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その時、何かが壊れる様な音と共に、クロムの部屋でルフレを待っていたサーリャが恐ろしい勢いで顔を上げて何処かを睨み付けた。
余りにも唐突なその行動に驚いたクロムは耳をピンと立てて何事かと警戒してしまう。
傍に控えていたフレデリクもまたサーリャに驚いた様で、何事かと素早く尋ねる。
すると。
「ルフレの身に危険が迫っているわ」
端的にそう言ったサーリャはその懐から割れた手鏡の様な物を取り出してクロム達に見せてくる。
「これは相手の危険を察知する為の呪いで、ルフレに危機が迫っていたら直ぐに分かる様にしていたものなの。
これがこうして割れたという事は、ルフレはかなり危機的な状況にあると言う事よ」
それを聞いたクロムは、椅子から立ち上がったサーリャが動くよりも、フレデリクがルフレの居場所を確認する為に人を呼び集めようとするよりも先に、一目散に部屋を飛び出した。
狼の姿をしているクロムが通り過ぎる度に、それを目にしてしまった兵や貴族たちから悲鳴が上がる。
そう時を置かずして城内中が大騒ぎになるだろうがそれに構っていられる余裕はクロムには無かった。
必死に、狼として研ぎ澄まされた嗅覚を頼りにしてルフレの匂いの痕跡を探し、それを追いかけて行く。
追い掛けて追い掛けて、裏庭にほど近い廊下の辺りまで辿り着いた時、ルフレの匂いは醜悪な程に強烈な悍ましい甘い臭気に掻き消されてしまっていた。
狼の鋭敏な嗅覚にはその強烈な甘い臭いは下手な毒物よりも凶悪な刺激となって、クロムは思わず悲鳴の様な鳴き声を上げてしまう。
そこにクロムを追い掛けて来ていたフレデリクとサーリャが辿り着いて、人の身でも思わず顔を顰めてしまう程の臭気に、フレデリクは堪らずに思わず鼻を手で覆った。
「この臭いは一体……」
「これは……人の身体から自由と意識を奪う薬の臭いね……。
こんなもの作れるのは呪術師しかいないと思うのだけれど……。
薬そのものはとっくに蒸発しきっているから、もう害はないわよ」
そう言われフレデリクは鼻から手を放すが、余りにも凶悪な臭いに再び鼻を摘まんでしまう。
クロムはと言うと、そもそもそこに近付く事すら難しかった。
「こんなものを使われたら、流石のルフレでもどうにも出来ずに意識を奪われたでしょうね……。
問題はルフレが何処に連れ去られたのかと言う事だけれど……」
ルフレの匂いは薬の匂いに掻き消されてしまって、クロムにもそこから先を辿る事は出来そうになかった。
薬の臭いを辿ろうにも、これでは鼻が壊れてしまう。
フレデリクは直ぐ様城内の者達から情報を集めルフレの行方を探るべく動き出すが……果たしてそれでルフレの身に何かが起こる前に間に合うのだろうか……。
クロムは居ても立っても居られず辺りをうろついてしまう。
その時ふと裏庭の叢の中に赤茶色の点の様に小さな何かが落ちているのに気が付いた。
もしかして何か手掛かりになるのではと近付いたそれは。
叢の葉の上に落ちた血の痕であった。
もう乾いているそれは、既に変色しているけれど。
鼻を近付けて臭いを嗅いでみたそれは、クロム達が今必死に探しているルフレのものであった。
まさか、怪我を負わされているのかと、驚き焦ったクロムはせめて怪我の程度を探れないかと、辺りに他にも血が落ちていないか臭いを辿ってみると。
まるで細い糸で繋げられている様に、まるで道の如くルフレの血は点々と落ちていたのであった。
それは、クロムの鼻には、ルフレへと続く一筋の光の様に見えた。
この血の匂いを辿って行ったその先にはきっと……!
クロムは手掛かりを見付けた事を知らせる様に、遠吠えを上げる。
何事かと飛ぶ様にやって来たフレデリクやサーリャに、何とか身振りで意図を伝えようとする。
目敏くクロムの意図を察したサーリャは、直ぐ様それをフレデリクに伝えて、ルフレの行方の捜索が始まったのであった。
途中で馬車に乗せられて血の臭いが途切れた時にはその馬車の臭いを、何者かに担がれ運ばれた時にはその臭いを。
目には見えぬ臭いだけを頼りにルフレの姿を探して王都を駆け抜けている内に、陽は傾き始めつつあって。
夜目も利き臭いで痕を追える今のクロムには夜闇はさして脅威ではないが、共にルフレの姿を探してくれているフレデリクや仲間達は日が暮れてしまうと捜索を続けるのが難しくなってしまう。
どうにか日没までにルフレを見付けなければと焦るクロムは、王都の東の端の区画にある屋敷街へと辿り着く。
ルフレの匂いが近くなったのを感じ、クロムの毛が興奮で膨らむ。
決しえ間違えない様に慎重に匂いを追ったクロムが辿り着いたのは、今は誰も使っている者が居ない事になっている筈の屋敷の門の前であった。
しかしその誰も使ってない筈の屋敷の門はつい最近開けられた形跡があり、誰かが立ち入ったのは間違いがない。
フレデリクが門を開け放った瞬間、クロムは彼の制止も聞かずに屋敷の中へと飛び込む。
一刻も早くルフレの所へ行かなくてはならないと言う、理屈も理性も越えた本能の叫びがその身を突き動かした。
ルフレの匂いを辿って辿り着いたのは長い廊下の行き当たりの……恐らくは物置か何かとして使われていたのであろう部屋で。
そして開け放たれたその扉の向こうでは、四肢を縛られ抵抗出来ぬ状態にされたルフレが物の様に床に転がされ。
そして見覚えが無くは無いが誰とも知らぬ男に、その無抵抗な腹を蹴られている光景であった。
その光景に、そして男が上げた下卑た笑い声に、クロムの大切な人を蔑む様なその視線に、怒りで我を忘れそうになった。
獰猛な獣そのものの唸り声を上げて部屋に飛び込んだクロムは、ルフレから男を引き剥がす様にしてその間に身体を滑り込ませ、鋭い牙を剥き出しにして吠え立てる。
突然飛び込んできた狼に動転したのか、男は腰を抜かしてその場に尻餅をつき、這ってその場から逃げようとしたが、手足が震えて上手く動かせず、逃げられないと悟るや情けない程に汚い悲鳴を上げて命乞いするかの様に何かを喚き立てる。
その喉笛を咬み千切ってやりたい程の怒りがクロムの内に渦巻いていたが、今はその怒りをこの男にぶつけるよりもルフレを解放してやる方が先であった。
ルフレの両手と両足を戒める縄を咬み千切ってやると、漸く手足が解放されたルフレは長らく無理な体勢で手足を縛られていた事への痛みに顔を僅かに顰めながらも、この場に飛び込んできたクロムを驚いた様に見やった。
「どうしてここに──」
だがその言葉は、突然に突き出されたナイフの切っ先によって強引に断ち切られた。
「この悪魔め!
どうやってこんな所に狼なんかを潜り込ませたんだ!」
錯乱した様に喚き散らしては素人そのものの動きでナイフを振り回す男は、恐慌状態に陥ったのか何なのかは分からないが既に正気とは言い難かった。
クロムには理解し難い罵詈雑言をその口の端から泡を飛ばしながらルフレにぶつけている。
そして、まだ満足には動けないルフレへと、そのナイフを振り下ろそうとした。
クロムは半ば反射的にナイフを持つ腕に飛び掛かって、そこに迷わず噛み付く。
皮膚を裂き牙が肉に食い込む嫌な感覚に耐えて、クロムはその腕を噛み折ってやらんばかりに顎に力を込めた。
痛みと恐怖に錯乱し完全に恐慌状態に陥った男は悲鳴を撒き散らしながらクロムを引き剥がそうとのた打ち回るが、その程度でクロムが男の腕を解放する筈は無い。
そして終に男はナイフを取り落とした。
それに安堵し、男の腕を解放するべきか一瞬逡巡した次の瞬間。
男は、クロムに拘束されているのとは反対の手で取り落としたナイフを拾い上げて。
自身の腕へと喰らいついているクロムのその胸元へとそのナイフを突き刺して。
一気にそのナイフを力任せに無理矢理引き下ろした。
ナイフが身体に突き立った瞬間に感じたのは、痛みではなくそこを燃やされているかの様な、意識が飛びそうになるほどの灼熱感で。
そしてそこに身体中の熱を奪われていくかの様な感覚だった。
堪らず男の腕から口を放し床に落ちたクロムだが、四肢で踏みしめて再び立ち上がろうとしても、上手く身体が動かせない。
冷たい床にそのまま縫い付けられてしまったかの様に、クロムはそこから動けなくなった。
ルフレが、クロムによって噛み裂かれグチャグチャになった腕を抱える様にして汚ならしく喚き散らしている男を、思いっきり殴り飛ばす様にして壁に叩き付けたのが見える。
相当派手な音がしている筈なのに、クロムの耳に聞こえるのは、自分の早鐘の様な鼓動の音だけだった。
燃える様に熱いのに、胸の傷口から少しづつ温かさが奪われていっているかの様で。
次第に目を開けている事すら億劫になっていく。
ふと、温かなものに抱かれているのを感じる。
まるで鉛の様に重たい瞼をなんとか抉じ開けると、そこには呆然とした……今にも泣き出しそうなルフレがそこに居て。
ルフレには傷らしい傷が見当たらない事に、何だか安心した。
『ルフレ』と呼びかけるが、それは自分でも弱々しいと感じる程の小さな鳴き声にしかならなかった。
それでも、クロムの身体を抱くルフレの力が少し強くなる。
『……泣くな、ルフレ。
お前の所為じゃない、お前は何も悪くない……。
だから、泣かないでくれ……。
お前の、所為じゃ……──』
頬へと零れ落ちてくる雫を、止めてやりたいと願いながら。
クロムは、静かにその瞼を下した……。
◆◆◆◆◆
「クロム…………?」
力無く地に倒れたクロムの身体を呆然と抱き抱えるルフレの腕を、その胸の傷口から溢れ出る温かな血が汚していく。
だがそんな事は何一つとしてルフレの意識を引き留める事は出来ずに、ルフレはただただ……クロムを、そしてその胸を深く抉る様に走る……最早手の施し様など無い事をまざまざと見せ付けるかの様な……そんなあまりにも大きな傷口を、凍り付いた様に見詰めた。
武器を手に取る事も不馴れな者が、無我夢中で突き立てそして切り下ろした剣による傷口は、いっそ不格好な程に滅茶苦茶に切り裂かれた……そんな無惨な有り様となっていて。
例え癒しの杖を使ったとしても、この傷口を綺麗に治す事は誰にも出来ないであろう程のものであった。
クロムの身体から命が零れ落ちていくのが目に見えて分かる。
しかし、ルフレには何も出来ない。
この場には気休め程度の傷薬すらなく、その命の砂が零れ落ちていくのを、誰も止められない。
ルフレの目の前にあるのは、『どうにも出来ない現実』という……この世の絶望そのものであった。
もしあの時、ルフレが動けていれば。
クロムが飛び掛かるよりも先に、あの男を叩きのめせていれば。
せめて男がナイフを取り落とした時にそれを奪えていれば。
時を巻き戻す事もやり直す事も出来ぬ、神ならざる只人には、最早何の意味も生産性も無い後悔と絶望ばかりがルフレの胸を満たす。
この現実は、まるであの悪夢がそこに焼き写されているかのいるかの様ですらあった。
クロムが弱々しく鳴く。
それは、『ルフレ』、と……そう呼ばれた様にルフレの耳に届く。
クロムの身体を抱く腕に、知らず知らずの内に力が籠った。
身体を動かす事も辛いだろうに、クロムはその頭をゆるゆると動かして、少しざらついた狼の舌で、優しくルフレの頬を舐める。
そして、小さく鳴いた。
……その意味はルフレには分からなかったけれども。
『泣くな』と、そう言われたような気がして。
それなのに、涙はどうやっても止まらなかった。
クロムの優しい深蒼の目が、ゆっくりと閉ざされていく。
ルフレは反射的に引き留めようと、その身体を揺するようにして涙で少し枯れた様な声を上げた。
「クロム……いや、止めて、お願い……。
目を開けて、……いかないで……。
あたしをおいていかないで……。
いや、いやよ……、おねがい……」
だがどれだけ呼び掛けても、クロムの目が再びルフレを見る事は無くて、その呼吸は徐々に荒々しいものへと変わっていく。
幾多の兵達の死を見てきたルフレには、『それ』が分かってしまう。
『死』の足音が静かに忍び寄るそこに、ルフレには何かを出来る様な力は全く持ち合わせていなかった。
死んでしまう……喪ってしまう……。
自分は、誰よりも愛するこの人を、喪ってしまう……。
多くを望んだつもりなんて無かった。
ただ傍に居たかった、その力になりたかった。
何度でも名前を呼んで欲しかった、その手に触れたかった。
ただただそれだけだったのに……。
あぁ……それなのに、辿り着くのはこんな結末なのか。
自分には、ただクロムの傍に居る事ですら、これ程までに赦されざる罪だとでも言うのか……。
それが罪であるというのならばその罰はルフレ一人に与えれば良いものを……何故クロムの命が奪われねばならないのか……。
世界の全てに吼え叫び、問い質して回りたい衝動が芽生える。
一体、何が罪だと咎めるのかと。
何故その罪がクロムの命で贖われなければならぬのかと。
あぁ……もしもその全てが罪であるのだと言うのならば。
せめて、……せめて…………。
『愛している』と、ただ一言。
この胸に灯り続けていたその想いを、伝えてしまった方が、何れ程良かったのだろうか。
もう今更なのかもしれないけれど、それでも。
「……クロム、あたしずっとあなたに伝えたい事があったの。
ずっと傍に居たかった、もっとあたしの名前を呼んで欲しかった。
あなたの愛している人があたしじゃなくったて構わない。
ずっと想っていられれば……ただそれだけで良かった。
……クロム、愛しているわ……。
あなたは、たった一人の何よりも大切で特別な人よ……」
どうかもう一度目を開けて欲しい、もう一度名前を呼んで欲しい、もう一度その手に触れさせて欲しい。
……そしてもっと、ずっと傍に居させて欲しい。
その願いが叶うなら、何だって……。
半ば無意識に、ルフレは狼の口先に口付けを落とした。
こんなお呪い、何の意味も無いのは分かっている、でも──
唇と狼の口先を触れ合わせているルフレの頬を伝って、涙が荒く息をするクロムの口の中へと滑り落ちた。
その、次の瞬間。
凄まじい烈風の様な、衝撃の様な、そんな魔力の奔流が吹き荒れて、ルフレは思わず固く目を瞑る。
そして不意に、抱きかかえていたフワフワとした感触が、まるで人肌の様に艶やかなものに変わり、急に腕の中が重くなる。
誰かが咳き込む様な音に驚いて目を瞬かせながらルフレがゆっくりとその目を開けると、そこには。
何処か気まずそうな表情の、見慣れた……しかし何処か懐かしさすら感じる、そんなクロムの……人間としてのクロムの顔があった。
「えーっと、だな、その……。
出来れば、下の方は向かないで貰えると助かるんだが……」
下? と、半ば無意識に視線をそこに向けてしまったルフレは。
瞬間的に顔を真っ赤にして、反射的に腕の中のクロムを突き飛ばして反対側を向いて目を覆った。
「なっ、何で裸なのよ!!」
「し、仕方ないだろう!
ついさっきまで俺は狼の姿だったんだぞ!
衣服を着た狼が何処に居るって言うんだ!」
「それはそうかもしれないけど!
だったら前を隠すとかしたらどうなのよ!」
「あんな状態で抱きしめられてたら隠すべきものも隠せないだろ!」
お互いに顔を真っ赤にしたままギャアギャアと騒ぐ。
意図せずクロムの生まれたままの姿を目にする事になってしまったルフレは、もうクロムの顔を直視出来ない。
何と言うのか、全裸の衝撃が強すぎて先程までの悲壮な気持ちなど跡形もなく吹き飛んでしまっていた。
「あー、もう!
それならせめてこれでも着て前を隠しといて!」
ルフレはクロムの方を見ないまま、愛用しているローブを脱いで、そのまま投げ渡す。
まだ人間に戻ったばかりで手を使うのに覚束なかったのか、受け取り損ねたクロムそれを床に落としてしまうが、何とか拾い上げて、多少もたつきながらもそれを身に着ける。
「着た? もう着た?
これで万が一にもちゃんと着てなかったら、反射的にぶん殴っちゃうかもしれないからね!?」
何度も念を押してから振り返ると、そこにはローブだけを羽織った、些か頼りないながら隠すべきところは隠された状態のクロムで。
これで漸く多少は落ち着いて顔を見て話せそうだとルフレが安堵していると。
急に、クロムがルフレを抱き締めてきた。
何一つとして前触れもなく突然過ぎるその行動に、ルフレが思わず氷の様に固まってしまうと。
クロムは、まるで狼の姿であった時の名残の様に、その頭をルフレの肩へと擦り付けてくる。
何がしたいのかさっぱり分からずルフレが戸惑っていると、クロムは何処か感極まったかの様な……少し涙声交じりの声で、ルフレの名を何度も呼ぶ。
何度も何度も、飽きもせずに……。
思わず、ルフレはクロムが狼であった時の様にその頭を撫でた。
何となく、そうした方が良い様な気がしたのだ。
「ずっと……こうしてお前を抱き締めてやりたかった。
ずっと、その名を鳴き声なんかじゃなく、ちゃんと呼びたかった。
ずっと……ルフレに、伝えたい事があったんだ。
狼の姿にされて、それが痛い程分かったんだ……」
ルフレを抱き締める腕に、力が籠る。
「ルフレの言葉、ちゃんと聞こえていたんだ。
だからちゃんと、俺も伝えたい。
俺も、お前の傍に居たい、何度だって名前を呼びたい、何度だってこうして抱き締めていたい、何度だって、何度だって……。
ルフレ、愛している。
他の誰でもなく、お前ただ一人を。
この先もずっと、誰よりも近くに、……俺の傍に居てくれ。
どうか俺と、共に人生を生きてくれないか?」
クロムのその言葉に、ルフレは思わず涙を零した。
その願いを受け入れる事が、赦される事なのかは分からない。
何時か、取り返しのつかない破滅を引き起こすかもしれない。
……それでも、クロムと確かに想いが通じたこの瞬間を、絶対に忘れる事なんて出来はしないから。
優しく触れ合う様に重なった唇と唇が、クロムへの返答であった。
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