ありふれない天の鎖の投影魔術師は世界最強   作:小説大工の源三

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また短くなってしまった……最近スランプ気味です……


大火山からの脱出

「うぐっ……ガァァァァァァァァァァアア!」

 

ボクは新しい神代魔法を入手しようと、魔法陣の中に踏み入れたのだが、突如頭の中入ってくる膨大な情報量に激しい頭痛に襲われた。

 

(この痛み方は……この世界に来た時と同じ……!?)

 

頭に入って来たのは黄金色に輝く鎖に何か靄がかかっている。鎖がナニかとナニかを繋ぐと離れなくなったものだった。

それを意味する理由が頭に流れ込んでくる。

 

(これは……ボクの起源(・・)というやつなのか?……モノとモノを繋ぎ結ぶ……。それは目に見えるものだけではない?一体どういう……概念的な曖昧なものなのか?)

 

激しい頭痛が治ると同時に先程の映像などが止まり、残ったのは、軽い頭痛だけだった。

周りを見ると、そこには心配そうにボクを見るみんなだった。

 

「お兄ちゃん……大丈夫……なの?」

 

「うん……トータスに召喚された時と同じ痛みと情報がボクに流れ込んで来ただけだから」

 

「情報?どんな?」

 

ハジメがボクに質問する。

 

「なんて言ったらいいのかな……こう……曖昧なものなんだよね……モノとモノを繋ぐみたいな……ボクの起源みたいなモノなのかな?あえて言うなら『鎖』……かな?」

 

ボクがそう説明すると、幸利は1人納得した表情になった。

 

「成る程な、だから士郎の投影は世界の修正を受けないのか」

 

「え?どういう事なの幸利?」

 

今度は何なのかわかっていない優花が幸利に質問する。

 

「世界に繋がってしまったから、修正力が効かなくなっちまったって訳だ。前に聞いたときに繋がったって言ってたし、多分それが正解なんだろうな」

 

幸利の説明にボクは納得した。

投影の際に感じるあの感覚は世界に投影品が繋がった瞬間だったのだ。

 

「さて、魔法も証も入手したしこれからどうしようか……」

 

「そうだね……私たちもいつまでもここにはいられないし……」

 

「今回手に入れた神代魔法は空間魔法……これを使えば出れるんだろうけど……僕は相変わらず、全く使えないし……」

 

悲しいかなハジメの魔法適性はゼロに等しく、生成魔法以外はまともに使えなかった。

 

「それならボクがやる。まだ馴染んでないけど5人くらいならここから避難させられる」

 

「まず、幸利と香織は確定として……」

 

「アタシもついて行くわ」

 

「勿論、妾もじゃ」

 

「あと1人……」

 

5人行かなければならない訳ではないので、幸利達だけでもいい。

 

「私も行かせてもらえないか?」

 

「わかった」

 

「少し頭を冷やしたい……」

 

おそらくフリードと相対した時に、冷静でなかったことを悔いているようだ。

 

「ハジメくんまた後で」

 

「うん、香織また後で」

 

「それじゃあ開くよ……」

 

ハジメが香織に静因石を持たせる。

ボクは腕を思いっきり縦に振り下ろす。すると空間に裂け目が現れる。それを両手でこじ開けると、外の景色が映る。

 

「今のうちに……!」

 

5人が外に出るのを確認したら、ボクはこじ開けた空間を閉じる。

ハジメは宝物庫から潜水艇を取り出す。

 

「これに乗って、マグマを進んでいく」

 

「……大丈夫なの?」

 

不安そうに恵里はハジメが取り出した潜水艇を見る。

 

「マグマ如きじゃ溶けたりしないよ」

 

自信満々で答える。

 

「ルートは?」

 

「天井のショートカット。ユエ、潜水艇の搭乗口まで結界をお願い」

 

「んっ……任せて」

 

ハジメの言葉に頷いて、ユエが念を入れて聖絶を三重に重ね掛けする。光り輝く障壁がボク達を包み込んだ。

全員が潜水艇に乗り込みマグマの中を進む。

途中、大きく揺さぶられたが、重力魔法を応用してなんとか体勢を立て直しつつ脱出をするのだった。

 

─────────────────────────

 

帰還組

 

「とりあえず急いで静因石をアンカジに届けないとな……」

 

士郎の空間魔法によって、火山を脱出した幸利達はアンカジを目指す。

 

「妾が竜化すればすぐじゃ」

 

ティオがそう言うと、竜に変身し幸利達を乗せる。

ヴェアベルトは巨大化したメルリアンに乗る。

トップスピードでアンカジの元に戻る。

 

『ご主人様よ。傷の方は大丈夫なのかえ?』

 

「まだ痛むが食らった時よりはマシだ……」

 

「あんたが生きててよかったわ……」

 

「優花ちゃん、幸利くんが光に襲われた時、すごい焦ってたよね」

 

「……目の前で人が死ぬのは見たくないもの」

 

「しかし幸利殿の魔力耐性が高かったのは幸いしたな……あの極光は魔力耐性で毒素の侵食具合が変わる」

 

「へぇ〜」

 

アンカジまではものの数分で到着する。幸利達が来たのがわかったのか、ミュウとリーニャがLB○を引き連れてこちらに走ってきた。

 

「香織お姉ちゃんパパ達は?」

 

「ハジメくんは別の所に行ってるよ。ちょっと寄るところが出来ちゃって、私達とは別行動してるの」

 

「パパとママにまた会える?」

 

震えた声でリーニャは香織に問いかける。

 

「勿論」

 

と香織は笑顔で答えた。

 

「また後でって約束したもん。だからまた会えるよ。お姉ちゃんこれから患者さんを治療してくるから」

 

香織は3日間、患者を静因石で治療する。治療院から疲れた表情をした彼女が現れた時は幸利達が逆に心配になった。

 

「これで全員終わったよ」

 

「お疲れ様、香織」

 

「すぐにハジメくん達と合流しないとね」

 

「休まなくて大丈夫なのか?3日間ぶっ通しで治療してたんだろ?」

 

「早くハジメくんに会いたいんだもん……でもちょっと眠いからティオさんの背中で寝てもいいかな?」

 

「それは勿論構わぬよ」

 

ヴェアベルトを除く全員が竜化したティオの背中に乗り、アンカジから香織の持っている神結晶の指輪が指し示す方角へと飛び立つのだった。




士郎が一番適性の高い神代魔法は空間魔法です。
理由は彼の起源が関係しています。
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