ポケットモンスター プリティーダービー   作:室星奏

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おまけ02 ウマ娘ジムリーダー『マヤノトップガン』

「すっごーいっ! あのフクキタルちゃんを倒したんだね!」

 

 雲の上の如く、風が吹き荒れる異質なポケモンジム。その中央で待ち構えていたのは、次なるジムリーダーだった。

 そのような場所で、ジムトレーナーと勝負させられた俺は、この時点で相当ヘバついていた。何なんだこのジム……。

 

「へへー! 楽しいでしょ? 私が考えたシステムなんだ!」

「疲れて楽しむ余裕なんかないんだが……」

「ええー!? お兄さん体力ないねー!」

 

 子供のような煽りに一瞬イラッと来たが、ここはぐっと堪える。ジムトレーナーと戦って分かったが、ここはひこうタイプ専門のジムだ。その証拠に、天井では彼女のポケモンと思われるムクバードやらピジョン等がチラチラと垣間見える。

 観察する俺をよそに、彼女はずっとニヤニヤしていた。

 

「……んだよ」

「別に? 疲れてるのに、お兄さん楽しそうだなーって!」

「楽しい? 俺が?」

「うん! マヤはね? どんな事でもすぐ分かっちゃうんだ~!」

 

 不思議なジムリーダーだ。

 確かに疲れて驚きはしたものの、ここで行ったバトルはどれも楽しいの一言に尽きる物であった。彼女がこのシステムを考えたのも、多くのトレーナーが楽しんでくれる事を分かって作ったのかもしれない。

 

「お兄さんとの勝負も、すぐ必勝法が分かってつまんなくなっちゃうかもしれないねー!」

「へえ、面白い事言うじゃねぇか」

 

 腰のモンスターボールに手をかけて威嚇する。ひこうタイプなら電気タイプは効果はばつぐん。俺のルクシオでかみなりを落として一発KOが最適解か。

 

「闘争心が強いね! マヤわかるよ? でんきタイプを出そうとしてるんでしょー!」

「……さすがにわかるか?」

「分かっちゃうからねー! ほらっ、モクローおいで!」

 

 天井を悠長に飛行していたモクローが、その呼びに答え、彼女の肩へと落下する。モクロー……っち、くさ・ひこうか。雷の聞きが他に比べて弱い。

 簡単な対策はバッチリっていう訳か。

 

 そこはジムリーダー、良い策略だ。

 

「お兄さんは、私を楽しませてくれるのかなー?」

「互いに楽しもうじゃねぇかよ!」

 

 彼女の周囲には、モクローにムクバード、ファイアロー。なんだよ、良い感じに相性を固めて着てやがる。こういう相手は本当に面倒だし、戦いたくない相手筆頭だが……。

 こういう相手程、心が躍ってしまうのも確かである。

 

「……それじゃあいこっか、お兄さん!」

「ああ、勝負だ!」

 

 俺はルクシオを場に出す。出す相手を見極めて、慎重に技を出す。こういう相手には戦略を組まなければすぐ負ける。

 

「それじゃあ、いっくよー!!」

 

――ノンストップガール! マヤノトップガン! テイク、オーーーーッフ!!!

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