「努力は必ず報われるという事を貴方が証明してみせなさい」 作:音﨑カラス
台北ジュニアVS菊丸ジュニアの対戦は第3セットへと移行していた。
両者共に目に見えるほどに疲弊している。
だが、このセットを制せば決勝へといける。夢の決勝戦への渇望にコート内の、そしてベンチにいる選手をも鼓舞する。
既に会場の中心となっているこの対決は、小学生の大会とは思えないほどの盛り上がりを見せている。
果たして決勝戦への切符を握るのはどちらなのか、今、それが決まる。
第3セット、試合開始のホイッスルが鳴り響く。
第3セット初手サーブは台北ジュニア、台北キャプテンがサーブを打つ。
相手チームはそれを受け止め、速攻へと繋いでいく。
対して台北ジュニアは必死の思いでブロックに入ろうとするも、疲労のせいなのか脚がもつれそこへ辿り着けなかった、ただ一人を除いて。
雨夜はまたもや読んでいたかのようなブロックを繰り出す。ブロックたったの一枚だが、それでも威圧を感じるブロックだ。
そして相手の速攻は案の定ブロックに阻まれ台北ジュニアへの得点となった。
第3セット一点目を制した台北ジュニアはそのまま雨夜に続き、試合へ挑んでいった。
「うぉっしゃー!!」
今世で一番長き試合が幕を閉じた。
あの後、ちょっとばかし調子の上がった俺は次々とスパイクを止めたり、ブロックを抜いたりした。もちろん全部という訳ではないが。
これで台北ジュニアは決勝戦へと駒を進めた。
決して長い道のりではなかったが、舞い上がるように嬉しい。チームのみんなも嬉しそうだ。
まだ決勝戦が残っているが、初めての舞台、少しは余韻に浸っていたい。
「それにしてもまさかっ……我がチームが決勝まで行けるとはっ……」
監督が目頭を押さえながら、噛み締めるように言った。
監督が一番喜んでいるようだな。なんか、良いな、こういうの。
報われる、ってこういうことを言うのかな。
ピコン♪
※一定の基準をクリアしました。
※特殊技能『威圧lv1』を取得しました。
悦に浸っていたころ、脳内で電子音が響いた。
またまた特殊技能をげっと。今試合で確か2個目じゃね? そんなポンポン貰っていいものなのか…いやいらない訳ではないよ。寧ろ有難いわ。
俺は威圧の詳細を確認する。
特殊技能『威圧lv1』
・威圧感のある人間になる。
・威圧は敵味方問わず感じるが、自分との実力差がある相手だと感じない。
ほへぇーなるほど。完全に理解した。最近になってステータスさんの説明が詳しくなって俺は嬉しいです。
つまるところ俺は圧を感じるかたっくるしく古めかしい国語の先生のような感じだと……(ド偏見)
これオンオフスイッチないの? 俺の笑顔の明るい優等生が崩れるんだが?
「おーい雨夜くーん、もう帰るよー」
チームメイトの一人が俺に促進した。
あっやべ、考え事してて周りが見えてなかった。
俺はすぐさま荷物を手に取り、みんなの下へ駆け寄っていった。
試合の場面って書くの難しいよね。なんか丸々カットみたいだけど気にしないでください。ふわっと読んでね。
それと特殊技能ポンポンゲットしてるけど称号『天才』の効力がすごいです。ですがlvはそう易々と上がりません。
ちなみに私の今までの国語の先生は全員優しかったです。