いつもと書き方違うんで、読みにくかったらごめんなさい。
※あ、小説情報詐欺回です。
「さて……春の天皇賞に向けてのトレーニングプランも練ったし、あとはネイチャが来るのを待つだけだな」
ネイチャのトレーニングプランを纏め終わった俺は、一息つくためにソファに座った。
ふと、カレンダーに目をやる。
「ネイチャの誕生日まで、あとちょっとか……プレゼント、間に合わせないとな」
以前、王冠やブローチを自作して渡したときは、かなり喜んでくれたみたいだった。それなら、今年のプレゼントは既製品ではなく、手作りのモノを渡そうと思ったのだ。
……それで最近寝不足気味とか、かっこ悪くてネイチャには言えないけどね。
「……誕生日のプレゼントに、手作りのモノ渡して、重い! キモい! とか言われないかな……?」
俺は物作りには自信がある。
幼少の頃から親父が経営していた町工場に入り浸り、手伝いをしていた為、だいたいの作業は覚えた。
学生時代には、俺にしか出来ないことを成し遂げたいという欲求に駆られ、いろんな分野の技術や資格を習得し続けた。
……まぁ、どれも長続きしなかったんだけどね。
ただそのおかげで、ネイチャが使ってる蹄鉄や、簡単なトレーニング用品まで自作出来ている。
昔とった杵柄ではあるけど、ネイチャも気に入ってくれてるみたいだし、とても嬉しく思う。
……でも、誕生日プレゼントも手作りだったら、ガッカリしちゃうかな……一応、既製品も用意しておこう。
今年も喜んでくれるといいんだけど……
「……あれ? 来るの遅いな。なんかあったかな?」
時計に目をやれば、いつもネイチャが来る時間より半刻は過ぎていた。
ネイチャは今では、三冠ウマ娘の有名人だ。
それでいて気さくで、声もかけやすい。
後輩達から声でも掛けられたりすることもあれば、いろいろと聞かれて時間も過ぎるだろう。
……案外おふくろさんの電話が長引いてるってオチかもしれないけどね。
まあ、それならいいのだけど……
ここ最近、ネイチャが春シニア三冠を達成する為にはどうすれば良いかを考えていた。
一番の難関は、やはり春の天皇賞だろう。
距離は3,200、ネイチャが今まで走った事がない長距離だ。
それに、メジロ家のパーマー、ライアン、そして、マックイーンが出以前、俺のエゴに巻き込んでしまった時でさえ、あんな顔はしてなかった……
る。(脱字)
他にも強敵が出場すると聞いている。
考えれば、不安にもなるだろう。
俺に出来る事があるとすれば、プランを考えて、ネイチャの不安を少しでも解消してあげることくらいなものだ。
……だが、ネイチャの不安を、俺はちゃんと解消出来ているだろうか?
「……もう一度、プランに目を通しておくか」
俺は疲れた目を擦りつつ、プランをもう一度見直すことにした。
しかし、だんだんと睡魔に襲われ、気づけば意識を手放していたのだった……
………………
気づけば、俺は競バ場にいた。
割れんばかりの歓声がする中、競バ場の地下バ道にひとりで立っていた。
……ん? 俺は、トレーナー室でネイチャを待っていたハズだが、なぜこんなところにいるんだ?
「ここは……京都競バ場? もしかして、天皇賞……?」
それに、ネイチャの姿がない。
もしかして、レースの後なのか……?
ワケもわからずひとり混乱していると、泥に塗れた勝負服姿のネイチャが地下バ道にやって来た。……泣きながら。
「あ、ネイチャ……だ、大丈夫?」
「……大丈夫なワケ、ないじゃん。アタシ、入賞外だったよ……何? 見てもなかったの?」
「入賞外って! そ、そんな……! ごめん、ネイチャ! 俺のトレーニングが、ダメだったんだ……」
「……ホントだよ。アタシ、トレーナーさんを信じて走ったのに!ずっと信じて、指導通りにトレーニングしてきたのに!!」
「……本当にすまない」
「もういいよ! もう、二度と顔も見たくない!」
……初めて、ネイチャに睨まれてしまった。
今すぐネイチャを追いかけて、声をかけたかったが、なぜか足が動かず、俯いたままその場で座り込んでしまう。
……俺は、ネイチャを支えてあげることすら、出来なくなってしまったのか……?
「なーに辛気臭い顔してんですかー?」
前の方で、少し前に出て行ったばかりの、ネイチャの声がした。
顔を上げると、そこには笑顔のネイチャが立っていた。
「え? なんで? さっき出て行ったハズじゃ……?」
「まぁ、だってこれ、トレーナーさんの夢だし、どーとでもなりますよー? てか、アタシあんなこと言わないですってー!」
「これは、夢、だったのか……そっか……」
「どう? 安心した? て、また泣いてるし! ほら、ハンカチ貸したげる! ホントアタシがいないとダメなんだからー♪」
そういうと、ネイチャは抱きついてきた。
夢だからか、大胆だな……ちょっとドキッとしてしまう。
でも、まさか、自分の担当ウマ娘に失望されたり、励まされたりする夢を見るなんてな……
「……恥ずかしいけど、夢だって教えてくれて助かったよ。おかげて気持ちよく起きられそうだ。……ありがとね。ネイチャ」
「……おー、トレーナーさんも顔を赤くして照れたりするんだね。良いもの見れたし、ネイチャさんが、なんでもひとつだけ願いを叶えてあげますよー!」
「え! なんでもいいの!?」
「もちろん! さぁ、なんでも言ってみてよー!」
「じゃあ、天皇賞・春でネイチャが勝つ方法教えて!」
「えぇ……? 即答でアタシが勝つ方法を知りたいって……ま、トレーナーさんらしいや。えっと、今のプランでトレーニングしてれば大丈夫だよ。あとは、ホンモノのアタシにどうしたいか聞いてみて?」
「うん、 わかったよ。ありがとね、ネイチャ!」
「……今回だけ、特別にもうひとつだけお願いを聞いてあげましょー」
「え! いいの? じゃー宝塚」
「ーーレースのこと以外で! さ、言ってみて?」
「じゃあ誕生日の」
「ーーそれも却下! ほら、なんかないの?」
困った……断られてしまった……
でも、目の前のネイチャは期待の眼差しを向けてくる。
あんな目をされては別に大丈夫だよーとは言いにくいな……
……あ、そうだ。
「な、なんでもいいんだよね?」
「そうだよ? ほら、言ってみて?」
「じゃあ、ほっぺでいいから、キスしてほしいなー……ダメ?」
「……うーん、もうちょい早ければ良かったど、それはもうダメかな。……ホンモノがもうしたから、叶っちゃったし(タグミス)」
「え? 最後なんて言ったの? でも、ごめん、ヘンなこと言っちゃったよね?」
「ううん、そんなことないよ。….… あ、残念、時間切れだよ。ほら! そろそろ起きないと、ホンモノが茹でダコになっちゃうよー?」
「え? なにそれどういう状況?」
「いいからいいから! もう起きた起きた!」
………
目を覚ますと、目の前に茹でダコみたいに顔を赤くしたネイチャがいた。
「……あ、やっと起きたね?」
……どうやら、寝ぼけてネイチャに抱きついてしまったらしい。
嫌われたかもと、慎重に話をするが怒ってはいないようだ……それどころか、なぜか少し機嫌が良さそうに見える。
ネイチャに夢の話を少しだけ話をしたら、からかわれながらも、顔を真っ赤にしていた。……そりゃそうだよな。
ネイチャにも勧められたし、顔を洗いに洗面所に向かう。
「ダメだなぁ俺、あんなみっともないとこ、ネイチャに見られちゃうなんて……」
顔を洗おうと、鏡に目をやる。
……ん? 良く見ると、頬に何かついているみたいだ。
なんだろう? 虫刺されとは違う……
もしかして、寝ぼけて抱きついちゃったときに、ネイチャにぶつかってしまったのかもしれない。
「ごめんね、ネイチャ。ケガとかしてない? 頬になにかーー」
そう言って振り向くと、そこには頭から湯気が出そうなほど顔を赤くし、口元をあわあわとさせたネイチャがいた。
「え、もしかして……」
俺がそう言うと、ネイチャはビクッ!としたあとに手で顔を覆って耳を垂らし、『ぴゃ〜!』と声をあげるだけのかわいい生き物になってしまった。
頭を撫でても、恥ずかしいのか顔を見せてくれない。
……深くは聞かないでおいて、明日から頑張ってもらおうと思う。
二人とも調子が上がるお話でしたとさ。
……掛かってしまったネイチャは若干体力減ってるかもですがね。
私の表現力ではこれが限界でした。
最近投稿遅くて申し訳ないです。
それでも、いつも読んでいただいて、
本当にありがとうございます。
今後の予定について 希望等ありますか?
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現在の流れ保持してシニア編
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チームを組んで、他の娘視点も。
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閑話多め(ネイチャ小話)
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閑話多め(他のウマ娘小話)