ありふれない天の鎖の投影魔術師は世界最強 作:小説大工の源三
作者は生きています。
そしてこんなに投稿まで長引いたのに今回は短いです。
許してください、なんでもしますから
レミアさんの家にお邪魔して、彼女の治療を香織がすることになった。
一様安全をとって1日かけるようだ。
「あらあら、まあまあ。もう、歩けないと思っていましたのに……何とお礼を言えばいいか……」
「ふふ、いいんですよ。ミュウちゃんとリーニャちゃんのお母さんなんですから」
「えっと、そういえば、皆さんは、ミュウとはどのような……それに、その……どうして、ミュウとリーニャは貴方方のことを『パパ』と……」
ボクは事の経緯を説明する。
フューレンで出会って、そのその騒動やパパと呼ばれるようになった経緯を。
全てを聞いたレミアさんは、その場で深々と頭を下げ、涙ながらに何度も何度もお礼を繰り返した。
「本当に、何とお礼を言えばいいか……娘とこうして再会できたのは、全て皆さんのおかげです。このご恩は一生かけてもお返しします。私に出来ることでしたら、どんなことでも……」
「えっとその……気にしないでください」
ハジメはそう言うがレミアさんは納得しない。
とりあえず今日の宿を探すかとハジメが言った時、レミアさんはこれ幸いと自宅に泊まることを勧めた。
「どうかせめて、これくらいはさせて下さい。幸い、家はゆとりがありますから、皆さんの分の部屋も空いています。エリセンに滞在中は、どうか遠慮なく。それに、その方がミュウも喜びます。ね?ミュウ?リーニャ?ハジメさん達が家にいてくれた方が嬉しいわよね?」
「?パパ、どこかに行くの?」
ミュウは目をパチクリさせて首を傾げる。
ミュウにとって、ハジメが自宅に泊まることは当然の様だ。
しかしリーニャは何かわかっているのか、俯いている。
「母親の元に送り届けたら、少しずつ距離を取ろうかと思っていたんだけどなぁ……」
「あらあら、うふふ。パパが、娘から距離を取るなんていけませんよ?」
「それは説明しましたし……ボク達は……」
「いずれ、旅立たれることは承知しています。ですが、だからこそ、お別れの日まで『パパ』でいてあげて下さい。距離を取られた挙句、さようならでは……ね?」
「……まぁ、それもそうか……」
「うふふ、別に、お別れの日までと言わず、ずっと『パパ』でもいいのですよ?先程、『一生かけて』と言ってしまいましたし……」
そんな事を言って、少し赤く染まった頬に片手を当てながら「うふふ♡」と笑みをこぼすレミアさん。おっとりした微笑みは、普通なら和むものなのだろうが……ハジメの周囲にはブリザードが発生していた。
心なしか巻き込まれて寒気を感じる。シアのウサミミがブルブルと震えていた。
するとレミアさんはボクの方を見る。
「それでリーニャがパパとママと呼んでいる士郎さん恵里さん」
「はい」
「お二人の顔を見てリーニャがそう呼ぶのが少し理解できました」
「それは何故?……」
「リーニャの両親は私の親友でして。容姿がお二人に良く似てるのですよ」
「へぇ〜」
「名前も『シュロム』と『エリーナ』と似ていて……私も一瞬見間違えました」
レミアさんは近くにある棚から写真を一枚取り出す。
そこには2人の男女の間に挟まれて笑っているリーニャが写っていた。
「わぁ……男の人、士郎さんにそっくりですぅ」
「女の人は恵里そっくりね……」
リーニャを挟む2人はシアと雫の言う通りボクと恵里そっくりだった。
シュロムという男性はボクの髪をエメラルドグリーンに変えればほとんど同じで、エリーナという女性は少し成長した恵里みたいだ。
「ここまでそっくりだとは思わなかったな……」
「海人族なのにエリーナさん、黒髪なんだね」
「ええ、彼女は魔力を持っていましたから」
「へぇ……ならリーニャも持ってるのも納得だね」
リーニャと初めて出会った時、微弱ながらも魔力を感じ取った。
あの時はただ気のせいかと思ったし、その後も魔力を込めた御守りアーティファクトを渡したので気にしていなかった。
それから3日間レミアさんの家でお世話になった。
その間メルジーネ海底洞窟に行く下準備をしたり。レミアさんとハジメの距離が近かった。それのせいなのか、香織とユエからブリザードが吹き荒れていたり。エリセンに着いてからより一層甘えるようになったリーニャに癒されたりした。