「努力は必ず報われるという事を貴方が証明してみせなさい」 作:音﨑カラス
あの後、家に帰ってステータスを確認したら経験値がめちゃくちゃもらえていた。
何事かと思ったらどうやら試合をすると経験値がもらえるらしい。
特殊技能『秀才』のおかげかで経験値の取得量が倍になったってのもある。
秀才、秀才すぎない?
秀才の秀才さがわかったところで実はこの経験値についてなんだが、小学校卒業するまでには一切使わないことにした。
これにはちゃんとした理由がある。
経験値だけに頼りたくないからだ。
俺自身の技術も上げていかなければ到底他の人達に置いていかれるだろう。
あれだな、ステータスが高いだけのゲーム初心者みたいな、あんな感じ。
ともかく、経験値については一旦封印ということで。
明日から本格的にチームの一員だ。
公式戦までにはレギュラーになれるよう、練習を頑張ろう。
俺はそう自分に喝を入れ、明日に備えてすぐに眠りについた。
俺が台北ジュニアに加入してから数ヶ月が経ち、公式戦、即ち都道府県予選大会が始まった。
我が台北ジュニアのメンバーは総勢8人だが、それぞれが中々の曲者揃いであり、都道府県予選大会を無事勝ち抜いた。
都道府県予選大会を終えた辺りで俺はまた新しい特殊技能を得た。
俺は得た特殊技能の詳細を調べる。
特殊技能『トスlv1』
・トスが上手くなる。
特殊技能『ブロックlv1』
・ブロックが上手くなる。
特殊技能『サーブlv1』
・サーブが上手くなる。
レシーブ、スパイクに続いてトス、ブロック、サーブを手に入れた。
この5つの特殊技能は基本中の基本……だと思う。
何でもかんでも基本が大事って言うよね。基本練習は怠らずに頑張ろう。
さて、今日は待ちに待った全日本バレーボール小学生大会の初戦だ。
うちの体育館とは比べ物にならないほど体育館は大きい。
全国大会は各都道府県予選を勝ち抜いた48チームが参加する。
まずは48チームが16組に分かれ、予選リーグを近郊各会場で行い、そこで各組の1位の16チームで決勝トーナメントなるものをやるらしい。
いやこの体育館メイン会場じゃないのかよ。なんか恥ずかしいわ。
ゴホン! えぇー早速そろそろ初戦が始まりますね! 相手チームも虎視眈々と此方を見ていますね。
よぉし! 初めての全国の舞台。早々に退場にならないよう頑張るぞ!!
俺はチームと円陣を組み、チーム全体の士気を上げ初戦へと挑んで行った。
試合開始のホイッスルが鳴る。
チームが整列し、同時に礼をする。
気持ちが高まっていく。全国大会初戦、ここで勝てば次へと進み、負ければここで終わり。それはどのチームにも言えることだ。
だからだろうか、それほどにも大事な試合で一際目立ってしまうのは。
雨夜は笑っていた。
試合が待ちきれない、楽しい、早くやりたい。
そんな気持ちが前面に出ている。
子供らしいといえばらしい、だがこの緊張の中で笑っていられるのは子供らしくないとも言えるのだろう。
両チーム準備が終わり、それぞれが自分のポジションへと入っていく。
ホイッスルが鳴る。
ボールを上へと投げ、相手コートへと雨夜はサーブを投げ込んだ。
ピコン♪
※一定の基準をクリアしました。
※特殊技能『サーブlv1』から『ジャンプフローターサーブlv1』が派生しました。
特殊技能の基本の5つからは『サーブlv1』から『ジャンプフローターサーブlv1』などと派生することがあります。