アタシのトレーナーさん   作:森竹

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※早速あり得ない間違いやらかしてました!
誤字報告ありがとうございました!

※一部加筆しております。

エリザベス女王杯の後、商店街凱旋後の小話です。
……本日休暇のため、いつもより長いです。
読みにくかったらごめんなさい。

レース編は何話か投稿してからになるかと思います。


閑話4

「ふー……あ〜疲れたー……」

 

「トレーナーさん、今日は地元の商店街まで付き合ってくれて、ありがとね♪」

 

「いやー三冠制覇したときもスゴかったけど、今回もまたスゴかったわー……」

 

「『我らが地元の誇り!!新女王ナイスネイチャ!!』なーんて横断幕掲げて待ってんだもん……」

 

「前のアタシだったら、あれ見た瞬間逃げてましたよー」

 

「でも、ね?今はちょっと自信ついたから……」

 

「そーれーにー!誰かさんの方が、よーっぽど恥ずかしい事してきますしー?」

 

「え?いやいや、怒ってないよ?だって……まぁ、気持ちは、嬉しいから、ね?」

 

「あと……ごめんね?ウチの商店街のおっちゃん達、いつもスゴいでしょ?」

 

「……え?ネイちゃんの事、よろしく頼む!っていろんな人から言われたって?」

 

「あ、トレーナーさんの荷物はその時にもらったやつ?」

 

「あと、ネイチャのおふくろさんにも『娘のこと、末永くよろしくお願いします!』ってお願いされたって?」

 

 

 

 

「……手を握られながら……?」

 

 

 

 

「…………」

 

 

「……え、えー!?やだなーおふくろったら、末永くーなんて、何変な事言ってんだかー……!」

 

「ははは……」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……アタシも、まだ、手、触れたことないのになー……」(ボソッ……)

 

 

 

 

 

 

 

 

「へぇぇ?!な、なんでもないですよー!?」

 

「え?あんまり元気じゃないように見えたからって?……そ、そんなことないですよー!ほらー!疲れ知らずで元気いっぱいのネイチャさんですよー!」

 

「……ですですー!もー心配症なんだからトレーナーさんたらー……」

 

「……え?ならお願いがあるんだけど、いい?って?なになにー?」

 

「……一緒に荷物持ってくれない?って?」

 

「もー仕方ないなートレーナーさんはっ!」

 

「ほら、持ち手方っぽ貸して?」

 

「……え?片方ずつ持つと、重くて持ち手が千切れちゃうかもしれないから……」

 

「……ひ、ひとつの持ち手で持ちたいんだけど……って?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……」

 

 

 

 

 

 

 

「……それって……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「し、しょうがないなー!トレーナーさんはー!」

 

「ほら、持つとこ少しつめて?」ギュッ

 

「……ん?そんなに重くない……」

 

「……あれ?トレーナーさん、顔赤くなってない?」

 

「え?それは荷物が重かったから!って?……えー?ホントかなー?」

 

「まーそういう事にしときますよー♪」

 

「んじゃ、トレーナーさんの寮まで行きますかー!」

 

「……え?まだ時間は大丈夫?って……うん、まだ大丈夫だよ?」

 

「良かったら、ご飯食べてかない?って?」

 

「ん、いいよー!で、どこに行くのー?」

 

「……もらったやつ、ひとりじゃ食べきれないから……」

 

「良かったら一緒に食べよー!……って?」

 

 

 

 

 

「……え?」

 

 

 

 

 

 

「……トレーナーさんと、ふたりで?」

 

 

 

 

 

 

「……ウン」

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁー……ですよねー……トレーナー室ですよねー……」

 

「……いいえー?なーんにも言ってないですよー?」

 

「んで、急にどうしたの?ご飯作るよーなんて」

 

「え?マヤノトップガンが嬉しそうに話してたからーって?」

 

「へー?トレーナーさん、マヤノに会ったんだー?」

 

「『トレーナーちゃんのお料理、すっごくおいしかったんだー!』って言うから、そういうサポートの仕方もあるって気づいたんだーって?」

 

 

「……ナイス!マヤノ!!」

 

 

「……てことはトレーナーさんって料理には自信がおありで?」

 

「……へー!学生の頃、自炊の他に料理屋でアルバイトしてたんだ?」

 

「それに、おふくろや商店街の人たちに、ネイチャが好きな味付けとか、聞いておいたんだーって?」

 

「同じ味にはならないかもしれないけど、ネイチャのために頑張るよ!って」 

 

「……ありがと、トレーナーさん」

 

「……え?かばんの中にネイチャ宛の手紙があるから、読んで待っててーって?」

 

「うん、わかったー……なになにー?」

 

 

 

 

 

『ネイちゃんへ』

 

『ネイちゃん!三冠制覇、そして、エリザベス女王杯勝利、本当におめでとう!!』

 

『ここから離れ、トレセン学園に入学したときは、前みたいな笑顔でいることが減っていたので、少し心配してました』

 

『でも、最近のネイちゃんは、とてもステキな笑顔で活躍してますね』

 

『この前のウイニングライブは、あの王冠と同じように、とても輝いていました』

 

『そんなネイちゃんを、私たちはとても誇りに思います』

 

『あなたの走る姿は、私たちにとって一番の励みです』

 

『あなたというウマ娘に出会えたことが、私たちにとってかけがえのない宝物です』

 

『いつも応援してるよ。からだに気をつけてね。商店街のみんなより』

 

 

 

「……トレーナーさんに会うまでのアタシだったら、良いとこ3位止まりのあの時のアタシだったら、こんな手紙もらったら悔しくてたまらなかっただろうな……」

 

「でも、今は……」

 

「すごく、うれしい……!」グスッ

 

「アタシ、少しは、みんなの期待に、応えられるウマ娘になれたかな……?」

 

「……ん?あれ?まだ続きがある……?」

 

 

 

『追伸 アンタ、さっさとツバ付けとかないと、他の子に取られちゃうからね! 母より』

 

 

 

「ば、ばかっ!!」

 

 

 

「へぇぇっ!??ち、違うの!!トレーナーさんの事じゃない!この手紙の……」

 

「い、いいいや!!な、なんでもない!!なんでもないからー!!!」

 

 

 

 

 

「……お!料理出来たんだ?……んー!いいニオイ♪見た目もおいしそうじゃん!!」

 

「んじゃ、食べていい?うん!いただきまーす!」

 

「……め、めちゃくちゃおいしいじゃん!トレーナーさん、ホントにおいしいよ!」

 

「この鶏の照り焼きはあのおっちゃんの店の味に近いし、金平ごぼうなんてウチの味そっくり!」

 

「あ、このシチュー!すっごくおいしいよ!なんかホッとする味だし……あれ?こんな味の店、ウチの商店街にあったかな……?」

 

「……え?ネイチャに食べてほしくて、前の日から用意しておいた自信作だーって?」

 

「……うん、一番好き」

 

「ねぇ、トレーナーさん?」

 

「今度、アタシもなんか作ってくるから、またこのシチュー、作ってくれない?」

 

「いいの?やった!楽しみにしてるね!」

 

 

 

 

「……あの?トレーナーさん?まだ料理出てくるの?」

 

「どれもおいしいけどさぁー?流石にこんなには食べられないんだけどー?」

 

「張り切りすぎちゃった……じゃないよー」

 

「……んじゃ、応援呼びますかー」

 

「あ、もしもし?マヤノー?今おなか空いてるー?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ねぇマヤノ?アタシ、マヤノとマーベラスに声をかけたよね?」

 

「そーだよー?」

 

「なーんで、チームスピカのメンバーもいるんですかね……?」

 

「えー?みんなで食べた方がおいしーよ?」

 

「そうだよっ!みんなで食べるなんて、とってもマーベラス☆」

 

「それは、そうかもしんないけどさー……」

 

「むぅー!何さネイチャ!ボクらは来ちゃダメだって言うの!?」

 

「そんなのいけませんわネイチャさん!せっかくのお食事会ですし、みんなで楽しむべきですわ!!して、スイーツはどこにあるんですの?」

 

「おまえはいっつもスイーツスイーツ言ってるよなー?また減量はもうたくさんですわー!って泣くはめになるぞー?……って目がぁぁぁぁああああああ!!!!」

 

「まーたやってるわね……すいませんネイチャのトレーナー、あの二人が騒がしくて……」

 

「へっ!そういうお前はネイチャのトレーナーに走りのコツやトレーニング方法でも聞こうって魂胆だろ?はぁー……ブリっ子も程々にしとけよなー優等生?」

 

「な、なんですって!」

「おぅ?やるか!?」

 

「みんな静かにしてよー!わたしもうおなかペコペコだよー!」

 

「スペちゃん……今日はぜんぶ食べたらダメよ……?」

 

「あ、あはは……うん、じゃあ、みんなで食べよっか?」

 

 

 

 

 

 

 

「「「「いただきまーすっ!!」」」」

 

 

 

 

「うーん☆とってもマーベラース☆」

 

「ホントにおいしー!ネイチャのトレーナーちゃんスゴいね!」

 

「あら、ホントにおいしい!料理お上手なんですねー!」

 

「まーた優等生がしゃしゃってるよー……って、これホントにウマいな!!トレーナー!おかわりっ!」

 

「すっごくおいしいです!おかあちゃんの料理みたいに優しい味!これならわたし、いくらでも食べれちゃいます!」

 

「スペちゃん……今日は腹三分までにしておいてね?」

 

「えーっ!スズカさぁ〜ん!そんなのあんまりですよぉ〜!」

 

 

 

「んー!おいしー!!……ネイチャズルいよー!こんな美味しいご飯、今までひとりじめしてたなんてー!!」

 

「え!?いやー……アタシも今日が初めてっていうか……」

 

「えー!そーなの!?ネイチャのトレーナーの事だから、毎日手作りのご飯を三食用意してるのかと思ってたよー」

 

「いや、普通に食堂で食べてるでしょーが……って、トレーナーさん?何その手があったかー!って悔しそうな顔してるの?」 

 

「ふふーん!ネイチャのトレーナー!ワガハイを讃えると良いぞよー!なんたって、これから最速のウマ娘になるんだからっ!」

 

「……ね、ねぇ?テイオー?その……アタシのこと、怒って、ないの?」

 

「んー?もしかしてクラシックレースの事?怒ってるわけないじゃん?」

 

「え……?だって、テイオーの夢の事、知ってたしさ……」

 

「そんなの、あの時のボクはネイチャより遅かった。それだけだよ。……会長には、良いとこ見せれなかったのは残念だけど、これから最速になる事は、出来るから!」

 

「……テイオーは強いね。ホント、キラキラーってしてて、主人公ーって感じ」

 

「ふふーん!そうだよ?ボクはスゴイんだから!だから、ネイチャ!」

 

「……なに?」

 

「これからボクは、ジャパンカップに出る。そして、勝って、有マ記念に出る!そこでネイチャ!ボクともう一度勝負だっ!」

 

「テイオー……うん、わかった!でもアタシ、ぜったいに負けないから!」

 

「そうこなくっちゃー♪……あ、ネイチャのトレーナー!あの約束、覚えててね!」

 

「え、トレーナーさん、テイオーと面識あったの?それに、約束って?……何も心配いらないよって?……うん、わかった!アタシのトレーナーさんの言う事だし、信じるよ」

 

「あー、いい感じのところ悪いんだけどさー?この糖分欠乏症ポンコツ令嬢がスイーツスイーツうるさくてかなわねぇんだー……トレーナー、ケーキ用意してんだろー?早く出してやってくれよー!」

 

「いやいや、いくらアタシのトレーナーさんでも無いものは出せない……え?なんでそんな驚いた顔してんの?……え?何故バレた!?って!?ホントにあるの!?」

 

「ケ、ケーキ!今ケーキがあると言いましたっ!?」ガバッ!!

 

「いいからお前は下がってろ」イケズデスワー……

 

「トレーナーさんさ……ア、アタシの事となると、ちょっと張り切りすぎじゃなーい?なーんて……」

 

「……え?……だって、俺のネイチャのためだから!……って?」

 

 

 

 

 

 

「……」

 

 

 

 

 

 

「……モゥ」

 

 

 

 

 

 

 

「「「……」」」

 

「キャー!!」

「マーベラース☆」

 

「「「アレっていつもやってるんだ……」」」

 

「……はっ!?も、もぉー!!トレーナーさんっ!!」




この後は、ちょっと拗ねてしまったネイチャでしたが、テイオーに手紙を見つけられ、取り返すために追い回したそうな……

ナイスネイチャのストーリーの手紙の話、スゴい印象に残っていたので、書きたいなと思っておりました。

……本家様の文だいぶ使ってますが!!
省略出来るわけがない……っ!!
あのストーリー見て、守護らねば……!!
って決心しましたので……

テイオーの約束の話は、次回の閑話の内容になります
上手くかけるか心配ですが

今回チームスピカ、そしてテイオーを入れたのは、テイオーが落ち込みっぱなしだったら、ネイチャも悲しいだろうなって思ったからです。

このままだと、ネイチャが少し落ち込んでしまうのでは……?と思ったので、ご都合主義かもしれませんが、今回この小話を書かせていただきました。
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