ありふれない天の鎖の投影魔術師は世界最強   作:小説大工の源三

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チュートリアルオルクスで……

オルクス大迷宮では勇者一行が攻略を続けていた。

攻略道中は恵里の的確な作戦と指示、鈴の強固な守りにより大きなピンチが訪れることなく進んでいる。

先ほども戦闘を終えたばかりだが、特に負傷者が出ることなく終わった。

 

「次が九十層……そろそろお兄ちゃんが見つかっても良いと思うけど……

 

「ここまで長かったけど、中々オニーサン達、見つからないね……」

 

士郎達を探す為にオルクス大迷宮を捜索している恵里は、思ったような成果が得られず、もやもやしている。

このパーティ編成にメルド達騎士団は七十層辺りから足を引っ張り始めたので、その場で待機している。

 

「後十層だよ鈴、頑張らないとね」

 

「うん!」

 

現在の2人のステータスはこれだ

 

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天野恵里 17歳 女 レベル

 

天職:降霊術師

 

筋力:300

体力:400

耐性:270

敏捷:550

魔力:1450

魔耐:1450

 

技能:降霊術適性[+効果上昇][+イメージ補強力上昇][+範囲効果上昇][+消費魔力減少][+詠唱省略][+魔力効率上昇][+連続発動][+複数同時発動][+遅延発動][+付加発動]・闇属性適性[+範囲効果上昇][+消費魔力減少][+詠唱省略][+魔力効率上昇][+連続発動][+発動速度上昇][+効果上昇][+持続時間上昇][+連続発動][+複数同時発動][+遅延発動]・全属性耐性・気配感知[+範囲拡大]・魔力感知[+範囲拡大]・高速魔力回復[+瞑想]・

 

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谷口鈴 17歳 女 レベル

 

天職:結界師

 

筋力:230

体力:380

耐性:380

敏捷:340

魔力:750

魔耐:450

 

技能:結界術適性[+魔力効率上昇][+結界密度上昇][+範囲効果上昇][+消費魔力減少][+魔力効率上昇][+連続発動][+発動速度上昇][+複数同時発動][+遠隔操作][+連続発動]・光属性適性[+障壁適性連動]・言語理解

 

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とそこら辺の同職と比にならない程の強さになった。

ベヒモス戦からさらに強くなった。

そうして九十層に降りて進むのだが、中々魔物に姿が見られない。

 

(おかしい……一回も魔物と戦闘になってない……お兄ちゃんが先に全滅させたのなら、近くにいることになるけど、気配感知の反応からして違う……魔物……と人?どういうことだ?)

 

恵里は一つの決断をする。

 

「みんな、嫌な予感がする。ここで一旦撤収しよう」

 

恵里は安全を考慮して迷宮から脱出することを提案した。

しかし、

 

「何言ってんだよ?ここまで何もなかったんだぜ?このまま行っても大丈夫だろ」

 

檜山はその提案を却下し、そのまま進もうとする。

 

「鈴は恵里の言う通り引いた方がいいと思う」

 

鈴は恵里の意見に賛成する。

 

「いや、このまま進もう。俺達はメルド団長より強くなったんだ。もし何かあっても俺がなんとかする」

 

天之河も進もうと言う。

 

「光輝、俺も戻った方がいいと思うぜ」

 

龍太郎もそう言うが、天之河は聞こうともせず、そのまま奥へと進んで行った。

後ろにいる永山達も余り気が進まないようだ。

天之河の後を追い、進んでいく。

それでも全く魔物の姿を見ない。それどころか、血の痕が出てきた。

 

「これ……血……だよな?」

 

「薄暗いし壁の色と同化してるから分かりづらいけど……あちこち付いているよ」

 

「おいおい……これ……結構な量なんじゃ……」

 

夥しい血に青ざめるメンバー。

恵里は血を観察する。適当な布を取り出して被せる。あっという間に布が緋く染まる。つまり、この血はそこまで時間が経っていないと言うことだ。

 

「急いで戻った方がいいねこれは……この魔物の血、真新しいよ」

 

「そりゃあ、魔物の血があるってことは、この辺りの魔物は全て殺されたって事だろうし、それだけ強力な魔物がいるって事だろうけど……いずれにしろ倒さなきゃ前に進めないだろ?」

 

「少しは危機感を持ってよ……」

 

余りの危機感のない天之河の反論に恵里は呆れてため息を吐く。

恵里の鑑定結果に臨戦態勢を取った永山が天之河に反論する。

 

「天之河……魔物は、何もこの部屋だけに出るわけではないだろう。今まで通って来た通路や部屋にも出現したはずだ。にもかかわらず、俺達が発見した痕跡はこの部屋が初めて。それはつまり……」

 

「誰かが隠蔽したってことか重吾」

 

「その通りだ浩介……」

 

あとを継いだ遠藤の言葉に永山が頷く。光輝もその言葉にハッとした表情になると、永山と同じように険しい表情で警戒レベルを最大に引き上げた。

 

「それだけ知恵の回る魔物がいるという可能性もあるけど……人であると考えたほうが自然ってことか……そして、この部屋だけ痕跡があったのは、隠蔽が間に合わなかったか、あるいは……」

 

「ここが終着点という事さ」

 

天之河の言葉を引き継ぎ、突如、聞いたことのない女の声が響き渡った。男口調のハスキーな声音だ。天之河達は、ギョッとなって、咄嗟に戦闘態勢に入りながら声のする方に視線を向けた。

コツコツと足音を響かせながら、広い空間の奥の闇からゆらりと現れたのは燃えるような赤い髪をした妙齢の女。その女の耳は僅かに尖っており、肌は浅黒かった。

天之河達が驚愕したように目を見開く。女のその特徴は、天之河達のよく知るものだったからだ。実際には見たことはないが、イシュタル達から叩き込まれた座学において、何度も出てきた種族の特徴。聖教教会の掲げる神敵にして、人間族の宿敵。

 

「……魔人族」

 

誰かの発した呟きに、魔人族の女は薄らと冷たい笑みを浮かべた。




少しクスッと来た下書き段階での誤字
闇属性適性→病み属性適性
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