ありふれない天の鎖の投影魔術師は世界最強 作:小説大工の源三
しばらくSAOにかかりっきりだったのでこちらの更新をしてきませんでした。
申し訳ない。
セイバーside
ボクは投影した複合投影剣を振り下ろし、建物の扉を破壊。そして気配探知に反応している、敵サーヴァントに向けて投影したプレーンブレードを射出する。
「ちっ!」
それはカトラスを持った小柄な銀髪少女に弾かれる。
「やはりかライダー、メアリー・リード、そして奥にいるマスケット銃を持ってるのがアン・ボニーか」
最初はメアリーの容姿と攻撃からジャックと勘違いしていたが、アサシンが別にいると言うことから正体を絞ることができた。
ただアサシンの正体がわからない。コルデーの1臨の姿に似ていたが、違う。
こっちに戻ってからもFGOの情報は集めているので、この世界で召喚された、未実装どころか未確認のサーヴァントだ。
「この!」
カトラスの斬撃を捌きながら、マスケット銃から放たれる弾丸を躱わす。
跳弾も利用してくるので、先読み+瞬光で余裕を持たせながら最小限の動きに止める。
「速攻で終わらせるか…?」
彼女達はサーヴァントとはいえ、神話の人間ではなく、近代の英霊だ。
神の加護も無ければ、超能力もない…が、黒髭やドレイク船長のように、人間としての恐ろしさがある。
ボクも人間だと思っているが異世界とこの世界は基準が違う。
トータスは神代とはいかずとも、魔力濃度の高い世界なので、それなりの補正がかかっていることは、アーチャーとの戦闘でわかっている。
「中々攻め込めないね……」
「こちらの銃撃も見切られていますわ」
向こうはこちらに決定打や攻撃が掠りもしないことに少々焦りを見せている。
こちらとしては姿の見せないアサシンが気がかりだ。
「しかしアサシンと手を組んでいたとはね」
「僕達は海賊だよ?」
「財宝を手に入れるためには手段を選びませんので」
「それにアサシンとは座で知り合ってるから、それなりにやりやすいしね」
座で知り合ってる?
……FGOのイベントでなんかあったような、なかったような。
ともかく、アサシン陣営との仲違いは今の所無さそうか。
同士討ちを狙うことはできないか。
「とは言え、そのアサシンがやった殺害方法が知りたいな」
「それはできませんわ」
当然である。
殺害方法によってアサシンは大体の真名を暴かれる。
ただ現場証拠から判別したのは毒殺ということだけ。
毒殺なんて色々ある。なのでどんな毒を用いて殺されたのか。
それさえわかれば正体を掴むことができる。
「そんじゃまぁ……君達を切って後で探るとするよ」
ボクは複合投影剣を背中の鞘に戻し、普段使いの干将・莫耶を投影する。
こちらの武器が変わり、ライダーは攻めさせないよう先手を取ろうと切りかかる。
さらにその動きを援護する精密な射撃がボクへと放たれる。
「しっかし……今回は撤退させるのが目的だからな……」
サーヴァントを脱落させれば呪われた聖杯に魔力がくべられる。
聖杯が完成すると、第四次のような地獄が生まれる。
なので、撤退させるために相手に手傷を負わせるのが今回の戦闘目標。
もし無理ならここで脱落させる。
サーヴァント2、3騎脱落したところで聖杯は完成しない。
さて、どうしたものか。
「でもセイバーがこっちに来て、作戦がお釈迦になっちゃったね」
「ええ。バーサーカーのマスターが設置したトラップも無駄になってしまいましたし」
「は?」
ボクが声を漏らすのと同時に恵里達が降りた階段から光が放出される。
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恵里side
今、セイバーがライダーの相手をしている。
その間に私たちは相手マスターを探して、捕縛する。それが今回の作戦だ。
『今回の聖杯は呪われている?』
『そりゃどういうことだい?』
『前回の聖杯戦争でアインツベルンがアンリマユを召喚して敗退したから。この世、全ての悪が大聖杯に取り込まれているから、聖杯を顕現させると、その呪いが街に放たれる』
『私達が生まれる前に起きた火災の原因なの?』
『火災?』
と、私達は聖杯が呪われていることと理由を共有したことで、聖杯戦争の目標が聖杯の破壊になった。
中へ入り、横の階段のある扉を開く。そこは一寸先も見えない暗闇だった。
「この建物とんでもなく深いよ!?」
「オジサンが先導するから、マスター達はその後をついて来い」
暗闇の中階段を降りていく。
セイバーからもらった護衛のロボット二機、アキレスディードとパンドラを自分と鈴の肩に乗せている。
10分ほど降りた時だった。
「扉?」
「怪しいね……」
「とは言え、この先には何もありはしないですからね……マスター達は離れてください。オジサンが先を調べますんで」
ランサーが扉を開く。
何も起きず、そのまま中を確認する。
「中はだだっ広い白い部屋……ひとまずついてきて大丈夫だ」
ランサーの後をそのまま追従する。
暗闇から明るい部屋に入ったせいか、一瞬目が眩む。
部屋の中は何もない真っ白な空間。
その奥へのしばらく歩く。すると奥に黒い人影なようなものが椅子に縛り付けられて、もがいていた。
「誰だ?」
「んーっ!んん!」
猿轡までされているので、完全に巻き込まれて人質にされたような一般人に見える。
「今、助けるから!」
そう言って鈴はその人の元まで走る。
「おいマスター!罠かもしれないんだぞ!」
慌てて鈴を止めようとするランサー。
私は眼鏡を外し、サイコメトリーを発動する。
読み取ったのは影下君の家に行った時に見た光景の女性だった。
「鈴!駄目!」
私が叫び鈴が足を止めたその時だった。
目の前の人物は本性を表し、鈴を捕まえる。
「バカなお嬢さんだこと。ここにいる時点で怪しいのにねぇ?被害者のフリをしただけであっさり助けようと近づくんだもの」
「誰だお前は!」
「フフフ……誰でしょう?」
「反応からしてサーヴァント……アサシンか?」
「そうよ。ウフフ……貴方達、どういう立場か理解しているかしら?」
当然鈴が人質に取られて身動きが取れない状態。完全にしてやられたという状況だ。
首筋にナイフを突きつけられ、どうすることも出来ない鈴。
「貴方たちに3つ要求させてもらうわ。まず一つ目。お金を持ってくること。二つ目は上で戦っているライダーに、そこのランサーが加勢すること。そしてそのまま私たちの陣営についてきてもらうわ」
つまり裏切れということだ。
しかしその状況でも逆転の目だけはある。
「パンドラ!」
私が叫ぶと、鈴のパーカーのフードから白いスレンダーな機体が飛び出し、アサシンが持っているナイフを弾き、顔にビームエッジを当てて傷をつける。
それに怯んだアサシンの隙をついて鈴が離れる。
「ごめんなさい。まんまと罠にかかっちゃって」
「ホントですよ。次からは気をつけてくださいね」
そのまま鈴は杖を取り出す。
私も身を守る為に、丸めたポスターを取り出し、それを広げて強化魔術で盾になるよう固くする。
「全くもう……女の顔に傷をつけるなんて酷いことするわね?」
「アンタみたいな悪女に言われてもザマァとしか思わないよ」
「口が悪いのね」
睨み合いが続く。
「アサシン…ダメだったんだね」
「ええ。マスター」
横から少年が現れる。おそらく彼が影下尋くんだ。
「それじゃ第二プランね」
そう言ってアサシンが杖を取り出す。
「杖…?」
「そう。そして邪魔なモノを一度だけ別の場所に飛ばせるのよ」
私は再びサイコメトリーを発動する。
杖は、黒いフードを被り、黒い天使の翼を持つ者から受け渡された物だ。
「バーサーカーからの物…?」
私が疑問に思ってその時だった。
「なっ!?」
ランサーの周りから光だす。
「マスター離れろ!」
鈴を私の方に突き飛ばす。
その光が一気に強くなり、目が再び眩む。
光が収まった頃には既にランサーの姿は消えていた。
「はい。というわけで貴女のサーヴァントは消えてしまいました」
「これでサーヴァントを連れている僕が有利になったそしてここにはもう1人いるよ?」
その言葉と共に右から1人の少女が現れ、どこかの国のお姫様のようなお辞儀をする。
「ご機嫌よう。谷口さん…それと貴女は…?ごめんなさい、お名前がわからないわ」
「お前は……山川桃香…!」
「はい。お久しぶりですわね。以前の時計塔交流パーティーが最後でしたか?」
どうやら鈴の知り合いのようだ。
「お隣の方は貴女の同盟相手でしょうか?」
「そうだよ」
「となると上で戦ってるセイバーのマスターですのね」
会話している間に私は魔眼を使って情報を集める。
山川桃香。隣の街の学校の生徒。使う魔術は炎と風を合わせる魔術。魔術の行使方法は英称のみ。
「では、聖杯を求めて勝負といきましょう」
彼女は袖が杖を取り出し、こちらに差し向ける。
杖を視る。
魔術補助用。おまけに増幅の概念。
「グラストフランメ!」
キラキラとした炎が襲いかかる。
「
その炎を鈴はルーンの結界で防ぐ。
「相変わらず丈夫な盾ですわね。ならばこちらでどうでしょう!アイントリンゲリンベー・アブソープチオンハイスフランメ!」
ドリルのように螺旋回転する風に炎を纏わせた魔術が鈴の結界を襲う。
貫通力が高いのかドンドン結界にヒビが入る。
「
結界にルーンを刻む。ヒビの入った結界が修復され、炎のドリルを防ぎ切る。
「私がいることをお忘れないように!」
アサシンが拾い直したナイフで切りかかる。
「アキレスディード!パンドラ!」
アキレスディードの盾に阻まれ、パンドラのダガーによって切られる。
「本当に鬱陶しいわね、そのお人形?は!」
「アサシン。アレを売ったら大儲けできそうだ」
「確かに動く上に強いなんてレアね」
アサシン組の標的がロボットに移ったようだ。
「コンプラシオンフランメ……」
圧縮された炎の塊が鈴の結界を破壊しようと大きな爆発音を上げながら炸裂する。
「アキレスディード!必殺技をお願い!」
すると黒騎士の機体はカメラアイを一度光らせ、飛翔し、アサシンを見下ろす。
そしてエネルギー銃を構え、狙いを定める。
『アタックファンクション。トリプルエネルギー弾!』
青いエネルギーの弾丸がアサシンに向かって3発放たれる。
「ふふっ!直線的でわかりやすいわ!」
そう言ってアサシンはくるりくるりと踊るように回りながら青い弾丸を回避する。
「止まって!」
私は魔眼を使ってアサシンに動きを止めるよう働きかける。
「はーい」
アサシンは私の言う通り、その場で立ち止まる。
「アキレスディード!」
アキレスディードの銃から紫色の通常弾がアサシンの身体を撃ち抜く。
「きゃあっ!」
アサシンは右肩と左足をアキレスディードの銃に撃ち抜かれたことにより、行動に影響が出て、走ることと、左手でしか攻撃が出来なくなった。
「アサシン!」
「大丈夫よ、マスター。後で溜めた魔力で回復するわ」
そう言ってアサシンは後ろに下がる。
「パンドラ!」
アサシンの後ろからパンドラが2丁拳銃で彼女を撃つ。
「影よ!」
影下君はアサシンの影を伸ばしたのだろうか、黒い壁のようなものを出現させる。
「ふふふマスター!いい判断よ!」
そしてビームの刃でその影を切り裂く。
「そうそう、私はサーヴァントの中では最弱もいいところよけどね……」
一度、言葉を区切り、次の言葉を紡ぐ時には私の目の前に現れる。
「でも、人間相手、それも戦闘は素人なら、余裕で殺せるのよ?」
拳を突き出し、私のお腹、それも私の令呪がある下腹部を打ち抜く。
「ガハッ…!」
そのまま後ろへと転がり、勢いが止まった時に、私は殴られた箇所が痛む。
「げほっ…げほっ!」
すごく痛い。お母さんに叩かれた時より遥かに痛い。
殴られた所に触れると、痛みで身体が『ビクン』と驚いてしまった跳ねてしまう。
内出血はしているだろう。それに中で何かが破裂したような痛みも感じる。
それに股の辺りが生暖かい。
「知っているかしら?子宮って、外からの衝撃でも破裂するよの?」
あのサーヴァント、それを狙って私のお腹を殴ったのか。
生暖かいものの正体は血だったわけか。
「さーて、この人形は幾らで売れるかしらぁ?」
頼みの綱のロボットも、私の声が無ければ動かない。
自動で動かす設定を外したのは間違いだった。
正に万事休す。私の負けだ。
せめて、鈴があの魔術師との決着を付けるまでに倒せればよかったのだが。無理だった。
諦めて目を瞑り、死を待つその時だった。
「……マスター!」
優しい声音が私を呼んでいる。
セイバーだ。ライダーの方はどうしたのだろうか。
そんなことを考えながら私は意識を闇に委ねた。
アサシンの正体はFGOやってたらわかるんじゃないかなぁ……
特にアンメア推しの方には。
作者は今回のアサシンの事はライダーにアンメア出したことで知ったわけですし。
結構悪辣ですが、もしこれから彼女が実装された時はこの作品のことは無視してください。
いつか実装されるのでしょうかね……
鈴
知り合い魔術師に苦戦中。
ランサー
不意打ちでどこかへ飛ばされた。
セイバー
ライダーと交戦後、どうにかして恵里の元まで直行。
ダメージを受けた彼女を見て焦る。
恵里
臓器にダメージ。
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