アタシのトレーナーさん   作:森竹

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※誤字脱字訂正しました。報告、助かります。

ナリタブライアン……出なかったよ……
代わりにピックアップが終わったファル子が来ました。

今日はシンデレラグレイの発売日ですね。
私はこの後読みます。

さて、本日は日経新春杯編です。
よろしくお願いします。


日経新春杯編

「ちょいちょいー!ねートレーナーさん?確かにアタシ、パーマーさんとトレーニング出来たらなーって言いましたよ?言いましたけどさ?」

 

「ネイチャ ウェーイ!」

 

「なんでホントにパーマーさん連れてちゃうかなぁー?パーマーさんだってトレーニングしないとだし、都合だってあったりするでしょ?」

 

「……え?『心配し過ぎだってばー!頼んだらふたつ返事で来てくれたよ?』って?え、そうなの?」

 

「あははっ!大丈夫大丈夫!!私、ヘリオスがお嬢様のところ行っちゃったから、ちょうど暇してたんだー!」

 

「え?なに?もしかして気にしすぎなアタシがヘンな流れ?普通レース前ってもっとピリピリー!ってしてるもんじゃない?」

 

「もちろん、私だって負けたくないから、ネイチャの差しを間近で見ておきたかったんだよねー!だからお互いにWin-Winでしょ?」

 

「それなら良いかもしれないけど……別にパーマーさんと一緒に来なくてもいいじゃん……」

 

「え?今なんか言った?」

 

「いえ、なんでもないですよー……え?『大丈夫だよ!パーマーは一緒に来てくれただけだから心配しないでね!』って!え!聞こえてたの!?な、なんで言っちゃうかなーそこで!」

 

「え?……あっ!……そういう話?誤解させちゃった……?」

 

「ち、違っ!……くないと言いますかー……うぅ……」

 

「おぉー……これがトレセン名物赤ネイチャかー……」

 

「名物ちゃうわいっ!!って、え?なにそれ?アタシってそんなマムシみたいな感じになってるんです?」

 

「え?有マ記念の『本日のゴギゲンネイちゃん』見なかったの?検索したらすぐに……あ、あった。ほら?『レースの後はオーバーラン!全力で見せつけるは、トレセン名物赤ネイチャ!』って」

 

「なにこれ!?あのコーナー続いてんの!?……これ、トレーナーさんがいけないんだからね!?ちゃんと責任、取ってよね?」

 

「……え?『もちろん!でももう少しだけ待っててね!あ、白無垢とウェディングドレスどっちがいい?』……って?」

 

 

 

 

 

 

「え……」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの、そういう意味じゃ……」

 

 

 

 

 

「……『あ、お色直しでどっちも着よっか?』って?」

 

 

 

 

 

 

「……うん」

 

 

 

「あぅ……私こんなの見せられたら走れないよぉー……ヘリオス助けてぇーー!!」

 

 

 

 

 

 

…………

 

 

 

 

 

 

「結局、あの日走れなかったからぶっつけ本番になっちゃったねー……」

 

「トレーナーさんが急にあんなこと言うからだよー?……ま、まぁ?ちょびっとだけ、嬉しかったですけどぉー?」

 

「……え?『ホント?じゃあ、先に渡しちゃおうかなー?』って、なになにー?」

 

「……え!めっちゃキラキラしてる!?フラワーリーフブローチ?え!え、スゴ!!……もしやこれも御手製だったりしてー?」

 

「……あ、やっぱり?いやーホント器用だねートレーナーさんって」

 

「……って、トレーナーさん?このキラキラしてる石って……宝石なんじゃないの?……え?『オブシディアンとジェダイト、柘榴石っていう天然石があったから、王冠作ったとこで作らせてもらったんだー』って?」

 

「天然石かー良い色だねー!しかもアタシの勝負服と同じ色の石だー!でも、ホントに貰っちゃっていいの?……あーはいはい、ちゃんと付けるから!そのしゅんっ……てした顔やめてよねー!」

 

「……どう?似合うかな?」

 

「ちょっと!なんで急に写真撮り始めてんの?!嬉しいってこと!?微笑みながら写真撮ってるってのはそういうこと!?」

 

「はぁー……レース前なのに、疲れちゃうじゃん。……でも、アタシ追いつけるかな?パーマーさんたち、気合入ってるみたいだし……」

 

「『それはみんなそうだよ。ネイチャだって、気合入ってるでしょ?あとは、頑張って走ろ?』って?」

 

「そりゃそうですけどー……でもさー?バカコンビ以外にも、ムテキさんも出るらしくて、速いレース展開についていけるかなーって思っちゃいましてー?トレーニングはしてきたけど、ちょっと自信が……」

 

 

 

「……え!?い、いきなりどうしたの?アタシの顔を両手で挟んじゃったりして……」

 

 

 

 

 

 

「……」押忍っ!ナイスネイチャ!今日は……

 

 

 

 

 

「あ、あの……」……

 

 

 

 

「……え?『周りは気にするな!俺のとこまで、戻ってこい!』って?」

 

 

「……うん♪」……ぐはーっ!ご、御免ーー!!

 

「いつもありがとね。トレーナーさん♪」

 

「……あれ?今誰かいたような……」

 

 

 

 

 

 

…………

 

 

 

 

 

 

『京都競馬場で争われる新年最初のGⅡ・日経新春杯!今年初笑いをするウマ娘は誰なのか!?』

 

『今日は2番人気、やや顔が赤いメジロパーマー、そしてダイタクヘリオスの二人がレースを引っ張る形となるでしょう』

 

『情報によりますと、メジロパーマーはトレーニング中のナイスネイチャと合流して、いつもの洗礼を受けた様です。ナイスネイチャの顔を見て、思い出したのでしょう。この娘はそういった免疫がないと聞いているので、デバフの影響を受けずに実力を出し切れれば良いのですが……』

 

『本日3番人気はこの娘、ヤエノムテキ……おや?彼女も顔が赤いですね?何かあったのでしょうか?』

 

『今入った情報によると、ナイスネイチャの控室に単身乗り込み、返り討ちにあったようです。この娘も恋愛関係の話題には弱いと聞いています。冷静さを取り戻せれば良いのですが……』

 

『人気ウマ娘が尽く砂糖漬けにされている様子。これは波乱の幕開けか?』

 

『そして、三冠制覇後、有マ記念も勝利したこの娘、ナイスネイチャ。本日は1番人気。お気に入りの王冠をつけ、胸には真新しいブローチ。今日も顔を真っ赤にしております』

 

『今日も万全の体勢ですね。情報によりますと、レース控室にて、トレーナー御手製の黒曜石と翡翠、ガーネットで彩られたフラワーリーフブローチを受け取った様です。装飾された石にはそれぞれ意味*1があり、組み合わせるとその意味は「君を導き、不変の愛を君に贈る」と言ったところでしょうか。あの様子だと意味を調べたのでしょう。これはもう告白……いえ、野暮は控えますが、期待に胸が高鳴ります!』

 

『解説も饒舌になったところで、各ウマ娘、ゲートに入って体勢整い、今スタートしました!』

 

 

「私が先だー!」

「いや、ウチが先ー!」

 

 

『各ウマ娘、良いスタートを見せる。その中から予想通りメジロパーマー、ダイタクヘリオスが先頭を進んで行きます』

 

 

「流石、良い逃げですね。ですが、捕まえてみせます!」

 

 

『その後、間が開いてヤエノムテキ、ナイスネイチャはさらに後ろ。仕掛けるタイミングを見極めてほしいところ』

 

 

「……大丈夫!トレーナーさん、見てて!」

 

 

 

……

 

 

 

『猛烈な勢いで先頭を駆けるメジロパーマー、ダイタクヘリオスが後続に10バ身差をつけ、間もなく第4コーナーにさしかかろうとしたところ……ここで、ヤエノムテキが出てきたー!』

 

 

「ここで、仕掛けます!」

 

 

 

『目を見張る速さで、メジロパーマー、ダイタクヘリオスを追い、差が縮まっていくー!』

 

 

「あとは任せたーっ!」

 

「私たち、ズッ友だよーっ!」

 

 

『あーっと!ダイタクヘリオス、失速!ヤエノムテキが2番手に浮上!だがメジロパーマー!脚色は衰えない!……おーーっと!!!』

 

 

「今いくよ!トレーナーさん!」

 

 

『来た!ナイスネイチャが来た!!圧倒的スピードで、中団を軽々と抜き去り、メジロパーマー、ヤエノムテキに迫る!しかし、まだ差があるぞ!』

 

 

「やらせない!勝ってみせる!!」

 

「ヘリオスの分まで、このまま勝つんだ!」

 

「アタシが!1番になるんだ!」

 

 

『残り400!ナイスネイチャ!すごい加速で先頭に迫る!しかし、差はまだ5バ身、このまま差しきれるのか!?』

 

『残り200!メジロパーマー!ヤエノムテキ!両者衰えず、激しい競り合いが続く!!その後、ナイスネイチャが迫りくる!』

 

『残り100!ナイスネイチャ!強烈な末脚で先頭二人との差は残りわずかとなった!そしてまだ伸びる!』

 

『残り50!ついにかわしたー!!ナイスネイチャ!ここでかわした!ナイスネイチャ!競り合う二人をかわした!!そのまま差し切り、1着で今ゴールイン!』

 

『ナイスネイチャ!見事差し切りました!!新年最初のGⅡで、ナイスネイチャ!勝利を手にしました!』

 

『素晴らしい走りでした!これからシニア春三冠路線を進むであろう彼女に期待をせざるを得ませんね!』

 

『さて、ナイスネイチャ、ゴールを過ぎて駆け寄る先は、やはりトレーナーの元!もはや当たり前の光景になりつつあります。今日もトレーナーまでのウイニングランを行っております』

 

『最近はこの二人を見守るのが楽しみになりつつあります。これからの二人の活躍に、目が離せませんね!』

 

 

 

「トレーナーさん!見てた!?アタシ、あの距離から差しきれたよ……って、あははっ!その顔みたら良くわかったから、何も言わなくても大丈夫だよ!」

 

「トレーナーさんってば、いっつも泣いてるよねー?……そんなにアタシ、キラキラしてた?」

 

「……え?『すごいキラキラしてた!だって!ネイチャスゴかったんだもんっ!』って、いや小学生かいっ!」

 

「はー……どーしてレース前は頼りになるトレーナーさんが、レース後はこんなにボロ泣きなんですかねー?ま、別にいいんですけどねー?」

 

「その情けない顔も、アタシを見守ってくれた結果なんだーって思うと、たまに見たくなっちゃうからさー?また勝たなきゃーって思っちゃうんですよ」

 

「……え?『こんな頼りない新人トレーナーとしっかり成果出せてるし、やっぱりネイチャはすごいよ!』って?」

 

「……バカだなートレーナーさんはー?アタシだけじゃ、絶対にムリだったよ。トレーナーさんがアタシを見つけて、見守ってたからなんだから……あ、あとアタシなんかを三冠ウマ娘にしてんだから、新人トレーナーなんて、今更通用しないんだからねー?鞍替えも許可しませんので、そこんとこよろしくー」

 

「ま、自信のないもの同士、これからも、二人で頑張ってこーよ!ね?トレーナーさん?」

 

 

 

 

『おーーーっと!!ナイスネイチャ!今日は逃げない!むしろ、泣き止まないトレーナーをなだめているー!!これは、初勝利!初白星だー!!』

 

『いつもの赤ネイチャもいいですが、大人なおネイチャんもいいものですね。ナイスネイチャ、ここに来て、新たな脚質を披露してきました!今後も目が離せませんね!』

 

*1
黒曜石(オブシディアン)は道を標す。翡翠(ジェダイト)は平穏と長寿。ガーネット(柘榴石)は情熱や愛情。宝石言葉は諸説ありますが、ここでは脚注のものとします。




この後は、ライブ前に、貰ったブローチを見ながらニヤニヤしてるところをバカコンビに見つかり、イジられてた事でデバフ発動。通りかかったヤエノムテキにまで伝播し、ライブ開催が遅れてしまったとか。

また『本日のゴギゲンネイちゃん』は、『存続の危機!?トレーナー相手に初白星!そこで見せた意外な一面!でもこれはこれで……』
と物議を醸したそうな。

勝手にパーマーさんを恋愛免疫低め設定にしてますが……
許してください。
顔赤らめてるパーマーさん……いいよな……
などと思ってしまったんです。

あと、動画でヤエノムテキ見てたら、
つい追加してしまいました。

○感想・お気に入り・評価
いつもありがとうございます。
投稿遅れていたのに、お気に入り登録が増えていたので、
大変驚きました。
ありがたみが深い!

今後の予定について 希望等ありますか?

  • 現在の流れ保持してシニア編
  • チームを組んで、他の娘視点も。
  • 閑話多め(ネイチャ小話)
  • 閑話多め(他のウマ娘小話)
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