竜は強い。
一線級の巨人といえどもこの竜を無傷で倒すことは難しい。
「……ギャラクトロン」
シビルジャッジメンターギャラクトロン
その機械の竜は一葉と始が力を合わせて倒してきた全ての怪獣達を凌駕する。
倒せるのだろうか? ギャラクトンを。
守り切れるのだろうか? ギャラクトロンから。
自身の頭脳とエースの知識を総動員させ目前の戦闘機械を破壊する最善の策を模索する一葉。
思考を限界まで加速させ――
ギャラクトロンと目が合ったことで思考が止まる。
「え……?」
ギャラクトロンの体からケーブルが射出される。
たまたま近くにいた一葉を、自身の思想を代弁させる翻訳者として取り込もうとケーブルを伸ばしてきたのだ。
一葉はそれを避けきれない。
ギリギリまで皆が死なない方法を模索していたから突然の奇襲に反応がワンテンポ遅れてしまった。
「危ない!」
だからアリエは間に合った。
『自分はどうなってもいい』という考えの元足を引っ張らないことだけを考えていた彼女は迷うことなく一葉を突き飛ばした。
一葉のいた場所にアリエが立つ。代弁役は誰でもよかったギャラクトロンはそのままアリエをケーブルに巻き付け自分の体へと取り込む。
「私に構わず攻撃し――」
アリエが言い終わる前に彼女の思考は強制的に遮断されギャラクトロンの意思を伝える生きた翻訳機にされる。
少女の意思を乗っ取り、少女の口から、少女の声でジャッジメンターはこの星の人間達へ語り掛ける。
「この惑星のヒュージ以外の全生命に通告する、この星の支配権をヒュージに委譲し今すぐ絶滅せよ」
今、暴走する正義の元で大虐殺が始まろうとしていた。
自分の意見を強引に押し通し、都合の悪い反論はガン無視
レスバ最強の怪獣、ギャラクトロンさん