ありふれない天の鎖の投影魔術師は世界最強 作:小説大工の源三
SAOの方に集中していましたので……
セイバーside
ライダーと交戦している最中に、階段から溢れた光を見て、すぐにボクは恵里達の元へ行きたかったが、ライダー達を放置することができなかった。
鎖を使って捕縛したいが、メアリーの動きを捉えることができずにいた。
「全く厄介な奴だよ!」
「そっちこそ、しぶとすぎるんだけど」
メアリーのカトラスによる攻撃が縦横無尽に繰り出される。
それを空間固定による超防御で防ぐ。
「あまりこの手は使いたくなかったんだけどね……『黒牢』!」
「あぐっ!?」
「きゃあっ!?」
黒いオーラでアンメアを2人まとめて地面に固定する。
建物内部の為、重力魔法は自重していたが、恵里に何かあったのは確実。建物には悪いが、ライダーを生き埋めにしてでも向かわせてもらう。
「悪いね、ボクにとってマスターが最優先だから」
オマケに鎖でギチギチに縛り上げる。
身動きができないようにして、その場に放置する。
恵里が居るであろう、地下へ空間魔法で瞬間移動する。
そこでボクが目にしたのは、
「ガハッ…!」
アサシンであろう女サーヴァントに殴られている恵里の姿だった。
「……マスター!」
ボクは彼女の元へ走る。
力なく横たわる彼女の状態を解析眼で調べる。
下腹部付近の内臓破裂と打撲傷。
すぐさま再生魔法で治療し、怪我を負う前の状態に戻す。
「子供に筋力最低だとしても英霊の拳で殴られればこうもなるか…!」
「あら?貴女がその子のサーヴァント?」
「……鈴!ランサーは!?」
「バーサーカーがアイツらに渡した杖でどこかに飛ばされた!」
「バーサーカーが…!?」
薄々バーサーカーの正体に勘づいている身としては、そんな芸当ができてもおかしくはないと思っている。
「とにかく今は撤退だ。ランサーも探さないといけない」
「でもどうやったら…!」
「こっちへ来て!」
ボクは恵里と2機のLBXを抱えて鈴の元へ寄る。
「このまま転移する!」
空間魔法を使用して建物の外へ、次いで安全な場所まで2度目の転移を発動。
「……ここは…?」
「公園。前に同盟を組んだ所だ。さっきの建物は多分潰れてるかもね」
その前にあの連中も逃げただろうが。
恵里は現在意識を失っている。無理に起こすのは良くない。
「鈴。ランサーとのパスはどうなってる?」
「まだ繋がってる……無事かどうかはわからないけど、退去はしてない」
しかし、あのランサーがバーサーカーに遅れを取るとは思えない。となると環境の問題かバーサーカーのマスターの方にも何かやられているのか。
彼が戻ってくるまでわからない。
「……とりあえず、ランサーの様子を見たい。先に2人を家へ送る」
今夜3度目の転移を発動。恵里と鈴を家まで飛ばす。
大地完治でランサーを捜索。
「見つけた…!」
空を跳び、交戦している彼の元へ急ぐ。
火花を散らしながら武器をぶつけ合うランサーとバーサーカーの姿を確認する。
ボクはバーサーカーへ向けて剣を弓で飛ばす。
「ランサー!」
「セイバーか…!」
二者間に剣が着弾する。
ランサーがこちらまで跳び下がる。
腕を切り落とされたりなどの欠損はないようで安心した。流石の腕前だ。
「無事でよかった…!」
「まぁね……前にも言った通り、オジサン、防御は得意ですんで」
目の前のバーサーカーから逃げる方法を模索する。
まだ狂化した状態であるなら、付け入る隙はあるが。
「ふふふ……」
目の前でフードを被っているバーサーカーの笑い声が静まった夜の世界に伝播する。
以前やり合ったバーサーカーは笑ったとしても、それが笑い声とは思えないものだった。
しかし、今、目の前にいるバーサーカーは確かな言語で笑った。
「狂化を解かれていたのか…!ランサー!全力で逃げるぞ!」
「ああ…!相当不味い気がするぜ…!」
ジリジリと後ろへと2人して下がるが、バーサーカーは当然こちらを逃すことはしないようで。尋常ではない魔力を溢れ出して牽制している。
「ランサーだけなら逃げ切れる……走って」
「お前さんはどうするんだ……?」
「上手くやるさ……」
「……自分のマスターを泣かせるんじゃねぇぞ」
「勿論」
ランサーは1人で離脱する。
バーサーカーは黒い翼で彼を攻撃しようとしたが、それをボクが鎖で受け止める。
「神性持ちにはきついでしょ?」
「流石だね……セイバー。この僕の正体も気づいちゃった?」
「あえて口にはしないさ……口にするときはボク自身の罪に向き合うまでね……」
「あはは……そっかぁ……なら仕方ない。僕もセイバー呼びを続けてあげる。でも気は短いから……早くした方がいいよ?」
「そうだね……君はそうだ……それと君のマスターは?」
「…?ああ、あのいけ好かない男ね。僕の新しいマスターは聖杯を完成させようとしてるよ。多分キャスターを落とそうとしてるかな?まぁただ落とすだけじゃ面白くないみたい」
「へぇ……アンリマユの顕現を考えているの?」
「どうだろうね。この世界に器があるなんて聞いてないし」
「……まさかマスター本人がその器にでもなるつもりなのか?」
「……確かに召喚されたアンリマユはただの村男らしいし。男だって言う理由で器になれる可能性はないわけじゃないね」
「大聖杯がどこにあるかはある程度察しはつけているけど、ユリアスフィールから小聖杯を抜き取らないとどうしようもない……」
「もしかしたら僕のマスターが取りに行くかもよ?」
「それは困るなぁ……彼女にも死んで欲しくない」
「……でも僕は君以外どうでもいいし。世界がどうなろうと知ったことじゃない」
「……」
まざまざとボクの罪が見せつけられている気分だ。
そのつもりなのかも知れない。
困ったな。彼女を殺すなんてボクにはできそうに──出来るはずがない。
そんなことをすればボクの、信念は空虚な物になる。
「どうしても止めたかったら僕を殺すしかないよ?死にたくないけどね」
「……」
「……ねぇ。どうして?」
その一言にはどれほどの意味が込められているのだろうか。
それを考えると、どんどん言葉が出てこなくなる。
「答えてよ。向き合った時に」
じゃないと、僕は許さないから
そう言い残して彼女は飛んで消えてしまった。
「はあ……」
ボクはどう向き合うべきなのか。
知っているが知らない夜空を見上げ、瞬くように輝いている星を眺めたままボクは転移した。
─────────────────────────
恵里side
アサシンにお腹を殴られて内臓破裂を起こした後、セイバーが来て。
それからどうしたんだっけ。
私は暗闇の中を歩いている。
歩く足は止まらず、前に進み続け、終わりの見えない世界を何も分からず突き進む。足音は鳴らない、空気があるのかもわからない。呼吸をしているイメージがない。
時間もわからない。ここにはいつまでいるのだろうか。
しばらくすると、横にスクリーンのような映像が映る。
目元が黒いノイズで映らないのでどんな人かわからない。それでもその黒髪の女の子は、とても悲しそうで、寂しそうで、辛そうで、怒り狂っている。
復讐、というよりは、行き場のない狂心を目の前にいるナニカにそれを向けて、ぶつけている。
「邪魔をするなぁ!木偶の坊がぁぁぁぁ!」
「足りない……足りない足りない足りないィィィイ!」
憎悪で染まった声が黒髪の少女の心情を一目でわかる。
そんな少女を無慈悲な──
そう考えていると、そんな私を引き戻すように手を引かれ──
「恵里!」
「鈴?」
「よかった……目を覚まして……!」
「……あれ?ここって、鈴の家?」
「そうだよ……セイバーがここまで逃がしてくれたんだよ」
「そっか……セイバーは…?」
「ランサーが言うにはもう少しで戻ってくるってさ」
「……わかった」
鈴はそう言い残して、部屋を出ていった。
正直、やらかした。
新しい力に目覚めて使えるようになって、慢心して、気分が舞い上がっていたんだ。
鈴が戦えているのを見て自分もいけると判断してしまった。
セイバーにも了解を得られたこともあったのだろう。
「セイバーになんて言おう……」
うんうん唸っているとセイバーが帰って来たようで、扉が開く。
「ただいま」
「おかえりなさいセイバー」
「マスター。ごめんね…守れなくて」
「ううん。僕こそ無謀なことをしてごめんなさい」
「……マスターを守れなかったのはサーヴァントとして不徳の致すところだ。必ず守る方法を考えるよ」
セイバーはそのままキッチンへと向かってしまった。
「……これからはセイバーの後ろで補助をしないと」
そう思いつつも、あの万能セイバーに補助がいるなんて思いもしないのだが。
僕自身、この眼で出来ることがたかが知れているのは理解してしまった。
「結局、僕は何もできないんだね……」
落ち込んでいると、キッチンにいるセイバーが肉を乗せた皿を持って出てくる。
「エリ。スズ達を呼んで、庭に集まるように伝えてくれる?」
「う、うん」
僕はそのまま上の階にいる彼女の部屋へと向かう。
「鈴、いる?」
『恵里?いるよ。どうしたの?』
「セイバーが庭に集まってって」
『わかった。ランサーも呼んでおくから恵里は先に行って』
「うん」
僕はそのまま下の階に降りる。
セイバーがいるであろう庭を窓から見ると、彼は椅子を4つと長机を並べて、キャンプの準備をしていた。
「セイバー、僕も手伝えることある?」
「なら、火の様子を見てて。もし小さくなりそうなら、そこにある薪を火の中に焚べてくれればいいから」
「わかったよ」
僕は火の前に座り、『パチパチ』と木の焼ける音に、なぜか分からないけれども、心地の良さを感じながら、眺めている。
「恵里。来たよ」
「鈴、ランサー」
「なんでい、今日は屋外でのんびり食事かい?」
「ああ、ランサー。フライパンに肉を焼いてくれるか?」
「へいへい」
ランサーは机の上に置いてある肉をフライパンに乗せて、僕が見ていた焚き火の上で焼き始める。
とても良い匂いがする。
「エリ。君はこのケトルに入ってるお湯を温めてて、お湯が沸いたら、紅茶のパックを入れたカップに注いで」
「わかった」
僕はいつのまにか用意されていた小さな火のランプの上にケトルを乗せて温め始める。
このゆったりとした時間に僕は安らぎを覚える。
「すごく落ち着く……」
そんなことを考えているとあっという間にお湯が沸く。僕は急いでゆっくり、お湯をカップに注ぐ。
お湯が透明感のある赤に染まっていき、果物の甘い香りが空気を染めていく。
「良い匂い……セイバーお手製の?」
「いや、ボクの友達が作ったフルーツティー、エリにはわかりやすく紅茶のパックとだけ言ったけどね」
それからはセイバーが街で買った肉を食べたりして、はんごうで炊いたご飯も食べて、穏やかな気分へと変わったことで、自分自身にゆとりを持てたような気がした。
「ねぇセイバー」
「ん?」
寝室で横になる僕の隣でベッドに背中を乗せる彼に声をかけた。
「眠るまで手を握ってもらえるかな?」
「構わないよ」
セイバーは僕の手を優しく握る。
霊体化できないからなのかそれとも彼自身が優しい心を持っているのか、大きな大人の手は私を緩やかに眠りへと誘うのだった。
セイバー
恵里の状態に心が痛み。
バーサーカーとの会話はとても心を抉られる気分だった。
バーサーカー
正体がわかるでしょうけど、もう少し待ってね。
えー
源さんです。
先日、単独事故を起こしまして……車がないです……ケガという怪我はしていません。ただ死を覚悟する程の気分になりまして……生きているのが奇跡みたいな感じです。
代車は借りることができたのですが、メンタルがガタガタになりまして……車を私用で動かすことに、何か嫌な気分になり、何をするにもやる気が起きないみたいで……
食欲もない……ずっとベッドの上で横になってました。あは
なんとか小説を書く気力だけは戻しました。
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