ありふれない天の鎖の投影魔術師は世界最強   作:小説大工の源三

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ステータスプレート、何これバグってる!?

戦争参加の言葉を口にした以上、ボク達は戦いの術を学ぶ必要がある。いくら規格外でも、平和な世界で暮らして来たボク達が戦うなんて無理がある。

その辺はきっちり予想済みらしく、老人曰く【神山】の麓にある【ハイリヒ王国】の受け入れが出来ているらしい。

王国の兵士がボクらを鍛え上げるのだろう。それは普通にありがたい。力の使い方がわからないまま戦場にほっぽり出されるのは嫌だからね。

この王国は聖教教会と密接な関係で教会の崇める神、エヒトの眷属であるシャルム・バーンという人物が建国したということだ。

ハイリヒ王国に行くためにランゴバルドに連れられて教会の正面門に来た。教会は神山の頂きにあり、荘厳な門を潜るとそこには雲海が広がっていた。高山病にならないのは魔法か何かで調整されているからだろう。

そのまま先に進むと、柵に囲まれた円形の大きな台座が見えた。大聖堂で見たのと同じ材質でできた回廊を進み促されるまま台座に乗る。

 

「彼の者へと至る道、信仰と共に開かれん、“天道”」

 

ランゴバルドが何か唱えると台座が動き出し、斜めに下り始める。

初めて魔法を見た生徒達はキャッキャッと騒ぎ出す。

雲海を抜けると地上が見えてくる。眼下には町、いや、国が見える。そこからせり出すように建築された城と放射状に広がる町。ハイリヒ王国の王都だ。

台座の移動先は王宮と繋がっている高い塔の屋上に続いている。

まるで神の使徒が現れ、教皇が連れてきたという構図が出来上がっている。

戦前の日本も似たようなもので政治と宗教が密接に結びついていた時代もあった。恐らく宗教弾圧も起きているのだろう。

 

「あまり信用できなくなってきたな……」

 

ポツリと誰にも聞こえない声で漏らす。

その後は国王より教皇の方が偉いのがわかり、『神様絶対』なのもわかった。

そこからは国王陛下達が自己紹介をしたり、王子であるランデルが香織に惚れ、恋人のハジメを敵視し、それに便乗してクラスの男子も睨む。

その後、晩餐会が開かれて異世界料理を堪能することになる。見た目は地球の洋食と変わらない。たまに色鮮やかなソースが出てきて驚いたが、美味かった。

食後には今後の予定、訓練の教官の紹介をされてそれぞれに与えられた部屋で寝ることとなった。

恵里とは同じ部屋になった。そうじゃないと部屋から出てボクの部屋に来ると思うし。(まぁハジメと香織が同じ部屋になったとき、一悶着あったが。)

 

「ねぇお兄ちゃん。僕達これからどうなっちゃうの……」

 

「わからない……だけど、聖教教会は中々信用ならない。昔の日本みたいでね」

 

「怖い怖い……」

 

「あまりここでは口にしない方が良さそう……聞かれる可能性もある」

 

「わかった」

 

そのまま寝た。疲れていたので沈むように寝た。

 

─────────────────────────

次の日

 

朝から訓練と座学が始まった。

集まった生徒に銀色のプレートが配られて

プレートの説明を騎士団長メルド・ロギンスがする。

 

「よし、全員に配られたな?こいつはステータスプレートと呼ばれる文字通り、自分の能力を客観的に数値化してくれるものだ。最も信頼できる身分証明書だ、失くすなよ?」

 

実にフランクな話術でこちらは気を緩める。

 

「プレートの一面に魔法陣が刻まれているだろう。そこに一緒に渡した針で血を一滴垂らしてくれ。それで所持者が登録される。『ステータスオープン』と言えば自分のステータスが表示される。原理とか聞くなよ?神代アーティファクトの類だ」

 

「アーティファクト?」

 

「アーティファクトっていうのは今じゃ再現できない魔法道具のことだ。まだ神やその眷属が地上にいた頃に創られたと言われている。ステータスプレートもその一つだ」

 

ステータスプレートは人によって色が違うらしい。ボクは黄緑色だった。ボクは血を一滴ステータスプレートに垂らしてステータスを確認する。

 

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天野士郎 17歳 男 レベル:1

天職:■の■/■■魔術師

 

筋力:100×α

体力:150×α

耐性:75×α

敏捷:110×α

魔力:60×α

魔耐:50×α

 

技能:対魔力・■■・■■/解析魔術・■■継承・■の■■・魔力操作・狙撃・■■■■・鷹の目・■■なる■・心眼・強化魔術・気配感知・言語理解

 

=====================================

 

と表示された。

まるでゲームのキャラみたいだと思うよりもまず一言。

 

「なぁにこれ?」

 

どこぞのファラオのような声を漏らしたボクは悪くない。

技能のほとんどが見えない。壊れたのかな?ただ知ってる技能はあったのが幸いだった。もしかしたら読めないやつはあれの能力とかかな?

 

「お兄ちゃんどうしたの……ってなにこれ?バグってるじゃん……」

 

「アーティファクトがバグるの?」

 

「お兄ちゃんが凄いんじゃない?僕のはこうだよ」

 

=====================================

 

天野恵里 17歳 女 レベル1

天職:降霊術師

 

筋力:20

体力:15

耐性:15

敏捷:20

魔力:100

魔耐:80

 

技能:降霊術適性・闇属性適性・全属性耐性・気配感知・魔力感知・高速魔力回復・言語理解

 

=====================================

 

「普通の降霊術師だね」

 

「なんか、とんでもチートが来て欲しかったよ」

 

メルド団長からステータスの説明がなされた。

要約するとレベルは現在の強さで、鍛錬してステータスが上がると同時に数値が上がる。魔力が高ければステータスの伸びも良いとのこと。

因みにこの世界の一般人のステータスは10らしい。

「したら恵里はボクより強くなるかもね」

 

「死にたくないからいいね」

 

ボクが今度は守られる番になるのかな?なんて考える。ハジメ達のステータスも気になるので皆を集める。

 

「みんなどうだった?」

 

ハジメが錬成師、幸利が闇術師、香織が治癒師、雫が剣士、優花が投擲師、鈴が結界師だった。幸利と香織、鈴は魔力方面が高く、雫と優花は筋力と敏捷が高かった。しかしハジメだけオールステータス10だった。

 

「まだ希望はあるよハジメ!エドワード・エルリックを思い出せ!」

 

「そうだハジメ!お前には憧れの手合わせ錬成ができる!」

 

「うん……そうだね、僕、頑張ってみるよ」

 

そしてステータス確認のためメルド団長に見せに行く。一番手は天之河だった。

 

=====================================

 

天之河光輝 17歳 男 レベル1

天職:勇者

 

筋力:100

体力:100

耐性:100

敏捷:100

魔力:100

魔耐:100

技能:全属性適性・全属性耐性・物理耐性・複合魔法・剣術・剛力・縮地・先読・高速魔力回復・気配感知・魔力感知・限界突破・言語理解

 

=====================================

 

かなりのチートステータスだった。

自分だけチートじゃなくてよかった……恨まれかねないし、戦争参加が強制になるのは嫌だからね。

 

「ほお〜さすが勇者様だな。レベル1で既に三桁か……技能も普通は二つ三つなんだがな……規格外なやつめ!頼もしい限りだ!」

 

しばらく他の人も見せていき、ついにボク達の番なる。

 

「ふむふむ……所々読めないのは仕方ないがステータスは高いな!技能は読めないのもあるが多い、頼もしいぞ!」

 

「ありがとうございます」

 

その場を去ろうとするとメルド団長に腕を掴まれる。

 

「メルド団長?」

 

「一つ言っておく。お前さんの技能にある魔力操作、隠しておいてくれ。そいつは魔物しか持ってない技能だからな」

 

「わかりました」

 

ハジメの番になる。オールステータス10なのがショックなのかハジメのステータスプレートをコツコツ叩いたり光にかざす。

 

「錬成師か……非戦闘職なのか……まぁ鍛冶が便利になる職業だ」

 

メルド団長の言葉を聞いて調子に乗る奴らが現れた。

 

「おいおい南雲。非戦闘職なのか?それでどうやって戦うんだよ?メルドさん、錬成師って珍しいんっすか?」

 

「……いや、鍛治職の十人に一人は持ってる。お抱えの職人は全員持ってる」

 

「ギャハハ!お前どうやって戦うんだよ!」

 

すると幸利がハジメのところに向かう。

 

「お前みたいなバカには錬成師の真の力がわからないみたいだな」

 

「んだとこのキモオタ2号!」

 

「実写化されたのに覚えてないお前には無理だよ。行こうぜハジメ」

 

「うん」

 

その後畑山先生の天職が激レアの作農師だということがわかり。メルド団長が部下に指示を飛ばしていた。

このご時世、食糧問題も少なくはなく彼女の存在で大きく変わるとか。

 




ステータスの伏せ字は考えてみてね
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