「努力は必ず報われるという事を貴方が証明してみせなさい」   作:名無しの黒鴉

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投稿頻度に斑があると言った途端に投稿をサボってしまい、自分の不甲斐なさを痛感します。しただけです。



10話

試合は第2セットへと続く。

 

菊丸ジュニアは余裕のある表情、対して台北ジュニアは少しばかり疲れが顔に出ている選手が多く見られる。

 

第2セット初手サーブは菊丸ジュニア。

 

ここで菊丸ジュニアは本領発揮とでも言うように勢いのあるプレイが繰り出された。

 

「菊丸ジュニア! またもやサービスエース!! ラインギリギリを狙って行く良いサーブです!!」

 

3連続サービスエース。

 

乗りに乗った菊丸ジュニアは流れを完全に掴んでいく。

 

台北ジュニアは先程の疲れと3連続サービスエースを決められ身体的にも精神的にも辛くなっている。

 

頼りの綱の雨夜は前衛守備だ。

 

だがここで台北キャプテンが意地を見せ、Aパスとは言えないものの、なんとかボール上げることが出来た。

 

その上がったボールをセッターがセットアップ。

 

最後に雨夜が素早いスパイクを決めた。

 

「台北ジュニアブレイクゥゥウ!! 菊丸ジュニアの勢いを断ち切れるのか!?」

 

キャプテンが繋いだ一本、そして雨夜が決めた一本。

 

それに他のチームメイトも触発され、疲労は拭えないものの、徐々に活気が戻ってくる。

 

それでも菊丸ジュニアの流れはまだ止められない。

 

試合は流れ、カウント16-20の菊丸ジュニアのセットポイント。

 

結局は流れは止められず、セットポイントまで持ち込められた。

 

序盤で上がった活気がまたも尚、諦めへと書き消えようとしている。

 

菊丸ジュニアからの強烈なスパイク。

 

スパイクの軌道へと腕を伸ばすが、ボールは腕から弾き飛んでいった。

 

カウント16-21

 

第2セットを制したのは菊丸ジュニアだ。

 

「菊丸ジュニア第2セットを制しました!! 勢いに乗った菊丸ジュニア! その流れを維持できるのか!?」

 

実況にも熱が入っていく。

 

台北ジュニアはまたもや表情が暗く、先程よりも目に見えるほど疲労が蓄積されている。

 

だがこの男、雨夜蒼は握りしめた拳を額に付け、目を瞑りながら一息。そして開かれた目には闘志が宿っている。

 

そしてまたいつもの笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ〜〜〜疲れたぁぁ……

 

あんなにスタミナ練習してもまだまだ足らんなぁ。

 

ていうか、あれ? 初の第3セット目じゃね?

 

そう考えるとなんか……感慨深いなぁ。あっダジャレのつもりはないよ?

 

初の第3セット……『初』の第3セット……なんかそう考えると調子上がってくるな。

 

 

ピコン♪

 

 

※一定の基準をクリアしました。

 

※特殊技能『終盤lv1』を取得しました。

 

 

あ!? また新しい特殊技能手に入れてる……ちょ、『天才』強すぎない??

 

取り敢えず俺は詳細を調べることにした。

 

 

特殊技能『終盤lv1』

・第3セット以降から調子が上がる。

・これは第5セットまである試合でも第3セットから調子が上がる。

 

 

調子が上がる……確かに言われてみればそうかも、言われてみれば。

 

まだレベルが1だから気分が高揚する程度なのかな? まぁ調子が上がるに越したことはない。

 

というか第5セットとは? なに? 第3セットでもキツイのに第5セットがあんの?

 

まぁそういうのはおいおい調べるか。

 

よし、特殊技能のおかげで多少は調子上がったし、初の第3セット……楽しんできましょうか!!




書く忘れてたんですが、練習や試合で得られる経験値はポイント制です。

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