ポケットモンスター 転生したのは初めに旅立った子供   作:剣の舞姫

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凡ミスしていたので一度削除させて頂いてました。
申し訳ございません。


第2話 「初バトル! イーブイとヒトカゲ」

ポケットモンスター

転生したのは始めに旅立った子供

 

第2話

「初バトル! イーブイとヒトカゲ」

 

 オーキド研究所を出発したソラタは既にマサラタウンの敷地から出て1番道路をトキワシティに向かって歩いていた。

 そして、現在道の途中で野生のポッポを発見して早速ゲットの為にバトルを挑もうとしている所だ。

 

「先ずはお前からだ! 行けイーブイ!!」

 

 腰ベルトのホルダーから取り外したモンスターボールを投げれば、ボールが開いて中からイーブイが出て来る。

 突然現れたイーブイの姿に驚いたポッポは慌てて羽を広げ、飛び去ろうとしたのだが、遅い。

 

「イーブイ! “でんこうせっか”!!」

「ぶい! ぶいぶいぶいぶぶい!!」

 

 その名の通り電光石火の如き素早さで走り出したイーブイは丁度空中に飛び立とうとしたポッポに当て身をする事で吹き飛ばした。

 “でんこうせっか”が直撃したポッポは漸く戦意をイーブイに向け、鋭い瞳を向けて威嚇の鳴き声を発する。

 

「ポー!」

「“かぜおこし”が来るぞ! かわして“スピードスター”!!」

 

 ポッポが羽ばたいて起こった“かぜおこし”だったが、イーブイは冷静にソラタの指示通り回避すると、口から星が吐き出され、それが物凄い勢いでポッポに襲い掛かった。

 

「ぶいぃぃぃ!!」

「ポー!?」

 

 “スピードスター”の直撃を受けたポッポは想像以上のダメージに怯んだのか、逃げ出そうとするも、ダメージの大きさから動きがぎこちなくなり、その動作は遅い。

 

「逃がすな! “でんこうせっか”からの“にどげり”!」

 

 再び素早い動きで走り出したイーブイは逃げようとするポッポに先回りして真正面から“にどげり”を直撃させる。

 顔面に受けた二発の蹴りで大ダメージを受けたポッポは目を回して地面に倒れたので、これで後はゲットするだけだ。

 

「行け、モンスターボール!」

 

 空のモンスターボールを取り出してポッポに向けて投げつければ、ポッポは赤い光となって開いたモンスターボールの中に入る。

 蓋が閉じて地面に落ちたモンスターボールはボタンを赤く点滅させながら何度か揺れると、PON! という音と共に揺れが無くなった。

 これで、ソラタはポッポをゲットした事になる。この世界に転生して、初のポケモンゲットに喜びが最高潮に達したのか、振るえる手でポッポが収まるモンスターボールを拾い上げた。

 

「よっしゃ!!! 人生初ゲット!!!」

 

 前世は何度もゲーム内でポケモンをゲットしてきたが、こうしてリアルにポケモンバトルをして、自分の手でモンスターボールを投げてゲットするというのは、ゲームとは違う感動があると思った。

 ゲームでは唯の作業と化していたポケモンのゲットだったが、こうしてリアルでゲットするのは作業とは違う何かを感じられる。

 

「よし、イーブイもお疲れ」

「ぶぃ~」

 

 

 すり寄ってきたイーブイの頭を撫で回して抱き上げると、イーブイもソラタの喜びが伝わっているのか笑顔で頬を舐めてくれた。

 

「この調子で1番道路に出るポケモンを全種類捕まえようか。確か、此処に出るのはポッポの他だと……」

 

 1番道路に出るのはコラッタとポッポだけなのはゲームの話だ。この世界は前世で言う所のアニメの世界だから、当然だがオニスズメも出て来るし、川なんかにはコイキングやギャラドスも生息している。

 

「コイキングが欲しいが、つりざおが無いとなぁ」

 

 残念ながらつりざおは持ち合わせていない。どこかでコイキングは絶対にゲットしておきたいが、今は仕方がないのでコラッタとオニスズメのゲットだけに留めておく事にした。

 

「さぁてと……お!」

 

 コラッタとオニズスメを探して周囲を見渡せば、見つけたのは前歯が特徴的なネズミポケモン、コラッタだった。

 

「よし、次はお前だ! 行けヒトカゲ!!」

 

 モンスターボールを投げて、続いてバトルをするヒトカゲを出す。コラッタは好戦的なのかヒトカゲが現れた事で直ぐに威嚇しながら臨戦態勢を整えていた。

 

「“たいあたり”が来る! 応戦しろ! “ひっかく”!!」

 

 まだオーキド博士から貰ったばかりで技のレパートリーもイーブイのように豊富ではないヒトカゲだが、戦い方次第だ。

 “たいあたり”で突っ込んできたコラッタに対してヒトカゲは自身の爪での“ひっかく”で応戦、両者の技がぶつかり合って互いに弾かれた。

 

「追撃だ! “ひのこ”!!」

 

 ゲームのポケモンであれば、ひのこはレベルアップしなければ覚えない技だが、アニメのポケモンではレベルの概念が殆ど無い。

 通常はレベルアップしなければ覚えない技を普通に使えたり、わざマシンやひでんマシン、わざレコードでなければ覚えない技も練習して覚えたりするのがこの世界なのだ。

 つまり、貰ったばかりのヒトカゲであっても、ひのこは……使える。

 

「カゲェ!!」

 

 尻尾を大きく振って、その先の炎から火の粉が飛ぶ。飛んだ火の粉は再び“たいあたり”で突っ込んできたコラッタに直撃、その熱さからコラッタが顔を前足で擦って怯んだ。

 

「今だ! “ひっかく”!」

 

 渾身の“ひっかく”をコラッタに直撃させた。吹き飛ばされたコラッタはこれでダウンするかと思われたのだが、空中で態勢を整えると、着地と同時に“でんこうせっか”で突っ込んできた。

 

「まずい! “えんまく”だ!!」

 

 慌てて“えんまく”を指示すると、ヒトカゲは口から黒い煙を吐き出してコラッタが“でんこうせっか”で走りながら煙の中へ突っ込んだ。

 だが、“えんまく”の指示が遅かった為、コラッタは迷う事なく煙の中を突っ込んでヒトカゲに突進する。

 

「カゲェ!?」

 

 “でんこうせっか”の直撃を受けたヒトカゲは、ダメージが大きいのか少しよろけてしまうものの、まだ“ひんし”状態にはなっていない。

 寧ろ至近距離に近づいたコラッタはヒトカゲにとって恰好の獲物だ。

 

「やれ!! “ひっかく”!」

 

 再度、ヒトカゲの爪がコラッタを捉えた。

 

「コリャッ!?」

 

 最後の“ひっかく”が直撃してコラッタは倒れた。この隙にモンスターボールを投げれば、見事コラッタの捕獲に成功、1番道路で2匹目のゲットとなった。

 

「お疲れヒトカゲ、トキワシティに着いたらポケモンセンターで休もうな」

 

 ヒトカゲの頭を撫でて労ってやると、笑顔を見せてくれた。まだまだ元気そうだが、ダメージは確かにある筈なので、モンスターボールに戻して腰のホルダーに収める。

 足元ではまだまだ元気そうなイーブイが自己主張をしていたので、残るオニスズメとはイーブイが戦う事になりそうだ。

 

「じゃあ、オニスズメを探しつつトキワシティに向かおうか!」

「ぶい!」

 

 この後、トキワシティに到着するまでにオニスズメと遭遇し、イーブイがバトル。見事オニスズメをゲットして1番道路を制覇するのだった。




次回はトキワシティ通り越してトキワの森まで行きます。
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